2016/08/29
ジャック・リーチャー
映画版のジャック・リーチャーは、トム・クルーズが演じているのだが、自分のイメージにまったく合わない。
そもそも、リーチャーを演じさせたい俳優が思い浮かばないのである。
身長195センチ、体重110キロなのだから、当然トム・クルーズではあり得ない。
1986年作のアメリカ映画『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』でハイウェイ軍曹役を演じたクリント・イーストウッドがイメージにやや近いが、彼がリーチャーを演じるのは、今となっては無理だ。
ガタイ的にはシュワルツェネガーだが、同様に無理。
ドウェイン・ジョンソンならいけそうなのだが……彼は黒人だ。
いっそジャック・リーチャーは黒人だという設定にすればいいかも。
ジャック・リーチャーの原書シリーズは21作も出ているらしい。
1997年からだから、ほぼ年に一作のペースだ。
そのうち邦訳されたのは7作、しかもアトランダムにである。
出版社(講談社)が熱心でないのは、こういうタイプの翻訳小説を好む読者の数が、そう多くはいないからだろう。
サスペンス、アクション、ミステリの要素が盛り込まれていて、面白いのになあ……
リー・チャイルド著/小林宏明訳
『61時間』(講談社文庫)
上巻:1,037円+下巻:1,037円=2,074円
ページ数のわりには高いぞ!
そして、フォントがジャギジャギじゃ。
カバー(イラストではなく写真)も上下巻で色合わせができてない。
印刷屋、出てこい!
さて、映画版の第一作はJack Reacherというタイトルで公開された(邦題は『アウトロー』とされ、おそらくタイアップで出版するはこびとなった文庫のタイトルも『アウトロー』となった)。
原作シリーズにはそういうタイトルの作品はなく、実際にはOne Shotという作品がベースなのだが、映画第一作ということでリーチャーの名前をフィーチャーしたかったのだろう。
幸いにもこの映画はヒットして、第二作が製作されることになった。
映画版のリーチャー第二作はNever Go Backというタイトルだ。
邦題は『ジャック・リーチャー』。
おいおい、それは第一作の原題やろうが、ややこしいことすんなあ。
2016/08/26
ジェフリー・アーチャー
最初に書いておくが、アーチャーは前科者である。
セックススキャンダルで起訴され、裁判で勝訴するものの、その時の証人に虚偽のアリバイを言わせていたことが後に判り、刑務所に入れられることになった。
小悪党、である。
しかしながら、彼の書いた本は面白い。
小悪党としての実体験を活かしている部分も多い。
現在彼は『クリフトン年代記』と題する大河小説を執筆中で、邦訳では第5部が発行されたばかりである。
ジェフリー・アーチャー著/戸田裕之訳
『剣より強し -クリフトン年代記 第5部-』(新潮文庫)
上巻:810円+下巻:767円=1,577円(税込み)
永井淳(故人)の翻訳でないのが残念。
当初五部構成だった本作は、本国読者の人気を呼び、七部構成に拡大されたという。
金に敏(さと)いアーチャーらしく、売れるだけ売ろうという魂胆か。
1920年ごろから始まる舞台背景は、2020年にまで及ぶそうである。
読者として困ることは、各部ごとのエンディングが、クリフハンガーであることだ。
結末を書かずに終わり、次作まで読者を宙ぶらりんで待たせておく、という手法である。
テレビドラマ(一週間待ち)や文芸誌(一か月待ち)ならばともかく、クリフトン年代記は第4部の翻訳出版から第5部まで、一年三か月もかかったのである。
前作の内容を、すっかり忘れてるっちゅうねん。
第7部が出るまで、積ん読にしといたらよかった。
2016/08/22
VIP席で観戦
友人に送ったメールの返信が、来なくなった。
顔を合わせたときに、そのことを指摘すると、返信が必要と思われるものには返している、という答だった。
ちゅうことは俺のメールは、返信不要か……
彼との友情は、見直す必要があるかもしれない。
猛暑の一夕、招かれてフットボールの試合観戦に出かけた。
カードはガンバ大阪対ヴィッセル神戸。
いわゆる阪神ダービーというやつである。
VIPが使う特別室の外側に付設されたシートで観ることができた。
部屋では食事もサーヴィスされ、観戦の環境としてはこの上ない贅沢なものだった。
しかしその雰囲気は、ホームチームが負けたために台無しになってしまった。
The team must always win at home.
場内に選手が紹介されたとき、ガンバの藤春には大きなブーイングが浴びせられた。
それは神戸のサポーターからの声だったのだが、自分も同じ気持ちだった。
藤春のミスがなければ対コロンビア戦は勝っていただろうし、対ナイジェリア戦の失点は4ですんでいたかもしれない。
そもそもJリーグの試合でもさほど役に立っていない選手なのである。
ハリルホジッチにしても手倉森にしても、監督は何を見ているのだろうか。
たんに足が速ければいいのか、左利きならばそれだけでいいのか。
No ambition, no goal.
2016/08/19
黒いシュミーズ
こういうタイトルでエントリーするとアクセス率がアップしたりしてw
猛暑の中、墓参りする。
いつもは母と二人で行くのだが、あまりの暑さに彼女はエントリーせず。
墓地は天日をさえぎるものがないので暑い。
墓石は焼けて、水をかけるとジュウと音がする。
濡らしたタオルもあっという間に乾いてしまう。
帰りは地下鉄で日本橋に出て、電子部品屋を巡回する。
共立シリコンハウス、その系列のデジット、マルツパーツ館、などである。
ピンヘッダやら端子やらスイッチを、電子マネーで購入。
デジットのジャンク袋に期待していたのだが、めぼしい袋なし。
それから数日後の正午前、近くの商業施設にて。
一人の女性が目の前に立って、スマートフォンを操作している。
彼女が黒いシュミーズの主である。
目をひかれたのは、それが総レースでなので下着が透けて見えたからだ。
オレンジがかったピンクのショーツが、である。
それって、見せてるん?
よっぽどインタビューをお願いしようかと思ったが、やめておいた。
写真を撮る度胸もなし。
私には、あれは絶対にスカートのはき忘れとしか思えないのだが……
2016/08/11
キンドル読み放題
『本の雑誌』2016年9月号に、投稿が採用された。
三か月連載で「打率」アップである。
今号のタイトルは偏固ジャーナルならぬ「変語ジャーナル」。
本にまつわるエピソードをおもしろおかしく。
一か月980円の料金で、電子書籍が読み放題になるというものだ。
このサービスには30日の無料お試し期間が付いている。
アマゾンの「無料お試し」については、苦い経験がある。
プレミアム会員(年会費3900円)になると送料が無料になるというので、そのサービスの無料お試しを申し込んだ。
お試し期間が過ぎると自動的に契約締結される仕掛けになっていたのだが、それを知らないまま、年会費を請求されることになってしまった。
ユーザ側のボーンヘッドなのだが、お試し契約の解除に関する約定を明確に提示しないやり方には反感をおぼえた。
今回のアマゾン読み放題サービスは正式には「Kindle Unlimited」というらしい。
このタイトルのついたアイテムだけが読み放題の対象になる。
無料、と聞いてすぐに飛びつくのはいいが「Kindle Unlimited」以外の本は、お試し期間中であっても課金される。
アマゾンのサービスを利用する際は、充分に注意したい。
2016/08/04
三度目の正直
一昨年の11月に交通事故の被害者になり、救急搬送された。
年をまたいで3月には、転倒して肋骨を傷めた。
二回とも自転車で走っていたときの事故だった。
乗っていたのはブルネロ(青黒)号と名付けたMTB。
ブルネロ号 |
知り合いのマンションで処分されるのを譲ってもらい、青いフレームだけを活かして再生させた車である。
この車は験(げん)が悪い、というわけで「三度目の正直」が起きる前に廃車処分したのである。
ばらばらに分解して、フレームは廃棄。
「GAMBA 12」のカバーがついたホイールは、新たに買ったものだったので残した。
7月下旬の暑い日。
ガンバの試合の応援に行った帰り、自転車同士の衝突事故を起こしてしまった。
暗くて見通しの悪いS字カーブを曲がると、道の左側を逆行してくる自転車があり、よける間もなくコリジョン。
出会い頭、というやつである。
ルールを守って走っていても、ルールを守らないやつに打倒される。
左腰を打ったが、軽傷ですんだ。
実はこの日、古い方のMTBの後輪を、わざわざ「GAMBA 12」ホイールに換装していたのである。
験の悪いのは、このホイールやったんか!
というわけで三度目の事故は起こってしまったのだが、幸いにも大事には至らなかった。
このことを母に話すと、三度目の正直はなかったのだからもう大丈夫、と言うのだが、ほんとうにそうか?
タイヤをブルーにした「GAMBA 12」ホイール |
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