2011/11/07

嵐を呼ぶ男


「半年の振り返り」のはずが、脇道にそれてしまった。
この場合、何が問題なのか?

1.訓練の内容を書くのに飽きてきた
2.ネタがつきた
3.テーマを失念していた
……などという回答はNGである。

問題は「脇道にそれてしまった」ことだ。
このように、要因(原因)と問題はよく混同される。

また、問題は発見されなければ問題ではない。
(無人の森で倒れる木は、音を立てるのか)
……まるで論理学か禅の問答のようだ。

まず、問題を見つける。
次に、原因を探求する。
そして、解決する。
訓練ではこれを各グループで演習するわけだ。

アプローチの方法は二つ。
分析的か、非分析的か。

非分析的アプローチは、経験と勘にたよる方法だ。
時として大きな成果がでるが、個人プレイにおわる。
プロセスが見えないまま解決にいたるので、周囲のメンバーには何がおこったのかまるでわからない。

分析的アプローチはその名の通りの方法だ。
定性的に(言語データを使って)分析したり、定量的に(数値データを使って)分析をする。

定量的分析に力を発揮するのが「QC七つ道具」だ。

出典:ポリテクセンター関西『問題解決手法(新QC)』

定性的分析には「ブレスト(BS:brain storming)」を利用することが多い。

ブレストの名前は知っていても、やり方やルールを知らない人がけっこういる。
「それはだめや」とか「意味ないんちゃうか」という批判は禁止。
どんな突飛な意見も受け入れられる。
そして、意見を求められるまで発言しないのもNGだ。
大量にアイディアが出ることが大事なので、遠慮しないでどんどん意見を言う。
他人の意見をアレンジしてしまってもいい。
brainは頭脳、stormingは嵐。
参加するメンバーのことをストーマー(stormer)と呼ぶらしい。
石原裕次郎主演の映画『嵐を呼ぶ男』を連想した。

CBSというのもある。
カード(C)方式のブレスト(BS)だ。
発言するかわりにカードに書き出す。
他人が書いたカードをストーマー間で閲覧する。
言うより書く方が時間がかかるが、カードにしておけば整理がしやすい。
同様の意見のカードを集めれば、その量によって傾向がわかる。
この方式の欠点は、
「あんたの字、きたないから読まれへん!」
である。
 

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