このロゴはJリーグから拝借 |
何十年も前に観た初期のロボットコンテストは、東京工業大学やMIT(米国・マサチューセッツ工科大学)のチームがアイディアを競うものだった。
各チームに一つずつ箱が支給される。
中身はどれも同じ構成の、ロボットを作るための部品だ。
ロボットを使って達成すべきミッションが提示される。
ミッションに対応して、各チームがそれぞれのデザインを行う。
その結果、同じ部品を使うのにもかかわらず、さまざまな形のロボットができあがってくる。
そこが面白かった。
ポリテクセンターで作るロボット(自動機)は、フィンガー以外は完成形が同一だ。
どこで他のグループとの差別化を図るのか。
その答が「こだわり」だ。
新・頂極のこだわりは「見た目きれい」。
会社のロゴをデザインするのも、その一環。
頂点を極めるという意味をこめて、上向きの真っ赤な三角にした。
その赤い色が自動機のエアチューブにも反映されている。
フィンガーは磨きあげた。
図面には表面仕上げの指定はなかったが……
平やすりで全体の凹凸をならし、特殊なタワシでこすると、ヘアラインがきれいに入った。
そのままでもよかったのだが、さらに光沢が出るまでコンパウンドで磨いた。
数年前、取材で訪れた金型工場で、表面が美しく磨きあげられた製品を見た経験が、そうさせたのかもしれない。
金型の外側を磨いても、その機能が向上するわけではないのだが、完成品の美しさに感動した。
0 件のコメント:
コメントを投稿