2011/05/14

ずぶ濡れの勝利

2011年5月11日水曜日、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)グループステージ第6節ガンバ大阪対天津泰達(中国)戦を万博記念競技場で観た。
観衆は7,939人、すでに半旗はない。

前半のガンバ大阪の布陣は(1-)4-2-3-1。
これをブログ上で読み取りやすいように前から後、また左から右へと書くと以下のようになる。

#9アドアリアーノ
#22イグノ◆#10二川◆#8佐々木
#7遠藤◆#17明神
#13キムスンヨン◆#5山口◆#2中沢◆#21加地
(#1藤ヶ谷)

#8佐々木の先発出場は珍しい。
3月27日の震災チャリティマッチ以来だ。
主審はイラン人が務めた。
濃灰色のユニフォームが雨に濡れて、ガンバ大阪のそれと見分けがつきにくい。
後半は明るい緑色に変更されたが、これがまた天津泰達のGKと同配色となる。
ドレスコードの整備を行ってユニフォームの色を制限しないと、審判が着用する色がなくなる。

後半5分に#13キムスンヨンを下げて#11宇佐美を投入。
同時に布陣を下記のように変更した。

#11宇佐美◆#9アドリアーノ◆#22イグノ
#10二川◆#7遠藤◆#17明神◆#8佐々木
#2中沢◆#5山口◆#21加地

攻撃型の3-4-3である。
宇佐美がボールをコントロールして攻撃が活性化するが、なかなか点が入らない。
西野監督がもっと攻撃の人数を増やそうと#14平井を投入しようとしている時に遠藤がFKで得点する。
平井はキャンセルされ、#23武井を#8佐々木に替えて投入。
やや守りの体勢に入る。
最終盤、#9アドリアーノを下げて#14平井をあらためて投入。
その平井が天津泰達のGKからファウルを受け、与えられたPKを宇佐美が蹴り入れた。
直後に試合終了。
終わってみれば2-0の快勝だった。

それにしても、なんという大雨だったことか。
メインスタンドの最前列を授かったのだが、そこはつまり最下段ということであり、競技場に降った雨が流れ落ちてくる「滝壺」でもあった。
シートの足元に掘られたトレンチは、格子状の上げ蓋でふさがれている。
雨の量が排水能力を上回り、くるぶしの下までが水に浸かってしまった。
フィールド上でびしょ濡れになることは経験済みだが、スタンドでこんなのは初めてだ。
膝までの半パンツにビーチサンダル履きで観戦している客がいたが、大正解である。

右が当日履いていたadidas JOGGING、洗って乾燥中……

2011/05/01

【J特】スタジアムを楽しむ

前半戦終了まぎわ、遠藤選手がFKを蹴る















ゴールデンウィークの初日、4月29日は昭和天皇の誕生日から「昭和の日」と名を変えた。
この日万博記念競技場ではJ1のリーグ戦第8節ガンバ大阪対モンテディオ山形が行われた。

キックオフの3時間前に自宅をMTBで出発。
数日前に届いたレプリカユニフォームを、誇示するように着用。
ユニフォームの下は防寒対策のタートルネックセーター。
その他に身に着けているものはドイツのa社のものが多いが、アンダーパンツはニュージーランドのCNZ、アンダーシャツはユニフォームと同じUで、いずれもフットボールに力を入れているブランドだ。

デイパックの内容物について。
まずは座布団。
かさばるが、お尻を冷やさないためには必要(クルヴァには不要)。
高級席の客には無料でクッションを貸し出すサービスもある。
次にポット入りのお茶。
自転車乗りが必ず持つ水筒とは別に、スタンドで温かいお茶を楽しむために。
第3に双眼鏡。
試合開始前のウォーミングアップでメンバーの確認をしたり、ザッケローニの表情をアップで見たり、倒れた選手の状態を心配したり、対面のスタンドに知人を探したりするときに使う。
これでゲームの動きを追うことはできない。
第4に書類フォルダ。
貴重なマッチデイプログラムがデイパックの中で折れないようにフォルダに収納して持ち帰る。
ちなみに、プログラムは前節までのチーム状況と今節の展望が記されているので、試合開始前に読んでおかないと意味がない。
食べる物は現地到着までに調達することが多い。
競技場の外の売店で買い求めるのは宝塚ホテルのハードドーナツぐらいだが、頻繁に売り切れている。

この日立ち寄ったのは、万博公園の西にある某ショッピングモール。
まずは3階のガンバ大阪グッズを扱うスポーツ用品店へ。
行ってはみるものの、買いたくなる品はない。
スニーカー売り場をチェックしてから1階へ。
スーパーマーケットのKでクラブハウスサンドイッチと、チョコレートのチップが入ったデニッシュを買う。
レジにガンバ大阪のユニフォーム姿が3人直列したのは単なる偶然だ。

再びMTBを駆って万博公園の周回道路へ向かう。
自動車は時計回りの一方通行だが、一つ外側の自転車専用道路は対面2車線で、双方向に走ることができる。
周回道路のちょうど反対側にあるスタジアムへ、いつもは時計回りに走って行く。
試しに反時計回りに走ってみると……この方が短距離のようだ。
我がMTBがコンピュータ化されたら実測してみよう。
万博公園東口駅の直下に駐車し、スタジアムまでの通路を歩く。
宝塚ホテルのハードドーナツはやはり売り切れだ。
エコステーションに寄り、PETボトルのキャップのコレクションを提出。

ゲートを通ってスタンドへ。
ここが最も気持ちの高揚するポイントだ。
薄暗い階段の通路ごしに青空が見え、上りきると目の前に緑のフィールドが広がる。
ボリューム過多の声援はまだなく、涼しい風が流れているだけだ。
スタンドに独り腰を下ろしてマッチデイプログラムに目を通すひとときが、ささやかな幸せだ。
やがて友も来る。
この日は、マイミクでありマイスポンサーのピュアさんが夫人同伴で現われた。
それぞれが持ってきた食料やグッズを交換したりして、持ち寄りパーティのような雰囲気になる。

肝心要の試合は3-2。
二人のFW(#22イグノ、#9アドリアーノ)の能力が高いのが見てとれる。
#7遠藤は本調子から程遠く、守備は相変わらず左サイドから崩されて失点している。
ここが弱いということを、他チームも研究して知っているからだ。
#6下平が試合中に大腿骨を折って戦線離脱(8週間)することになったのは、凶か吉か。
相手チームに2点取られても、3点取って勝てばOKなのだが、肝を冷やした。
ゲームの終了後、スタンドの下にいたクラブの社長と視線が合ったので、胸を撫でおろす仕草を送った。

ピュアさんは連休中にオーベルニュ(Auvergne。フランスの中南部)に行くと聞いた。
え? 北海道に行くと言うてへんかったかな……
だから、弟子屈(てしかが。アイヌ語で「岩盤の上」の意)にあるオーベルジュ(Auberge。宿泊できるレストランのことと知る)に行くと言うてんねん。
……偏固ジャーナルは旅とグルメに疎い。