2016/12/22

ダイアルアップ接続に戻る



長年使い続けたYahoo! BBを解約した。
代わりに「格安SIM」を一枚買い足して、それを携帯型の無線ルーターに入れて使うようにしたのである。
その無線ルーターは実家に持ち込んで、古い方のiPad miniで母がインタネットを使えるようにした。
そうしたつもりだったが、うまくいかない。

これまで母は、古いPC(iMac)でメイルのチェックをやっていて、手動でのネット接続やアプリケーションの操作に、ある程度慣れていた。
それがいきなりタブレットに移行するということには、少なからず無理があったのである。
同じメイカーの製品であるのに、ハードもアプリも使い勝手がまったくちがうので、PCで得た経験は活かせない。
せっかくのiPad miniと無線ルーターは、常時スリープ状態となってしまったのである。

母のもとに電子メイルはそう頻繁にはやってこないので、そんなに困ることはないのだが、必要性はゼロではない。
AirMac内蔵のiMacが、無線ルーターに接続できれば解決するのだが、それもできないのである。
しかたなく、PCでダイアルアップ接続する旧態にもどることに……

もともとダイアルアップ接続はYahoo! BBのオプションだったので、解約した今となっては、そのサービスは使えない。
さてどうするか……といろいろ探してみると「アルファ無料接続サービス」(DTI)というものが見つけ
かった。
無料といっても回線接続料だけは課金されるのだが、3分または4分ごとに10円、というリーズナブルなサービスである。
ウェブに公開されている接続IDとパスを入力すると、すぐに開通した。

ついでに、母の年賀状を作る。
ここ何年ものパターンは、写真を全面に入れ、そこに挨拶文をかぶせるというものである。
今回は銀塩カメラで撮ったプリントが原稿だった。
実家にスキャナはないので、デジタルカメラで接写することにした。
iMacに取り込んで、AppleWorksでレイアウトを行ったのだが、処理速度がむちゃくちゃに遅い。
アイテムをカーソル一つ分移動させるのに、およそ10秒もかかるのであった。





メインの絵柄はタスマニア島の鶏




















一枚ずつひろげて、乾燥中!



















 

2016/12/21

まだ終わってない



ファンクラブから原始メールが来た。
応援のお礼に、景品のタオルが同梱されている。
遠藤選手のメッセージが書き添えられていた。
一瞬感動したが、画像がプリントされているのだった。
























今シーズンの応援ありがとうと書かれているのだが、このことに関しては思い出されることがある。
10年以上も前、ガンバ大阪がまだ一度もタイトルを獲ったことのない頃の話。
近くのスーパーマーケットで、当時監督だったN氏と遭遇した。

女友達とおぼしき人と買い物に来て、レジの出口で彼女を待っているようだったが、声をかけた。
そのシーズンは、もう少しのところでリーグ優勝を逃がしていたので、
「残念でしたね、来季はがんばってください」
と言ったのだが、
「まだ終わってないんだけど」
と関東弁で返されたのである。

まだ全日本選手権のタイトル(天皇杯)を獲れる可能性が残っていたのである。
だから遠藤選手にしても、今季が終わったような言葉を書かされつつも、まだ試合が三つも残っているのになあ……と思っているはずなのである。


 

2016/12/16

スタジアムという宇宙船


中二日あけて再びFIFA CWC(クラブワールドカップ)2016を観に行った。
カイロを倍に増やし、膝掛けも新たに用意した。
後者は純正のタータン(つまりMade in Scotland)で使い始めてから30年以上経つが、まったく古びない。

座席は前回よりもう一段上がり、さらに空に近づいた。
この日はちょうど満月で、それが屋根越しに見えていた。
月が23.5度の傾きで徐々に視界の外へ離れていくのを眺めていると、月ではなくて自分がいるスタジアムの方が回転していると実感された。
ちなみに、スタジアムを遠くから見ると、万博公園に着陸した宇宙船のようである。





屋根の間から見る満月























一試合目に5・6位決定戦が行われた。
全北現代(アジア代表)とマメロディ・サンダウンズ(アフリカ代表)が対戦し、
4-1で全北現代が勝って、5位となった。
この試合でも、南アフリカからやって来たと思われるダウンズのサポーターが声援を送っていた。
その数はわずかに40人ぐらい。
試合終了後、全北の選手たちがそのサポーターたちにわざわざ挨拶をしにいったのが印象的だった。
観衆は5,938人。

二試合目は準決勝戦。
アトレチコ・ナシオナル(南米代表)対鹿島アントラーズ(開催国代表)である。
五分と予想していたのだが、0-3のスコアで鹿島が勝った。
ということで、鹿島の2位以上が確定した。
観衆は15,050人。

現時点で鹿島アントラーズが世界第2位のクラブチームであって、これは日本のクラブでは今までの最高位となる。


 

2016/12/12

天井桟敷





海外出張中で来られないI君の代わりに、クラブワールドカップを観戦させてもらうことになった。
てっぺんから逆に勘定した方が早いぐらい、上方の座席だった。
斜度がきついので、崖っぷちに座っているようだ。
そして、すごく寒い。

寒いのは予想していたので、重装備である。
毛糸のキャップで頭部をおおい、GAMBA柄のマフラーで首をぐるぐる巻きにしてある。
コートは米軍仕様の極寒地用である。
使い捨てのカイロが背中に貼り付けてある。
それでもやはり屋根に近いところは、寒かった。

当日は二試合行われた。
第一試合はアジア代表対北中米カリブ代表で、全北現代(韓国)とクラブ・アメリカ(メキシコ)が対戦。
1-2のスコアでクラブ・アメリカが勝った。
観衆14,587人。

第二試合はアフリカ代表対開催国代表で、マメロディ・サンダウンズと鹿島アントラーズが戦った。
0-2のスコアでアントラーズが勝った。
観衆21,702人。

CWCのような大きなマッチをもってしても、このスタジアムは満員にならないのか?
ということである。
交通不便だし、スタンドまで登山のような階段を強いられる、ユーザ・アンフレンドリーなデザインだからか。
ここのいいところは、スタンドとフィールドが近い、ということのみか。
そんなことを知らないメキシコと南アフリカからのサポーターたちの熱意には頭が下がる。
南アで開催されるCWCにガンバ大阪が出場するとしても、自分はそこまで行けないだろう。

二つの試合の間の1時間半、じっと座っていられなくて、コンコースに下りた。
そこは売店に並ぶ人たちや、自分のようにたんに暇をつぶそうとしている人たちでいっぱいで、寒さをしのぐ助けになったのである。

行き帰りの足はMTBだった。
行きはまあまあ、帰りは顔面が凍りそうなぐらい寒かった。


 


2016/12/10

中途挫折の本


冷え込んできた。
できれば、冬眠したい……。

今日は亡父の命日である。
といっても正確な日時はわかっていない。
独り暮らしのアパートで死んでいるのを、年が明けてから発見したからだ。
このニュースはラジオでも放送されたし、新聞の短い記事にもなった。
第一発見者である私が、警察に知らせたためだ。
メディアのネタにされたことを最初は後悔したが、元新聞記者の父が最期に新聞に載るのも悪いことではなかったと自分を慰めた。
ちなみに、父が亡くなって27年が経つ。

平成28年も、もうすぐ終わる。
思い返せばこの一年、読書を中途挫折することが数度もあった。
集中力が衰えたこともあるが、なにより書いてあることが面白く感じられない。
何ページか読んでも文章に惹かれず、そのうち面白くなってくるだろうと忍耐して読み進むが、やはり続かないのである。
以下、挫折リスト。

・エンジェルメイカー(ニック・ハーカウェイ/早川書房)
・図書館大戦争(ミハイル・エリザーロフ/河出書房新社)
・古書泥棒という職業の男たち(トラヴィス・マクデード/原書房)
・活版印刷の本(手紙社)
・古城ゲーム(ウルズラ・ポツナンスキ/創元文庫)
・ゴールドフィンチ(ドナ・タート/河出書房新社)

 

2016/12/06

ぼくのミステリ・クロニクル



四六判上製本・452頁、税込み2,916円






















最近の本には、たいてい帯がついている。
帯は腰巻きと呼ばれることもある。
買ってきた本の帯を、すぐに捨ててしまう人もいる。
自分は、そのままにしておくのだが……

『ぼくのミステリ・クロニクル』は、東京創元社の社長だった戸川安宣氏の自伝である。
空犬太郎というけったいな名前の編集者が戸川氏から話を聞いてまとめたので、口伝(くでん)とも言える。

戸川氏のブログを読むと、この本の関係者として藤波琴代という人の名前が挙がっていた。
文庫本をつぶして、張り子を作っているという。
そんな張り子のことは『…クロニクル』の本文では言及されていないのだが……

帯をとってみて、張り子の謎は解けた。










後見返しに折込まれた帯の下に、文庫張り子が隠れていた。
戸川氏の立体肖像である。
ブログの一文を目にしなかったら、気がつかずにいただろう。


 

2016/12/05

市の広報を読む



「中核市」というのは、地方自治体に格差をつける制度である。
これに指定された自治体は、都道府県の事務権限の一部を移譲されることになっている。

豊中市は中核市に移行します、と市が広報で発表したのである。
多くの市民が中核市についての知識をもっていなかった。
「とよなか」が「ちゅうかく」に改名するのか、と思われたそうだ(笑)


























「広報とよなか」は優れた情報誌である。
すっきりしたデザインで、とても読みやすい。

公民館でビブリオバトルが行なわれることを知った。
5人が各1冊の本を5分の持ち時間で紹介するゲームである。
20人の観覧者とのディスカッションを行なわれ、5冊の中から1冊だけ「チャンプ本」を選ぶ。
バトルとはいうものの、相手をこきおろしたりはしないそうだ。
話すのは不得手なので、観覧する方で参加してみることにした。

一箱古本市の出店者にも応募した。
みかん箱一個分の古本を持ち寄って売る、という企画である。
箱の大きさに確たる規定はなく、木箱でも段ボール箱でもいいみたいだ。
処分したい本がいっぱいあるので、自分の趣味で集めた本が売れるか、やってみよう!