2011/12/31

さらばポリテク


2011年6月27日撮影

気がついたらセンターのロゴはなくなっていた(2011年9月27日撮影)


早期退所できないまま、修了式の日を迎えることになった。
同様の状態で出席した4月生は4名。
TKNとTQDの二人はネクタイ姿。
KWBとYMMはいつものカジュアルスタイル。
おいっ。
HRTはこの日も面接があったため、式は欠席。

修了式では指導課長が式辞を述べるが、「おめでとう」とは言われない。
それは、再就職を果たしたときに贈られるべき言葉だからだ。

式の後、半年を過ごした研修室でわれわれ4名に修了証が交付された。
私は「残業」があったので、ここで他の3名に別れを告げた。
前日に掲示板でめぼしい求人を見つけていて、その応募に必要な書類を作るためだった。
Macユーザは、こういうときに辛い。

作業を終えて講師室に報告に行く。
わがままを言って、最後の作品のプリントアウトをもらって帰った。
新・頂極株式会社が提出した標準書類の束だ。
見直すと不満な点が次々と見つかるが、後の祭りだ。
もしやり直しができるならば、自動機のフィンガーのデザインをもう一度やりたい。

さらばポリテク。
ありがとうございました。


サービスカット。頂極工業株式会社CTOのTQD

2011/12/29

こだわり


このロゴはJリーグから拝借































何十年も前に観た初期のロボットコンテストは、東京工業大学やMIT(米国・マサチューセッツ工科大学)のチームがアイディアを競うものだった。
各チームに一つずつ箱が支給される。
中身はどれも同じ構成の、ロボットを作るための部品だ。
ロボットを使って達成すべきミッションが提示される。
ミッションに対応して、各チームがそれぞれのデザインを行う。
その結果、同じ部品を使うのにもかかわらず、さまざまな形のロボットができあがってくる。
そこが面白かった。

ポリテクセンターで作るロボット(自動機)は、フィンガー以外は完成形が同一だ。
どこで他のグループとの差別化を図るのか。
その答が「こだわり」だ。
新・頂極のこだわりは「見た目きれい」。
会社のロゴをデザインするのも、その一環。
頂点を極めるという意味をこめて、上向きの真っ赤な三角にした。
その赤い色が自動機のエアチューブにも反映されている。

フィンガーは磨きあげた。
図面には表面仕上げの指定はなかったが……
平やすりで全体の凹凸をならし、特殊なタワシでこすると、ヘアラインがきれいに入った。
そのままでもよかったのだが、さらに光沢が出るまでコンパウンドで磨いた。
数年前、取材で訪れた金型工場で、表面が美しく磨きあげられた製品を見た経験が、そうさせたのかもしれない。
金型の外側を磨いても、その機能が向上するわけではないのだが、完成品の美しさに感動した。
 

2011/12/27

カメラ


研修室の外にカメラを持って出て撮影するときに、電池が入っていなくてあわてたことがあった。
カメラ本体から取り出して、充電中だったことを忘れていたのだ。

充電することすら忘れて、途中で電池切れになったことも……
電気で動くものって不便とちゃう?
そんなこというたら、フィルム入れないと写せないカメラなんて(爆)

訓練の実習で写真撮影するときに、三脚があると便利だ。
カメラを固定しておいて、被写体を入れ替えてコマ撮りすれば、パラパラ漫画風のアニメーションができる。
そういえば、動画モードで撮影してPowerPointに貼り込むというテもあったはずなのに、誰も挑戦しなかった。

この場合「二脚」状態での撮影(モデル:NSMeister)
 

2011/12/26

破壊!


めりめりっ……ぱきっ。

ディスプレイの液晶を壊すとこんな感じ↓になります。

誰が、誰の持ち物をこんなにしたのかは、秘密
 

2011/12/22

Think Beautiful.


部品の加工ができて、空気圧やPLCの学習も終えると、いよいよ自動機の製作の最終段階である。
「頂極工業」はいったん解散して、といってもグループのメンバーはそのままで、新しい組織を作る。
リーダーには最年少のMTS、サブリーダーには工場長ことYSNが任命された。
私はYSNにそう言われたのが気に入って、会長と呼んでもらうことにした。

ふたたび、新たなコンセプトワークを行う。
新社名は「新・頂極株式会社」となった。
「リーダー、社としてのこだわりは何にします?」
「見た目きれい、でええんとちゃう?」
ええっ、そんなんでええんか。

とりあえず、講師には、
社名:新・頂極株式会社
こだわり:見た目きれい(変更する可能性あり)
と申告しておくことにした。

今回、自分の立場は会長とは名ばかりのフリーのメンバーなので、雑用をすることにした。
手始めは社のこだわり(コンセプト)の書きかえだ。
「見た目きれい」は「Think Beautiful.」とした。
アップルコンピュータ社の1997年のキャンペーン「Think different.」のパクりである。
実は文法的にはおかしいけれど、そこを「あれっ?」と思わせるところがキャッチコピーとしての狙いだ。
正しくは、Think beautifully.(美しく考えよ)またはThink about beauty.(美しさについて考えよ)だ。

SWプレートの中間デザイン案

2011/12/20

PLC


昔の話だけれど……
最初の就職で印刷会社に入って一週間経ったころ、大学の同窓生でもある先輩社員が亡くなった。
自分よりたった2、3歳年上の営業マンだった。
死因は、校正刷りを断裁する際にカッターで傷つけた指からウイルスに感染したことによる、劇症肝炎だったと聞かされた。

部品加工の訓練においても充分な注意が必要だ。
けがき針の尖端で指を突いてケガをした訓練生がいたが、亡くなった先輩のことを思い出して、ひやっとしたものだ。
小さな傷でも、死に至る。

閑話休題。
2種類のフィンガーが完成したら、自動機にセットしてテストランを行う。
いや、自動機だけれど、とりあえずテストの段階ではマニュアル(手動)で動かす。
フィンガーがワークを把持(はじ)するのを確認するのが主目的だ。
本番はまだずっと先のことで、その時には自動機はシーケンサによって制御される。

映画用語で「シークエンス(sequence)」はひと続きの場面を指す。
論理的な順序でつながったストーリーという意味だ。
シーケンサ(sequencer)とは、論理的な順序にプログラムして機械を自動制御する装置と思えばいい。
Programmable Logic ControllerすなわちPLCと呼ばれるゆえんだ。
PLCは専用ソフトを使ってプログラムするのだが、それが画面上にハシゴ(ladder)状に表記されるので、「ラダー」と呼ばれている。
ラダーの技術者には求人の引き合いも多いが、生産管理技術科の訓練ではそれをきわめるところまではいかない。

Arduino(アルドゥイーノ)もPLCのようなものだ。
むき出しの基板の上にマイコンチップが搭載されていて、USBポートでPCと接続できる。
PCにダウンロードされた専用アプリケーションソフトを使ってマイコンをプログラムするわけだ。
ラダーとはまったくちがう言語で記述するので、訓練の参考にはならなかった。

左上がUSBポート。I/Oと電源のルートを兼ねる

2011/12/15

デザインと加工


フィンガーの初期アイディアスケッチ


ワークと呼ばれる対象物をくわえて持ち上げるための「フィンガー」を作る。
講師に指示されるままにデザイン(設計)から始める。
フィンガーという言葉を耳にすると、デザインの思想も指の形へと流れていってしまう。
ここをなんとかしたい。
思い込むな、ということだ。

フィンガーとワークの接点は3以上が求められる。
この接点にゴムを使うことを考えていた。
フィンガーの内側に小さいパッドを貼り付けておくわけだ。
これは講師にあっさり却下された。

要求通り、アルミ素材だけを使用するA、B二つの案を、メンバーの力を結集してデザインした。
Jw-cadで製図して、ワークをつかんだ状態をPCの画面上でシミュレートしておく。
完成した図面を携えて工場(機械棟)に入る。
工場で訓練を受けるためには安全靴が必要だが、これを購入する金が惜しかった。
空き缶を切って靴にかぶせて自作できないかと思案したものだ。

部品の加工について、「まっすぐ」とか「水平」という当たり前の要求がもっともむずかしい。
のこぎりで切った線が直線でなかったり、切断面のやすり仕上げが凸凹になったりする。
やり直しているうちに材料のサイズが小さくなり過ぎて、使い物にならなくなる。
おいおい、だいじょうぶか!


見たらわかるわい!


2011/12/13

頂極工業カバ式会社


頂極工業のコンセプトワークに使っていた「マインドマップ」という手法



いよいよ本物の工場実習に入る。
実際に部品を手加工するのだが、いきなり設計から始まる。
あとになってからわかることだが、加工を経験してから設計をした方がいい。
それは、設計に無理があって加工がしにくい場合があるという意味だが、反対に、設計における自由な発想を阻害するおそれもある。
自分としては「ドラえもんの手」のように愉快なものや「ターミネーターの手」のようにメカニカルなデザインを支持するのだが……

Eグループは6名構成で、4月生は自分だけだ。
どうやらお前一人で7月生を引っぱれということらしいが、はなはだ荷が重い。
さっそくリーダーを任されることになった。
メンバーは出席番号順に以下のとおり。

TQD55(またはB.T.)……E班ただ一人の4月生。クリエイティブワークのスペシャリスト。
NKO(またはエミリー)……E班で紅一点の在日中国人。滞日13年になるも日本語はたどたどしい。大阪のおばはん化が顕著。
MTS28……電気に強い。メーカーで検査員歴6年。
MTN32……元は人材派遣会社の営業マン。S南大学時代に生産管理を学んだ。
MYW43……バイクの部品メーカーで営業、生産管理の経験あり。愛車はCannondale。
YSN45……段ボールのマシン加工をしていた。花を売っていた経験もある。

7月生はまだ知らなかったことだが、架空の組織をつくり上げるのがいつものことなので、コンセプトづくりやネーミングから始めた。
ブレーンストーミングはまったく低調だった。
ルールを知らないメンバーが必ずいるが、驚くにあたらない。
それほどブレストは浸透していないツールだ。

とにかく「最高のモノをつくる」というコンセプト(企業理念)が決まった。
消極的にみえたYSNからそれに対して「ベスト」という言葉が社名のキーワードとして提案された。
「ベスト工業株式会社」という社名もあり得たわけである。
ひとひねりして、ベストのまだ上という意味の中国語「頂極(Ding-Ji)」を社名に入れた。
「頂極工業(ちょうきょくこうぎょう)株式会社」の誕生である。
中国を手始めに、ユーラシアを制覇するという壮大な目標を掲げる企業だったが、MYWには「妄想か」と揶揄されたものだ。
ええやんか、その辺はシャレで。
株の代わりにカバ式会社にして、誰がカバやねん!とシャレるテもあったなあと今になって思う。


マインドマップから進化したロゴタイプ
 

2011/12/11

Jw_cad応用編


バスレフ方式のエンクロージャ


Jw_cadを使って、さらに↑こんなものを描いた。
スピーカの箱(エンクロージャと呼ぶ)である。
安物のスピーカユニットでも、しっかりしたエンクロージャにおさめると、けっこういい音で鳴る。

図面のエンクロージャは、口径5センチのスピーカユニット用のものだ。
なので、105×105×210ミリという小さな箱である。
溝を彫ってほぞをはめ込むように設計したので、自分で作るのは無理!
というわけで、知り合いの木工房でオーダーメイドした。
できあがってきたのが↓こちら。


ユニットを内側から取り付けたのち横板を閉じる

2011/12/07

フットボールが心の支え


緑のフィールドが戦いの場



















Jリーグの2011年シーズンが終わった。
応援しているガンバ大阪は第3位。
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)は決勝ラウンドの1回戦で敗退。
リーグ杯(ナビスコカップ)はベスト4どまり。
天皇杯も3回戦で敗退。
満足できない結果だったけれど、最終戦(対清水エスパルスのアウェイ戦)では監督がもういいと言っているのにがんがん攻め続けた。
フットボールはこうでなくては。

閑話休題。
Jw_cadの訓練がつらいと言いながら、自習時間にフットボールフィールドを描いていた。
発表で述べたとおり、原寸で。
FIFA(国際フットボール連盟)がワールドカップなどの主要大会に要求しているフィールドのサイズは、68×105メートルだが、半端なので70×100メートルとした。
10メートル平方ごとに角度のちがうハッチングを施してある。
もちろん別レイヤーに設定してある。
と、えらそうに書いたが他の図面ではレイヤーまちがいをしょっちゅうやらかした。
そのおかげで別レイヤーへの「乗せ変え」は上手になったのだが(爆)

フリーキックの際、相手チームの選手は10ヤード(9.15メートル)離れなければならないというルールがあるので、キックオフ、ペナルティック、コーナーキックを蹴る定位置からはその距離がわかるようにマーキングがなされている。
ちなみに、ゴールの高さは8フィート(2.44メートル)、幅は8ヤード(7.32メートル)。
けっこう大きな容れ物なのに、なかなかシュートが入らないのである。
 

2011/12/06

三角図法


宇宙飛行士の若田光一がTVの番組でこんなことを言うとった。
「人間の価値は、努力した量で決まる」
こげんこつ言うやつぁ、わしゃ好かんと!

閑話休題。
訓練の半年振り返りは前半の3か月が終わった。
1月生が訓練所を出ていき、新たに7月生が入所してきた。
ものすごいストレスを感じた。
新入社員を受け入れる側の企業の人たちも同じようなストレスを感じるのだろう。
6か月の訓練コースの半ばで半数の訓練生を入れ替えるという独特のシステムは、再就職のシミュレーションとして意義のあることだと思う。

7月は機械製図ではじまった。
製図のテキストを2千数百円で購入するのだが、正直に言ってこれを買う金に困っていた。
1月生のTKSが、使用済みのテキスト(旧版)を持ってきてくれて、それをいただいた。
正確にいうと、ある朝自分のロッカーにテキストが入れられているのをBRが発見し、それを私にゆずってくれたのだ。
真夏のサンタさんとBRに感謝!

実のところ、三角図法の訓練が半年の中でもっとも楽しかった。
まるで立体のパズルを解いているようで。
そして、Jw_cadの訓練がもっともつらかった。
一日中PCの画面を見ていなければならなかったので。
この頃から体調が下り坂になっていった。


6番の立体は、凹んでいるのか、突き出ているのか?
 

2011/12/05

【J特】後悔は先に立たず


Jリーグ1部第34節、浦和レッドダイヤモンズ対柏レイソル戦をTVで観た。
もちろん、レッズを応援するためだ。
1-3で終了。
ガンバ大阪逆転優勝のミラクルは起きず。
新潟対名古屋も0-1だったので、3位でシーズンを終えた。

後刻、清水エスパルス対ガンバ大阪戦を録画で観た。
感動した、と正直に書いておく。
1-3とリードしていながらもまだ攻め続けるチームの姿に勇気づけられた。
これぞガンバと言うべき2011シーズンのベストゲームだった。

ヴァンフォーレ甲府に2敗したのが痛かった、と選手たちはコメントした。
その甲府がJ2に降格したのは皮肉だが、フットボールではよくあることだ。
勝てなかった試合で残念だったのは5月29日の川崎戦(1-2)と7月2日の浦和戦(1-1)だ。
どちらもアウェイゲーム。

土砂降りの川崎戦は、試合終了間際に#14中村憲剛に2点目を入れられて負けた。
CBで先発した#30内田の顔を濡らしていたのは雨だったか涙だったのか。
浦和戦は#24原口に#21加地越しのヘッダー(ヘディングシュート)を決められた。
甲府に勝てなかったことより、これらの方が悔しい。

西野監督が契約を打ち切られたことも悔しい。
マンネリ化したからというクラブの首脳の説明には納得できない。
その問題は監督と直に相談するべきことで、それをしないで新しい監督をシーズン中に探しはじめるのは「非紳士的行為」だと思う。
クラブのゼネラルアドバイザーにならないかという紳士的申し出は、後からとってつけた感が大きく、実現はしないだろう。

むしろ入れ替えるべきは選手だ。
優秀だが賞味期限が切れかかっている選手、絶対的に能力の劣っている選手、若いけれど与えられたチャンスにいい結果を出さない選手こそ保有の再検討が必要だ。

偏固ジャーナルが選んだガンバ大阪の2011年のMost Valuable Playerはイグノ。
同じくMost Impactive Playerはアドリアーノ(途中移籍済み)。

最後に、今シーズンの柏レイソルとガンバ大阪の違い。
柏はネルシーニョ監督が「優勝する」と公言していたのに対し、ガンバはクラブの方針でその言葉を封印して使わなかった。
だから優勝するとは言わなかったでしょう、という言い訳は絶対に成立しない。
 

2011/12/01

【J特】日本人監督


ガンバ大阪の次の監督が呂比須ワグナーだという話。
だから、なぜこのタイミングでその情報をリークするのか。
今季もっとも大切な試合を控えているチームのために、四日だけ待ってほしかった。

呂比須と漢字で書いてもなお日本人という感じがしない人だ。
日本人が大リーグの監督になることができたら、プロ野球もほんとうに認められるだろうと考えていたことがある。
2008年にガンバ大阪が大活躍をして、パンパシフィック、ACL、全日本選手権大会(天皇杯)で優勝し、世界のクラブの中で第三位になった。
この頃に、西野朗に海外のクラブチームから監督職のオファーがあってもおかしくはない、そうなれば日本初の快挙だと思っていた。

ところが、である。
呂比須ワグナーは、生まれ故郷のブラジルですでにクラブチームの監督になっていたわけだ。
彼が日本人(1997年に国籍取得)で初めての例になる……充分調べていないので自信がないけれど、たぶん。
(注:日本人が他国の代表チームの監督を務めた例はある)

ガンバ大阪といえばトップにブラジル人ストライカーを配して得点するチームだったが、その路線を踏襲することになるのだろう。
とにかく、監督とのコミュニケーションは「ばっちり」だ。
 

2011/11/29

ISO研修


ポリテクセンターでは、外部から講師を招いて行う訓練がいくつかある。
その一つがISOマネジメントシステム研修だ。
大玉和夫(おおたま・かずお)という講師がやって来た。
少し猫背の、ねむたい目をした人で、ボギーのような雰囲気を醸し出している。

知らない人のために書いておくと、ボギーというのはハンフリー・ボガートのことだ。
映画『カサブランカ』で非常に有名だが、オードリー・ヘプバーンと共演した『麗しのサブリナ』のボギーが好きだ。
ボガードと最後を濁音で言う人があるが、それは違う。
同世代の俳優でダーク・ボガードという人がいたので混同されやすい。
ボギーのことを書いて思い出したけれど、7月生のIDKはウォルター・マッソウに似ていると思う。
いずれも昔の俳優だから、そんな人知らんと言われそうではあるけれど。
▼ハンフリー・ボガート
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=38466&ct=
▼ウォルター・マッソー
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=38800

ともかく、ISOの研修をボギー似の講師から受けたということだ。
テキストを読まされて、小テストがあって、さらに監査のロールプレイングを行う。
最後もまたペーパーテストがあって、その結果によって内部監査員の資格2種類(JIS Q 9001と14001)を取得できる。
最も有意義な講義・訓練だったと言っていい。

ISOをどう呼ぶか。
私は昔から「アイソ」と呼んでいたのだが、「イソ」「アイエスオウ」とも呼ぶようだ。
どれも正解。
International Organization for Standardization(国際標準化機構)の頭文字をならべ変えている。
これはギリシア語のISOS(相等しい)を標榜してのことであるらしい。

ここではInternationalという、国際と訳される言葉が使われているのだが、これは国の間に立っている壁の扉が開いている状態(国同士が部分的につながっている)であり、対してGlobalは壁が存在しない状態(地球が一体)であると説明されたことが印象に残っている。
つまりISOは国際というよりも「世界標準規格」であるということだ。
 

2011/11/26

【J特】まだ終わらない


試合開始前、チームバスをここで迎える

















Jリーグ1部第33節、ガンバ大阪対ベガルタ仙台戦を観戦。
1-0。
淡泊なゲームだった。
退任の予定が発表されたばかりの西野監督の采配にも冴えがない。
前半戦が終わった時に、#10二川に声をかけるのがスタンドから見えた。
後半戦の途中で、#18川西翔太に代えて二川を投入したけれど……
これが最後なのだから、超攻撃的なフットボールを観たかった。

名古屋グランパスエイト対モンテディオ山形戦。
3-0。
柏レイソル対セレッソ大阪戦。
1-1。
これにより、
1位・柏…………勝ち点69、得失点差21
2位・名古屋……勝ち点68、得失点差30
3位・G大阪……勝ち点67、得失点差25
となった。

最終節、上位の3チームはいずれもアウェイゲームだ。
浦和レッドダイヤモンズが柏、
新潟アルビレックスが名古屋、
清水エスパルスがG大阪を迎えて戦う。
柏と名古屋が引き分け以下で、G大阪が勝てば優勝だ。

今日の試合の終了後、フィールドであいさつに立ったキャプテンの明神は「ミラクルをおこす」と言ってのけた。
 

2011/11/25

このメーカー好かんけど

http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/08/10/casio/index.html

 

マイナビニュースには「ブログに転載する」というサービスがついている。
HTMLのタグを自分のブログにコピーするだけのことだけれど、転載の承諾を得る手間が省けてありがたい。

昔、「CASSIOPEIA(カシオペア)」という名のWindows CE機を買って使ったことがある。
大いに失望して以来C社の製品には関心がなかったが、このデジタルカメラは面白い。
 

2011/11/23

運動不足


訓練は座学と実習だけで「体育」はない。
当たり前だと思うだろうが、以前はそれもあったことをS講師から聞いた。

ところが、準備体操がわりのキャッチボールの段階でけがをする訓練生が出て、(たぶんそんな人が多かったため?)体育の授業は廃止されたらしい。
なんちゅうこっちゃ。

7月生でマフィアとあだ名される某氏のサイズが日を追って大きくなるのを、横目で見ていた。
絶対に運動不足だ。
朝礼で号令をかけさせたりするのが好きなクラスなら、ラジオ体操もやったらどうよ。
と書いたところで思いついたのだが、ラジオ体操の手順書を作るのもいい訓練になるかも(爆)
 

【J特】G大阪、ざわつく心

信じられないし、信じたくない話だ。
ガンバ大阪が西野朗監督と契約更新をしない旨発表した、との報道があった。

リーグ戦の最も大事な局面においてこんなことを言い出すなんて、とんでもないことだ。
クラブのフロントは無神経に過ぎる。
アレックス・ファーガソンのような長期指揮体制を標榜していたはずではなかったのか。

26日の仙台戦に向けて気持ちを入れ込んでいるサポーターにとっても冷水が浴びせられた感じだ。
ふだん、スタジアムでもブーイングをしたことはないが、これには大ブーイングを送りたい。
 

2011/11/21

LED調光ライト


今回の演習は「LED調光ライト」の組み立てだ。
スタンド式になっていて、頭部に10個のLEDを埋め込む。
ベースの部分に電池を内蔵し、スイッチ付きのボリュームで操作する。

ボリュームのつまみを回転させると物理的な抵抗感があって、そこを越えるときにクリック感がある。
時計回りで(右へ)越えるとスイッチがONになり、その後行き止まりまで回すにしたがってLEDの明るさが増していく。
反時計回りで(左へ;英語ではカウンタークロックワイズと呼ぶ)クリックした後はスイッチがOFFとなる。
これを理解していないと、取り付けの際にミスが起こる。

部品は基板へハンダ付けする。
ハンダの語源がはっきりしないので、半田と書くのはやめておく。
鏝(こて)が熱くなる時の金属の匂い、鏝を入れた松やに入りのペーストが沸騰する音や、その匂いが大好きだ。
だが演習ではペーストは使わない。
あらかじめペーストの成分が入ったハンダを使うからだ。

作業は、利き手に鏝を持ち、反対側の手にハンダを持つとやりやすい。
つまり、ハンダ付けされる対象物は、両手の間にあって固定されていることが望ましい。

そしてもちろん、プレゼンテーションも行う。
発表者:BR、スライド制作:小生

2011年の6月は、非常に暑かった

この導入スタイルはツッチー商会へと受け継がれた

ツッチー商会に仕事がきたけれど……というあのパターン

クリックするとだんだん明るくなるアニメーションを設定

前回の3-2-1▲から1-3-1のダイヤ型◆に変更

……中略……


今ごろどうしているのやら

残念ながら、今回は優勝ならず。
 

2011/11/20

【J特】逆転優勝

Jリーグ1部・第32節、清水エスパルス対柏レイソル戦をTVで観る。
1-2。
贔屓のガンバ大阪が前日新潟アルビレックスに苦労して引き分けたことを思うと、柏の戦いぶりはあっぱれだ。
清水を一生懸命応援している自分が情けない。

第32節の終了時点で、優勝する可能性のあるのは以下の3チーム。
1位の柏レイソル…………………勝ち点68、得失点差21
2位の名古屋グランパスエイト…勝ち点65、得失点差20
3位のガンバ大阪…………………勝ち点64、得失点差24

3位から逆転して優勝できる可能性を探る。
残りは2試合。
柏がこの後1試合でも勝てば勝ち点71となり、ガンバが2勝しても70点にしかならず、万事休す。
柏が1勝もできない場合は(勝ち点68ママ)、ガンバ1勝1引き分け(勝ち点68)で上回ることができる(得失点差により)。
この場合、名古屋の1勝1敗(勝ち点68、得失点差で下回る)が条件だ。

圧倒的に不利なことに変わりはない。
第33節、柏レイソルはホームでセレッソ大阪を迎え撃つ。
われわれサポーターは、大阪籍の2チームを全力で応援する。
 

2011/11/18

A+ Unitedの戦い


グループ同士のさらなる戦い。
今回はLEDの調光式ライトスタンドを組み立てる。

戦い?
争っているわけではないけれど、
やっているうちに対抗意識というべきものが芽生えてくる。
時として、グループ内でメンバーの対立も発生する。


1月生のシーバスを厳しく指導する後輩のYMM

シーバスのあやしい微笑み、リーダーのBRはなぜか憮然

お、写真か? KWBと噂のTKM44(となりのBグループ)
 

2011/11/14

作業手順書


MYSの手になる手順書(Excel)


























訓練中に一度だけ、各自で作業手順書を作成する機会がある。

研修室のスクリーンに、ある作業風景の動画が映写される。
1・4月生の場合は「タイヤの交換」だった。
それをしっかりと観て、作る。
「しっかりと」ってどれぐらい?
この程度表現が手順書では重要。

わが班のITリーダーであるYMMは、Excelを使ってあっという間に仕上げて、ゆうゆうとしている。
A班のMYSもExcelで作成。
いつもながらの高評価で、手順書の作成ではこの人の右に出る者はいない。

自分はどうもExcelのセルの「縛り」が気に入らなくて、S講師に「Excelでないとダメですか」ときいてみた。
返事はNo.だった。
この場合、わざわざ質問するから否定的な答を認めることになってしまうわけで、いっそ確認しないまま他の方法でやってしまったらどうだったのか、と思う。
 

CYCLE MODE 2011

「サイクルモード」は年に一度開催される日本最大唯一の自転車見本市。
東京と大阪で開かれるので、正しくは年に二度か。
これを楽しみにしていて、ここ数年は欠かさずに出かけている。

自宅を出発する前に、弁当を自作する。
四枚切りの食パンをさらに半分の厚さにスライスしてトーストする。
バター風味のマーガリン(バターは高価なので倹約)を塗り、さらに芥子とマヨネーズを重ねる。
ハム、きゅうり、スライスチーズをはさんでサンドイッチのでき上がり。

MTBにまたがって出発。
会場まで走る気力はないので、最寄りの駅までだけれど。
御堂筋本町で中央線に乗り換えて、北からインテックス大阪にアプローチ。
南下してけつかる。
11:30、現地到着。

このイベントの盛況は毎年相変わらずだ。
来場者の年齢層が幅広いのに驚かされる。女性も多く、まさに老若男女が一堂に会している。
ファッションも色とりどりで楽しい。
会場全体が活気でいっぱいである。



インテックス大阪



にぎわう会場


Fujiブランドの20インチ小径車



試乗するためのパスを手首につける













見本市は1、2、3号館を占拠している。
すべてのコーナーを歩いて、デイパック一杯にカタログを収集する。
このために弁当以外はパックに入れないでおく。
うすっぺらいパンフレットは無料でもらえるが、ページ数の多いものは有料だ。
しかしそれも、100円程度の寄付という形で支払えばいい、というのが近年の流行りだ。
集めた資料は、4.6キログラム(帰宅時実測)。

だんだんと重くなるデイパックをかついで歩きながら、これはと思うバイクに試乗させてもらう。
試乗するには誓約書を書いて主催者の事故責任を免除してやって、パスを手に入れる。
ヘルメットも要るのだが、これは各ディーラーのブースで借りる。

目当ての一つ、シマノのブースに行ってAlfine(アルフィーネ)搭載のバイクに乗る。
試乗用に屋内から屋外へ通じる周回コースが特設されている。
Alfineは最新の内装式11段変速システムだ。
内装式は日本よりヨーロッパで普及率が高いと聞いた。
FujiではSTRATOS(ストラトス;700C)とCOMET(コメット;20インチ)を試す。
スイス車のBRUNO(ブルーノ)も試す。
BRUNOのMTB tour(26インチ)とMINI VELO 20 ROAD(20インチのミニヴェロ。ヴェロは自転車の意)で走った。
シマノで借りた車を除いて、すべてフレームはCr-Mo(クロムモリブデン鋼)だ。
アルミ製は耐久性にまさっているがあまりに硬く、乗り心地ではしなりのある鋼鉄に軍配があがる。

去年も書いた気がするが、これが見本市でよかった(買いたくても買えなくて)。
15:00、会場を後にして帰途につく。
http://www.cyclemode.net/
 

2011/11/10

クレーム処理


A+ Unitedの発表スライドのフロントページ

















とあーるメーカーで問題が起こった。
それは、ほんとうに問題なのか?
問題だとしたら、原因はなにか?

われわれの場合はこれをブレーンライティングで処理した。
カードに意見を書き出して回覧する方式のBS(ブレスト)だ。
外部からスパイが侵入して工作した、とか好きなことを書いていい。
「武田さん、いいかげんにしてくださいよ!」
とは言われない。
言ってはいけないのがルールだから。
苦笑はされたけど……

カードがいっぱい書けたら、分類してまとめる。
通常は4Mに分類する。
これがMan、Machine、Material、Methodであることはすでに書いた。
フィッシュボーンの再登場である。
A+ Unitedでは4Mではないものを大骨に設定して、処理効率を上げた。
これも一つの工夫といえる。

前提を疑ってみることも大切だ。
要因は必ず4Mでないといけないのか?
しばりを解き放てば、思考の幅も広がる。

2011/11/07

嵐を呼ぶ男


「半年の振り返り」のはずが、脇道にそれてしまった。
この場合、何が問題なのか?

1.訓練の内容を書くのに飽きてきた
2.ネタがつきた
3.テーマを失念していた
……などという回答はNGである。

問題は「脇道にそれてしまった」ことだ。
このように、要因(原因)と問題はよく混同される。

また、問題は発見されなければ問題ではない。
(無人の森で倒れる木は、音を立てるのか)
……まるで論理学か禅の問答のようだ。

まず、問題を見つける。
次に、原因を探求する。
そして、解決する。
訓練ではこれを各グループで演習するわけだ。

アプローチの方法は二つ。
分析的か、非分析的か。

非分析的アプローチは、経験と勘にたよる方法だ。
時として大きな成果がでるが、個人プレイにおわる。
プロセスが見えないまま解決にいたるので、周囲のメンバーには何がおこったのかまるでわからない。

分析的アプローチはその名の通りの方法だ。
定性的に(言語データを使って)分析したり、定量的に(数値データを使って)分析をする。

定量的分析に力を発揮するのが「QC七つ道具」だ。

出典:ポリテクセンター関西『問題解決手法(新QC)』

定性的分析には「ブレスト(BS:brain storming)」を利用することが多い。

ブレストの名前は知っていても、やり方やルールを知らない人がけっこういる。
「それはだめや」とか「意味ないんちゃうか」という批判は禁止。
どんな突飛な意見も受け入れられる。
そして、意見を求められるまで発言しないのもNGだ。
大量にアイディアが出ることが大事なので、遠慮しないでどんどん意見を言う。
他人の意見をアレンジしてしまってもいい。
brainは頭脳、stormingは嵐。
参加するメンバーのことをストーマー(stormer)と呼ぶらしい。
石原裕次郎主演の映画『嵐を呼ぶ男』を連想した。

CBSというのもある。
カード(C)方式のブレスト(BS)だ。
発言するかわりにカードに書き出す。
他人が書いたカードをストーマー間で閲覧する。
言うより書く方が時間がかかるが、カードにしておけば整理がしやすい。
同様の意見のカードを集めれば、その量によって傾向がわかる。
この方式の欠点は、
「あんたの字、きたないから読まれへん!」
である。
 

2011/11/05

Match Day!


試合開始前のイベント風景

中継放送担当のNHKの前線指揮所

シャッターが切れる瞬間に振り向いてしまった鹿島・オリヴェイラ監督


あいかわらずフットボール観戦をしている。
観るよりもする方が好きだったので、実はサポーター歴は浅い。
ファンクラブの正規会員になったのはたった1年前のことだ。
(※サポーターとは、金を払ってスタジアムに応援しに行くファンのこと)

11月3日。
Jリーグ1部第31節、ガンバ大阪対鹿島アントラーズ戦が万博記念競技場で行われた。
結果は1-0。
すかっとした勝ち方だった。

長い間ここでゲームを観る気がしなかったのは、フットボール専用のスタジアムではなかったからだ。
トラックが間にあるせいで、スタンドからフィールドまでの距離が遠い。
そこを利用して、ガンバ大阪の大スポンサーであるパナソニックのPRイベントが行われた。
フィールドで一斉に電気シェーヴァーを使った人数を、ギネスブックに認定してもらうというものだ。
あきれるほどのダサいイベントだった。

NHKが地上波で試合の中継放送をしていた。
その興味深い現場が見られるのも現地ならではのことだ。
選手やスタッフの姿もライブで見ると印象が異なる。

ある時、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)のTV放送で、鹿島アントラーズが負けた試合を観た。
その結果に対して、応援に来ていたサポーターがブーイングを浴びせる。
それでも選手たちはクルヴァ(ゴール裏のスタンドのこと)前まで頭を下げに行くのが習いだ。
普通、監督はそれについていかない。
だがオリヴェイラは、選手たちを背にしたがえてクルヴァのサポーターたちの前に立った。
頭を下げる様子はなく、あごを突き出してクルヴァを見すえる姿は傲然とも見えた。
選手たちは悪くない、撃つなら私を撃てというポーズだった。
それを観て以来、彼のファンである。
 

2011/10/30

私の就職活動


自転車で崖を下るのは、筆者自身?


担任だったS講師から電話があった。
「訓練のネタばらしするな!」
というクレームではなくて、安否確認だった(笑)
就職活動状況を報告する。

上の画像は、4月生がスライドを使って行った最初の発表「私の就職活動」の一コマだ。
この準備を自宅で行った。
PowerPointを持っていないので、InDesign(インデザイン)というレイアウトソフトで作り、それをPDFに書き出すことにした。
PDF(Portable Document Format)なら、研修室のPCにインストールされているAdobe Readerで読める。
このソフトにはスライドショー機能が付いているので、PowerPoint代わりに使うことができるわけだ。

その後、OpenOffice.org(オープンオフィス・オルグ;OOoと略すこともある)というソフトがあることを思い出した。
これはインターネット上で無料配布されているもので、Microsoft社のOfficeスイートと互換性がある。
完全互換ではないが、Excel他で作成したファイルの読み込み・編集ができる。
反対に、作成したファイルをExcelで読める形式(.xls)に書き出すこともできる。
OOoもスイート構成で、それぞれWriter(文書作成)、Calc(表計算)、Impress(プレゼンテーション)、Base(データベース)という名のアプリケーションソフトの統合体だ。
おまけにMath(数式エディタ)とDraw(描画)がついている。

要するに、Impressを使えばPowrPointの形式(.ppt)にも書き出しできるということだ。
こやつのMac版を(Macユーザですから)ダウンロードして使ってみることにした。
自宅で行った細かい設定が、研修室のPC上で化けていた。
完全互換でないのが残念なところだ。

ところで、S講師からの情報によると、修了時点で行き先が決まっていなかった4月生のうちHRT、YMM、KWBは再就職できたらしい。
誰が言ったのか、
「みんな、就職が決まったら連絡してよ」
という言葉が虚しい。
そして……年長組二人の再就職はまだできていない。
 

2011/10/27

ストロータワーの戦い


それは一つのプロトタイプから始まった……


またまた勝手に「ストロータワーの戦い」と名付けた。
外部から講師を招いて、品質向上演習。
ストロー(ポリプロピレン製、たぶん)を材料にしてタワーを製作する。
試作の段階でフィッシュボーンを利用し、品質の問題を検討する。

各グループでタワーを10棟製作し、歩留まり率、製作時間、工程能力を競う。
タワーとしての条件は、
・柱が4本であること
・正四角形が二つ重なっていること
・正四角形の中央にポールが立っていること
・ポールの頂点までの全高が100ミリメートル(±2ミリ)であること
・材料はストロー5本以内
である。

小生がリーダーとなり、グループの名前を「A+ United(エープラス・ユナイテッド)Inc.」とした。
AグループなのでAから始まる名前にしたかったのと、成績評価の最上級を目指すという意味をこめてある。
まるでフットボールチームみたいな名前だ。
グループの組織(フォーメーション)は上からワントップ+ダブルボランチ+ツーバックとした。
◎ワントップ:B.T.(プレイングマネジャー)
◎左守備的ボランチ:YMM ◎右攻撃的ボランチ:BR(キャプテン)
◎左サイドバック:TKS ◎右サイドバック:シーバス
右SBには、積極的に前線に攻め上がれと言っていたのだが……
なかなか上がってこない。

リーダーとして、まずプロトタイプを作ってメンバーに示すことにした。
それが冒頭の画像である。
テープを赤い色にしたのは、貼り方がよくわかるようにという配慮だ。
メンバーには、よりよい案が出なければこれを採用してほしいとわがままを言った。
勢いに負けたのか、議論するのがめんどくさかったのか、プロトタイプはあっさり採用された。


材料加工中。元のストローの長さがまちまちなのが問題

10棟そろい踏み。ポールにはためく海賊旗


完成品にはセロファンテープを使用したが、プラスチックテープの方が作業性がよろしい。
ツッチー商会(w)にいたクマさんが持ち込んでいたタイプのテープだ。
また、はさみは表面がマット加工されたものを使うとテープばなれがいい。

結果は、総合1位。
歩留まり率100%でトップ、工程能力は1.05でトップ、製造時間は18秒差の2位だった。
たった3チームの争いだが、勝てばやはりうれしいのであった。
 

2011/10/26

フィッシュボーン(再)


フィッシュボーンを学んだのは、グループ替えのあとだったと思い出した。
というわけで、順番を繰り下げて再録。

尾頭付きなのだが、QCでは頭・右が基本

品質管理のお勉強は……
むずかしいけれど、面白い。
グループ実習の数を減らしてでも、もっと時間をかけてゆっくり教えてほしかった。

大昔、入社したばかりの印刷会社でQCを体験した。
営業部員にもQCをさせるという会社の考え方は、当時の先端を行っていたのではないだろうか。
デミングという人の名を知り、少しだけ品質管理を学んだ。

ZD運動というものも、それ以前に知っていた。
Zero Defects、つまりは欠陥なしで仕事をやり遂げるという意味なのだが、それはほぼ不可能だ。
純度99.99をもって純金とするという日本の基準からも、100を達成するのがいかに難しいかがうかがえる。
モノ作りにおいてミスやロスは必ず出るのであって、それをいかにして減らすのかが生産管理および品質管理の重要な課題となる。

QCの手法の中に「七つ道具」というものがあって、これをよく講師に問われる。
そして七つ道具にも新旧2ヴァージョンあるのだが、古い方だけ覚えておくといい。
・パレート図
・ヒストグラム
・チェックシート
・グラフ(層別)
・散布図
・管理図
・特性要因図←フィッシュボーン
である。

6σ(シックスシグマ)はQCに影響を受けたものと言われているが根拠不明。
標準偏差(シグマ)が±6であれば、不良率は100万分の3.4という計算が成り立つところから、それほどの低率を目指すという意味のスローガンであると思われる。
率は低いけれど、やはりゼロにはならないのである。


初めて書いた特性要因図。大骨をもっと長くしないとカードが貼れない

画像は実習の際に使ったQC七つ道具の一つで「特性要因図」だ。
魚の骨のように描くことから「フィッシュボーン」と呼ばれている。
これを問題解決の手法として使う。
いちばん右側に書かかれた「全高の寸法不足」が、起こっている問題(の特性)。
そこから左に向かって引かれた線が、魚の「背骨」を表わしている。
背骨からは4本の「大骨(おおぼね)」が分かれていて、その先が問題の原因(要因)の種類を表わしている。

通常は4Mと呼ばれるMan(人的要因)、Machine(設備的要因)、Material(素材的要因)、Method(方法論的要因)の大骨を使うが、こだわらなくてもいい。
工程順に、準備/組み立て/検査/運搬、などとしてもいい。
大骨は大分類なので、そこから中骨(ちゅうぼね)、小骨(こぼね)を出して要因を分類する。
メンバーが思いつきを発言し、書記がカードに書き取ってボードに貼りつけていく。
カードを使うのは、分類の場所を変えたり、よく似た意見をまとめたりできるようにするためだ。
 

2011/10/25

グループ再編


死のDグループは分散消滅


半期(3か月)を待たずに、グループ替えが行われた。
1月生、4月生ともに就職を果たすメンバーが出て、クラス人数が減ったためだ。
私とミスタ・シーバスはBグループからAグループに異動。
そこにCグループからTKS、DグループからBRとYMMが加わった。
(問題のDグループから2名か……)
やばいなあと思っていたけれど、新Aグループでは大きな問題は起こらなかった。
シーバスは相変わらず消極的態度だったけれど、こちらから積極的な働きかけをして、グループ実習に参加するようにしむけた。
問題視されたのは、BRと私がヒートアップしたことぐらいか?
(してへんて)
それは、YMMが横からわれわれを見ていて、熱くなっていると思い込んだだけのこと。
彼は話に入れないとぼやいていたのだけれど、ブレーンストーミングをやっている時は、求められなくとも自分の意見を言わなくてはいけない。
 

2011/10/24

KYとシムソウム


この図の中に、どんな危険がひそんでいるのか?


▼その場の空気を読めないというKYではなく、危険(K)予知(Y)という意味だ。
通常は語尾にTをつけて、危険予知トレーニングの略語としている。
「郵便配達……」のエントリーでも触れたが、上のような図や写真を見て、そこにひそむ危険要素を想定しつくす訓練だ。
想定が終わったら、その対策を考える。
いろいろ考える。
一つのスローガンにまとめる。
それを大声で唱和する。
もう一度書くが、グループ全員で輪になって、大きな声で三回唱和する。
はずかしいけれど、唱和する。




▼シムシティというゲームにあやかってシムソウムと名付けた。
総務課のシミュレーションという意味だ。
持ち込まれる社内の問題を、グループのメンバーの一人が総務課長として解決していく。
問題の事例は25ほどある。
解決策の発表は総務課長が担当するが、問題事例の研究はメンバー全員で行う。
これは労務管理の実習だが、要するに法律のお勉強だ。
労働基準法や関連法の条文を読み解かなければならない。
最終的な判断はどうするか?
そう判断する根拠はどこにあるのか?

総務課に直哉(なおや)社員が相談にきて「どうしましょう?」って聞く。
さらに社員B.T.(私)がたたみかけるように「課長、どうしましょう?」って聞く。
TKN課長があざやかに答を返す。
我らがBグループはシムソウムというよりも、コント総務課みたいな発表になった。
 

2011/10/23

FW











FW=フォワードと読みたいところだが、これはフィールドワークの略だ。
記憶があやふやなので時系列上における位置が前後するが、救命講習より前にポリテクセンター内でFWを行った。

各棟間を歩いてまわり、電気設備機器のエネルギー消費量を調べる。
K棟横にあるPAC(Packaged Air Conditioner)の消費電力が1.4kW……などとメモをとって帰る。
集めたデータ群を分析して、どうすればコストを削減できるかを検討するのがFWにつづく実習の課題だ。
昼休み中もPCの電源を入れっぱなしにしておいていいのか?
エレベーターを2基稼働させるのは無駄ではないのか?
いろいろと訓練生に考えさせるのが狙いだ。

Bグループは突飛なアイディアを出すのが特色なのだが、エレベーター1基を使用停止してゴンドラをY先生用の講師室にするという案は、発表前の段階でボツになった。
 

2011/10/22

マナー講習と救命講習














▼外部から講師(女性)を招いて「マナー講習」を受ける。
この日は全員、面接用のスーツを着用し、それ用のかばんも持参する。
それらがビジネスのマナーにかなっているかを講師が判断してくれる。

立ってあいさつするところをビデオカメラで撮影される。
撮影画像をスクリーンに映し出してチェックする。
自分を客観視するのだが、これがかなりはずかしい。

面接時の最初の数秒がとても重要、ここで好印象を与えれば結果も好ましい。
そう教わる。
各グループごとに分かれて、面接の最初の部分をシミュレートする。
ドアをノックして入室。
あいさつの言葉を述べてから、お辞儀。
椅子をすすめられたら、またあいさつして着座。
面接が終わったと仮定して起立。
またまたあいさつしてお辞儀、退室。
これを各自何度も繰り返して、他のメンバーがダメ出しをする。

▼またある日は、所外で講習を受ける。
隣の隣にある(といってもかなり距離は離れている)消防署にて「救命講習」。
マウスツーマウスの人工呼吸とAED(自動体外式除細動器)を使っての蘇生を実習する。
これは資格をもらうための試験でもあるので、真剣さが求められる。
消防署員が横に立って、厳しい目でチェックする。

人工呼吸はもちろんマネキンを使うのだが、実際に口をつけて息を吹き込む。
事故にあった人が倒れているところに行きあわせたというシミュレーションだ。
まずはバイタルサイン(生命兆候)を確認。
次に救急車の手配(状況を冷静に正確に伝える)。
それから人工呼吸(やってる方が貧血になりそう)。
それから心臓マッサージ(これはかなりしんどい。手首も痛い)。
最後に除細動(あわてるとAED操作の手順を忘れる)。
 

2011/10/21

自転車を規制

交通手段として自転車を見直す人や環境負荷がなく健康によい乗り物として自転車を採用する人が増えて、その結果自転車による交通事故の発生件数も増えた。
警察庁は自転車への規制を強化するらしい。
たいへんけっこうなことだ。

ところどころにこんな標識があるおかげで、歩行者と自転車の両方が迷惑を被っている。
自転車は車道の左端を走るのが当然だが、そこには不法に駐車している自動車が多くある。
右へはみ出して走らなければならない自転車にとっては危険な状態だ。
自動車の規制も強化する必要がある。

梅田に出かける。
交通費節約のため、江坂まではMTBで走る。
梅田まで走るほどの根性もない。
梅田センタービルで用事をすませてから駅前第2ビルへ。
16階にハローワークがある。
職業訓練所の同僚にすすめられて、Yという担当者に就職相談をするつもりだった。
予約をしなければならないことを窓口で知り、予約だけして終わる。

地下鉄に乗り、本町の人材銀行に行く。
職業訓練が終わったので検索できる職業の範囲を拡げてもらうように頼んだが、だめだった。
学んだだけのことは経験として扱われないというのが理由だ。
さもありなん。

江坂まで戻り、東急ハンズとその向かいのBOOK・OFFを素見す。
近くにつないであったMTBに乗って帰る。
架橋の上は自転車の通行が禁止されていることが多い。
橋のたもとを左に逸れて走ることになるが、架橋の向こう側に出る道が確保されているわけではない。
とりあえず自転車の走行は排除されるが、回復措置は考慮されていない。
しかたなく歩道を走る(違反行為)か、押して歩くことになる。
その道が階段で終わっていることもしばしばだ。
 

2011/10/19

【J特】名古屋対G大阪


Bruce Willisを見つけた。
『評決』の終盤の法廷シーンで、傍聴席にふんぞり返って座っている青年。
髪がまだ黒々、ふさふさとしている。
エンドロールを再度確認したが、やはりクレジットはされていない。
そのかわりに弁護士(Paul Newman)の行きつけの酒場のバーテンが、第一助監督と同一人物らしいことがわかった。
そんなこつわかったからというて何の役にも立ちもはん……(誰やお前)

それはともかく。
二日遅れで放送されたJリーグ1部の第29節、名古屋グランパスエイト対ガンバ大阪戦の録画を観た。
負けたと知っている試合も観ずにはいられない。
1-0、1-1となった後4-1で終了。
中村2得点、藤本2得点(以上名古屋)、明神1得点。

ガンバの失点はいずれも「ヘボい」。
1失点目、キーパーの出が遅く、ボールを奪われる。
2失点目、キーパーがゴールから飛び出せず、CKを直接入れられる。
3失点目、自陣のヴァイタルエリアで遠藤が奪われたボールをシュートされる。
4失点目、CBの処理が甘いボールを奪われて、最終ラインの裏でボールを回される。
藤ヶ谷には気の毒だが、楢崎なら防げたかもと思わせるシーンばかりだった。

闘志あふれるプレイを見せてくれたのはイグノと明神。
左サイドをドリブルで駆け上がるイグノ。
ハーフウェイラインを超えてフォローに走る明神。
中央に切り込んだイグノがパス。
相手のディフェンダーに当たってこぼれたボールを明神が蹴り込んだ。

この後つづけてオランダリーグのフェイエノールト対VVVフェンロ戦を観たが、明らかに試合のスピード感がちがう。
パスのスピードが速く、ゲーム全体が躍動している。
Jリーグでももっとこういう試合が観たい。
 

2011/10/16

エンドロールのその後で

27歳のBruce Willisを探しているところだ。
クレジットはされていないとのことだが『評決』(原題:The Verdict、Sidney Lumet作品、1982年)に出演したらしい。
録画したものをチェックしているが、まだ見つからない。
ちなみに、この作品で主人公の弁護士を演じたのは当時57歳のPaul Newman。

『アバター』(原題:Avatar、James Cameron作品、2009年)の録画を観る。
さほど興味はなかったのだが、なかなか面白い。
長まわしの飛行シーンが快感だが、これを3Dで観たら船酔いすること必至。
戸田奈津子の翻訳には、いつもながら不満。
満足度……☆☆☆☆★

『アイアンマン2』(原題:Iron Man 2、Jon Favreau作品、2010年)の吹き替え版の録画を観る。
台詞が多くて、日本語にもかかわらず聴き取るのが大変。
前作と同様、プロダクションデザインが美しい。
満足度……☆☆☆☆★

『イングロリアス・バスターズ』(原題:Inglourious Basterds、Quentin Tarantino作品、2009年)の録画を観る。
クラシックスタイルのナチ否定戦争映画、なのだがQuentin Tarantinoが演出するとただではすまない。
彼の嗜虐趣味があふれ出て、正視できない場面が何か所かある。
日本人にはおなじみのJulie Dreyfusが仏独通訳の役でゲスト出演している。
満足度……☆☆★★★

どの映画にももれなくエンドロールというものが付いていて、そこには製作に関わったあらゆるパートの担当者や企業の名前がクレジットされている。
大作であるほど、クレジットも多い。
『アバター』など、三段組みにしてなお延々と画面が流れ続ける。
多くの観客たちはこの部分を無視して席を立つ(あるいは再生をオフにする)。
機会あるごとに吹聴しているのだが、映画はここがおいしい。

気に入った出演者の名前も配役からチェックできる。
主人公のガレージに置いてあったかっこいいバイクのメーカーがどこかもわかる。
BGMの曲名や演奏者もきっちりクレジットされている。
監督のアシスタントをした人の名前もわかる。
ロケ地に弁当を運んでいた業者の名前まで書かれているのも面白い。

『アイアンマン』には、エンドロールの最後尾に次作への導入となる短いシーンが付属するのだが、これを観た人はあまりいないだろう。
1作目のエンドでは眼帯をつけたSamuel L. Jacksonが画面に現われて、続編を示唆する。
『アイアンマン2』のエンドにもコールソン捜査官が現われて、3作目を期待させるシーン。
また『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のエンドロールにも同様のしかけが施されている。
 

2011/10/15

協調性のない男


大正川の左右にわたされた鯉のぼりの大群(2011.5.9)


訓練所に通う交通費は支給されていなかった。
そこで、できる限り自転車で通うことにした。
雨の日や疲れている日以外は、ということだ。

ポリテクセンターの裏を流れている川が「大正川」であることは、地図を見て知った。
センターの北隣にある市役所の脇を抜けると大正川の堤防に上がることができる。
堤防には自動車は走れない狭い道路が敷設されており、その脇のところどころに東屋(あずまや)があったりする。
センターの食堂の混雑とあまりの段取りの悪さを嫌っていた私は、その東屋で弁当をつかったり、市役所の食堂に行った後に休憩をしたりしていた。

自転車で堤防の上を走っていて、よく4月生のYMUに会った。
彼はここを歩いて、阪急電鉄の「摂津市」駅まで通っていた。
上の画像の背景に写っている大きなマンションの向こう側にその駅がある。

研修室でのYMUの評判はよくなかった。
協調性がまったく見られないのだ。
フォーミュラカーのキット製作の実習ではIttetsu(Dグループ)のリーダーに指名されたのだが、リードもしない。
自らが発表者として立っているときに携帯電話が鳴ると(マナーモードになっていない)、発表を放棄して研修室を出ていく。
注意されても改めない。
朝は一番おそく出所してきて、帰りは誰よりも早い。
昼休みは私と同様に行方不明。

そんなどうしようもないおっさんだが、堤防を並んで歩きながら、私とはよくしゃべった。
協調性がないことを除けば、普通の人だ。
境遇は私と似ている。
独り者で、失業中で、金がない。
市役所の食堂でときどき一緒に食事をすることがあったのだが、彼は毎回290円のラーメンだった。
私の方はいつもご飯(100円)、みそ汁(50円)、おかず(100円)×2品の350円定食。

仕事がないので、たこ焼きの屋台でもやるかと冗談とも本気ともつかない話をしていたのだが、ある週末に就職が決まり、YMUは突然姿を消した。
センターに入った連絡によると、姫路に赴任することになり、休みの間に住居も引っ越すということだった。
それ以外は彼らしくなんの挨拶もない。
研修室のハンガーラックには、彼が着ていたお仕着せのブルゾンが今も残っているはずだ。