2016/03/31

アップルのキーボード


実家のiMacは我がお古だが、それをときどき母が使っている。
電子メイルの送受信をしているらしいのだが、入力がうまくいかないと言ってきた。
キーを打ってもディスプレイに文字が表示されない(無反応)、
表示されるまでに時間がかかる(出力遅延)、
作った文章が、全部消えてしまう(データ消失)、など。

それって認知症やろ。
マシン自体が15年ぐらい前のモデルなので、能力が衰えてきているのかもしれない。
母には、すでにiPad miniのお古も渡してあって、タブレット端末の使用を勧めているのだが、まだ慣れないようである。
とりあえず、iMacのキーボードを掃除してみることにした。




US English版キーボード。ローマ字入力に「かな」キーは不要!






















キーの表面が手垢で汚れるのはもちろん、キーの下には小さなゴミがいっぱいたまっている。
個々のキーは電気信号を送信するためのスイッチなので、そのゴミが接触不良を引き起こしているのかもしれない。
キーごしに掃除機をかけるのも一つの方法だが、徹底的にやるためにキーを取り除く。
元の場所にキーを配置するために、あらかじめ写真を撮っておく。

キーボードの掃除は昔からやっていたが、デジタルカメラの出現以前はキーボードを複写機のガラスに載せてコピーをとっていた。
ブラインドタッチの練習も、コピーした紙のキーボードでやったものだ。

話は脇にそれるが……
キーボードには「ホームポジション」が設けられていて、その場所を人差し指で触れて確認しておけば、キーを見なくても目標の文字が入力できる。
小生が練習をしていたのはIBMのマシンだったので、付属のキーボードのホームポジションは「F」と「J」だった。
この二つのキーだけに小さな突起がついているのである。
(テンキーの「5」にも同様の突起あり)

iMac以前のMacintoshに付いていたキーボードは「D」と「K」のキーに突起が設定されていた。
FとJでなければ使いにくいのである。
そこで一計を案じた。

ある日同僚が小生のマシンを使わせてくれと言ってきた。
彼はブラインド入力ができないので、キーを見ながら打っていたのだが、
「これは使えません、キーボードが変です」と言う。
すまんすまんと小生は答える。
D・KとF・Jのキーを取り外して、入れ替えてあったのだ。

その後はキーを元にもどし、別の突起物をFとJに貼りつけて使っていた。
iMac以降、Macintoshのキーボードは接続方式がADB(Apple Desktop Bus)からUSB(Universal Serial Bus)に変わり、ホームポジションもFJ方式になったのである。




スイッチがあらわになったキーボード





















掃除機では取り除けない粘着質の汚れを拭き取る。
ついでにUSBの接点もきれいにする。
接点復活剤を綿棒に含ませて……というのが理想だが、ティッシュで拭いただけ。

クリーニングをすませたキーボードでテスト入力をする。
手近にあった新聞の記事をコピーする。
「大阪の八尾空港で小型飛行機が着陸に失敗して墜落炎上……」
免許のない知人を操縦席に座らせて着陸体験をさせようとしたがうまくいかなかったのか。
それはともかく。
入力は滞りなくできたのであった。


 

2016/03/25

アリババにクレイム


三年ぐらい前、日本橋の裏通りの部品屋で「ジャンク袋」を買った。
使えるか使えないか判らない、スイッチ、抵抗器、コンデンサがいっぱい詰まっている。
使えそうと思うからこそ買うのだが、結局出番がやって来ないこともある。

抵抗器に出番がやって来た。
必要な抵抗値(オーム)のものを、ジャンク袋の中から選り出す必要が生じたので、テスターを買うことにした。
そんなことをせずとも、抵抗器の本体には、その抵抗値を表わすカラーコードが印刷されているのだが、色が読み取れないのだった。
特に、今回必要としている値を表わす「青」は「紫」と見紛う。




抵抗器。同心円の内側が直径5ミリ





















テスターは、電気を扱うプロにとっては必需品である。
電流や電圧を正確に計るための、数千円から数万円はするツールである。
たかが抵抗の値を確認するためだけに買うのはもったいない。
けれども、買ってしまった。
「AliExpress」という海外の通販サイトで安いテスターを見つけたのである。
6.77ドルという価格は、その時点のレートで円に換算すると750円ぐらいである。
しかも、中国から送ってくるらしいのに、送料ゼロ。

ネット上でAliExpressの評判を拾ってみた。
運営はかの有名なアリババである。
商品の品質は中華的(よくはない、という意味らしい)、
納品までに時間がかかる(いつ届くかは読めない、気長に待つよろし)、
しかし、とにかく安いのでありがたい、
というのが概ねだった。

買ったテスターは、到着するまで一週間以上かかった。
航空郵便で届き、ポストに投函された。
開封して商品を確認すると、注文したのとは違う色のテスターだった。
色なんか何でもええやん、使えれば。
そういう寛容なユーザではないので、いちおう文句を言ってやることにした。

 



 




















AliExpressは、到着した商品にユーザが満足できない場合には異議を受け付けてくれる。
ウェブからフォームメイルで、色が違うとクレイムをつけた。
相手は中国人だけれど、英語で書いた。
下手な英語に下手な英語の返事があった。
「色は変わりました。機能は同じなので、受けてもらえませんか」

機能は同じなのはわかってるわ、カタログで見た色が気に入っててん。
受けるけども、カタログの写真もアップデイトしとけよ、と返信した。

相手をしてくれたのはウー(Wu)女史。
仰せのとおり写真はアップデイトします、次に何か買ってくれる時はディスカウントしますので、ごめんね。
とまた返信があった。


 

2016/03/21

LEDバナー


ディジタルサイネージと呼べないこともないが、フルカラーの画像を表示することはできない。
とりあえず、単色の文字をスクロール表示するだけのバナーの製作を継続中である。
しかし、満足のいくパフォーマンスを発揮できるものが、なかなかできない。
一番の問題はLEDの光量不足で、暗い所でしか役に立たない。




闇で光るLEDバナー4機種。最大は450ミリ角



















Power LEDと称するものはもっと明るいが、値が張るし、発熱するらしいのである。
できる限り安価な材料を使って、大きな効果を出したい。
何しろ、反射板は使用済みのカレンダーを切り抜いて、料理用のアルミフォイルを貼って作っているぐらいである。
電源も1.5ヴォルトの乾電池2本でまかなうのが基本コンセプトだ。
安く、軽く、そして明るく作りたい。

プロトタイプの制御部に使っていたマイコンボードは3,000円以上するものだったが、最近作ではマイコンチップ単体で作動させる小さなシステムを開発して、なんと10分の1以下のコストダウンに成功。
いろいろ試せる、という訳で四つもできた。

一番小さいのが約120ミリ角(赤いLEDを使用)。
LEDの密度が高い分、文字の視認性も高い。
青いLEDを使ったのが約200ミリ角。
緑のLEDの明るいものが手に入ったので、300ミリ角も作ってみた。
300角を自宅のベランダに掲げて、前を流れる川の向こう岸から眺めてみたが……
読めまへん。
スタジアムで力を発揮できそうなのは、450ミリ角だけだった。




現状では、これぐらい暗い状態でないと効力低し



















 

2016/03/18

百均のディスプレイシールド


とにかく、PCを使うことがめっきりと減った。
平面デザインを行って、それをプリンタから出力すること以外に使わなくなってしまった。
タブレット端末(iPad mini)でたいていのことをすませているからである。
本ブログにも専用アプリが存在するので、iPad miniからエントリーしようとするのだが、九割ぐらいの確率で保存に失敗する。
プルクワ?

文章を入力するのには、やはりソフトウェアキーボードよりもハードの方が向いている。
と思って、久しぶりにPCの前に座ったが……キーボードに埃が積もっていたので、掃除から始めることになってしまった。




iPad miniでの入力は、マシンを横向きに持ち、両手の親指で行っている。
親指シフト(by 富士通OASYS)ならぬ「親指入力」である。
これはもともとHP(ヒューレット&パッカード)社の手のひらサイズのコンピュータに入力するために、そのユーザたちが使っていた方法だ。
親指だけでも、かなり早く入力ができる。
その使用スタイルは、最近の若者がゲーム機を両手を使って操作しているのとよく似ている。

iPad miniの画面には液晶保護フィルムを貼ってある。
以前は光沢のあるフィルムを使っていたのだが、指紋が気になってしかたがなかった。
入力にはなるべくスタイラスを使うようにしていたのだが、それでは親指入力ができない。
そこで、光沢がなく(ノングレア)しかも指紋がつきにくいという触れ込みのフィルムに買い替えた。
こんなぺらぺらのものに、千数百円もの出費である。

ノングレアのフィルムは、要するに表面が「磨りガラス」状になっている。
手触りは悪い。
スタイラスの感度も落ちたように感じた。
目立たないだけで、手の脂も確実に付着している。
しかし表面がざらざらしているので、拭き掃除がしにくい……
とNGポイントが続出。

そんな時百円ショップで液晶保護フィルムを発見した。
値段の安さに負けて、購入。
……今のところ、不満なし。



「キャンドゥ」の製品