2011/11/29

ISO研修


ポリテクセンターでは、外部から講師を招いて行う訓練がいくつかある。
その一つがISOマネジメントシステム研修だ。
大玉和夫(おおたま・かずお)という講師がやって来た。
少し猫背の、ねむたい目をした人で、ボギーのような雰囲気を醸し出している。

知らない人のために書いておくと、ボギーというのはハンフリー・ボガートのことだ。
映画『カサブランカ』で非常に有名だが、オードリー・ヘプバーンと共演した『麗しのサブリナ』のボギーが好きだ。
ボガードと最後を濁音で言う人があるが、それは違う。
同世代の俳優でダーク・ボガードという人がいたので混同されやすい。
ボギーのことを書いて思い出したけれど、7月生のIDKはウォルター・マッソウに似ていると思う。
いずれも昔の俳優だから、そんな人知らんと言われそうではあるけれど。
▼ハンフリー・ボガート
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=38466&ct=
▼ウォルター・マッソー
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=38800

ともかく、ISOの研修をボギー似の講師から受けたということだ。
テキストを読まされて、小テストがあって、さらに監査のロールプレイングを行う。
最後もまたペーパーテストがあって、その結果によって内部監査員の資格2種類(JIS Q 9001と14001)を取得できる。
最も有意義な講義・訓練だったと言っていい。

ISOをどう呼ぶか。
私は昔から「アイソ」と呼んでいたのだが、「イソ」「アイエスオウ」とも呼ぶようだ。
どれも正解。
International Organization for Standardization(国際標準化機構)の頭文字をならべ変えている。
これはギリシア語のISOS(相等しい)を標榜してのことであるらしい。

ここではInternationalという、国際と訳される言葉が使われているのだが、これは国の間に立っている壁の扉が開いている状態(国同士が部分的につながっている)であり、対してGlobalは壁が存在しない状態(地球が一体)であると説明されたことが印象に残っている。
つまりISOは国際というよりも「世界標準規格」であるということだ。
 

2011/11/26

【J特】まだ終わらない


試合開始前、チームバスをここで迎える

















Jリーグ1部第33節、ガンバ大阪対ベガルタ仙台戦を観戦。
1-0。
淡泊なゲームだった。
退任の予定が発表されたばかりの西野監督の采配にも冴えがない。
前半戦が終わった時に、#10二川に声をかけるのがスタンドから見えた。
後半戦の途中で、#18川西翔太に代えて二川を投入したけれど……
これが最後なのだから、超攻撃的なフットボールを観たかった。

名古屋グランパスエイト対モンテディオ山形戦。
3-0。
柏レイソル対セレッソ大阪戦。
1-1。
これにより、
1位・柏…………勝ち点69、得失点差21
2位・名古屋……勝ち点68、得失点差30
3位・G大阪……勝ち点67、得失点差25
となった。

最終節、上位の3チームはいずれもアウェイゲームだ。
浦和レッドダイヤモンズが柏、
新潟アルビレックスが名古屋、
清水エスパルスがG大阪を迎えて戦う。
柏と名古屋が引き分け以下で、G大阪が勝てば優勝だ。

今日の試合の終了後、フィールドであいさつに立ったキャプテンの明神は「ミラクルをおこす」と言ってのけた。
 

2011/11/25

このメーカー好かんけど

http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/08/10/casio/index.html

 

マイナビニュースには「ブログに転載する」というサービスがついている。
HTMLのタグを自分のブログにコピーするだけのことだけれど、転載の承諾を得る手間が省けてありがたい。

昔、「CASSIOPEIA(カシオペア)」という名のWindows CE機を買って使ったことがある。
大いに失望して以来C社の製品には関心がなかったが、このデジタルカメラは面白い。
 

2011/11/23

運動不足


訓練は座学と実習だけで「体育」はない。
当たり前だと思うだろうが、以前はそれもあったことをS講師から聞いた。

ところが、準備体操がわりのキャッチボールの段階でけがをする訓練生が出て、(たぶんそんな人が多かったため?)体育の授業は廃止されたらしい。
なんちゅうこっちゃ。

7月生でマフィアとあだ名される某氏のサイズが日を追って大きくなるのを、横目で見ていた。
絶対に運動不足だ。
朝礼で号令をかけさせたりするのが好きなクラスなら、ラジオ体操もやったらどうよ。
と書いたところで思いついたのだが、ラジオ体操の手順書を作るのもいい訓練になるかも(爆)
 

【J特】G大阪、ざわつく心

信じられないし、信じたくない話だ。
ガンバ大阪が西野朗監督と契約更新をしない旨発表した、との報道があった。

リーグ戦の最も大事な局面においてこんなことを言い出すなんて、とんでもないことだ。
クラブのフロントは無神経に過ぎる。
アレックス・ファーガソンのような長期指揮体制を標榜していたはずではなかったのか。

26日の仙台戦に向けて気持ちを入れ込んでいるサポーターにとっても冷水が浴びせられた感じだ。
ふだん、スタジアムでもブーイングをしたことはないが、これには大ブーイングを送りたい。
 

2011/11/21

LED調光ライト


今回の演習は「LED調光ライト」の組み立てだ。
スタンド式になっていて、頭部に10個のLEDを埋め込む。
ベースの部分に電池を内蔵し、スイッチ付きのボリュームで操作する。

ボリュームのつまみを回転させると物理的な抵抗感があって、そこを越えるときにクリック感がある。
時計回りで(右へ)越えるとスイッチがONになり、その後行き止まりまで回すにしたがってLEDの明るさが増していく。
反時計回りで(左へ;英語ではカウンタークロックワイズと呼ぶ)クリックした後はスイッチがOFFとなる。
これを理解していないと、取り付けの際にミスが起こる。

部品は基板へハンダ付けする。
ハンダの語源がはっきりしないので、半田と書くのはやめておく。
鏝(こて)が熱くなる時の金属の匂い、鏝を入れた松やに入りのペーストが沸騰する音や、その匂いが大好きだ。
だが演習ではペーストは使わない。
あらかじめペーストの成分が入ったハンダを使うからだ。

作業は、利き手に鏝を持ち、反対側の手にハンダを持つとやりやすい。
つまり、ハンダ付けされる対象物は、両手の間にあって固定されていることが望ましい。

そしてもちろん、プレゼンテーションも行う。
発表者:BR、スライド制作:小生

2011年の6月は、非常に暑かった

この導入スタイルはツッチー商会へと受け継がれた

ツッチー商会に仕事がきたけれど……というあのパターン

クリックするとだんだん明るくなるアニメーションを設定

前回の3-2-1▲から1-3-1のダイヤ型◆に変更

……中略……


今ごろどうしているのやら

残念ながら、今回は優勝ならず。
 

2011/11/20

【J特】逆転優勝

Jリーグ1部・第32節、清水エスパルス対柏レイソル戦をTVで観る。
1-2。
贔屓のガンバ大阪が前日新潟アルビレックスに苦労して引き分けたことを思うと、柏の戦いぶりはあっぱれだ。
清水を一生懸命応援している自分が情けない。

第32節の終了時点で、優勝する可能性のあるのは以下の3チーム。
1位の柏レイソル…………………勝ち点68、得失点差21
2位の名古屋グランパスエイト…勝ち点65、得失点差20
3位のガンバ大阪…………………勝ち点64、得失点差24

3位から逆転して優勝できる可能性を探る。
残りは2試合。
柏がこの後1試合でも勝てば勝ち点71となり、ガンバが2勝しても70点にしかならず、万事休す。
柏が1勝もできない場合は(勝ち点68ママ)、ガンバ1勝1引き分け(勝ち点68)で上回ることができる(得失点差により)。
この場合、名古屋の1勝1敗(勝ち点68、得失点差で下回る)が条件だ。

圧倒的に不利なことに変わりはない。
第33節、柏レイソルはホームでセレッソ大阪を迎え撃つ。
われわれサポーターは、大阪籍の2チームを全力で応援する。
 

2011/11/18

A+ Unitedの戦い


グループ同士のさらなる戦い。
今回はLEDの調光式ライトスタンドを組み立てる。

戦い?
争っているわけではないけれど、
やっているうちに対抗意識というべきものが芽生えてくる。
時として、グループ内でメンバーの対立も発生する。


1月生のシーバスを厳しく指導する後輩のYMM

シーバスのあやしい微笑み、リーダーのBRはなぜか憮然

お、写真か? KWBと噂のTKM44(となりのBグループ)
 

2011/11/14

作業手順書


MYSの手になる手順書(Excel)


























訓練中に一度だけ、各自で作業手順書を作成する機会がある。

研修室のスクリーンに、ある作業風景の動画が映写される。
1・4月生の場合は「タイヤの交換」だった。
それをしっかりと観て、作る。
「しっかりと」ってどれぐらい?
この程度表現が手順書では重要。

わが班のITリーダーであるYMMは、Excelを使ってあっという間に仕上げて、ゆうゆうとしている。
A班のMYSもExcelで作成。
いつもながらの高評価で、手順書の作成ではこの人の右に出る者はいない。

自分はどうもExcelのセルの「縛り」が気に入らなくて、S講師に「Excelでないとダメですか」ときいてみた。
返事はNo.だった。
この場合、わざわざ質問するから否定的な答を認めることになってしまうわけで、いっそ確認しないまま他の方法でやってしまったらどうだったのか、と思う。
 

CYCLE MODE 2011

「サイクルモード」は年に一度開催される日本最大唯一の自転車見本市。
東京と大阪で開かれるので、正しくは年に二度か。
これを楽しみにしていて、ここ数年は欠かさずに出かけている。

自宅を出発する前に、弁当を自作する。
四枚切りの食パンをさらに半分の厚さにスライスしてトーストする。
バター風味のマーガリン(バターは高価なので倹約)を塗り、さらに芥子とマヨネーズを重ねる。
ハム、きゅうり、スライスチーズをはさんでサンドイッチのでき上がり。

MTBにまたがって出発。
会場まで走る気力はないので、最寄りの駅までだけれど。
御堂筋本町で中央線に乗り換えて、北からインテックス大阪にアプローチ。
南下してけつかる。
11:30、現地到着。

このイベントの盛況は毎年相変わらずだ。
来場者の年齢層が幅広いのに驚かされる。女性も多く、まさに老若男女が一堂に会している。
ファッションも色とりどりで楽しい。
会場全体が活気でいっぱいである。



インテックス大阪



にぎわう会場


Fujiブランドの20インチ小径車



試乗するためのパスを手首につける













見本市は1、2、3号館を占拠している。
すべてのコーナーを歩いて、デイパック一杯にカタログを収集する。
このために弁当以外はパックに入れないでおく。
うすっぺらいパンフレットは無料でもらえるが、ページ数の多いものは有料だ。
しかしそれも、100円程度の寄付という形で支払えばいい、というのが近年の流行りだ。
集めた資料は、4.6キログラム(帰宅時実測)。

だんだんと重くなるデイパックをかついで歩きながら、これはと思うバイクに試乗させてもらう。
試乗するには誓約書を書いて主催者の事故責任を免除してやって、パスを手に入れる。
ヘルメットも要るのだが、これは各ディーラーのブースで借りる。

目当ての一つ、シマノのブースに行ってAlfine(アルフィーネ)搭載のバイクに乗る。
試乗用に屋内から屋外へ通じる周回コースが特設されている。
Alfineは最新の内装式11段変速システムだ。
内装式は日本よりヨーロッパで普及率が高いと聞いた。
FujiではSTRATOS(ストラトス;700C)とCOMET(コメット;20インチ)を試す。
スイス車のBRUNO(ブルーノ)も試す。
BRUNOのMTB tour(26インチ)とMINI VELO 20 ROAD(20インチのミニヴェロ。ヴェロは自転車の意)で走った。
シマノで借りた車を除いて、すべてフレームはCr-Mo(クロムモリブデン鋼)だ。
アルミ製は耐久性にまさっているがあまりに硬く、乗り心地ではしなりのある鋼鉄に軍配があがる。

去年も書いた気がするが、これが見本市でよかった(買いたくても買えなくて)。
15:00、会場を後にして帰途につく。
http://www.cyclemode.net/
 

2011/11/10

クレーム処理


A+ Unitedの発表スライドのフロントページ

















とあーるメーカーで問題が起こった。
それは、ほんとうに問題なのか?
問題だとしたら、原因はなにか?

われわれの場合はこれをブレーンライティングで処理した。
カードに意見を書き出して回覧する方式のBS(ブレスト)だ。
外部からスパイが侵入して工作した、とか好きなことを書いていい。
「武田さん、いいかげんにしてくださいよ!」
とは言われない。
言ってはいけないのがルールだから。
苦笑はされたけど……

カードがいっぱい書けたら、分類してまとめる。
通常は4Mに分類する。
これがMan、Machine、Material、Methodであることはすでに書いた。
フィッシュボーンの再登場である。
A+ Unitedでは4Mではないものを大骨に設定して、処理効率を上げた。
これも一つの工夫といえる。

前提を疑ってみることも大切だ。
要因は必ず4Mでないといけないのか?
しばりを解き放てば、思考の幅も広がる。

2011/11/07

嵐を呼ぶ男


「半年の振り返り」のはずが、脇道にそれてしまった。
この場合、何が問題なのか?

1.訓練の内容を書くのに飽きてきた
2.ネタがつきた
3.テーマを失念していた
……などという回答はNGである。

問題は「脇道にそれてしまった」ことだ。
このように、要因(原因)と問題はよく混同される。

また、問題は発見されなければ問題ではない。
(無人の森で倒れる木は、音を立てるのか)
……まるで論理学か禅の問答のようだ。

まず、問題を見つける。
次に、原因を探求する。
そして、解決する。
訓練ではこれを各グループで演習するわけだ。

アプローチの方法は二つ。
分析的か、非分析的か。

非分析的アプローチは、経験と勘にたよる方法だ。
時として大きな成果がでるが、個人プレイにおわる。
プロセスが見えないまま解決にいたるので、周囲のメンバーには何がおこったのかまるでわからない。

分析的アプローチはその名の通りの方法だ。
定性的に(言語データを使って)分析したり、定量的に(数値データを使って)分析をする。

定量的分析に力を発揮するのが「QC七つ道具」だ。

出典:ポリテクセンター関西『問題解決手法(新QC)』

定性的分析には「ブレスト(BS:brain storming)」を利用することが多い。

ブレストの名前は知っていても、やり方やルールを知らない人がけっこういる。
「それはだめや」とか「意味ないんちゃうか」という批判は禁止。
どんな突飛な意見も受け入れられる。
そして、意見を求められるまで発言しないのもNGだ。
大量にアイディアが出ることが大事なので、遠慮しないでどんどん意見を言う。
他人の意見をアレンジしてしまってもいい。
brainは頭脳、stormingは嵐。
参加するメンバーのことをストーマー(stormer)と呼ぶらしい。
石原裕次郎主演の映画『嵐を呼ぶ男』を連想した。

CBSというのもある。
カード(C)方式のブレスト(BS)だ。
発言するかわりにカードに書き出す。
他人が書いたカードをストーマー間で閲覧する。
言うより書く方が時間がかかるが、カードにしておけば整理がしやすい。
同様の意見のカードを集めれば、その量によって傾向がわかる。
この方式の欠点は、
「あんたの字、きたないから読まれへん!」
である。
 

2011/11/05

Match Day!


試合開始前のイベント風景

中継放送担当のNHKの前線指揮所

シャッターが切れる瞬間に振り向いてしまった鹿島・オリヴェイラ監督


あいかわらずフットボール観戦をしている。
観るよりもする方が好きだったので、実はサポーター歴は浅い。
ファンクラブの正規会員になったのはたった1年前のことだ。
(※サポーターとは、金を払ってスタジアムに応援しに行くファンのこと)

11月3日。
Jリーグ1部第31節、ガンバ大阪対鹿島アントラーズ戦が万博記念競技場で行われた。
結果は1-0。
すかっとした勝ち方だった。

長い間ここでゲームを観る気がしなかったのは、フットボール専用のスタジアムではなかったからだ。
トラックが間にあるせいで、スタンドからフィールドまでの距離が遠い。
そこを利用して、ガンバ大阪の大スポンサーであるパナソニックのPRイベントが行われた。
フィールドで一斉に電気シェーヴァーを使った人数を、ギネスブックに認定してもらうというものだ。
あきれるほどのダサいイベントだった。

NHKが地上波で試合の中継放送をしていた。
その興味深い現場が見られるのも現地ならではのことだ。
選手やスタッフの姿もライブで見ると印象が異なる。

ある時、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)のTV放送で、鹿島アントラーズが負けた試合を観た。
その結果に対して、応援に来ていたサポーターがブーイングを浴びせる。
それでも選手たちはクルヴァ(ゴール裏のスタンドのこと)前まで頭を下げに行くのが習いだ。
普通、監督はそれについていかない。
だがオリヴェイラは、選手たちを背にしたがえてクルヴァのサポーターたちの前に立った。
頭を下げる様子はなく、あごを突き出してクルヴァを見すえる姿は傲然とも見えた。
選手たちは悪くない、撃つなら私を撃てというポーズだった。
それを観て以来、彼のファンである。