2016/10/08

電子工作の秋


部品をネットショップで購入した。
小さなモノたちなので「ネコポス」で送ってくれるという。
これの便利なところは、ポストに投函したことをEメイルで知らせてくれることだ。
拙宅のように郵便受けまで4キロも離れている(ウソ)場合は、とても助かる。



ネコポスの姿


お店からのメッセージが箱の裏に……



今回の購入品は、Arduino互換で、しかもBluetooth LE搭載のマイコンボードである。
それに加えてLEDマトリクスを制御するための二次ボード、配線に利用する銅箔のテープも。

自分が思い描いているとおりのものができ上がれば、LEDによる電光のメッセージを、iPadからコントロールできるようになる。
無線で、である。
ほんまにできるんやろうか。
パッケージに印刷されたメッセージにはこうある。
「秋の夜長の電子工作 時間はたっぷりありますよ」


 



2016/10/07

翻訳専攻


『本の雑誌』2016年11月号(10月11日発売)に拙稿が採用された。
発売前なのに、なぜそれがわかるのか?
WEB本の雑誌(webdoku.jp)に新刊予告が出るのだが、読者投稿欄『三角窓口』を紹介する見出しに拙稿の一節が使われていたからである。

「もっぺん書くけど、業界の内幕話は面白い!」
というのがその一節だが、今回のショートエッセイのテーマは翻訳出版なのである。
HカワとKカワの版権争いやら、今は亡き翻訳者の話やら……

 

2016/09/29

65歳の新人賞受賞作


図書館で翻訳小説の棚を渉猟していて『記者魂』というタイトルを見つけた。
早川のポケットミステリで、MWAの最優秀新人賞受賞作だ。
作者はブルース・ダシルヴァ、当時65歳の元新聞記者である。
翻訳からすでに5年経っている。
小説にしろ映画にしろ新聞社が舞台のものが好きなのに(例えば『大統領の陰謀』『クライマーズ・ハイ』)、チェックできていなかった。

『記者魂』の原題は、Rogue Island。
訳せば「ならず者の島」となるが、これは作品の舞台となるロード・アイランド州の仇名ということである。
記者魂ときけば普通は、ニューズソースは明かさない、権力に屈しない、正義を貫く、などの言葉が想起されるが、この作品にそれらを期待すると裏切られる。
ダシルヴァの小説は今のところ『記者魂』一冊で、本国で二作目が出版されたという情報も得ていない。
65歳の処女作で新人賞を受賞して、そのまま終わるのか……?

〈ちょっとネタばらし〉
主人公の記者が情報を得るために複数の偽名を使う。
ジェブ・スチュアート・マグルーダー
チャック・コルソン
ジェイムズ・W・マッコード
それを手伝う後輩記者にはゴードン・リディの名を騙らせる。
「それにしても、ゴードン・リディって誰なんです?」
と若い記者は訊くのだが……
この件り、解説も訳注もないので本ジャーナルが独自に伝えるのであるが、いずれの名も、かのウォーターゲイト事件に関与した人物のものである。
若い記者がそれを知らないという設定は、作者が記者の資質を卑下したいがゆえか、ウォーターゲイト事件が忘れ去られていることを暗示したいがゆえか。

 

2016/09/26

トム・クルーズのSF


気まぐれなブログ。
九月はこれでやっとこさの2エントリーだ。

アメリカンフットボールのプレイに「Hail Mary」と呼ばれるものがある。
タッチダウンを狙って、ロングパスをエンドゾーンに投げ込むのだが、この時に攻撃側のレシーバー(複数)とディフェンダー(同)が両手を天(実際はボール)に向かって差し伸べる様子が「マリア様に幸いあれ(Hail Mary)」と言っているように見えるのである。
ちなみにHail Maryはラテン語では「Ave Maria(アヴェ・マリア)」となる。

『オブリビオン』という映画のソフトが手に入ったので観た。
どんな突飛なイメージもCGで描くことができるようになり、SF映画の内容がよりリアルになったことに感心する。
この映画の主演者はトム・クルーズだ。
『ミッション:インポッシブル』とか『ジャック・リーチャー』とか、いろいろ演る人だ。
桜坂洋の原作を映画化した『オール・ユー・ニード・イズ・キル』にも出ているが、これもSFだ。
意外に出演料は安いらしい。
だから本数をかせいでいるのかな?

『オブリビオン』では架空のスーパーボウルの試合を主人公が語る。
試合終了間際、クォーターバックが逆転を狙うロングパスをエンドゾーンに向かって投げる、というシチュエーションだ。
「観客総立ち」と吹き替えられるのだが、実際の台詞は「Hail Mary」なのである。
翻訳者はアメリカンフットボールを知らない人だったのか、知っているけれども吹き替え用の訳に窮したのか。
QBがロングパスを投げた、ヘイルメアリーだ! ですむところを、知識のない人にもわかる短い言葉で伝えなければならないのだから、仕方のないところだろうか。
「選手が天を仰いだ」ぐらいの訳が欲しかったな。


 

2016/09/11

ガンバ大阪オフィシャルマガジン


2016年9月10日土曜日。
Jリーグ1部第2ステージの第11節のマッチデイ。
エキスポフットボールパークではガンバ大阪対甲府の試合が開催された。

試合前、隣接する商業施設「エキスポシティ」内のツタヤ・ブックストアでガンバ大阪発行のオフィシャルマガジンを買う。
#Gambagram(ガンバグラム)という企画ページがあって、ここはツイッターやインスタグラムを介して読者が写真を投稿する場所である。
taqueda11(タケダイレヴン)という名でツイートしたものが採用された。



通称「Gマガ」第62号の表紙

























銀屋根が影をおとすバックスタンドを写している




















1階のスーパーマーケットで飲食料を買ってスタジアムへ。
クラブのスタッフが誘導するのを無視して、近道を行く。
Jリーグのアドヴァイザーである夏野剛氏も言っているのだが、駅からスタジアムへの道は、あまりにも遠い。

ガンバ大阪対甲府戦。
0-1から逆転し、2-1でガンバが勝った。
ひさびさにフットボールらしいものを観た。


 

2016/08/29

ジャック・リーチャー


映画版のジャック・リーチャーは、トム・クルーズが演じているのだが、自分のイメージにまったく合わない。
そもそも、リーチャーを演じさせたい俳優が思い浮かばないのである。
身長195センチ、体重110キロなのだから、当然トム・クルーズではあり得ない。

1986年作のアメリカ映画『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』でハイウェイ軍曹役を演じたクリント・イーストウッドがイメージにやや近いが、彼がリーチャーを演じるのは、今となっては無理だ。
ガタイ的にはシュワルツェネガーだが、同様に無理。
ドウェイン・ジョンソンならいけそうなのだが……彼は黒人だ。
いっそジャック・リーチャーは黒人だという設定にすればいいかも。

ジャック・リーチャーの原書シリーズは21作も出ているらしい。
1997年からだから、ほぼ年に一作のペースだ。
そのうち邦訳されたのは7作、しかもアトランダムにである。
出版社(講談社)が熱心でないのは、こういうタイプの翻訳小説を好む読者の数が、そう多くはいないからだろう。
サスペンス、アクション、ミステリの要素が盛り込まれていて、面白いのになあ……

リー・チャイルド著/小林宏明訳
『61時間』(講談社文庫)
上巻:1,037円+下巻:1,037円=2,074円
ページ数のわりには高いぞ!
そして、フォントがジャギジャギじゃ。
カバー(イラストではなく写真)も上下巻で色合わせができてない。
印刷屋、出てこい!























さて、映画版の第一作はJack Reacherというタイトルで公開された(邦題は『アウトロー』とされ、おそらくタイアップで出版するはこびとなった文庫のタイトルも『アウトロー』となった)。
原作シリーズにはそういうタイトルの作品はなく、実際にはOne Shotという作品がベースなのだが、映画第一作ということでリーチャーの名前をフィーチャーしたかったのだろう。
幸いにもこの映画はヒットして、第二作が製作されることになった。

映画版のリーチャー第二作はNever Go Backというタイトルだ。
邦題は『ジャック・リーチャー』。
おいおい、それは第一作の原題やろうが、ややこしいことすんなあ。


 

2016/08/26

ジェフリー・アーチャー


最初に書いておくが、アーチャーは前科者である。
セックススキャンダルで起訴され、裁判で勝訴するものの、その時の証人に虚偽のアリバイを言わせていたことが後に判り、刑務所に入れられることになった。
小悪党、である。
しかしながら、彼の書いた本は面白い。
小悪党としての実体験を活かしている部分も多い。
現在彼は『クリフトン年代記』と題する大河小説を執筆中で、邦訳では第5部が発行されたばかりである。

ジェフリー・アーチャー著/戸田裕之訳
『剣より強し -クリフトン年代記 第5部-』(新潮文庫)
上巻:810円+下巻:767円=1,577円(税込み)
永井淳(故人)の翻訳でないのが残念。






















当初五部構成だった本作は、本国読者の人気を呼び、七部構成に拡大されたという。
金に敏(さと)いアーチャーらしく、売れるだけ売ろうという魂胆か。
1920年ごろから始まる舞台背景は、2020年にまで及ぶそうである。

読者として困ることは、各部ごとのエンディングが、クリフハンガーであることだ。
結末を書かずに終わり、次作まで読者を宙ぶらりんで待たせておく、という手法である。
テレビドラマ(一週間待ち)や文芸誌(一か月待ち)ならばともかく、クリフトン年代記は第4部の翻訳出版から第5部まで、一年三か月もかかったのである。
前作の内容を、すっかり忘れてるっちゅうねん。
第7部が出るまで、積ん読にしといたらよかった。


 

2016/08/22

VIP席で観戦


友人に送ったメールの返信が、来なくなった。
顔を合わせたときに、そのことを指摘すると、返信が必要と思われるものには返している、という答だった。
ちゅうことは俺のメールは、返信不要か……
彼との友情は、見直す必要があるかもしれない。













猛暑の一夕、招かれてフットボールの試合観戦に出かけた。
カードはガンバ大阪対ヴィッセル神戸。
いわゆる阪神ダービーというやつである。
VIPが使う特別室の外側に付設されたシートで観ることができた。
部屋では食事もサーヴィスされ、観戦の環境としてはこの上ない贅沢なものだった。
しかしその雰囲気は、ホームチームが負けたために台無しになってしまった。
The team must always win at home.

場内に選手が紹介されたとき、ガンバの藤春には大きなブーイングが浴びせられた。
それは神戸のサポーターからの声だったのだが、自分も同じ気持ちだった。
藤春のミスがなければ対コロンビア戦は勝っていただろうし、対ナイジェリア戦の失点は4ですんでいたかもしれない。
そもそもJリーグの試合でもさほど役に立っていない選手なのである。
ハリルホジッチにしても手倉森にしても、監督は何を見ているのだろうか。
たんに足が速ければいいのか、左利きならばそれだけでいいのか。
No ambition, no goal.


 


2016/08/19

黒いシュミーズ


こういうタイトルでエントリーするとアクセス率がアップしたりしてw

猛暑の中、墓参りする。
いつもは母と二人で行くのだが、あまりの暑さに彼女はエントリーせず。
墓地は天日をさえぎるものがないので暑い。
墓石は焼けて、水をかけるとジュウと音がする。
濡らしたタオルもあっという間に乾いてしまう。











帰りは地下鉄で日本橋に出て、電子部品屋を巡回する。
共立シリコンハウス、その系列のデジット、マルツパーツ館、などである。
ピンヘッダやら端子やらスイッチを、電子マネーで購入。
デジットのジャンク袋に期待していたのだが、めぼしい袋なし。

それから数日後の正午前、近くの商業施設にて。
一人の女性が目の前に立って、スマートフォンを操作している。
彼女が黒いシュミーズの主である。
目をひかれたのは、それが総レースでなので下着が透けて見えたからだ。
オレンジがかったピンクのショーツが、である。
それって、見せてるん?
よっぽどインタビューをお願いしようかと思ったが、やめておいた。
写真を撮る度胸もなし。
私には、あれは絶対にスカートのはき忘れとしか思えないのだが……


 

2016/08/11

キンドル読み放題


『本の雑誌』2016年9月号に、投稿が採用された。
三か月連載で「打率」アップである。
今号のタイトルは偏固ジャーナルならぬ「変語ジャーナル」。
本にまつわるエピソードをおもしろおかしく。











それはともかく。
インタネット通販のアマゾンが新しいサービスを始めた。
一か月980円の料金で、電子書籍が読み放題になるというものだ。
このサービスには30日の無料お試し期間が付いている。

アマゾンの「無料お試し」については、苦い経験がある。
プレミアム会員(年会費3900円)になると送料が無料になるというので、そのサービスの無料お試しを申し込んだ。
お試し期間が過ぎると自動的に契約締結される仕掛けになっていたのだが、それを知らないまま、年会費を請求されることになってしまった。
ユーザ側のボーンヘッドなのだが、お試し契約の解除に関する約定を明確に提示しないやり方には反感をおぼえた。

今回のアマゾン読み放題サービスは正式には「Kindle Unlimited」というらしい。
このタイトルのついたアイテムだけが読み放題の対象になる。
無料、と聞いてすぐに飛びつくのはいいが「Kindle Unlimited」以外の本は、お試し期間中であっても課金される。
アマゾンのサービスを利用する際は、充分に注意したい。


 

2016/08/04

三度目の正直


一昨年の11月に交通事故の被害者になり、救急搬送された。
年をまたいで3月には、転倒して肋骨を傷めた。
二回とも自転車で走っていたときの事故だった。
乗っていたのはブルネロ(青黒)号と名付けたMTB。



ブルネロ号
















知り合いのマンションで処分されるのを譲ってもらい、青いフレームだけを活かして再生させた車である。
この車は験(げん)が悪い、というわけで「三度目の正直」が起きる前に廃車処分したのである。
ばらばらに分解して、フレームは廃棄。
「GAMBA 12」のカバーがついたホイールは、新たに買ったものだったので残した。

7月下旬の暑い日。
ガンバの試合の応援に行った帰り、自転車同士の衝突事故を起こしてしまった。
暗くて見通しの悪いS字カーブを曲がると、道の左側を逆行してくる自転車があり、よける間もなくコリジョン。
出会い頭、というやつである。
ルールを守って走っていても、ルールを守らないやつに打倒される。
左腰を打ったが、軽傷ですんだ。

実はこの日、古い方のMTBの後輪を、わざわざ「GAMBA 12」ホイールに換装していたのである。
験の悪いのは、このホイールやったんか!
というわけで三度目の事故は起こってしまったのだが、幸いにも大事には至らなかった。
このことを母に話すと、三度目の正直はなかったのだからもう大丈夫、と言うのだが、ほんとうにそうか?




タイヤをブルーにした「GAMBA 12」ホイール














 

2016/07/27

映画の中の自転車


自由民主党の谷垣幹事長が自転車で事故をおこし、頸髄を損傷したとの報道があった。
車輪が二つしかないのだから、こけやすいのは当然だ。
かくいう自分も、わりと最近に続けて事故に遭って、一度は救急車で搬送されたのである。
高校の同級生だったKは、自転車で通勤中に転倒事故をおこし、半身不随となった。
彼はその後消息を断ち、鳴門海峡を見下ろす橋の上で、運転していた自動車だけが発見された。
今もなお行方不明のままである。


自転車をメインのテーマにした映画は、自分の知るかぎりあまりない。
もちろん、ツール・ド・フランスなどのドキュメンタリーを除く。
『自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品、1948年)、
『メッセンジャー』(馬場康夫監督作品、1999年)
ぐらいである。

『明日に向って撃て!』(ジョージ・ロイ・ヒル監督作品、1969年)
では主役のポール・ニューマンが自転車に乗って遊ぶ印象的なシーンが描かれている。
無骨な黒塗りの車だった。

自転車好きとして、映画の背景に映り込んでいる車にも目をひかれる。
『ジャッジ 裁かれる判事』(デヴィッド・ドブキン監督作品、2014年)
では、インディアナの片田舎に25年ぶりに帰郷した主人公が、実家のガラージから古い車を引っぱりだして走るシーンがあった。
大いなる興味を持って、その車のダウンチューブにペイントされたメーカーロゴを読み取ると……
日本製のPだった。


 

2016/07/18

礼儀正しいアビスパ、侮辱するガンバ


動かなくても汗がにじみ出てくる。
ニッポンの夏、蒸し暑い夏。
そんな中、7月17日の日曜日にJリーグの試合が開催された。
1部の第2ステージ第4節、ガンバ大阪対アビスパ福岡戦は0-0の引き分け。

福岡は試合開始前の練習のときに、選手が整列してスタジアム各方向に挨拶を行なった。
こんな礼儀正しいチームは珍しい。
私の経験したかぎりでは、ACL戦で万博を訪れた済州ユナイテッド(韓国)とジュビロ磐田ぐらいである。

福岡の選手たちのお辞儀に、北のクルヴァはブーイングで応えた。
メインスタンドにいた私は、恥ずかしくてしかたなかった。
代わりに謝るよ。
ほんま、ごめん。










どんより曇っていて、雨が降りそうな気もしたが、MTBで出かけた。
新バッシュガードを装着してのテストランを兼ねて。
テストが必要だとは思えぬが……












問題はなかった、バイクの側には。
人間側が、最下位のチームから1点も取れなかったことに落胆した結果、帰宅するのに時間がかかった。
勝った試合の後は早いんだが。









2016/07/14

本の扱いについて


チェーンリングガード、またの名をバッシュガードの取り替え作業に着手。
塗装をほどこすか否か考え中……

『本の雑誌』8月号の読者投稿欄に、偏固ジャーナル採用さる。
ここのところ打率低迷だったのが、二か月連載。
まるでイチローみたい。
いや、比べてごめん。

投稿欄は「三角窓口」というタイトルで、その窓口で読者が編集部に質問するという体裁なのだが、みんな好き勝手なことを書いて送り付けているのである。
ちなみに、今回採用された原稿の内容は、本の扱いに関するショートエッセイである。
約600字で、亡父がどんな扱いをしたか、わが同僚がどんな仕打ちをしたかを書いた。







 


2016/07/12

久しぶりのボール盤


ユーロが終焉を迎えた。
もちろんフットボールの方である。
パリのサン・ドニ球技場で決勝戦が行なわれ、ポルトガルが1-0でフランスに勝った。
予想し得なかった結果である。
今後四年間、ポルトガルが欧州チャンピオンの座を保持する。

いつも行くホームセンターがDIYコーナーを無料で貸してくれることになった。
道具も借りることができる。
さっそく、卓上ボール盤を借りに行った。
アルミの円板に穴をいっぱい明けて、自転車のチェーンリングガードを作るためである。

ところが、ボール盤は借りられるがドリルビットは装備されておらず、借りる側が持ち込まなくてはならないということだった。
やむを得ず、金工用のドリルビットをその場で購入。
これで径6ミリの穴を明ける。




150ミリ径のアルミ円板にテンプレートを貼り付けてある





















アルミの円板は以前購入したものである。
ほんとうは144ミリにしたかったのだが、それでは円板からオーダーせねばならず、10倍ほどもコストがかかるので、既成品の150ミリを採用した。

設計図はグラフィック・アプリケーションを使って描き、プリントアウトを材料に直接貼付した。
紙ごと穴を明けてしまうという寸法だ。

2011年の夏に職業訓練校に通っていた。
工場の管理運営を学ぶためである。
結局それは仕事に活かせなかったのだが、モノ作りを実体験することができた。
ボール盤を扱ったのも、そのときのことである。

工場では軍手をはめて作業するものと思っていたら、素手でやれと教わった。
材料や工具に直接触れて負傷するよりも、手袋や衣服が工作機械に巻き込まれて事故を起こす方が危険なのだと後で知った。


 

2016/07/03

iPad miniでテザリング


最近、タブレット端末のことを「板(いた)」と呼ぶようになった……

我が家のISP(インタネット・サーヴィス・プロヴァイダ)は、長年Yahoo! BBである。
とにかく料金が安いところを追求した結果、そうなった。
いまだに12MBのADSLを使っている。
上りではなく、下りが12MBである。
今どきこの値でBB(Broad Band)と呼ぶのも恥ずかしいだろうに。

その12MB ADSLが、最近不調である。
なかなかつながらなくて、イライラさせられることが多くなった。
そんな中、当のYahoo! BBからセールスのメイルが届いた。
もっと高速なシステムに変更したらどうでっか、という勧誘である。
それに変えると、現在の3倍ぐらいの料金がかかってしまう。

こちらにすれば速くなって、さらにお安くなりますよ、というお誘いならば喜んで受けよう。
高いものを買わせてもうけようという魂胆なら、お断りである。
12MB ADSLの調子が悪くなったことと、関係があるのか?

そんな時、思いついたのがテザリングである。
携帯端末をモデムがわりに使って通信する「技」である。

初代のiPad miniをSoftBankで購入するとき「テザリングはどうなさいますか?」と尋ねられた。
考えてないので要りません、と答えたのだ。
テザリングをオプションとして付与すると、毎月の料金が何百円かアップするのである。
その時は、iPad miniをPCのモデムがわりにするという発想もなかった。

やがてiPad miniをiPad mini 2のSIMロックフリーのマシンに買い替えた。
SoftBankは大枚はたいて解約。
DMMモバイルの格安SIMを買って、iPad mini 2にインストールしたのである。
初代iPad miniはWi-Fiを経由してiPad mini 2に接続し、インタネットを共有できるようになった。

このインタネット共有を、PCとの間でもできないか、トライしてみた。
これが思いのほか簡単にできたのである。
PC(Mac mini)のAirMacからiPad mini 2のネットワークを探し、パスを入力するだけだった。
もちろん、12MB ADSLより高速である。
テザリングの追加料金も発生していない。
Yahoo! BB、どうする?


 

2016/06/23

ユーロPK失敗の話


ユーロ2016のグループD・第3節、クロアチア対スペイン戦。

クロアチアのフットボール協会は、前節サポーターが起こした騒ぎの責任を問われ、罰金10万ユーロを科されることになった。
1,400万円ぐらいかな?
選手は気落ちせず(彼らが払うわけぢゃない)、前回チャンピオンに挑んだ。

スペインが1点先行したが、クロアチアが前半のうちに追いついた。
スペインは今大会初の失点である。
後半、スペインがPKをもらう。
キッカーは主将のセルヒオ・ラモス(レアル・マドリー所属)。

クロアチアの主将スルナが、自軍のベンチに向かって何ごとか言っている。
ラモスと同じクラブチームに所属しているルカ・モドリッチに、ラモスがどちら側に蹴るか尋ねているのだ。
モドリッチからの返事を、スルナがゴールキーパーに伝えた。
そしてキーパーは、ラモスのPKを止めることができたのである。
同点のまま後半も40分を経過した後、クロアチアが1点追加して勝利を収めた。
あのPKが決まっていれば……

そういえば、グループF・第2節のポルトガル対オーストリア戦。
引き分けで終わったのだが、クリスチャーノ・ロナウドがPKを決めていれば、ポルトガルが勝っていた。
彼が蹴ったボールは、ゴールポストに当たってはね返ってしまったのである。
ロナウドもまた、レアル・マドリー所属の選手である。


 


2016/06/20

ユーロ破れた話


ユーロ2016のグループA・第3節。
スイス対フランス戦では珍事があった。

この試合の前半に三人、後半に一人のスイス選手のユニフォームが裂けた。
もちろん、フランスの選手がつかんで引っ張ったからだ。
スイスの方も相手を引っ張っているが、フランスのは破れないのである。
審判がユニフォームを着替えるように命じるのだが、その一瞬間にもゲームは激しく動いているので、選手とチームにとっては大きな迷惑となる。

こうなると、ユニフォームのメーカーの責任問題である。
スイスのは独のP社、フランスのは米のN社の製品である。

さらにこの試合では、独・A社のボールも破裂するアクシデントがあった。
アタッカーとディフェンダーがイーヴンのボールを取り合った際に、アタッカーのシューズのスパイクがボールの縫い目にくい込んでパンクする瞬間をカメラがとらえた。

ユニフォームとボールは破れたが、試合は無得点の引き分けに終わった。


 

ユーロ国歌の話


ユーロは国同士の戦いなので、試合開始の前に両国の国歌が演奏される。

例えばオーストリアの場合。
国歌の作曲者は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトである。
ドイツの国歌は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲者である。
どちらもオーストリアの人だけれど。

音楽界のビッグネームが作った国歌は、なるほど格調が高い。
しかし、戦いの前に歌うものとしては、ちょっとおとなしい。
フランスの「ラ・マルセイエーズ」のような歌こそふさわしい。

イングランドは馴染みのある「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」。
今回ユーロ初出場の北アイルランドも同じ曲を使う。
両国が対戦したら、国歌斉唱は一回ですませるか?
 
スペインのには歌詞がないので「国歌」とは言いがたい。
しかし、サポーターたちは演奏に合わせて歌っている。
試合用に特別な歌詞をつけているのかもしれない。

初めて耳にするアイスランドの国歌には、賛美歌が使われていた。
ユーロが国歌の美しさを競う大会なら、優勝候補だ。

個人的に最も好きなのは、ロシア国歌である。
ソヴィエト連邦時代に使われていた、あの曲である。
50年ほど前は、国際競技大会の表彰式で頻繁に聴いたものだ。
曲を売りたければ、ヘヴィ・ローテーションするに限る。



2016/06/19

ユーロ降ってくる話


フットボールは、相当悪い天候でも試合を行なう。
実際に万博記念競技場で、豪雨の日に観戦していたことがある。
スタンドの最前列で、上から流れてくる水にくるぶしが浸かってしまうほどだった。
それでも、雷が鳴ったときだけは危険なので、フィールド上の選手も観客も退避させられる。

ユーロ2016のグループC・第2節。
ウクライナ対北アイルランドの試合がはじまったときは、陽が射していた。
ところが、会場のリヨンに寒冷前線が急接近。
にわかに暗くなった空から、雹(ひょう)が降ってきた。
これは氷でできた弾丸なので、危険である。
というわけで、審判が試合の中断を宣した。
珍しいケースである。

同じくグループD・第2節。
チェコ対クロアチア戦も、はじまったときには晴れていた。
ところが、後半戦の途中にクロアチアのサポーター席から発煙筒が降ってきたのである。
赤々と燃えながら煙を吐き出す筒が、十本以上もフィールドに転がった。
チェコに2点先行して、もう少しがまんしたら勝てる、というシチュエーションで、なぜそんなことをするのかがわからない。
この試合も審判が中断を宣した。
再開後、クロアチアはチェコにPKを与えて、同点に追いつかれた。


2016/06/18

ユーロこぼれ話


ユーロといっても、英国が離脱しよかしよまいかと悩んでいる欧州連合ではない。
イングランドが絶対にその覇者ならんとする欧州フットボール選手権大会(European Football Championship、通称:ユーロ)のことである。

ユーロの開催は四年に一度。
ワールドカップの開催年とは二年ずらしてあり、北半球のワールドカップと呼ばれることもあるのだが、実際にはアジアや北アメリカは含まれていない。
UEFA(欧州蹴球連盟。ユーエフアー、ウエファとも)に所属する国だけが参加する。
フットボールのおいしいところが堪能できる大会なのである。

それはともかく。
試合を見ていると、入れ墨(タトゥー)をしている選手が多くいる。
日本では、その筋のモンが、表からは見えない部分に施すものであるのに対して、外国人のは隠すのが困難な部分にタトゥーを彫っていることが多い。

アルバニアの選手の、耳の直下の首筋にタトゥーがあった。
そのタトゥーは漢字だったので、私にも読めた。
「防止」と彫ってあった。


 

2016/06/17

ガンバもその気になれば


Jリーグ1部は2016年シーズンの第1ステージ(全17節)を15節まで終了した。
いよいよ大詰めである。
そんな中、未消化だった第10節・ガンバ大阪対浦和レッドダイヤモンズ戦が行われた。
わずか四日前の第15節で湘南ベルマーレと情けない引き分け試合を演じたばかりである。
3点取って勝てないとは……
どうせまた、と思いつつもまたスタジアムに出かけていく。

最近やっと自転車でスムーズに行き来できる方法が確立した。
スタジアム付属の駐車場に置くと、帰りは人波にさえぎられて出られない。
そこで、最寄りのモノレール駅の直下に置いて、スタジアムまで歩くことにした。



MTBを鉄柵にしばりつけておく




















当日の服装。
濃紺色のポロシャツ、白い帽子(野球帽タイプ)。
日本では古来「褐色(かちいろ)」と呼ばれる色がある。
「勝ち」につながるその色が、濃い紺色なのだ。
そして白い帽子はもちろん「白星」を意味している。




最大音量・最強調和のレッズ応援団





















応援に関しては、ガンバはレッズに勝てない。
みんなの声がぴったり合っているし、ボリュームが非常に大きい。
当日は、それを覚悟して耳栓を右側の耳に押し込んでおいた。
そうしておいてさえ、ガンバの応援団よりも大きい音で聞こえてくるので、レッズの応援に拍手のリズムを合わせてしまいそうになる。

試合は、1-0(得点者:宇佐美貴史)でガンバが勝った。
四日前の湘南戦とはうって変わって、観る価値のある好ゲームだった。
このカードが「ナショナル・ダービー」と呼ばれるようになったほどに、浦和レッズはガンバ大阪にとって好敵手である。
この相手にだけは負けたくない、そんな気になれば強豪レッズには勝てるのに、なぜ下位の下のチームに勝てないのか。


 

2016/06/14

キックオフがなくなる?


2016年3月に国際フットボール評議会がルールの改訂を行い、6月から2年間試行されることになった。
日本ではキリンカップサッカーから新ルールが適用されたので、違和感を持たれた人がいるかもしれない。

フットボールはラグビーなどとは違って非常にシンプルなルールのゲームだと思っていたけれど、ルールを整備すればするほど、ルールブックの厚みが増していく。
ルールが増えれば審判が笛を吹く回数も増えていく。
審判なしで試合をした方がスムーズにいくのではないかと思うことさえある。
(アルティメットという競技には審判がつかないらしい)

それはともかく。
今回の改訂による変更の大きなものの一つに「キックオフはどの方向に蹴ってもいい」がある。
これまでは、キックオフの権利を持ったチームの3人だけがセンターサークルに入ることを許され、必ずセンターラインを越えて相手陣地にボールを蹴り入れることになっていた。
(近年は、一人がちょんと蹴り入れて、もう一人がうしろに戻すというスタイルが主流になっていた)
新ルールでは前に蹴らなくてもいいので、キックオフは一人で真うしろに行なえばいいのである。

相手のサイドに蹴り出す、という意味でそう呼ぶのなら、これはもはやキックオフではなく「キック・オン」とちゃう?


 

2016/06/12

読書の原点を探せ!


『本の雑誌』2016年7月号の特集テーマは「読書の原点を探せ!」。
子どもの頃にどんな本を読んでいたのか、さまざまな人の話。

小生は昔から翻訳ものが好きで、シャーロック・ホームズ譚やH・G・ウェルズ、ヴェルヌ、名前も憶えていないソ連の作家のSFなどを読んでいた。
ロビン・フッドやアーサー王と円卓の騎士の物語に触れたのも、その頃だ。

7月号の読者投稿欄に拙稿が採用された。
打率(採用率)が低迷していたが、久しぶりのヒットだ。
今回はトム・ボウマンの『ドライ・ボーンズ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)に関するお話。



















 

吹田スタジアムで3試合


吹田スタジアム、あるいは吹スタという略称が浸透しつつある。
6月7日火曜日、ここで初めての国際Aマッチが開催された。
記念すべき最初の試合は日本代表戦ではなく、デンマーク代表対ブルガリア代表だった。

キリンカップサッカー2016の第3位決定戦は、デンマーク 4-0 ブルガリア。
2試合で11失点したブルガリアは、顔をあげて国に帰れまい。

決勝戦は日本代表対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表。
若い浅野は最期にへこたれてシュートを撃てず、日本 1-2 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ。
このスタジアムでホームチームが快勝するのを、まだ見ていない。

当日の模様をダイジェストで。
ほんとうはiPad miniを三脚に固定するべきだけれども、全てのカットを手持ちで撮影した。
だから、画角がまちまちだけれど、そのままつないでストップモーションビデオにしてみた。


▼KIRIN CUP SOCCER 2016, Day 2 digest



2016年J1第15節、ガンバ大阪対湘南ベルマーレ、間もなくキックオフ


6月11日土曜日にはリーグ戦。
ガンバ大阪対湘南ベルマーレはJ1第15節。
0-1、1-1/2-1、2-2、3-2と推移して、3-3で終了。
ガンバは苦労して3点取るも、相手に三つのクリーンシュートを許して追いつかれた。
攻撃にAmbitionなく、守備はなまぬるい。




2016/06/04

キリンカップサッカー2016準決勝


Japan Football Association(JFA)→日本サッカー協会
つまり、フットボールを日本ではサッカーと翻訳するんかい!と思っていたけれど、キリンカップサッカーの英文表記は「KIRIN CUP SOCCER」となっている。
(当然ながら……サッカーはsoccerという語の日本語読みである)
ちなみに、中国語でフットボールは、フット=足+ボール=球ということで「足球」と書く。
ソッキュー、はなんとかくサッカーに語感が似ている。
それがどやさ。

2016年6月3日、金曜日。
愛知県の豊田スタジアム(フットボール専用)で、キリンカップサッカーの準決勝戦2試合が行われた。
参加するのが4チームなので、最初の試合がいきなりセミファイナルだ。
その第1試合が、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表対デンマーク代表だった。
少数の人しか観ていないと思うので、簡単にレポートしておこう。簡単に。

ボスニア・ヘルツェゴビナといえば、まずエディン・ジェコ選手(元・英国プレミアリーグのマンチェスター・シティ所属)を思い出す。
今シーズンはイタリア・セリエAのローマで過ごしたが、キリンカップには怪我のため出場していない。
残念。
デンマークのゴールキーパーは、キャスパー・シュマイケル選手。
英国プレミアリーグの現チャンピオンであるレスター・シティに所属している。
背番号10のミッドフィルダーは、同じくトットナムに所属するエリクセン選手。
つまり、プレミアリーグで観たことのある選手以外は、ほとんど知らない……

試合は0-2、2-2と推移。
デンマークが2点先行し、ボスニア・ヘルツェゴビナが2点入れて追いついた。
キリンカップでは延長戦は行わず、決勝戦への進出資格をジャンケン、ぢゃなかったペナルティキック戦で争う。 シュマイケルが一本止めて優位に立ったが、同僚2名が失敗。
最後の一本を、シュマイケルは動きすぎて止められず、万事休した。

さて、第2試合はみなさんご存知のとおり日本代表が勝った。
決勝戦は日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、第3位決定戦はデンマーク代表対ブルガリア代表という取組で6月7日火曜日に行われる。
日本代表は自らの監督の母国を打ち負かして、ワールドカップ予選へのはずみとしたいだろうが、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表はかなりしぶとい相手である。
なにしろ、ボスニア・ヘルツェゴビナは準決勝戦の後半の途中で一選手が退場になってから、点をとって追いついているのだ。

一方、負けた者同士の対決となったデンマーク対ブルガリアだが、こんな好カード。
欧州選手権(通称:ユーロ)かワールドカップでしか観られまへんで。
スタジアムはエキスポ・フットボールパーク(正しくは市立吹田サッカースタジアム)、日本代表戦を開催するのはもちろん初めてである。

 

2016/06/01

翻訳専攻・2


以前読んだことのある翻訳作品を、新訳で読み直すには勇気がいる。
気に入って何度も読んだ『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン著、福島正実訳、ハヤカワ文庫)には、同じ出版社の2009年版新訳が存在する。
書店でちらっと見かけたが、まだ第三種接近遭遇を行っていない。
そやかて、怖いやん。
名前を聞いたこともない訳者やし。

その点で、レイモンド・チャンドラー作品の新訳は違う。
訳者が村上春樹だったので、すんなりと手にとって読むことができたのである。

四十年ぐらい前に、夢中で読んでいた警察小説がある。
刑事マルティン・ベックの物語である。
角川文庫から出ていたこのシリーズは全部で10冊あった。
作者はスウェーデン人で、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーというカップルだった。
日暮修一の装幀もスタイリッシュで気に入っていた。
後年、10冊まとめて古書店に売ってしまったけどね……

最近になって、マルティン・ベックにも新訳が出たのである。
漏れ聞くところによると、本国で復刊されてブームが再燃したらしい。
新訳はそれに便乗したのだろう。
旧訳は英米文学翻訳家の高見浩が、英訳版を翻訳したものだったのだが、新訳はスウェーデン語から直接日本語に翻訳したものである。




図書館の書庫に眠っていた『ロゼアンナ』



新訳版『ロセアンナ』(角川文庫)





















『ROSEANNA』(原題)は、シリーズの第一作である。
高見浩訳ではこれを『ロアンナ』、新訳では『ロアンナ』としているところが違う。
新訳者は、スウェーデン語の発音では濁らないのだと言うのだが『ROSEANNA』は固有名詞で、アメリカ人女性の名前なのである。
彼女の名が最初に登場するとき、それをマルティン・ベックに口伝えするのはアメリカの人なのである。
当然『ロアンナ』とすべきである。
残念。


 

2016/05/30

翻訳専攻


翻訳小説を専門に読んでいる、っていう意味です。
菊池光、永井淳、高見浩などのベテラン訳者が続々と鬼籍に入り、今や日本の翻訳界は「乱世」である。
新人翻訳者が使う日本語そのものが乱れていると思うのである。

訳語のセンスも悪いと思う。
例えば……ケン・フォレットの『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』の三連作には「The Century Trilogy」という冠がついているのだが、これを「百年三部作」と訳している。
百年には違いない。
しかしどこの百年か?
『巨人…』で第一次世界大戦、『凍てつく…』で第二次世界大戦、『永遠…』で冷戦、が中心テーマとして描かれているのだから、ここは『20世紀三部作』と訳してもらった方が腑に落ちるのである。

そういえば、読んでいて腑に落ちない箇所に、よく出会う。
意味がよくわからない文章、誤解を招く読点の使い方などがあって、その部分でつかえて先へ進めなくなってしまう。
訳している本人は理解できているのだろうか。
それとも理解できないまま訳語だけを順番に並べているのだろうか。

校正も行き届いていないと思う。
『永遠の始まり』には「発砲ワイン」という間違いがあった。
これほどありがちなミスを見過ごすとは……
また別のページには、
『…ダヌタ及びで保安官彼女の友人が…』
という文が出てくる。
ダヌタは女性の名前で、
『…ダヌタ及び彼女の友人が…』
が正しく、「で保安官」という部分が余分である。



図書館から借り出し。J.F.ケネディ(左)とキング牧師

ジョン・レノンとベルリンの壁。合計四巻の大部


































 

2016/05/15

四年ぶりのリーグ戦


ガンバ大阪とジュビロ磐田の間には因縁がある。
2012年3月25日、シーズン開幕後間もないJ1で対戦。
この時点ですでにガンバには監督解任の危機が訪れていた。



当日、クルヴァに掲げられた「責任問題発生中!!」の横断幕(万博記念競技場)


















そしてこの日、ジュビロの前田遼一選手(現在はFC東京所属)にシーズン初得点を許してしまう。
彼が初ゴールを奪ったチームは降格するというジンクス通り、ガンバはJ2に降格することになる。
奇しくも降格が確定した敗戦の相手もジュビロだった。
「J2降格なんて、まったくイメージしていない」と言い続けた当時の金森社長は、アウェイの地でガンバサポーターから罵声とペットボトルを投げつけられたという。

ガンバは2013年シーズンにJ2で優勝してJ1に返り咲く。
一方、ジュビロはJ1の17位に沈み、降格。
ジュビロはJ1に戻ってくるのに2年を要したため、再び対戦するのに長い時間がかかった。
2016年5月13日金曜日。
J1第12節、ガンバ大阪対ジュビロ磐田は四年ぶりのリーグ戦となった。

新しいホームスタジアムに観戦しに来ているサポーターたちは、ここで二か月も勝ち試合を観ていない。
アウェイの前節においても無得点(引き分け)という不甲斐ない結果に終わっている。
今節負けたりすることがあれば「責任問題発生中!!」となりかねない雰囲気があった。

その雰囲気を払拭したのが、#7遠藤選手の決勝ゴールだった。
この日長谷川監督が選択したシステムは、攻撃的な4-2-4。
なんとFWが四人の構成で、パトリック、アデミウソン、宇佐美につづく第四のFWが遠藤だったのである。
ゴール後に、あんなにはしゃぐ遠藤を、これまでに見たことがない。




ジュビロ戦キックオフ前のクルヴァ(吹田スタジアム)




















試合終了後、ジュビロのイレヴンは南のクルヴァに挨拶した後、メインスタンドの前でも整列して、我々の拍手を浴びたのである。
リーグ戦において、これは珍しい光景である。

試合後「万博記念公園」駅まで歩く。
この日、MTBを駅の下に駐車してあった。
スタジアムの駐車場に置くと、帰り客の雑踏を突破して帰るのは不可能だからだ。
駅から自宅まで、休む必要なく走ることができたのは、贔屓チームが試合に勝って脳内麻薬が出たからだろう。


 

2016/05/05

頭文字Gの憎いやつ



五月に入って、ようやくガス・ストウヴをしまった。
これほど肌寒い日が続く春もめずらしい。

暖かくなってくるのと同時に、あの害虫が姿を現わし始めた。
ハリー・ポッターと同じように、その名を口にするのもはばかられる、頭文字Gの虫である。

さっそく台所に現われた一匹を追いかけたが、あいにく見失ってしまった。
いつまた現われるかと思うと、夜も落ち着いて眠れない。
まる一日ぐらい経った頃に、少し離れた場所に出現したやつを、殺虫剤を噴霧して退治した。
困るのは、こやつがきのうのと同じやつか判らない、ということである。
ネットの評判を読んで「ブラックキャップ」を2ダース買ってきて、家中にばらまいた。
その名のとおり黒いので、これを見てもドキっとしてしまうのである。

家の中だけでなく、外の壁を這っているやつもいた。
目撃した以上、ほうっておけないので、殺虫剤をもって追う。
同じ日に二匹を退治した。
翌日にもまた二匹。
自分よりもはるかに小さな虫だからいいが、もし映画のエイリアンだったら大変だ。

この虫がよくトイレに現われるのが不思議でならなかった。
用を足しに入ると、そこに待ち受けている、ということが再三あったのである。
そしてついに、換気口の細い隙き間から侵入しようとしている現場を目撃した。

とりあえず、内側から換気口を封鎖。
換気扇が使えなくなるが、Gが入ってくるよりはましだ。
100円ショップで網を見つけて買ってくる。
ほんとうは料理に使うシートなのだが、これで換気口を覆う作戦だ。
あまりに目のつまった網だと、換気効率が悪くなる。
5ミリのグリッドなら、成虫は防げるだろう。

頼むから、入って来んといて。




換気扇のカヴァの内側にネットを貼った




















表側。このスリットをGがすり抜けて侵入したのである




















 

2016/04/30

観る価値はありません


四月になって、やっと二回目のジャーナル更新。

試合の日、ほぼ一年ぶりに自転車でスタジアムまで走る。
久しぶりなので、ちょっとキツい……

途中で、後援会仲間のMさんに偶然出会う。
いや、彼女もスタジアムに行くつもりだろうから、偶然とも言えない。

Mさんは、スタジアムへの経路を案内している若い男に詰め寄っている。
君が指示している道でなくても行けるぢゃないの、という訳なのである。

実のところ、その道は「山岳コース」と言うべきもので、アップダウンが大きくて距離も長い。
一方、小生とMさんが行こうとしている道は、ほとんど平坦で距離的にも短い。
クラブが雇ったと思われる男は、あくまでも遠く険しい道を行かせたいらしい。

そうはいくか、とMさんと小生は(自転車を押しながら)近道を行く。
自転車が変わりましたね、とMさんが言う。
そうそう、前の青いバイク(後輪にカヴァを付けて「GAMBA 12」の文字をプリントした)で続けて二回事故に遭ったので、験をかついで廃車したのである。
というわけで、この日乗っていたのはシルバーカラーのMTB。

Mさんとは席が別なので、ゲートの前で別れる。
クラブが指定する自転車置き場にMTBをとめて入場。
キックオフまでにはまだたっぷり一時間以上、スタジアムの雰囲気を楽しむことができる。

試合は、Jリーグ1部の第9節、ガンバ大阪対川崎フロンターレである。
予想した通り、ガンバはよれよれのゲーム運び。
審判がPKを見逃がしてくれて助かったのに、大久保選手に頭で決められて1-0。
リーグ通算162得点は史上最高である。




南のクルヴァを埋め尽くした川崎のサポーターたち





















宇佐美選手と大久保選手との間で喧嘩騒ぎがあった。
試合の最中に相手の手が顔に当たって怪我をするなんて、よくあることなのに、激昂するのは宇佐美選手の方が子どもじみている。
試合は1-0のままで終了。
もはや観る価値もありません。

観る価値のあるのは新築したスタジアムだが、おなじみになってしまえば、珍しさもそこで終わる。

とぼとぼと帰途につく。
クラブが指定する自転車の帰り道は、歩行者がふさいでしまっていて、通れない。
無理をして、自転車を押して歩行者の列に入っていく人がいるが、危険なのである。
反対側の指定路も同様であった。
クラブ側がバリケードを設け、しかも「通り抜けできません」と嘘を書いた道を行く。
この道を行けば車道に出られることは、以前に走ったことがあるので知っている。
かなりの回り道になるが、渋滞なく走ることができた。



 

2016/04/04

中村俊輔選手のFK


友人のJ君に招待されて、吹田スタジアムにてフットボール観戦。
ついつい選手かコーチの目線で観てしまうので、純粋にはゲームを楽しめないでいる。
いらいらするので観に行くのをやめようかと思うのだが、やめられない。

 世の中に
 たえてフットボールのなかりせば
 シーズンの心はのどけからまし
 (字余り)

2016年の第1ステージ第5節、ガンバ大阪対横浜戦。
第1ステージといえば。
17試合戦った時点でトップのチームを決めることに、何の意味がある。

それはともかく。
かぶりつきの席のチケットをいただいた。
ふだんは、ゲームに集中するために携帯端末を操作しないようにしているのだが、この日は間近で中村俊輔のキックが観られるとあって、禁を解いた。




撮影しているところをTVカメラに抜かれた





















前半戦の終わり近くに、横浜がFKを獲得。
ヴァイタルエリアでファウルしたらあかんっちゅうのに。
案の定、中村選手に見事なゴールを許してしまった。
真横から観たその弾道の、きれいだったこと。
翌朝YouTubeで、彼のスコットランド時代のものも合わせて、ゴールを見返した。
感動して涙が出た。




▼中村俊輔選手のFKゴール
https://youtu.be/XL5Itj3y_O4



2016/03/31

アップルのキーボード


実家のiMacは我がお古だが、それをときどき母が使っている。
電子メイルの送受信をしているらしいのだが、入力がうまくいかないと言ってきた。
キーを打ってもディスプレイに文字が表示されない(無反応)、
表示されるまでに時間がかかる(出力遅延)、
作った文章が、全部消えてしまう(データ消失)、など。

それって認知症やろ。
マシン自体が15年ぐらい前のモデルなので、能力が衰えてきているのかもしれない。
母には、すでにiPad miniのお古も渡してあって、タブレット端末の使用を勧めているのだが、まだ慣れないようである。
とりあえず、iMacのキーボードを掃除してみることにした。




US English版キーボード。ローマ字入力に「かな」キーは不要!






















キーの表面が手垢で汚れるのはもちろん、キーの下には小さなゴミがいっぱいたまっている。
個々のキーは電気信号を送信するためのスイッチなので、そのゴミが接触不良を引き起こしているのかもしれない。
キーごしに掃除機をかけるのも一つの方法だが、徹底的にやるためにキーを取り除く。
元の場所にキーを配置するために、あらかじめ写真を撮っておく。

キーボードの掃除は昔からやっていたが、デジタルカメラの出現以前はキーボードを複写機のガラスに載せてコピーをとっていた。
ブラインドタッチの練習も、コピーした紙のキーボードでやったものだ。

話は脇にそれるが……
キーボードには「ホームポジション」が設けられていて、その場所を人差し指で触れて確認しておけば、キーを見なくても目標の文字が入力できる。
小生が練習をしていたのはIBMのマシンだったので、付属のキーボードのホームポジションは「F」と「J」だった。
この二つのキーだけに小さな突起がついているのである。
(テンキーの「5」にも同様の突起あり)

iMac以前のMacintoshに付いていたキーボードは「D」と「K」のキーに突起が設定されていた。
FとJでなければ使いにくいのである。
そこで一計を案じた。

ある日同僚が小生のマシンを使わせてくれと言ってきた。
彼はブラインド入力ができないので、キーを見ながら打っていたのだが、
「これは使えません、キーボードが変です」と言う。
すまんすまんと小生は答える。
D・KとF・Jのキーを取り外して、入れ替えてあったのだ。

その後はキーを元にもどし、別の突起物をFとJに貼りつけて使っていた。
iMac以降、Macintoshのキーボードは接続方式がADB(Apple Desktop Bus)からUSB(Universal Serial Bus)に変わり、ホームポジションもFJ方式になったのである。




スイッチがあらわになったキーボード





















掃除機では取り除けない粘着質の汚れを拭き取る。
ついでにUSBの接点もきれいにする。
接点復活剤を綿棒に含ませて……というのが理想だが、ティッシュで拭いただけ。

クリーニングをすませたキーボードでテスト入力をする。
手近にあった新聞の記事をコピーする。
「大阪の八尾空港で小型飛行機が着陸に失敗して墜落炎上……」
免許のない知人を操縦席に座らせて着陸体験をさせようとしたがうまくいかなかったのか。
それはともかく。
入力は滞りなくできたのであった。


 

2016/03/25

アリババにクレイム


三年ぐらい前、日本橋の裏通りの部品屋で「ジャンク袋」を買った。
使えるか使えないか判らない、スイッチ、抵抗器、コンデンサがいっぱい詰まっている。
使えそうと思うからこそ買うのだが、結局出番がやって来ないこともある。

抵抗器に出番がやって来た。
必要な抵抗値(オーム)のものを、ジャンク袋の中から選り出す必要が生じたので、テスターを買うことにした。
そんなことをせずとも、抵抗器の本体には、その抵抗値を表わすカラーコードが印刷されているのだが、色が読み取れないのだった。
特に、今回必要としている値を表わす「青」は「紫」と見紛う。




抵抗器。同心円の内側が直径5ミリ





















テスターは、電気を扱うプロにとっては必需品である。
電流や電圧を正確に計るための、数千円から数万円はするツールである。
たかが抵抗の値を確認するためだけに買うのはもったいない。
けれども、買ってしまった。
「AliExpress」という海外の通販サイトで安いテスターを見つけたのである。
6.77ドルという価格は、その時点のレートで円に換算すると750円ぐらいである。
しかも、中国から送ってくるらしいのに、送料ゼロ。

ネット上でAliExpressの評判を拾ってみた。
運営はかの有名なアリババである。
商品の品質は中華的(よくはない、という意味らしい)、
納品までに時間がかかる(いつ届くかは読めない、気長に待つよろし)、
しかし、とにかく安いのでありがたい、
というのが概ねだった。

買ったテスターは、到着するまで一週間以上かかった。
航空郵便で届き、ポストに投函された。
開封して商品を確認すると、注文したのとは違う色のテスターだった。
色なんか何でもええやん、使えれば。
そういう寛容なユーザではないので、いちおう文句を言ってやることにした。

 



 




















AliExpressは、到着した商品にユーザが満足できない場合には異議を受け付けてくれる。
ウェブからフォームメイルで、色が違うとクレイムをつけた。
相手は中国人だけれど、英語で書いた。
下手な英語に下手な英語の返事があった。
「色は変わりました。機能は同じなので、受けてもらえませんか」

機能は同じなのはわかってるわ、カタログで見た色が気に入っててん。
受けるけども、カタログの写真もアップデイトしとけよ、と返信した。

相手をしてくれたのはウー(Wu)女史。
仰せのとおり写真はアップデイトします、次に何か買ってくれる時はディスカウントしますので、ごめんね。
とまた返信があった。


 

2016/03/21

LEDバナー


ディジタルサイネージと呼べないこともないが、フルカラーの画像を表示することはできない。
とりあえず、単色の文字をスクロール表示するだけのバナーの製作を継続中である。
しかし、満足のいくパフォーマンスを発揮できるものが、なかなかできない。
一番の問題はLEDの光量不足で、暗い所でしか役に立たない。




闇で光るLEDバナー4機種。最大は450ミリ角



















Power LEDと称するものはもっと明るいが、値が張るし、発熱するらしいのである。
できる限り安価な材料を使って、大きな効果を出したい。
何しろ、反射板は使用済みのカレンダーを切り抜いて、料理用のアルミフォイルを貼って作っているぐらいである。
電源も1.5ヴォルトの乾電池2本でまかなうのが基本コンセプトだ。
安く、軽く、そして明るく作りたい。

プロトタイプの制御部に使っていたマイコンボードは3,000円以上するものだったが、最近作ではマイコンチップ単体で作動させる小さなシステムを開発して、なんと10分の1以下のコストダウンに成功。
いろいろ試せる、という訳で四つもできた。

一番小さいのが約120ミリ角(赤いLEDを使用)。
LEDの密度が高い分、文字の視認性も高い。
青いLEDを使ったのが約200ミリ角。
緑のLEDの明るいものが手に入ったので、300ミリ角も作ってみた。
300角を自宅のベランダに掲げて、前を流れる川の向こう岸から眺めてみたが……
読めまへん。
スタジアムで力を発揮できそうなのは、450ミリ角だけだった。




現状では、これぐらい暗い状態でないと効力低し



















 

2016/03/18

百均のディスプレイシールド


とにかく、PCを使うことがめっきりと減った。
平面デザインを行って、それをプリンタから出力すること以外に使わなくなってしまった。
タブレット端末(iPad mini)でたいていのことをすませているからである。
本ブログにも専用アプリが存在するので、iPad miniからエントリーしようとするのだが、九割ぐらいの確率で保存に失敗する。
プルクワ?

文章を入力するのには、やはりソフトウェアキーボードよりもハードの方が向いている。
と思って、久しぶりにPCの前に座ったが……キーボードに埃が積もっていたので、掃除から始めることになってしまった。




iPad miniでの入力は、マシンを横向きに持ち、両手の親指で行っている。
親指シフト(by 富士通OASYS)ならぬ「親指入力」である。
これはもともとHP(ヒューレット&パッカード)社の手のひらサイズのコンピュータに入力するために、そのユーザたちが使っていた方法だ。
親指だけでも、かなり早く入力ができる。
その使用スタイルは、最近の若者がゲーム機を両手を使って操作しているのとよく似ている。

iPad miniの画面には液晶保護フィルムを貼ってある。
以前は光沢のあるフィルムを使っていたのだが、指紋が気になってしかたがなかった。
入力にはなるべくスタイラスを使うようにしていたのだが、それでは親指入力ができない。
そこで、光沢がなく(ノングレア)しかも指紋がつきにくいという触れ込みのフィルムに買い替えた。
こんなぺらぺらのものに、千数百円もの出費である。

ノングレアのフィルムは、要するに表面が「磨りガラス」状になっている。
手触りは悪い。
スタイラスの感度も落ちたように感じた。
目立たないだけで、手の脂も確実に付着している。
しかし表面がざらざらしているので、拭き掃除がしにくい……
とNGポイントが続出。

そんな時百円ショップで液晶保護フィルムを発見した。
値段の安さに負けて、購入。
……今のところ、不満なし。



「キャンドゥ」の製品



















 

2016/02/28

Jリーグ1部開幕


2016年2月27日土曜日、1試合をのぞいてJリーグ1部が開幕された。
その8試合のうち、ホームで勝ったのはサガン鳥栖だけだった。
翌る日、ガンバ大阪対鹿島アントラーズの試合結果は0-1、ここでもホームチームは勝てず。
新スタジアムでの記念すべき公式戦で、チームはクルヴァのブーイングを浴びることになった。






勝って喜ぶサポーターに挨拶した直後のアントラーズの選手たち




 

2016/02/26

『悲愴』と二・二六事件


『本の雑誌』への投稿を、ほぼ毎月している。
最近はあまり採用されないが……
もったいない?のでボツ原稿をリサイクルしようぞ。

投稿のタイトルも『偏固ジャーナル』なので、ブログ版と『本雑』版が存在することになるが、ダブりはないのである。
(以下、改行位置をブログ用に変更)

△偏固ジャーナル忘月。
隣に引っ越してきた人が出すノイズに悩まされている。
直接会って苦情を言うのが正攻法だが、対決を嫌って次善の策をとることにした。
PCでiTunesを起ちあげてBGMを流す。
ハードディスクに収められたリッピングデータの音源であるCDはB●●K・●FFに売り払い、一枚も残っていない。

陽の高いうちならボッサノーヴァを聴く。
隣室の音を遮りつつも読書の妨げにならないようにインストゥルメンタルの曲を選ぶ。
ところが今読んでいる本にラテンアメリカのノリが合わないのである。
そこでiTunesの検索窓にclassicalと打ち込むと、わがコレクションの中からトップでヒットしたのがチャイコフスキーの交響曲第六番『悲愴』であった。

小雪舞う早暁、首相官邸に反乱軍が討ち入りを果たす場面のBGMとして『悲愴』がまさにおあつらえむきだったのが『大日本帝国の興亡』である(つまり討ち入りとは二・二六事件)。

翻訳以外も読むんかいと突っ込まれそうだが、著者はアメリカ人のジョン・トーランドで毎日新聞社訳のレキとした翻訳本(全五巻)である。終戦とほぼ同時に設立された早川書房が七十周年企画として旧版に加筆してリメイク(価格は二〇〇五年比で六割七分六厘アップ)した。
私がすすめる一冊(五冊)および二〇一五年のベスト2(注:ベスト1は『街で出会った欧文書体実例集』)でもある。
(武田伴兵衛・ハヤカワの宣伝マンか59歳プラス1・豊中市)

終戦から71年。
開戦はその4年前、二・二六事件はその5年前のことだった。


 

2016/02/25

日本橋ショップツアー


(長文)
電子バナーの部品を買う必要が生じて、大阪市内に出かける。
たいていのものはネット通販で間に合わせる。
買いに出かけると、通販の送料よりも交通費の方がかさむからである。
今回はネットで見つからない部品を求めてのツアーである。

求めているのは何かというと、単3形電池をタテに2本直列収納するケースである。
こんな単純なものがネットで見つからないとは意外である。
以前購入したことのあるリアルの店を目指す。

地下鉄で難波まで行く。
ここから日本橋(ニッポンバシ)の電器屋街までは少し離れているが、途中の店店をのぞきながらぶらぶら歩くのがいつものスタイルである。
電器屋街に足を踏み入れたのは今から四十数年前、中学にあがったばかりの頃である。
当時、深夜放送をトランジスタラジオで聴くのが中学・高校生の間で大流行していた。
番組そのものやレコードをテープに録音して楽しむことも続いて流行した。

ラジオやテープレコーダを買うなら日本橋で、というのが我我の合言葉だった。
まとまったお金を持って店から店をまわり、目当ての製品の販売価格を比較していた。
価格ドットコム・オン・マイ・フットであります。
子どもながら、値切るということを当たり前にやっていた。
先輩たちに、そう教わっていたからである。

現在の難波に戻る。
高島屋百貨店の真下から地上に出て、日本橋方面に歩き出す。
銀行を襲い、口座から軍資金を引き出す。
銀行を出て少し行くと、厨房や飲食店向けの商品を扱う道具屋筋商店街を通る。
自宅の台所用品の過半はここで購入したものたちである。
陶器を主に扱う店にふらりと入る。
姿形のいいラーメン鉢があれば買いたいけれど……
三つの店をはしごして何十鉢も拝見したが、気に入ったものなし。
妥協を許さぬこの性格、なんとかならないか。
(なりまへん)

道具屋筋を抜けると日本橋エリアである。
大昔は家電とオーディオ、ちょっと昔はPC、現在は携帯電話とメイドカフェといった店が目立つ界隈。
自分でラジオやオーディオ機器を組み立てるマニアのための部品屋も、昔は大通り沿いに店を開いていたのである。
ニノミヤ無線しかり、サトーパーツしかり。

マニアの呼称はいつの間にかオタクと変わり、その人たち向けの店は大通りから一、二本裏の通りへと移動したのである。
今回目指すのは、そんな裏通りにある店店である。




千石電商で電池ケースを買う。交差点の向こう側にマルツが見える






















裏通りだけれど、道幅は広い。
信号を左に折れて少しのところに「DIGIT(デジット)」、右に折れて大通りに当たる角のところに「シリコンハウス共立」という店があり、写真の店と合わせて4店をはしごする。
同じ商品でも店によって価格に幅があるのは当たり前なので、足を使って調べ、最も安い店で買う。
ネットでこれをすると送料が店の数だけかさむので、実店舗ツアーならではのメリットがここにある。

千石電商で、目当ての電池ケースを購入。
とりあえず1個あれば用は足りるのだが、4個まとめて買っておく。
他にユニヴァーサル基板(部品をのせる)、プラスチックのケース(基板を入れる)を購入。

マルツ(元は丸通という名前)はパスしてDIGITへ行く。
この店のみが昔の部品屋の風情を現在まで残している。
抵抗器1本(120オーム)、積層セラミックコンデンサ10個(0.1μファラッド)、セラミック発振子4個(8MHz)、ICソケット4台(28ピン)、スペーサー12本(基板取付け用)を購入。
Arduinoに搭載されているのと同じマイコンを見つけたが、生の状態で600円は高い。

パスしたマルツに入店。
さきほどのと同じマイコン、しかもブートローダ書き込み済みの状態で420円。
3個まとめて買ってしまった。

一番大きな店、シリコンハウス共立へ行く。
エスカレータで昇り降りする立派なビルヂングである。
プッシュスイッチ1個(押すたびにON-OFF切替え)、トグルスイッチ1個、ピンソケットいろいろを買う。
プッシュスイッチが250円、そのサイズに比すと非常に高価だが、電気で動くものにスイッチがあるとないとでは格好の良さが違う。
ものによると、電池ケースに電池を入れることがスイッチオンとなったりするのである。

井之頭五郎ぢゃないけれど、腹が減った……
最近数が増えたコンビニエンスストアに飛び込んでパンを二つ買う。
イートインというスペースに席を借り、帰途のエナジー補給。

ジュンク堂千日前店に入る。
部品屋よりも買いたいものの多い、危険な店である。
講談社のブルーバックスの棚でRaspberry Pi(ラズベリーパイ)関連の入門書を検索。
Arduinoはたんなるマイコンボードだが、こちらはレキとしたコンピュータだ。
電子工作関連の棚も検索したが、一冊も買わずに退店。





千日前店閉店のお知らせ。他のジュンク堂とダブるからか?





















この店の向かいに「なんばグランド花月(NGK)」があって、人通りが多い。
ジュンク堂を出て、NGKとは反対方向にあるゲームセンターを通り抜けて帰るのが常である。
そこでゲーセンを抜けて……のつもりが、いつの間にかゲーセンはパチンコパーラーに模様替えされていた。
そこを通り抜けたとき、体中が煙草くさいのに気づいた。

戎橋筋から心斎橋筋へと、東アジアの人たちの群をかき分けながら歩いた。
都心にしか店のない「GU」に入る。
フランネルのパジャマを、約2,000円で買う。
ターンブル&アッサーによく似たデザインのパジャマがあるのだが、そちらは20倍の価格である。
ブラボー、GU。

改装中の大丸百貨店の下から地下鉄に乗り、帰る。


 

2016/02/18

ひさびさに掲載


『本の雑誌』2016年3月号に、偏固ジャーナルからの投稿が採用された。
毎月せっせと電子メイルで送稿しているのだが、ここのところ「打率」が低迷していた。
久しぶりのヒットというわけだ。
毎回、本にまつわる話を短いエッセイに仕立てているが、今回はナベサダがテーマだった。

ナベサダこと渡辺貞夫が航空機の中で、北原亞以子あての手紙を書いている。
北原とは『深川澪通り木戸番小屋』という時代小説シリーズなどの作者であり、このブログを書いている時点ですでに故人となっている。
渡辺は、作者自身か編集者に依頼された北原作品の解説を、ヨーロッパの公演先からの帰途、書こうとするのだが……

ナベサダという人は、本業のジャズ以外に写真の腕前でも評価されているが、文章の方もたいしたもんやということがわかるのである。




















 

2016/02/15

杮落とし


こけらおとし、である。
春のごとく暖かい2月14日、市立吹田サッカースタジアムにおいて、杮落としの試合がガンバ大阪と名古屋グランパスの間で行われた。
市立といって、どこの市かといえば吹田なので、正式には吹田市立吹田サッカースタジアムという名称になるのか。
偏固ジャーナルでは独自に(勝手に)「万博フットボールパーク(Expo Football Park)」と呼んでいる。

VIPの友人からの招待を受けて、彼らが利用するラウンジ付きの席で観戦することができた。
いつもの調子で、受付開始直後に入場したのだが……
VIPがそんな早い時間にスタジアムに行かないということは、自分の頭の中にはなかった。
という訳で、VIPラウンジはまったく受入れの準備ができていない状態だった。
対応できるスタッフをようやく見つけ、ラウンジのすぐ内側(つまりフィールド側)の指定席に座らせてもらうことになった。



VIPラウンジに一番乗り。早過ぎて迷惑な客だった



















ラウンジから観覧席へ出られる




















フィールドでは前前座の、ジュニアの試合が行われていたので、観戦する。
それが終わると、前座の試合があり、それも観る。
ガンバOBの中山悟志と山口智ご両人の引退試合である。
天才・礒貝洋光をはじめ、ガンバに縁のある人たちが顔を揃える。
初代監督の釜本邦茂、「FOOT x BRAIN」の勝村政信、松平健の各氏もゲスト参加した。
引退する二人に花束を渡したのは、ガンバの遠藤キャプテンと、対戦相手の名古屋に移籍した明神選手。





本戦前、整列したG大阪と名古屋のイレヴン




















バック側スタンド。前前座試合中の図




















スタジアムへのアクセスは「最悪」。
最寄りのモノレイル駅「万博記念公園」からダイレクトに歩ける道を、昨年11月にオープンした「EXPOCITY」にさえぎられ、迂回路を延々と歩かされる。
試合終了後、スタジアムから駅までの長蛇の列ができた。
牛歩で進むこと20数分、駅に着いてからホームに降り立つまで、さらに30分。
入線してきた列車を1本見送って、やっと乗車。
イワシの缶詰め状態で帰った。
予想した通りの混雑だったが、うんざりである。


 

2016/02/12

Remake: プロトタイプ01


専門のベイカリーではなく、一般の市場で気に入ってよく買うフランスパンがある。
小麦粉が原料の製品が軒並み値上げをするなかで、ずっと同じ値段で売られている。
これはありがたや、というわけでまた買うのだが……
焼き上がりサイズが小さくなっている気がするのである。
(がくっ)

ところで、LEDマトリクスの話の続きである。
プロトタイプの一つ目は、実際にスタジアムに持って行き、パフォーマンスを確かめた。
陽光の下では、微かに点滅しているのが見えるだけで、何を表示しているかはまったく判らない状態だった。
という訳で、あっさりボツになった。
しかし、捨ててしまうのはもったいないので、本棚の片隅に置いておいた。

それから三年。
部品屋で手に入るLEDの性能が上がり(つまり明るくなり)、かつ安価になった。
そのLEDでよりパフォーマンスの高い電子バナーを作ることにした。
懲りていないわけである。

プロトタイプ01のLEDを新しいものに置き換えることは非常にやっかいなので、新規に作った。
その際のノウハウを活かして、プロトタイプ01を少し改良したのである。
ガソリンスタンドの価格表示を参考にして、LEDの光を拡散するケースにすべてを収めた。
ケースは100円ショップで手に入れた小物入れである。

メインボードも小さな互換機が新たに手に入ったので、全体を小さくまとめることができた。
しかも、これまた安価なのがうれしい。
Arduinoが3,000円ぐらいするのに対し、今回使用した最小構成の互換機はその四分の一ほどの値段なのである。




リメイクなったプロトタイプ01は半透明のケースに収納。全点灯した状態



















単四形の電池ケース、スイッチ、マイコンボード


















 

2016/02/08

プロトタイプ01


四年ぐらい前のことになる。
LEDのマトリクスを自作しようと思い立った。
その頃よく通っていたスタジアムの最前列の手すりに、横断幕の代わりに電子バナーを吊るそうという思惑だった。

市販品のLEDマトリクスは一体成型されているので、分解して中の構造を調べることは、素人には不可能である。
64個のLEDが8かける8のマス目状に並べられている。
背面には端子のピンが8本、上下に一列ずつ、合計16本突き出ている。
64個のLEDの点滅を、この16ピンで制御するのである。

LEDのメーカーのウェブサイトで調べてみると、各製品の仕様書がPDFで読めるようになっていた。
現物をリエンジニアリングすることは無理でも、仕様書が読めればOKだ。
その仕様書の中に、64個のLEDの回路図が記載されていたのである。
中学校のアマチュア無線クラブに所属していた頃から、回路図を読むのは苦手だ。
しかし、部品は脚が2本のLEDだけなので、つなぎ方さえ理解できればいい。
要は、LEDのプラス側の脚だけ連結して8行、マイナスの脚を連結して8列のマトリクスを作る。

脚の連結は、ハンダ付けで行う。
これまた苦手種目だ。
手先は器用だと自惚れていたのが間違いだったと思い知らされる時。

材料のLEDは、日本橋の部品屋で手に入れておいたものだ。
特売品で、ポリ袋にがさっと100個入れられたものが、1000円だったと記憶している。



とりあえず、これが最初にできたLEDマトリクス



















配線が終わった時の状態



















Arduinoそのものが取り付けられている



















LEDマトリクスの点滅を制御するプログラムは、他人が書いたものをウェブ上から拝借して、それに手を加えた。
Arduinoは、ハードもソフトもオープンソースなので、気兼ねなく使えてありがたい。

プログラムに手を加えた、と書いたが、回路図同様にプログラムもほぼ読めない。
少ないながら読める部分があって、そこには文字の形が64個のドットで記述されていたのである。
点灯するドットは「1」、消灯するドットは「0」で書かれていて「1」の部分をつなげると1個の文字に見える。
8かける8ドットのフォントならば、得意分野である。
こつこつ「1」と「0」を書き分けていけば、やがて文字列ができ上がる。
文字列を右から左へスクロールさせるのはプログラムの残りの部分がやってくれる。

こうしてプロトタイプ01、と今では呼んでいるLEDマトリクスは完成したのだが……
特売品のLEDは光量不足で、昼間のスタジアムではとても使い物にはならなかったのでした。


 

2016/02/06

立春をすぎて


ブログエントリー低調。
2015年12月は末日にやっと一件。
明けて2016年1月はゼロエントリー。

書く、と誰に約束したのでもなく、自分の正気を保つためという理由で始めたが……
他のことに時間をとられることが多くなってきた。
つぶやくぐらいならできるかも、とTwitterまですることになった。
140字なら、あっという間に書けるからね。

ちなみにTwitterのアカウントを作るのは三つ目。
140字で連載小説を書こうとしたが、中途挫折。
最新のアカウントは実名登録にした。
アプリ連携というやつで、ツィートしたらFacebookの方に自動的にアップされるようにした。
TwitterがFacebookと違うところは、スパンが広いこと。
つまり、閉鎖的でなくオープンで、一言つぶやくと世界中からリツィートがあるということだ。
ロシア人がリツィートしてくれたので、彼のところを覗きにいったのだが、一語も理解できなかった。

それはともかく。
今もっとも時間をとっているのが「電子バナー」の製作である。
Arduino(アルドゥイーノ)という、マイクロコントローラをプログラミングするボードを手に入れたのが事の始まり。
このボードのピンソケットにLEDを挿して点滅させるだけなら、ただの理科実験に終わる。
タテ8行×ヨコ8列(逆かな?)のマトリクス状に並んだLEDを順番に点滅させられることを知り、これはスタジアムで使えるのでは、と思いついた。

プロの試合で審判が使用する、交代選手の背番号や追加時間を表示するための電光表示板をイメージした。
あの表示板は数字のみを表示するが、そこに何らかのメッセージを「流したい」。
それがつまり「電子バナー」と呼ぶ所以である。

マトリクス状のLEDは市販されている。
前述のハチハチ(8×8)や、5×7、5×9、他のバリエーションがある。
8×8の製品で、大きくても60ミリ角なので、到底スタジアムでのメッセージ表示の役には立たない。
という訳で、LEDをバラで64個買ってきて、大きな枠に並べてマトリクスを作ることにしたのである。
この話、先が長いので、今回はここまで。





市販品のLEDマトリクス(60ミリ角)を基板に載せたところ