2022/02/17

バイアスロンでハートを射ち抜かれ

 


自室にテレヴィがないことは、すでに書いた。

昔から、あまりテレヴィに依存しない生活を送っていたのだが、海外(特に西欧)のフットボールだけは観たくてたまらず、ハードディスクレコーダを買ってPC用のディスプレイで試合観戦をしていたことがある。

ギリシャが優勝するという、とんでもない事件が起こったユーロ(欧州蹴球連盟主催の選手権大会のこと)を観たので、2004年のことである。


なんと18年前のことであって、その時のレコーダは現在、実家にあるのである。

まだ立派に現役である。

昨夜も北京五輪のカーリング女子日本対米国の試合を録画しながら、追っかけ再生して観戦したところである。

つまり、テレヴィは実家に帰ったら(毎週帰る)観ているわけで、まったく観ていないわけではない。


2004年からしばらくの間、自室のテレヴィは「スポーツTV」と呼ばれていて、それはほぼ文字通り、スポーツしか映らないテレヴィという意味であった。

充分である。


カーリング以外に観た種目。

ちょうどバイアスロン女子24km(6km×4人)リレーを実況中継していた。

bi-athlonは二種競技のことであって「自転車+水泳」でもいいわけだが、五輪の冬季競技におけるバイアスロンは「クロスカントリースキー+射撃」のことを指す。

これを「戦争ごっこ」と言って悪ければ、「狩りごっこ」と言い直そう。

実際の狩りでは、雪山で獲物を追うのである。

狩人はライフルを背負い、スキーを履いて走る。

獲物を見つけたら止まって、撃つ。


しからば、狩りの習慣があり、かつ山岳を擁する国の選手たちが好成績を残せる道理である。

ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、チェコ、スウェーデン、ノルウェイといった国々が強い。

しかも、北京に送り込まれてきたのは美女ばかりである。

その名を記録できなかったが、イタリアチームの第二走者には、胸を射抜かれた。

ファウストを真似て言っておこう。

「時よ止まれ、君は美しい!」


■BLOG_912 IS OVER.

2022/02/15

ケイゾーの流儀

 


処分しようと思って古い本を整理していたら『イチローの流儀』が2冊出てきた。

2006年3月30日発行(初版)のハードカヴァと、2009年4月1日発行の文庫版である。

版元は新潮社、著者は小西慶三である。


私はハードカヴァを読んだ後、文庫版は買っていない。

これは、おそらく実家の本棚から勝手に持ち出してきたものに違いない。

しかし、読んでもいないのは、文庫版あとがきと解説が本日初見だったことから判った。


ケイゾー、というのは仲間内での彼の呼び名であるらしい。

いやいや、それが本名だから。

実は、彼とは古い知り合いである。

1971年の冬に、我が家は引越しをして、前年に開催された万博のコンパニオンの宿舎になっていた公団住宅の一室に入居したのである。

周囲の部屋には、まだ誰も入居しておらず、まるで冷蔵庫の中に住んだかのように寒かったことを憶えている。

少し遅れて、我が家の真下の部屋に引っ越してきたのが小西家だったのである。

ケイゾーは当時5歳だったはずである。

痩せっぽちで、眉を八の字に寄せ、神経質そうな男の子だった。

ちなみに、こちらはこの年に高校に進学を果たしたのである。


それ以前に、中学校では同級生の一部の物好きが集まって、アメリカンフットボールの真似事を校庭でしていた。

私はクラブ活動でフットボール(サッカーのことな)をしていたので加わることはなかったが、かなり興味を持ったことは確かである。

数年経ってアメリカンフットボールに人気が集まるようになり、テレヴィ放送でも、よく観戦をするようになった。

そしてついに、楕円球を買ってきて、我が弟とキャッチボールをするまでになってしまった。

団地の庭で、我々がアメリカンフットボールごっこをするのを、ケイゾーが見ていたらしい。ということを彼のお父上から、うかがったことがある。

どうやら、アメリカンフットボールがしたくなってKGに進学したふしがある。


やせっぽちで、虫網を持って近所を走っていたケイゾーは、チームの守備の要となり、主将にも選ばれた。

卒業して通信社に職を得て、フットボールではなくベイスボールの取材を担当することになったのは、彼が自分のMLB好き・知識豊富を就職試験の場でアピールしたからのようである。

これがそもそもケイゾーがイチローと関わることになる、発端である。


ケイゾーが取材先から原稿を通信社に送るのに苦労しているというのは、これまたお父さんから、うかがった話である。

現在ほど通信環境が整っておらず、原稿はノートPCで打てても、データを送るのはカプラを使って公衆電話から送っていたというのである。

『イチローの流儀』の文庫版解説で石田雄太氏が、ケイゾーは機械音痴でパソコンが苦手だと書いているが、カプラを扱うことの方がよっぽど難しいと思うのである。


■BLOG_911 IS OVER.

2022/02/14

Subscribe嫌い


食事をする時にテレヴィを見ながら、という人は多いだろう。

拙宅にはテレヴィがないので、そういうことにはならない。

NHKの集金人(実際に金を集めに来るわけではないが、便宜上こう呼ぶ)にそう言っても、いっこうに信じようとしないのだが、証明するために家の中に入れてやるのも業腹だ。

「受信機はないから帰って」と言い続けるしかないのである。


さて、食事をすることに専念しているのかというと、そうでもなくて、テレヴィの代わりにYouTubeを観ていることが多い(爆)

最近よく観るのがAGT(America's Got Talent)、BGT(Britain's Got Talent)すなわち米英のタレント発掘オウディションである。

プロかアマかを問わず、まだあまり世に知られていない人たちが、自分の芸を認めてもらおうと番組に応募してくるのである。

芸を披露する持ち時間は2分(たいがいはオウヴァするのだが)、YouTubeに出てくるのは好結果の例なので、おいしい部分だけをつまみ食いできるのが、ありがたい。

ちなみに、10分以上のヴィデオクリップには体力がついていけなくなってしまった。


YouTubeで、もう10年も追っかけているのが、Jimmy DiRestaである。

名前から察するところイタリア移民の子孫であろう、この人はDesigner, Builder, Makerである。

われわれの言葉でいえば「モノ作りの天才」。

手仕事でも、道具やマシンを使ってでも、見事なモノを作り上げる。

スピードも速い。

いや、それはヴィデオを早回ししているから、そう感じるだけかも知れん。


やっとSubscribeまでたどり着いた。

DiRestaのヴィデオを観ていると、必ず「Subscribeせよ」という表示が出てくる。

10年前には、これが鬱陶しくて。

「Subscribe=課金される」と思い込んでいたので、一切subscribeは、しなかった。

今に至るも、していない。

しなくても観られるから。


YouTuberからは、しつこくsubscribeせよ、と言ってくる。

「励みになりますので」という決まり文句は、おそらくYouTube(=Google)からの指導が入っているのだろう。

視聴者が増えるだけ広告料を稼げる道理であって、要は金目である(copyright by 石原)。

視聴者への課金はないのだが、YouTuberに金が入るのである。


今、subscribeを検討しているものがある。

AdobeのCC(Creative Cloud)である。

Adobeの主要製品はパッケージ販売をやめ、Cloud(空の上ぢゃなく、地上の建物内にあるサーヴァコンピュータだろ)にあるアプリをオンラインで使わせる方式に変わった。

こちらのsubscribe(名詞形はsubscription)は、確実に課金される。

Adobeにとっては太い商売になるが、今や日曜ユーザに落ちぶれた我が身には、いい迷惑である。

いい迷惑なんだが、今ヴォランティアでやっている広報の仕事に、新しいInDesignが使えれば重宝するのに……という訳である。

InDesighの単体プラン:2,728円/月(税込)。

うーん、悩ましい。

半額以下にならんかなあ。


■Blog_910 is over.

2022/02/12

マイiPhone SEレポート


電話を使わないので持っていてもしょうがないと思うのだが、ポケットに一つ入っていると非常に便利なので、iPhoneを所有している。

それはiPhone SEの、いわゆる「第一世代」で、iPhone 5と同じ筐体のモデルである。

スマートフォンが、まるで草鞋のように巨大化する前のタイプである。


iPhone 4が角のない筐体だったのに対し、iPhone 5では角の立った鋭利なデザインとなった。

知り合いが買ったので、早速手に取らせてもらったのだが、あまりの重量感に驚いたのを憶えている。


前述したように電話は使わないので、iPadであってもいいのだが、iPadがたとえminiであったとしても、ポケットに携帯するのは不可能である。

そこで、どこにいてもメイルチェックだけは行なえるようにと導入したのが、iPhone SEと通信専用の「格安SIM」であったわけだ。

現在は通信専用SIMを解約して、音声通話もできるSIMに換装してあるのだが、通話はまだ一度もしていない。

電話番号も実家の母だけにしか教えていない。


電話として使わないiPhoneを、どう使うのか。

カメラ?

否、レンズ(SEは単眼)が非力なので非常時(咄嗟に何かを記録したい時)以外使わない。

最近よく使うのは、宅配便の発送コード(QRコード)をコピーして、コンビニエンスストアや郵便局で送り状を発行すること。

宛名書き不要なので、すごく便利。


そして、ニューズウォッチ。

アプリを使ってYahoo! ニュースとツイッターをしょっちゅうチェックしている。

YouTubeを眺めてから寝につきます(悪い習慣)。


これまでiPhone純正のメールアプリを使ってきたが、メイルの到着(チェック)が遅いので、どうせGmailをチェックするのだから、とGmailアプリに変更した。

今のところ、iPhoneの通知音が使えないのだけが不満。

というより、どうやってGmailアプリオリジナルの通知音を鳴らしているのか?

■ 

2022/02/11

ポルシェ908


これまでに試したブログは数知れず。
……いいえ、数えられますとも。
アメーバにライブドアにエキサイトにシーサーにYahoo!にSportsnaviですから、都合六つです。
どのブログにも満足がいかずに、やがてやめてしまいましたが、
また気まぐれをおこして「Blogger」に書くことにしました。
タイトルは以前の『偏固(へんこ)通信』を改めて、『偏固ジャーナル』にしました。
今回はいつまで続くやら……


上記のように入力したのは2009年6月28日のことだった。
2022年現在、偏固ジャーナルもほとんどエントリーがない。
書くネタもあるし、その気もあるけれど、面倒くさい。
これに尽きる。
ブログの紙面ならぬ画面を、よく見せようと、画像を入れたりしようとするのが、いけない。
Bloggerが提供するエディタの使い勝手も快適とはいえないのである。
有名人が、始めたブログを放置してインスタグラムに移って行ってしまうのも、スマートフォンを使って手軽にエントリできるからなのでしょうね。

そうか、Bloggerもスマートフォンのアプリがあるんぢゃ?と思ってチェックしたら、あった。
さっそく使ってみたけれども(iPhoneで)、これもまた使いづらいものでした。
ネット上のレビュウでは、GoogleのアプリなのでiPhone版のアプリには力が入っていない、というようなコメントが見られた。
なるほど、そうか。

ともあれ、数えてみれば908回目。
908と書いて思い出されるのは、やっぱりポルシェ908か。
日本でだけヒットした映画『栄光のル・マン』で主演Steve McQueenが運転していたレースカーである。

908回は相当大きい数字だけれど、千回には満たないチュートハンパな数である。
とりあえず、1,000回を目指して、もうちょっと頑張ってみましょうか。

2022/02/07

固定費を見直そう

 

自分用のメモとして。


収入は超低空飛行で安定しているが、

安定しているが超低空飛行、と書いた方が正しいか。

とにかく、生活が苦しいことには違いない。

出ていくお金を、できる限り減らすことが大事である。


固定費を、常に見直し。

■電気代……関西電力から、いわゆる再生可能エネルギー系の新電力会社Lに乗り換えた。

それはもう何年か前のことで、電気代は確かに安くなった。

ところが、最近どうも電気代の支払いが増えているようなので、再び電力会社の見直しをすることにした。

その結果Lより安いと思われるSでんきに乗り換えることになった。

再生可能かどうかには構わず、決めた。

ちなみに、実家の電気も昨年転居した際にSでんきに変更したところだった。

■ガス……自由化されたとはいえ選択肢は少なく、電力会社が売るガスに興味はないので、そのままである。


次に、通信費。

■固定電話……だいぶん前にNTTから、でんきのブランドと同じSのおとくラインというのに乗り換えて、基本料金ベースで月200円の節約に成功したのだけれど、Yahoo! BBのインタネットサービス(ADSL)を有利な条件で申し込むのにNTT回線が必要だったので、戻したところ、直後にADSLが消滅することが判明した(T_T)

仕方なく、しばらくはスマートフォンだけでインタネット接続を行なうことになった。

■スマートフォン(無線の電話)……音声通話をしないので、iPhoneを使ってはいるが、電話というよりも超小型のコンピュータのようである。

ここでも節約のため、MVNOのいわゆる「格安SIM」を導入した。

Dモバイルという業者が用意してくれた「シェアコース」というプランを選択、月間8ギガバイトの容量を3枚の通信専用SIMで分け合うというものである。

料金は毎月2,000円とちょっと、という低水準である。

一枚目のnano SIMをiPhone SEに入れて(通信用SIMなので音声通話はできない)、

二枚目のmicro SIMをDモバイルから買ったルータAterm MR04LNに、

三枚目のnano SIMを母のiPad mini 2に導入して使うことにした。

母はメイルチェックぐらいにしか使わないので、実質的に一人で8ギガバイトを使えるのであって、当初はこれで充分間に合っていたのである。

■インタネット接続……やがて、ヴォランティアで引き受けている仕事でインタネットを使う頻度が増したので、やむなく新しいISPを頼むことになった。

現在住んでいるアパートがauの光回線に対応しているので、Sネットのひかり対応のプランに申し込んだ。

他で切り詰めている費用を、こちらに注ぎ込んだ感じではある。

■ふたたびスマートフォン……Dモバイルが事業をRモバイルに売り渡し、通信専用SIMのシェアコースが消滅することが判った(T_T)

しかも、DからRへの契約移行はできなくて、Dモバイルをいったん解約してRモバイルとの新規契約をしなければならないということであった。

新規契約をするのであれば、例えばUモバイルもYモバイルも選択肢に含まれるわけである。

さまざまに検討の末(UもYもプランが分かりにくい!)、Dモバイルの3枚のSIMを解約して、Rモバイルの「無制限」と称するシンプルプランに2回線分申し込んだ。

RモバイルでAterm MR05LNを新規購入して1枚目のSIMを導入、これを実家の母に(iPad miniをWi-Fi機として)使ってもらうことにした。

仮に、母の使用量が月に1GB未満であれば、料金は0となる。

SIMは通信専用ではないので、わがiPhone SEはやっと電話のできるスマートフォンを名乗ることができるようになった。

ちなみに、従来のルータAterm MR04LNは退役し、ネットオークションでめでたく落札されました。

■ふたたび固定電話……Sのおとくラインから、無駄にNTTに変えてしまったのを、再びSに戻そうかと考え始めた。

月に200円、年間2400円の再節約である。

その時ひらめいたのが「ひかり電話が使えるんぢゃ?」

おのれはインタネットをひかり回線で使っているのであろう、しからばひかり電話も使えるのではないのか、ということである。

調べたら、もちろん使えた。

しかも月550円!である。

おとくラインに戻すまでもない。

NTTの解約手続きもやってくれるそうなので、即行で申し込んだ。

一週間ほどして、それまで使っていた電話が通話不能になった。

それを合図にして、電話機を壁のローゼット(NTT)からSネットのルータ(auひかり;機械はAtermのホームゲイトウェイ)につなぎ替えた。


以上、各々乗り換え手続きは超面倒臭いけれど、やってみるだけの価値はある。