このことはどこかに書いたことがあるが、昔、携帯電話(iモード)向けに「偏固通信」というミニブログを書いていたことがある。
主に、日日の暮らしの中で腹立たしく思ったことなどを書いていたのだが、ある時それを読み返してみて、我ながら不愉快になって、やめてしまった。
後になって、楽しみにしてくれていた奇特な人がいたことがわかったけれども、もう遅い。
その後、ブログ[web-log] に乗り換えて今日に至るというわけだが、Bloggerを選んだのは、ここなら悪口雑言を書いても、あまり目立つまいという気がしたからである。
さて、本日のお題は「新訳」である。
すでに誰かが翻訳した海外の作品を、また訳しなおすということである。
訳文の日本語が古くなったので、現代に即したスタイルに仕立て直して売ろう、というのが出版者[社]の思惑だと思っていた。
この夏、東京創元社がアーサー・コナン・ドイルの『失われた世界』の新訳版を出す、という情報を得て喜んだ。
少年の頃に面白く読んだのだが、今また新訳で読めるとは幸いである。
悪い癖?で、書店の店頭で試し読みすることなく、レジに持って行って買った。
『失われた世界』(原題:The Lost World)は、夏休みに読むのにふさわしい、読後感の爽やかな冒険小説である。
ちなみに、マイクル・クライトンの『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』は、本作へのオマージュである。