入場者数は14,000人超で、満員とはならず |
急きょ前座試合が組まれたため、開門が早まった。
9時過ぎにMTBで自宅を出発。
服装はフットボール用のストッキング、同・短パン、タートルネックセータの上にマンチェ(Manchester United)の白いシャツを重ねている。
今日はチャリティマッチなので中立チームのシャツというわけだ。
背番号は「11」、ネームは「BEST」とプリントしてある。
ベストイレブンという意味ではなく、かつてManchester Unitedの11番だったGeorge Bestに因んでいる。
さらにトレーニングスーツを着て、その上にN-3Bを着込んでいる。
完璧なるスペクテイタールック。
途中のコンビニエンスストアで昼食用のおにぎりを調達。
焼鮭(135円)、焼たらこ(128円)、かつおおかか(105円)、こんぶ(105円)。
避難所でろくに食べていない人たちがいるというのに四つも食うのか、お前は。
10時に現地到着。
入場門にすでに長蛇の列ができている。
思わず万博を思い出した。
いや、もちろんここは万博なのだが、思い出したのは1970年のことだ。
この列の群衆があの小さなスタジアムに収まるのか不安になったが……収まった。
後刻来る友の分を含めて席を三つ確保する。
三つ横並びで取りたかったので、すでに誰かが置いていった鞄を勝手に移動させた。
謎の団体PAGが座席を確保 |
やがて前座試合開始。
「GO! JAPAN!」と「SWERVES」と称するチームの対戦。
GO! JAPAN!はよしもとの芸人とガンバ大阪OBの混成。
OBは本並健治(よしもと)や木場昌雄(タイリーグから帰国)や小島宏美(引退)、森岡茂(FC大阪のプレイングマネジャー)、實好礼忠(現コーチ)、松波正信(同)など錚々たる面々。
SWERVESも芸能人と元プロや現役のフットサルプロの寄せ集め。
マラドーナそっくりの形態模写をする芸人がスタジアムを沸かせた。
こういう才能を備えた人たちを集めて、Jリーグ版ハーレム・グローブトロッターズ(Harlem Globetrotters)を組織してほしいものだ。
試合の結果は2-2。
GO! JAPAN!得点者はたむらけんじ、松波。
SWERVESは……覚えてまへん。
ガンバ大阪対ヴィッセル神戸戦は黙祷で始まった。
リーグ戦中断中の非公式戦であるため、ガンバには新布陣や新人をテストする絶好の機会ともなった。
#13キムスンヨンを右のサイドバックに、#18川西翔太を最前線に採用。
川西は得点チャンスを何度もつぶして、イグノと交代。
一方、相変わらず期待を裏切り続ける左サイドバックの下平匠は#15藤春廣輝と交代。
いずれもベンチに戻った直後に西野監督から厳しい叱咤を受けるのが見えた。
怪我から復帰したばかりの明神が負傷して#25横谷繁と交代したのが心配の種だ。
宮城県出身の#8佐々木勇人がガンバの先制ゴール。
福島県出身の#21茂木弘人が#27都倉賢をアシストしてヴィッセルは2点目を取る。
結果は2-2の引き分け。
試合終了後は両チームでフィールドを一周し、被災地応援のためのメッセージバナーを掲げた。
主催者筋から、入場料収益およびグッズと食品販売の収益から5,000万円を寄付できると聞いた。
また日本万国博覧会記念機構は、通常の試合開催時に発生するスタジアム使用料の700万円を無料にしたそうだ。
隣に座って観戦したマイミクのピュアさんの会社では、50万個の支援物資の提供を政府に申し出て受理されたのだが、被災地からの要請がないという理由で2週間近くも倉庫に放置されることになった。
結局、被災地への物資支援の調整を政府はできなくて、提供者自身が行うように依頼されたそうだ。
再びMTBにまたがって帰る。
花粉症対策でマスクをしているため、呼吸するのが困難だ。
防寒対策で着たN-3Bは自転車で走るには暑すぎて、帰宅する頃には汗びっしょりとなった。
帰宅してすぐ、汗に濡れたユニフォーム類を洗濯。
19:00からTVで「FNS音楽特別番組 上を向いて歩こう」を観る。
上を向いて歩こう、涙がこぼれないように。