2021/01/24

古いiPad miniとiTunes

 

それらしくない緊急事態宣言下、外出を控えている。

いつも正月に行なっていた墓参りも初詣も、していない。


家にいるのなら片付けをせよ、というわけで、デジタルデータの整理をした。

コンピュータの中のことなので、部屋は片付かぬ。

それぢゃダメぢゃん(春風亭昇太風)。


コンピュータとは、デスクトップPC(Macintoshが2機)・タブレット端末(iPad miniの初代機)・スマートフォン(初代iPhone SE)のことである。

スマートフォンには通信専用のSIMを搭載しているので、キャリアがいうところの音声通話は、できない。

ただし、iPhoneに搭載されているFaceTimeアプリを使えば、お互いの顔を見ながら話ができる。

古い用語で言えば「インタネット電話」である。

SkypeとかZOOMも、同様の仕組みを利用している。


つまるところ、スマートフォンとは通信機能とカメラの付属した、超小型コンピュータということができる。


それはともかく。

iPad miniの動作があまりにも遅く、それを表現するのに、使い古された「亀」を使うのが、ぴったりくる有様である。

ウェブで調べてみると、iOSをアップグレイドする度に上書きを繰り返したために、フラグメンテイション(メモリの断片化)を起こしているようである。

メモリの断片化が起こると、アクセスの速度が落ちて、マシン全体の動作速度も遅くなる……というのはハードディスクだけの現象かと思っていたのだけれど。

それを解消するために、iPad miniを工場出荷時の状態に戻して、OSを入れ直すことにした。

この作業を「クリーンインストール」というが、これをするとマシンのメモリに蓄積したデータ(撮影画像・電子書籍ほか)もクリーニングされて、なくなってしまう。

非常に怖い作業なのである。


というわけで、iPad miniの中身をiCloudにバックアップしておいてから、クリーンインストールを行なった。

ちなみに、iOSのヴァージョンは、このiPad miniで使える極限の9.3.6である。

インストールは、ほぼ無事に終わった。

DropboxとEye-Fiアプリが再現できなかったが、別途再インストールすれば事足りる。

想定していなかったのは、壁紙のデータが消えてしまったことである。

これはオリジナルの画像データをiPhoneからコピーして(AirDropで)、再設定した。



iPad miniの画面
オリジナル画像を設定したホーム画面





ロック時の画面




クリーンインストールした結果、iPad miniの動作は、少しだけ速くなった。
少しだけ……



お次は、古いMac miniから新しいMac miniへ、iTunesのミュージックデータの移行である。

マシン同士をケーブルで直結してデータ共有を行なうのが簡単だが、適当なケーブルが見当たらない。
古いMac mini(のOS)が対応していないので、iCloud経由というテも使えない。
となれば、メディア経由でコピーするしかない。
幸いに、既存のミュージックデータの容量は、さほど大きくない。

外付けのハードディスクドライヴに、旧Mac miniから「iTunes」フォルダを丸ごとコピー。
50GBぐらいをダウンロードするのに、10分以上かかった。

ハードディスクドライヴを新しい方のMac miniにつなぎかえて、先ほどダウンしたデータを同じ名前の「iTunes」フォルダ内にアップロードする。
新機のmacOS Catalinaでは、アプリとしてのiTunesは「ミュージック」と改名されているが、ミュージックデータを収めるフォルダに「iTunes」の名を残している。

慎重を期して、新機独自にダウンロードしたデータとの重複を目視で確認しながら、コピーした。
50GBぐらいのデータならでは、のことである。

「できた!」と思ったものの、ミュージックアプリを起動してみると、アップロードしたデータがライブラリのリストに現われない。
「iTunesLibrary.xml」をコピーしていないせいかも知れない。
また手動で、ライブラリに登録しなければならなかった。




⌘Oで追加していく。バックグラウンドではAbbey Roadを再生中