2022/10/31

国葬のシナリオ

とあるG7の構成国で、首相が不慮の死を遂げた。

後継首相が音頭を取って、元首相の国葬が行なわれることになった。

国葬にはG7の首脳が参列する(ロシアの大統領は招かれない)。

この首脳たちをテロリストが狙う。

というのが映画『エンド・オブ・キングダム』のシナリオである。

アメリカの映画なので、大統領を警護するシークレットサービスを主人公にして描かれているが、2016年に、こんな映画が製作されていたとは知らなんだ。

作中の日本の扱いが、いかほどかを観よ。


それはともかく。

同じ2016年作の『ザ・コンサルタント』も超面白い。

原題はThe Accountantで、主人公が、まさに会計士だから、コンサルタントというタイトルはないやろう、と思うのであるが、『ジ・アカウンタント』とか言うても日本の人には馴染みがないやろうと忖度して映画会社が命名したのだろう。

日本語のタイトルでええぢゃないか、『闘う会計士』なんか、どうよ。

この映画、もともとは三部作として企画されていたので、評判もよかったし、ということで続編とゾクゾク編を作るらしい。

主演は、ベン・アフレック。

ケイシーの兄である。

この兄弟二人で合計3回、アカデミー賞を獲得している。


2022/10/30

ウィンスレット、最高!

映画のこと以外で、書くことを思いついたのに、忘れてしまった。

まあ、よくあることだ。

すぐアウトプットしておかないのが、いけない。


ケイト・ウィンスレットという女優が大好きである。

かの有名な『タイタニック』で主演した、少しぽっちゃりとした身体を話題にされる、あの女優さん。

その後、数多(あまた)の作品に出演し、数々の映画賞で受賞し、アメリカのアカデミー賞にも何度もノミネイトされ、2008年に『愛を読むひと』の演技で主演女優賞を獲得した、名優の中の名優である。

確かに、ヌードになった姿を観ると、がっかりするが、裸の演技を期待しているわけではないのである。

U-NEXTで、これまでに観た作品は『オール・ザ・キングスメン』『スティーブ・ジョブズ』『素晴らしきかな、人生』。

『オール…』ではルイジアナの上流階級子女、『…ジョブズ』ではAppleやNeXTでマーケティング担当役員だったジョアナ・ホフマン役、『素晴らしきかな…』では広告代理店の役員を演じている。

私生活では結婚3回、それぞれで一人ずつ子どもを、もうけている。ちなみに二人目の夫は『007/スペクター』の監督であるサム・メンデスであった。俳優レオナルド・ディカプリオとは『タイタニック』で共演して以来、非常に親密であるが、恋愛関係に発展する気配は、まったくないのである。


2022/10/29

脳力の衰えとレイチェル・マクアダムス

ウェブログのレイアウトを若干変更した。

全体の幅を狭くして一行あたりの文字数を減らし、可読性を高めた。

それにしても……Bloggerは使いにくい。

エディタにしても、改行すると何故これほど行間が開いてしまうのか?


ほぼ毎日1、2本の映画を観ていると、脳内で混乱が起きる。

脳力の衰えもあって、多くの情報量が処理できないようだ。

簡単にいえば「頭の中がゴッチャになっている」のである。

同じ俳優が別々の映画に出演していることも、その原因の一つである。

たとえば『さらば愛しきアウトロー』に出ていたケイシー・アフレックを『インターステラー』でも観たし、レイチェル・マクアダムスがリチャード・カーティス監督の『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2010)とロジャー・ミッシェル『恋とニュースのつくり方』(2013)に出ているのを観た。

各俳優の出演シーンが思い浮かぶが、そのシーンがどの映画のものだったか……?と考えてしまうのである。


ちなみに、『さらば愛しきアウトロー』というのはロバート・レッドフォード引退前の最終出演作。『アバウト・タイム…』は、特殊能力を有する男性主人公の恋愛ドラマ。『恋とニュース…』はテレビ局で朝の情報番組を制作する女性の話で、ハリソン・フォードが重要な役に配されているが、完全なミスキャストだと思う。自分がキャスティングするなら(あり得んが)この役には絶対に「ジャック・ニコルソン」を、あてたい。

 

2022/10/28

ヴァル・キルマーとディアスポラ

ディアスポラというのは聞くところによると、ユダヤの民が国を追われて離散してしまったことを指すらしい。

これをSF(サイエンス・フィクション)の世界では、地球外移民の意味で使う。

すなわち、隕石の衝突や環境の破壊によって人類が地球に住めなくなり、他の惑星に移住するという話である。


ディアスポラがテーマのSF映画を2本、U-NEXTで観た。

一つは『レッド・プラネット』、赤い星というからには、当然火星の話である。

この映画にヴァル・キルマーが出演している。

『トップガン』でマヴェリックのライバル役アイスマンを演じた俳優であり、『トップガン:マヴェリック』でも(過去の回想場面ではなく)続演した、ただ一人の俳優である。


もう一本のディアスポラは『インターステラー』。

監督は『バットマン』シリーズでも知られるクリストファー・ノーラン、映像づくりにこだわりの強い作家である。

出演者は、

エレン・バースティン

マシュー・マコノヒー

ジョン・リスゴウ

アン・ハサウェイ

マイケル・ケイン

ウィリアム・ディヴェイン(1シーンだけ)

ケイシー・アフレック

マット・デイモン

など、錚々たるキャストである。

一見してエレン・バースティンがその人であることを認識できるのは、年季の入った映画ファンだけだろう。


ちなみに、マット・デイモンが画面に現われたときには(火星で苦労して地球に帰還したのに*、また別の星に来たんかい)と、思ってしまった。

*マット・デイモンは『オデッセイ』(原題:Martian)という作品では火星にしばらく滞在する科学者の役を演じたのである。


2022/10/27

ミニマルになるiPhone

Apple社製のタブレット端末iPadの新モデルが、USB Type-Cのコネクタを装備する、というのは既定の事実である。

これを機に、iPhoneのコネクタもType-Cに移行するのかと思いきや……

iPhoneからはコネクタ自体が無くなる、という噂がある。

iPhoneからは、すでにイアホンジャックが取り除かれていて、ワイアレスのイアホンしか使えない仕様になっている。

充電もワイアレスだけで行なうように、変更されるのだろうか。

ありそうなことではある。

余計なものはつけないというジョブズの哲学が、携帯電話からキーボードを取り除いたし、ジョブズが作った「ホームボタン」でさえも取り除かれた。

やがては充電池と電源スイッチもなくなって、太陽光で作動するようになるかも知れぬ。

絶対に取り除けないのは、マイクとスピーカだけだ。

それがなければ、もはや電話(Phone)とは呼べない。


2022/10/26

円安とType-Cと紙のウラ表

マティアスのMacintosh用キーボードがチャタリングを起こすようになったが、メイカー修理に出すと数千円の費用がかかるとわかった。

該当するキースイッチを、取り替えるそうだ。

このキーボードは以前にも、別のキーで同様の症状が出ている。

その時は保証期間内だったので、無償で修理ができたのである。


二度あることは三度あるという訳で、修理に出すのはやめにして、キーボードを新調することにした。

しかし、Macintosh用のキーボードで、しかもキーセットがUS配列のものは、市場にあまりないのである。

そもそも純正のキーボードがお粗末なので、こういう状況になっているのである。


Amazonで、よさそうなのが見つかったので、注文した。

届いた荷を開封してみると、カタログ(Amazonのサイトに表示されている写真および商品説明文のこと)とは異なる状態のものだったので、返品した。

Amazonでの買い物においては、頻繁に起こる出来事である。


さらにネットを渉猟して「Keychron(キークロン)」という香港のメイカー(本社オフィスが在香港で、製造は中国本土)を見つけた。

Macintosh用であり、メカニカルスイッチで、外観のデザインも洗練されている。

Keychron公式のオンラインストアで発注すると、ブツが中国から送られてくるシステムだ。

個人で輸入するようなものである。

折しも円が1ドル110円台から128円へと安くなっていた時期で、おまけに輸送費も(Amazonに比べれば)かさむので躊躇したが、他に目ぼしい選択肢は、なかった。

結果的に、Keychronはマティアスよりも打ちやすいキーボードだったし、円も今や1ドル145円を超える安値なので、128円のレベルで買えたことは、よかったと思う。


有線のキーボードを注文したのだが、わざわざ有線にするのには理由があって、OSをゼロからインストールする時に、無線接続のキーボードは認識されないからである。

Keychronのキーボードのケーブルは、PC側がUSB Type-A、キーボード側同じくType-Cである。


さて、USBのType-Cについてである。

Type-Cの端子には表裏の別がないが、どちら向けに挿入しても信号伝達能力に差はないか、という疑問を持つユーザが、おられるらしい。

これに対する、あるメイカーの返答は、

1)表裏の別は、ある

2)能力に差は、ない

というものだった。

つまり、端子の中にあって外からは見えない小さな基盤に、微小な電子部品がハンダ付けされている側が「表」にあたるという。

繰り返すが、外からは見えない。

どちら向きに挿入してもOK。


ところで、Apple社からiPadの新機種が発表されたばかりだが、充電器などの周辺機器との接続を、従来のLightning(ライトニング)から変更して、USB Type-Cで行なうことになったそうだ。

Lightningの方が優れているのに、と思うのは、Lightningの端子を挿入すると、クリック感があり、しっかりと接続ができたように感じられるからである。

これは、USB Type-Cの端子にはないノッチを、Lightningが装備していることによる。


Lightning端子にもUSB Type-C端子にも表裏の別はないが、紙にはウラ表がある。

紙は、ドロドロになった状態のパルプを金属のネットの上に平たく広げて作るのだが、ネットに当たった側には、格子状になった凹凸が生じる。

こちら側が、紙のウラである。

なお、わざわざ「ウラ表」と表記するのは、裏という漢字が表と混同されないようにする、印刷屋の暗黙のルールである(どの印刷屋でも、そうだとは限りません)。


2022/10/25

(承前)007は死なない

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で主演を務めるのは、ダニエル・クレイグという俳優である。

クレイグが新たに配役された時、彼の明るい色の髪・青い眼がジェイムズ・ボンドのイメージに、そぐわない、と世間からブーイングを浴びたという。

初代を務めたショーン・コネリーのイメージが、あまりにも強かったのだろう。


ダニエル・クレイグはジェイムズ・ボンド役の映画を5本撮って、降板する。

最初から、そのような契約を映画会社と結んでいたと思われる。

YouTubeなどで、次のボンド役者を想定して作られた、まるで予告編のような、複数の動画を観ることができる。

ただし、007号(日本ではゼロゼロ・セヴンと呼ぶが、本来はダブルオウ・セヴンである)を務めるのが女性であったり、黒人である想定は、まだ、されていない。


『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観て、その前作の『007/スペクター』を観ていないことに気付いた。

実は、クレイグ主演で撮った5本の007作品は、一つながりの長い物語になっているのである。

という訳で、逆順になったが『007/スペクター』をU-NEXTで観た。

この映画を監督したのはイギリス人のサム・メンデス。

ケイト・ウィンスレットの元夫である。


007のシリーズは、また新たな監督と新たな配役によってリブートするだろう。

『バットマン』のように、繰り返し、繰り返す。

 

2022/10/24

007は死なない

せっかくの無料見放題なので……映画ばかり観ている。

U-NEXTで無料で観られる作品の中に、有料のものが混ざっている。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(原題は単に、No Time To Die)は、その一つだ。

タイトルは「死ぬ暇はない」と訳すことができる。

英題の発音を片仮名に置き換えるだけの邦題には、芸がない。


ちなみに、007の映画シリーズには死ぬ(die)と生きる(live)の語が入ったタイトルが、他にもある。

▼You Only Live Twice(1967)※日本が舞台となった作品

邦題:007は二度死ぬ/主演:ショーン・コネリー

これは、悪の組織スペクターの首領ブロフェルドが言う、象徴的な台詞に因むタイトル。

ブロフェルドは膝の上の猫にたとえて(a cat has nine livesという諺がある)一度は死を免れても、二度はないぞ、と言っているのである。

▼Live And Let Die(1973)

邦題:死ぬのは奴らだ/主演:ロジャー・ムーア

原題を訳すれば「(自分は)生きよ(他は)死なせよ」なので、「死ぬのは奴らだ」というタイトルは、気が利いていると思う。

▼Tomorrow Never Dies(1997)

邦題:トゥモロー・ネバー・ダイ/主演:ピアース・ブロスナン

芸のないタイトル、その2である。

「明日という日は必ず来る」という意味ですな。

それで想い出したのが『俺たちに明日はない』(原題はBonnie And Clyde)である。

▼Die Another Day(2002)

邦題:ダイ・アナザー・デイ/主演:ピアース・ブロスナン

「他の日に死ね」と、おっしゃいますか。


スパイも年老いるし、危険な職業ゆえ若死にすることもあるだろう。

ジェイムズ・ボンドも、毎度絶体絶命という状況に追い込まれるのだが……

エンドロールの末尾には、いつも「James Bond Will Return」の文字がある。


2022/10/23

36年前のトップガン

『TOPGUN: MAVERICK』を観たら、前作も観たくなった。

U-NEXTを利用すれば、今のところ無料で観ることができる。


自宅で観ることの利点は、視聴の途中で休憩できること、と書いた。

もう一つ、エンドロールをじっくりと読むことができる、ということがある。

『スター・ウォーズ』以来、出演者・製作スタッフの部門と名前、使用された楽曲名、などなどが、ずらずらと列記されるようになった。

長いものは10分にも及ぶので、これを映画館で観る(読む)のには支障がある。

観客は本編が終わると、すぐに席を立ち、帰り支度を始めてしまう。

落ち着いて座っていられないし、かえって迷惑をかけてしまうことになりかねない。

ヴィデオや配信動画であれば、途中でスクロールを停止させたりして、エンドロールの細部までを確認することができるのである。


エンドロールは……興味深い!

スタントマンの名前も書いてあるし、セット撮影の際に使った背景の画家の名前も書いてある。

ロケーション撮影に使った場所も書いてあるし、仕出し弁当屋の名前まで書かれている。

映画の中で使った小道具の提供元(タイアップしている場合が多い)も分かる。


もちろん、出演者(CAST)の名前が真っ先に表示される。

ある時、一人の俳優の名前が目についた。

(いったい、どの場面に出演していたのだろう?)

そう思って、本編を見直したのだが、どれほど注意して観ても、その俳優を見つけることはできなかった。

後で調べて知ったのだが、その俳優の出演シーンは本編からは丸ごとカットされてしまい、映画製作に参加した事実のみがエンドロールに記されたということだった。


話は36年前の『トップガン』に戻る。

マヴェリック機の後座席でレーダーを担当するのはグース。

彼を訪ねて、家族がトップガンに、やって来る。

グースの妻であるキャロル(メグ・ライアンが演じている)が、マヴェリックと司令官の娘の、過去の恋愛事情を語るシーンがある。

字幕には出ていなかったが、その娘の名前が「ペニー・ベンジャミン」であることが、聴き取れた。


ちなみに、グースを演じたのはアンソニー・エドワーズ。

テレビドラマの『ER緊急救命室』では、マーク・グリーン役を演じた俳優である。


2022/10/22

トップガン:マヴェリック@U-NEXT

課金されるものとは知らず。

観てしまったものは、仕方ない。

770円だった。

U-NEXT無料体験プログラムについてくるポイント(600円相当)が使えたので、170円になったけれど。


久しぶりに、PCの画面で映画を観た。

映画館で観る迫力と雰囲気には劣るけれど、途中でトイレ休憩できるのが、いい。


マヴェリック(Maverick=仲間はずれの牛)ことピート・ミッチェルは、アメリカ海軍所属の現役パイロットである。

そして、いまだに独身だという設定である。

マヴェリックを演じるトム・クルーズは実年齢60歳。

まったくポンコツらしさのない、元気なおじさんである。


少しだけネタばらしをしておく。

マヴェリックに関係する重要な役どころで、ペニー・ベンジャミンという女性が出てくる……

そう書くだけにしておきましょう。


ちなみに前作『トップガン』は1986年公開だから、も早36年も前のことである。


2022/10/21

subscribeは、せんとこう

10年ぐらい前にYouTubeで、よくJimmy DiRestaのチャンネルを観ていた。

自身の工房でモノを作り上げる工程を動画で観せてくれるチャンネルである。

これを観ると必ず「subscribeせよ」というバナーが現われて、subscribeとは登録という意味だから、そこをクリックすると住所や名前・クレジットカードの番号などを入力させられるものだと思っていた。

こちらはインタネットで観られるものは無料である、という思い込みと希望があったので、subscribeは、せずに過ごした。


YouTubeチャンネルをsubscribeすると金を取られる、というのは誤解であることは、後になって知った。

subscribeすると、そのチャンネルの視聴者としてカウントされ、カウントの多寡によって、チャンネル製作者であるYouTuberの収入の度合いが決まるのである。

subscribeしていただければ励みになります、と定型文でYouTuberが言っているのは、要は「金、金、カネ!」と叫んでいるのと同じなのである。


時代は下り、subscribeは「サブスク」などと呼ばれるようになり、一定の料金を毎月支払うことによって、何らかのサービスを受ける仕組みとして一般的に理解されるようになった。

ガス・水道・電気もサブスクの一種である。


それはともかく。

最近、U-NEXTにsubscribeしたのである。

語弊があるが……、騙されて。またしても。


たとえば、Amazonにはプライムという「隠し球」がある。

5千円(1年で)ほどの有料プログラムで、商品の送料が無料になったり、ヴィデオが無料で観賞できたりする特典がある。

これには、無料体験プログラムがあって、一か月間試用できるのである。

以前、プライムのプラン料金が3千900円の頃、体験プログラムにsubscribeした。

一か月が過ぎれば、自動的にsubscribeされるものと思い込んでいたのが失敗だった。

こちらから解約を申請しなければ、本契約へと自動的に移行することになっているとは、知る由もない。

結果的に、3千900円を支払ったけれども、それに見合うサービスを受けるほどAmazonでショッピングしなかったことは確かである。


さて、U-NEXTのことである。

「31日間・無料で・映画を観放題」という言葉に騙されて……

『トップガン/マヴェリック』を観たのである。

YouTubeに流れてくる予告編の数々を観て、本編を観たい、と思っていたのである。

すると、無料だと思っていたのに、いきなり課金されてしまった。

全作品が無料なのではなく、有料視聴の作品も混ざっているのである。

まさに「そんなの、きいてないよー」である。

subscribeなんか、せんぞ、と……

言わんこっちゃない。