2017/12/30

ほぼ日手帳なんか-->


手帳を使っている人は、たくさんいるだろう。
たぶん、幼稚園児の頃から(持たされて)使いだすのだろう。
小学生になると「学級連絡帳」。
中学・高校・大学の頃には、あまり使わないと思う。
大学生が就職活動をするようになると、また使いだす。
就職すると、仕事を進めるには絶対の必需品となる。

自分の場合は、就職してまず営業マンになったので、会社支給の小型の手帳を毎年使っていた。
年齢早見表とか度量衡の換算表とか交通機関の路線図とか、付録がいっぱいついたタイプである。
印刷会社だったので、印刷用紙の規格表もついていた。
アドレス帳のページを、毎年新しい手帳に書き写していたものだ。

そこから少し進歩して、背広の胸の内ポケットに収まるサイズのシステム手帳に乗り換えた。
革のバインダタイプのやつである。
アドレス帳を毎年書き写す必要がなくなり、普段使うページはリフィルを買い足すだけですむようになった。

やがて営業職を離れ、企画・デザイン職に就いた。
そうすると、ポケットに収まるサイズの手帳だけでは仕事がやりにくくなった。
スケジュールやアポイントメントを管理するぐらいなら、小さい手帳で事がすむ。
しかしながら、思いついたことを文章とともにスケッチするのには、スペースが小さ過ぎるのである。
加えて、罫線の入った紙面は、それが横罫であろうと格子罫であろうと、スケッチの邪魔になる。
(建築図面などには、格子の罫線が入っている方が使いやすいけれど)

ラフスケッチや企画書を、手でグリグリ書くには、B4ぐらいの大きさの紙が適している。
これぐらい大きいと、もはや手帳として展開するのは無理である。
どこまで小さくして、ラフスケッチの用にたえられるか。
それを試した結果、A5サイズぐらいでも用が足せることがわかった。

最初は、A5サイズのルースリーフ(無地)を買ってきて、そこに自分でデザインしたページを印刷して、20穴のバインダにセットして使っていた。
現在は、A5サイズのシステム手帳(6穴)に代えたのだが、無地のリフィルに自分のPCから印刷するだけなので、いつでも20穴のシステムに戻ることができる。

今大人気の「ほぼ日手帳」にもA5サイズのものがあるらしいが、いろいろと「機能」を盛りこみ過ぎているのではないかと想像する。
自分のは、なさ過ぎるぐらいにシンプルである。
クリエイティヴな仕事をするには、何もないスペースが多い方がいい。
ちなみに、アドレス帳は電子化済みなので、わがA5手帳に含まれるのは以下のものだけである。

▼トップページ。一年のカレンダーを一覧
 土・日曜日が週末で、月曜から新しい週が始まるという考え方。





















▼見開き2ページの月間予定表(12か月分)。前月と翌月のミニカレンダー付き



















 ▼週間予定表(53週分)。右頁はまったくのブランク




















 

2017/12/23

D・フランシスを読もう-->


母の友人Tさんがディック・フランシスに、はまっているらしい。
今さら、などと言うことはできない。
競馬ミステリという名に尻込みして、フランシス作品を読み始めるまでに三十数年かかったのは誰あろう、自分である。

Tさんには会ったことがない。
母の友人であるからには、齢八十を超えていることは間違いないが同好の者同士、話をしてみたいものである。
どの作品から読み始めたのか。
どの作品が好きか。
フランシスの本をどこで手に入れているのか。
図書館で借りるのか。
書店で買っているのか(ハヤカワ文庫なら、今でもフランシスの競馬ミステリは手に入る)。

なんの自慢にもならないが、拙宅には全冊揃っているのである。
「本命」「大穴」「興奮」など、すべてのタイトルが二字熟語で、背表紙が緑色(ターフのグリーンをイメージしたか)の文庫本が三十数冊。
加えて、上製の単行本が数冊(これらもすでに文庫化されている)。
よけいなお世話だろうが、Tさんに進呈(貸さない)してもいいつもりで、本棚から古いタイトルを引っぱりだした。
見てびっくりしたのは、字が小さくて読みづらいことだ。
おまけに印刷用紙が劣化して、黄ばんでいるので、なお読みづらい。
自分も本も、年をとったもんだ。

さて、ディック・フランシスに関して、目黒考二氏がWEBのコラムで書いていたことがある。
山本一生という方の『書斎の競馬学』に、フランシスには翻訳されていない伝記のことが書かれていたというのだ。
これに大いに興味をもって、現在もその翻訳書が出ていないのか、インタネットで調べてみた。
翻訳はされていないようだった。
「Dick Francis: A Racing Life」というのが該当する原書らしいことがわかった。
最終的に、Amazon.co.jpでKindle版を購入した。
301円だった。
電書なら、なんらかのアプリの力を借りて、読めそうな気もする。





シンプルな表紙!




















2017/12/14

2018年1月ヴァージョン-->


久しぶりに投稿が採用された。
『本の雑誌』2018年1月号の「三角窓口」欄である。
本にまつわること、図書館のこと、北上次郎さんのことなど。
書店の店頭で、当該頁を開き、自分の名前が載っているとうれしいものである。
打率(採用率)は低迷しているが……



マクロにて撮影


















書店の後、寿司と回転焼きを買って、実家の母を訪ねる。
同じ市内なので、しょっちゅう行っているのだが、毎年のこの時期には、彼女の年賀状づくりを手伝っている。
手伝うといっても、母は賀状用の写真を選ぶだけで、レイアウトや印刷などの残りの作業はすべてこちらの仕事だ。

実家には私が使っていたiMacと、EPSON製のインクジェットプリンタがあって、これらで作業を行なう。
写真がデジタルであれば、カードリーダから読み込んで、レイアウトする。
使用するアプリケーションは、AppleWorksだ。
iMac本体はおにぎり型のやつで、OS 9で動いている。
こんなに遅かったかな……
と思うぐらい動作が鈍い。



AppleWorks@iMac


















昨年は、選ばれた写真がカラーの紙焼きだった。
実家にはスキャナを置いていないので、デジタルカメラで接写して間に合わせた。
今回またそんな事態になったときのために、Nikon D60にマクロレンズを装着して持参してあったが、複写の役はなかった。

プリンタは別の問題である。
まさに、一年でこの日だけ稼働するマシンで、スムーズに働いてくれたためしがない。
ノズルチェックをして、ヘッドのクリーニングをして、テストプリントをする。
たぶんインクは少しずつ蒸発していっているのだろう、次々と各色のカートリッヂを交換せよ、と要求をしてくる。
今回は、6色すべてのカートリッヂを交換することになった。
これだけで5,000円以上の出費になるのだから、街の印刷屋さんに一括依頼した方が安上がりになることは間違いない。

年賀状本体には、日本郵便製のインクジェット写真用はがきを使用する。
プリンタ設定において、いかなる用紙を選択するかも問題である。
「インクジェット写真用」という選択項目がないので、とりあえず「EPSON写真用紙」に設定して、5枚ほど印刷した。
なんだか、赤っぽいので「EPSON光沢紙」に変更すると、ましになった。



 
EPSON PM-D770。いかにも古いタイプのプリンタだ