マティアスのMacintosh用キーボードがチャタリングを起こすようになったが、メイカー修理に出すと数千円の費用がかかるとわかった。
該当するキースイッチを、取り替えるそうだ。
このキーボードは以前にも、別のキーで同様の症状が出ている。
その時は保証期間内だったので、無償で修理ができたのである。
二度あることは三度あるという訳で、修理に出すのはやめにして、キーボードを新調することにした。
しかし、Macintosh用のキーボードで、しかもキーセットがUS配列のものは、市場にあまりないのである。
そもそも純正のキーボードがお粗末なので、こういう状況になっているのである。
Amazonで、よさそうなのが見つかったので、注文した。
届いた荷を開封してみると、カタログ(Amazonのサイトに表示されている写真および商品説明文のこと)とは異なる状態のものだったので、返品した。
Amazonでの買い物においては、頻繁に起こる出来事である。
さらにネットを渉猟して「Keychron(キークロン)」という香港のメイカー(本社オフィスが在香港で、製造は中国本土)を見つけた。
Macintosh用であり、メカニカルスイッチで、外観のデザインも洗練されている。
Keychron公式のオンラインストアで発注すると、ブツが中国から送られてくるシステムだ。
個人で輸入するようなものである。
折しも円が1ドル110円台から128円へと安くなっていた時期で、おまけに輸送費も(Amazonに比べれば)かさむので躊躇したが、他に目ぼしい選択肢は、なかった。
結果的に、Keychronはマティアスよりも打ちやすいキーボードだったし、円も今や1ドル145円を超える安値なので、128円のレベルで買えたことは、よかったと思う。
有線のキーボードを注文したのだが、わざわざ有線にするのには理由があって、OSをゼロからインストールする時に、無線接続のキーボードは認識されないからである。
Keychronのキーボードのケーブルは、PC側がUSB Type-A、キーボード側同じくType-Cである。
さて、USBのType-Cについてである。
Type-Cの端子には表裏の別がないが、どちら向けに挿入しても信号伝達能力に差はないか、という疑問を持つユーザが、おられるらしい。
これに対する、あるメイカーの返答は、
1)表裏の別は、ある
2)能力に差は、ない
というものだった。
つまり、端子の中にあって外からは見えない小さな基盤に、微小な電子部品がハンダ付けされている側が「表」にあたるという。
繰り返すが、外からは見えない。
どちら向きに挿入してもOK。
ところで、Apple社からiPadの新機種が発表されたばかりだが、充電器などの周辺機器との接続を、従来のLightning(ライトニング)から変更して、USB Type-Cで行なうことになったそうだ。
Lightningの方が優れているのに、と思うのは、Lightningの端子を挿入すると、クリック感があり、しっかりと接続ができたように感じられるからである。
これは、USB Type-Cの端子にはないノッチを、Lightningが装備していることによる。
Lightning端子にもUSB Type-C端子にも表裏の別はないが、紙にはウラ表がある。
紙は、ドロドロになった状態のパルプを金属のネットの上に平たく広げて作るのだが、ネットに当たった側には、格子状になった凹凸が生じる。
こちら側が、紙のウラである。
なお、わざわざ「ウラ表」と表記するのは、裏という漢字が表と混同されないようにする、印刷屋の暗黙のルールである(どの印刷屋でも、そうだとは限りません)。