2012/07/24

原田先生に遭う


桑名の病状も気になっているのだが、今日一番の大ニュースはイチローの移籍。
西海岸のシアトルから東のニューヨークへの大移動だ。
51番が空いているのに、わざわざ31番を背負うと言う。
妙な遠慮をする人だ。
掛布にあやかるつもりかな。

市の保険資格課から督促状を受け取った。
支払いを失念していた。
いや、そもそもその能力が足りず、人から借りて支払いを済ませる。
その銀行で、原田先生に偶然会った。

原田繁昭(はらだ・しげあき)は徳島出身の72歳。
高校を出て、就職するために船に乗って大阪に出てきたが……
美術を志して上京、武蔵野美術学校に入る。
棟方志功の最後の弟子だったという。
2級免許がとれたので、学校を2年でやめて美術科の教員になる。
最初に就職したのが吹田市の中学校だった。
以後、大阪府内の数校で40年余の教員生活を送る。
水彩画が専門で、インドをテーマにした作品を描き続けている。
コルカタの「アカデミー・オブ・ファイン・アーツ」で個展一回。
現在、インド総領事館や外務省の協力のもと、二回目の個展を企画中。

彼に教わったことはないのだが、最初の中学校の生徒だった。
現住所が近いので、たまに遭う。
顔見知りなのでもちろん挨拶をする。
お互いに暇がある(あちら年金生活者、こちら失業者)ので、お茶しよかということになった。
ところが二人とも昼食をすませていないことが判明、自転車を連らねて中華料理店に行く。
炒飯二人前と青椒肉絲一皿を注文する。
原田先生のおごりであった。

原田先生と別れた後、中央図書館に行く。
館内で無線LANが使えるようになったらしいので試してみる。
要するに自前のマシンを持ち込んでインタネットにアクセスするのである。
私のマシンは……
「Nintendo DS Lite」。
スーパーマリオもモンハンもダビスタもウイイレも入っていないけれど「DSブラウザー」というソフトが入っている。
その他には「お料理ナビ」という、レシピをしゃべるソフト。
「時雨殿」という百人一首の学習ソフト。
「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」。
「もっとTOEIC TEST DSトレーニング」。
「250万人の漢検公式ソフト」。
普通のゲーマーにはまず相手にされない。


接続設定への経過画面


















図書館の受付カウンターで接続IDをもらい、指定のエリアへ。
場所はどこでもよさそうなものだが、他人への迷惑防止と想像する。
WEPキーなしで接続できると係の人は言うのだが……、接続できず。
試しに「guest」などと打ち込んでみたがエラー。
何をやってもエラー。
今日のところはあきらめて、エラーコードを研究することにする。

帰るころに、雷雨となった。

2012/07/19

本と映画のメモ



『明日に向って撃て! ハリウッドが認めた! ぼくは日本一の洋画宣伝マン』(古澤利夫著、文春文庫)読了。
非常に面白い内容だったが、作品のストーリーに関するネタばらしが多いので要注意。
『スター・ウォーズ』(原題:Star Wars)には最初「The」がついていたこととか、邦題は『惑星大戦争』になるところだったとかの裏話が楽しい。
今では買うことのなくなった映画パンフレットの「Production Note」という部分をまとめたような本だ。
フォックスの作品だけでこれほど楽しませてもらうことができたのだから、他社版も読んでみたい。
満足度……☆☆☆☆☆

最近観た映画メモ。
『アデル/ファラオと復活の秘薬』(原題:Les Aventures Extraordinaires D'Adele Blanc-Sec、Luc Besson作品、2010年)と『スターシップ・トゥルーパーズ』(原題:Starship Troopers、Paul Verhoeven作品、1997年)は途中で止める。

『さよならをもう一度』(原題:Goodbye Again、Anatole Litvak作品、1961年)
Ingrid Bergman、Yves Montand出演、サガン『ブラームスはお好き』の映画化作品。
満足度……☆☆☆★★

『ブリジット・ジョーンズの日記』(原題:Bridget Jones's Diary、Sharon Maguire作品、2001年)
Renee Zellweger、Hugh Grant出演。
これに続編があるということは、ヒットしたということだろうか。
満足度……☆☆★★★

『モーリス』(原題:Maurice、James Ivory作品、1987年)
James Wilby、Hugh Grant出演。
公開当時の大問題作。現代ではほとんど問題にされまい。
満足度……☆★★★★

『きみに読む物語』(原題:The Notebook、Nick Cassavetes作品、2004年)
James Garner、Gena Rowlands出演。
『愛を読むひと』と勘違いして観てしまう。
満足度……☆☆☆★★

『アドレナリン』(原題:Crank、Neveldine作品、2006年)
Jason Statham主演。
タイトルのデザインが気に入った。
満足度……☆★★★★

『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』(原題:Les Rivieres Pourpres 2 - Les Anges De L'apocalypse、Olivier Dahan作品、2004年)
Luc Besson脚本、Jean Reno、Christopher Lee出演。
以前観たはずだが、詳細は憶えていない。
満足度……☆☆☆☆★


2012/07/15

【J特】ドッグデイ


うだるように暑い日のことを英語では「ドッグデイ」という。
沈滞期という意味もある。
それがスポーツニュースの見出しになるほど、ここ数年間のガンバは強かった。

七夕、Jリーグ1部第17節のFC東京対G大阪戦があった。
3-2。
元チームメイトのルーカスにしてやられる。
ガンバは2点取っているのだが、失点がそれを上回った。
#2中澤の不在による好結果を期待したが、#3金正也が大きなミスを犯した。
GKが1番に戻っているのも不安要素だ。
ここまで26得点/38失点で、GD(ゴールディファレンス=得失点差)はマイナス12。
この試合から、選手の動きにスピード感が出てきた。
ハーフタイムにロッカールームで、
「戦えない選手はピッチから出ていってくれ」
とキャプテンの明神が言ったそうだ。


沈滞ムードのCURVA NORD(北ゴール裏の意)















14日土曜日、第18節ガンバ大阪対横浜Fマリノス戦。
MTBにまたがって、スタジアムまで行く。
走る青い戦闘服を見て、
「応援がんばってください」
と見知らぬ子どもが声をかけてくれた。

試合結果は1-2。
いつものとおり、終了間際に失点して敗戦。
同じ過ちを繰り返し続けるのは何ゆえか。
「絶対に点を取って、勝つ」または「絶対に相手に得点させない」という気持ちが圧倒的に足りない。
試合が終わった後、選手たちはゆったりと歩いている。
足の筋肉が痙攣して動けない選手は一人もいない。
力を出し切っていない証拠だ。

スタジアムを後にしてMTBで走る。
信号待ちをしている時に、また見知らぬ人から声をかけられた。
「勝ったんですか」
関心はあるけれど観ていないのだ、この人は。
終了間際に失点して負けたと答える。
GKが藤ヶ谷ではあかんよねと言われた。
まったく同感だけれど、悔しい。
ベルギーの川島にオファーを出せ。

あまり気乗りしないが「宿題」をすましておこう。
勝ち点をあといくつ取れば持ちこたえられるのか。
過去3シーズンのデータは以下のとおり。
(△は残留、▼は降格チーム)

2009年
△山形……39ポイント[10勝9引分15敗]
▼柏………34p[7/13/14]
▼大分……30p[8/6/20]
▼千葉……27p[5/12/17]

2010年
△神戸……38p[9/11/14]
▼東京……36p[8/12/14]
▼京都……19p[4/7/23]
▼湘南……16p[3/7/24]

2011年
△浦和……36p[8/12/14]
▼甲府……33p[9/6/19]
▼福岡……22p[6/4/24]
▼山形……21p[5/6/23]

以前、勝ち点を40取ればまず安心と書いたのは、これを根拠にしている。
もう一段下げて37pとしてみよう。
ガンバ大阪の勝ち点は13(第18節終了時点)。
残り16試合(ホーム7、アウェイ9)で24pの積み上げが必要となる。
つまり半分勝てばいい。
勝たなくてはならない、と書くべきか。
 

2012/07/11

ものすごく拙くて、ありえないほど面白い


タイトルは、映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(原題:Extremely Loud And Incredibly Close)のもじりだ。

偏固ジャーナルでは書かないと書いておきながら、批評する。
図書館から借りている『明日に向って撃て! ハリウッドが認めた! ぼくは日本一の洋画宣伝マン』(古澤利夫著、文春文庫)のことだ。

まだ読み終わってもいないのだが、これはものすごい本だ。
作者の人相がものすごく悪い。
それは本の内容には関係ないはずなのだが、 ところどころに挿入されている写真の作者の顔がものすごく恐い。
おまけに文章がものすごく下手である。
戸田奈津子が書いた解説の方がよほど読みやすい。
辞書を引かないと読めない言葉が使われているのもうっとうしい。
それにもかかわらず、ものすごく面白い。
洋画の製作およびその宣伝にまつわる裏話やうんちくを読まされて飽きることがない。
映画好きの人間にとっては、たまらない本だ。
『映画字幕(スーパー)五十年』(清水俊二著、ハヤカワ文庫NF)も楽しかったが、こちらは時代が下った分もっと楽しく読める。

内容にはふれないといつも書いておきながら、紹介する。
書名にもなっている『明日に向って撃て!』(原題:Butch Cassidy And The Sundance Kid、George Roy Hill作品、1969年)について。
Paul Newmanが脚本の初期取得に関わっていたこと。
彼がサンダンス・キッドを演じるつもりだったこと。
Steve McQueenと競演することになっていた(かもしれない)こと。
初めて知ることばかりだ。
そんなこんなの驚愕のエピソードが、さらりと書かれている。
ちなみに、NewmanがButch Cassidyを演じることになったので、The Sundance Kid And Butch Cassidyだったタイトルが変更されたそうだ。

先に書いたが、まだ読み終わっていない。
頁はどんどん進むのだが、もったいなくて一気に読みたくないのである。




読書のあいまに製作中……

















PCで描いた「型紙」のラインをドリルとヤスリでくり抜く

















左右65センチ、奥行20センチの小さなテーブルトップ

















ときには型紙のラインを無視して削る

















これはいったい何になるのか……?
 


2012/07/07

雨の中の散歩


Robert Redford主演作の中にそんなタイトルがなかったか。
……なかった。
『裸足で散歩』(原題:Barefoot In The Park、Gene Saks作品、1967年)は、ある。
Jane Fondaと共演した作品。
『雨のニューオリンズ』(原題:This Property Is Condemned、Sydney Pollack作品、1965年)という出演作もあって、これらを混同した模様。
大好きなSteve McQueen出演作には『雨の中の兵隊』(原題:Soldier In The Rain、Ralph Nelson作品、1963年)もある。

雨が降りだす前に自宅を出発。
目的があって歩くので、散歩とは言いがたい。
まずは南西にある図書館を目指す。
『明日に向って撃て! ハリウッドが認めた! ぼくは日本一の洋画宣伝マン』(古澤利夫著、文春文庫)をM新聞の書評欄で見つけて、ひさびさに本を買うつもりになっていた。
ところが、図書館が送ってきてくれる新着図書の案内メイルにこれが載っていたので、その場で借り出しの予約を入れてしまったのである。


























図書館のラウンジで『モノ・マガジン』の最新674号をブラウズ。
哲学書の棚をチェックして、図書館を出る。
自宅前を通り越し、北東へ歩き続けてホームセンターのKに行く。
鰐口クリップ一組、ポンチ(5ミリ穴明け用)、板材などを購入。

450×900ミリの化粧合板を、半分にカットしてもらう。
ホームセンターには3畳大ほどのパネルソーが設置してあり、主に建材のカットを有料でサービスしてくれる。
「真半分」にカットしてほしいと頼んだ。
同じ幅、同じ長さの板が2枚必要なわけだ。
担当の女は、のこぎりの切り代(しろ)が3ミリあるから無理だと言う。
そんな馬鹿な。
(900−3)÷2で設定してくれれば……
私が計算している間に彼女は切ってしまい、長さ450ミリと447ミリの板ができてしまった。
それにダメ出しをすると彼女は、パネルソーにその2枚を重ねて置き、はみ出した3ミリ分を切り取った。
「2回切ったけど、1回にまけておきます」
ちょっと待ってよ最初からやり直してくれる、と言いたかったがあきらめた。
たった1.5ミリの誤差だし。

タフロープをもらって2枚の板を結わい付け、ハンドルを付けた。
自宅まで持って歩きやすくするためだ。
店を出る段になって雨が降りだしたので、書籍のコーナーで雨宿り。
雷鳴が轟いている。
DIYに関するムックを立ち読み、とても参考になる。
そのつもりのなかった雑誌を買ってしまう。



































こういう雑誌は、頁を眺めているだけで楽しい。
この出版社の名は、エイの字がJISコードに載っていないので簡単には表示できない。
木と地球を手描きしたロゴマークが洒落ている。

小降りになったのを見計らって帰宅する。
恐れていたとおり、合板は反っていた。

2012/07/05

ジャンク袋


大阪駅ビルと阪急
























日本橋の裏通り。正面に通天閣を望む

























某広告代理店と某新聞社がタイアップしている就職フェアに参加する。
予約不要・服装自由・履歴書不要……なんともカジュアルなフェアである。
到着が早すぎて入場できず、近くの書店に入って時間調整。
棚に入っている本の姿を眺める。
立ち読みした本から「リア充」という言葉を学ぶ。
TW(Twitterのこと)やFB(Facebook)に入れ込んでいる人たちは、リアルの生活が実していないのではないか、という文脈で登場する。
近ごろは、なんでもかんでもアクロニムにしたり縮めたりする。
そういえば、近所の子どもが「FBI」とプリントされたTシャツを着ていたのだが、その下に「Female Body Inspector」と小さくプリントされていた。
おお、そういう意味だったのか。

就職フェアに入場。
まったく勘違いしていたのだが、採用担当者の面接はなく、企業が自社の説明をするだけのフェアだった。
とりあえず目当ての企業のブースに行って座ったが、わざわざ作って質問をすることもない。
相手も中高年の求職者には興味がないようだったが、無理矢理履歴書を渡して帰った。

大阪に出てきたついでにキタからミナミへ足を伸ばす。
難波まで地下鉄に乗り、徒歩で日本橋に向かう。
電子工作に使う部品とツールの調達をする。
部品屋はいつものようにDigit、千石電商、マルツパーツ館、シリコンハウス共立を回る。
Digitでジャンク袋(200円)を買う。


透明の袋なので、中身がうかがい知れる
















袋から出したものを整理してみた
















最近主流のカーボン抵抗たち
















クラシックなタイプの抵抗
















黒いのは電解コンデンサ。47μFの表示あり

















スイッチが沢山入っていたのがうれしい。
これらを新品として購入すると2千数百円はかかる。
ただし、正しく作動しないものも混ざっているが、それについて苦情を言わないのがジャンクを買うときのお約束。
ジャンク袋だけでなく、特価品のLEDを1袋(100個入り)買う。

運賃を節約して、心斎橋まで歩く。
東急ハンズが8階をカワチ画材店に貸している。
塩ビ板を買う。
穴を明けた板に色付きの塩ビ板を張り、裏面からLEDで照らす計画だ。

地下鉄に乗り、帰宅。
帰り着く頃に、雨が降りだした。

2012/07/01

【J特】凹


凹はれっきとした漢字である。
オウと読む。
ちなみに筆順は下の画像の通り。


要するに、ガンバ大阪が大敗して凹(便宜上「へこ」と読む)んでいるんである。

6月30日、土曜日。
ガンバ大阪からもらったカレンダーも半分を消費する。
当月のキャラクターは#6下平匠と#14平井将生。
シーズン前に移籍した選手を眺めていてもしょうがない。
今日はJ1の第16節、対柏レイソル戦がある。

豊中市民応援デーの催しに駆り出され、午後2時半に出発。
雨が降っているのでMTBではなく徒歩を選択。
途中のセブンイレブンで「ガンバ大阪応援大きな三角おむすび」を買う。
モノレイルに乗車してスタジアム前まで行く。
いつものように屋台の店でハードドーナツを購入。

パナソニックが大きなブースを出して、キッズスクールスポーツフェスティバルというイベントを行っている。
キックオフの時間が近くなるまで、別の場所でパンフレットのハンドオフを手伝う。
スタジアム建設資金の寄付を募るパンフだ。
クラブの職員はイベントのスポンサーにはへつらうが、後援会のメンバーには冷淡にふるまう。

任を解かれて、入場。
貸し出し用のクッションの数が足らない。
そばに来た美人に声をかけられる。
残念ながら、ナンパにあらず。
私が着たオリジナルの合羽に注目してのことである。
入場時にクラブが配付しているビニルバッグを生地にして仕立ててもらったものだ。
興味のある人は、恐れずに質問をしてくる。
「どうやって作ったんですか」
「何枚ぐらい使っているんですか」
丁寧に答える。
「私も何か作ってみます」
と今日の彼女は言った。

スタンドへ。
クラブの社長に挨拶と握手。
だいたいいつもやっている。
近くにいたピュアさんとも握手。
デニッシュとドーナツを交換する。
これもだいたいいつもやっている。
席に着く。
十数人に同伴を断わられ、たった一人だ。
チケットを提供してくれているピュアさんには申し訳ないことだ。

試合終了後のコンコースで、また声をかけられる。
今度は美少年だ。
そっちの方の趣味はない。
「この合羽、自分で作ったんですか」
「おかあちゃんが作ってくれてん」
正直に答える。
「かっこいいです!」
気持ちのいい素直さだ。

クルヴァで応援していた後援会のメンバーと遭遇。
後援会の応援バナーを運ぶ手伝いをする。
一人が駐車場に車を取りに行き、私はピックアップ場所のバス停で待機。
車に荷を積んで解散。
帰る頃にはモノレイルはがら空きの状態だった。
駅から歩いて帰る道すがら、青い戦闘服姿の自分が恥ずかしかったことを告白しておく。

カレンダーの6月を破り取る。
#9ラフィーニャも解雇され、もういない。
背番号はレアンドロに引き継がれるが、大きな期待はできない。
松波正信が責任感の強い男なら、そろそろ辞任を考えている頃だろう。
頑張れ、ミスター・ガンバ。