2014/02/27

二本引きのブレーキ


自転車改装のプロジェクトは、実は二つ並行している。
一つ、MTBのシングルスピード化。
二つ、前の勤務先からもらってきた廃車の再生。

廃車はGという台湾ブランドのMTB。
使えそうにない部品を取り除いていったら、
・フレーム(アルミ製)
・ブレーキ(ロングアームカンチ・前後)
・シートポスト(やぐら付き)
・ホイール(前のみ)
だけが残った。
要するに、捨てる部分の方が多かった。
足りなくなった部品の多くは、自宅のストックを充当する。
それらは、自分の他の自転車から取り外した後、捨てずにおいてあったものだ。
新しく入手しなければならないのは、ホイールとタイヤ。

フロントフォークでさえストックがあって、それをフレームのヘッドチューブに組み付ける。
特殊工具が必要なため、近所の自転車屋まで持って行く。
組み付け作業はショップでも日常的には行われないため、工具は常備されていない。
別の店から取り寄せて作業を行う。
チューブにパイプを通して締め付けるだけの作業に7〜10日間かかると宣告された。
しかたなく、部品一式を店に預けて退散。

市境をまたいで、隣市の中央図書館まで歩く。
同市内の別の図書館から取り寄せてもらった本を受け取りに。
予約本の棚から目当ての本を探し出し、自動貸出機に読み取らせて手続きは終了する。

図書館への途上、一台の自転車が目に留まる。
シングルスピードで、真面目に前後ブレーキ。
ブレーキレバーが一つ……一つ?
なんと前後同時にブレーキを引くレバーだ。
写真撮っとこう!


二本の白いケーブルラインが、一つのレバーに接続されている


Simple bike.



















来たのとは別の道で帰る。一周すると長いカプセル形を描くことになる。
スーパーマーケットLの向いにあった「Patisserie Pierre」がなくなっていた。
フランス人とおぼしきパティシエがいた店だ。
どんな都合か知らないけれど。

帰宅して調べたら、ブレーキはDという有名ブランドの商品と判明。
「二本引き」と呼ばれているらしい。
手元にある2014年版のカタログに記載されていた。
見本市まで見に行ってたのに、見逃がしてたんか!

 

2014/02/23

シングルスピード編03


どうでもええけどシングルスピード編と改題。
フィッティングしてみた艶消し銀色のチェーンをやめて、艶のあるニッケルプレートのものに変更。



チェーンをつないでいるピンを専用工具でバッキョする


















チェーンの長さを調節する。
チェーンカッターという工具を使うが切断するわけではなく、チェーンの隣り合う「コマ」同士をつないでいるピンを横から押し出して抜き去る。



抜去完了


















短くなったチェーンの両端を接続して、ループ状にする。
再びチェーンカッターを利用して、新しいピンを打ち込むのが通常の方法。
それを採用せず「Missing Link」(商品名)という部品をチェーンの両端に一つずつ付け、それぞれに空いている穴に、わずかに突き出たピンの先端をひっかけて接続する。
テンションをかけない状態で、手で解放できるので便利。
走行中にはずれる危険性は限りなくゼロに近い。



中央がMissing Linkで接続した箇所

















ピンと張ってクワンセイ。


















 

2014/02/22

シングルスピード編02


気管支不調。
腰痛発症。
結膜出血。
三隣亡(さんりんぼ)である。
まあそのうち治るやろ。


HARDROCKにクランクセットを装着する。
シングルスピードに改造したら、果たしてMTBと名乗ることができるのだろうか。



左:38T、右32T、後:42T


















画像右側のクランクは、もともとHARDROCKについていたもの。
現在は32Tのチェーンリング(ギア。チェーンホイールとも)しか付いていないが、以前は外から順に42、32、22T(※)と3枚のギア構成だった。
※TはTeeth(歯)
クランクの長さはC2C(センターからセンター)で175ミリ。
一方左側のクランクセットには38Tのギアが取り付けられようとしている。
クランク長は170ミリ。
「Sugino」は業界では超有名なブランドである。



装着後のチェーンホイール部分を上から見たところ


















38Tの方を取り付ける。
四角いシャフトをクランクセットの四角い穴に通して、木槌で打ち込んだ。
ギアの歯とフレームの間のクリアランスは充分だが、止めてあるナットとの間は目測1ミリ。
走行中にフレームが左右にたわむと接触する危険性があるが、アルミ製のフレームは剛性が高いので、たぶんだいじょうぶだろう。



ギアを一枚装着したところ

























8段分のスプロケット(これもまたギアのこと)を取り除いた後の後輪に、小さいギア板を一枚取り付ける。
これは16Teeth。
アルミ製のスペーサーではさんで、外側のリング状のネジで締め付ける。
最初からシングルスピードとして設計された自転車には、こういう作業は必要ない。
ギア板一枚装着して、リング状のネジで締めるだけだ。




チェーンとフレームの色の相性を見る


















後輪側のギア(スプロケット)とクランクについているギア(チェーンホイール)の平面は、たがいに平行である。
それは当然のことなのだが、シングルスピードの場合は二つのギア板が同一平面上に置かれていなければならない。
前後のギアにチェーンを張りわたした際に、チェーンラインはギア板と平行な直線を形成すべしということだ。
こうすることで動力伝達の効率化とチェーンの脱落防止を図る。
多段変速の場合は、この限りにあらず。
チェーンラインが斜めでも、隣のギアに落ちて止まってくれる。

チェーンラインの測定器具がないので、目測して16Tのギア板をセットする。
一回目……左(内側)に寄りすぎた
二回目……今度は右に寄りすぎた
三回目でちょうど間に入れる。

 

2014/02/21

自転車改装・シングルスピード編01


すでにレジェンドとなった葛西は別としても……
ノルディックスキー男子複合個人ノーマルヒルの渡部暁斗、ゴール直前で抜かれて二位。
アルペンスノーボード女子パラレル大回転の竹内智香、ゴール直前で転倒して二位。
自分のことのように悔しくてたまらん。
これをオリンピックにおける円谷エフェクト(彼は三位になった)と言わずしてなんと言おう。
二位ぢゃだめなんですか、という蓮舫女史の言葉には共感をおぼえたものだったが、今は声を大にして言う。
一番でないとあかんって。


ただ今、MTBを改装中。
8段変速をシングルスピードにする。
もともとこのSPECIALIZED HARDROCKというMTBは24段変速だったので、大幅なダウングレードだ。


ブレーキを解放して、リアホイールを降ろす

















カセットスプロケットを取り除き、再装着























リアエンドにチェーンテンショナーを増設

















クランクセットも換装する


















 8枚のスプロケット(ギア)で構成されているカセットを取り除いた後に、ギアを一枚入れる予定。
変速機(ディレイラー)がないと、チェーンをぴんと張って動力を伝えることができない。
それを防ぐために、チェーンテンショナーを設置する。

チェーンホイールも交換する。
チェーンホイールはクランクにネジ止めされているので、クランクごと取り外す。
クランクを外すと、クランクシャフト(ボトムブラケット、通称BB)が見える。
クランクシャフトには長短種類が存在し、より短いシャフトにすれば、それだけフレームに近いところで効率的なペダリングができる。
短くし過ぎると、チェーンホイールがフレームをがりがりと削ることになってしまう。

シャフトを取り外す。
専用工具をはめ込み、ロングスパナで回す。
右側は反時計回り。
いわゆる「逆ネジ」だ。
固くて回らない。
CRC 5-56を吹き付けても回らない。
ネジ溝をなめてしまいそうなので、いったんあきらめる。

プロに頼みに行く。
最寄りのDサイクルへMTBを引いていって作業を依頼するが、工賃840円と言われてひるむ。
300円ぐらいまでならやってもらうつもりだった。
「もういっぺん頑張ってみます」
「そうですか、いいですよ」
「右側は逆ネジですよね」
「そうですよ」
まちがって増し締めしていたのではなかった……
しかし、話をしているうちに「左側から外さなければいけない」ということが判明した。
そんなこと、初めて知ったわ。

帰宅して左側から再挑戦。
こちら側はプラスチック製のネジなので難なく回転。
右側も、先ほどの半分ほどの力で回転。
既存のBBを抜き、軸長の短いものに換装した。

 

2014/02/18

第三の銃弾


2014年ソチ冬期オリンピック(で)
葛西紀明選手(が)
スキージャンプ男子ラージヒル個人第2位(!)
1位との差、わずか1.3ポイント。

葛西は亡き母からの手紙を試合場まで持ってきて、自らの励ましとしていた。
今回は自力で優勝することを目指して、それをやめた。
一方、姉の紀子は弟を勝たせてほしい一心で、母の墓参りに出かけた。
折からの豪雪で、彼女はわずかに墓にたどり着けなかったという。
まさかに。



表紙デザイン:和田誠、イラスト:沢野ひとし
















『本の雑誌』2014年3月号に投稿が採用された。
スティーヴン・ハンター作品『第三の銃弾』をテーマにしたショートエッセイ。
『第三の…』はアメリカのケネディ大統領暗殺事件を、作者が新しい解釈で推理したもの。
2013年が事件の50周年とあって、本国では他にもいろいろな企画があったらしい。
スティーヴン王(キング)の『11/22/63』もケネディ暗殺を扱ったSFだ。



上下二巻本






































2014/02/15

iPad miniをA5バインダに装着


雪は降る
あなたは来ない


A5のルースリーフノートを愛用している。
アイディアスケッチを描くためにはもっと大きい方が望ましいけれど、そうすると携帯するのには不便なので、このサイズを選択。
そして、iPad miniを導入するに至った理由の一つには、そのサイズがA5よりやや小さいので、ルースリーフのバインダにはさんで持ち歩けるということがあった。


サンワサプライ製の革ケースを














iPad miniに装着、このままバインダにはさむだけ















実際にそうやって使っていたのだが……
エレコム社がこんな製品を開発した。
▼クロスパッド(xPAD)
http://www2.elecom.co.jp/slate-pc/case/tb-a12str/
A5サイズ、6穴のシステム手帳にiPad miniをバインドしてしまうというものだ。

惜しいなあ……20穴のルースリーフ対応なら即買い、なんやけど。
ひょっとして20穴のリーフが6穴のバインダに綴じられないかと思って調べたが、だめだった。
3プラス3の穴の位置が少しずれている。

いっそルースリーフからシステム手帳に乗り換えるという手もある。
しかしなあ、システム手帳のリフィルは、そうたやすく入手でけへんしなあ。
ルースリーフより値も張るやろうし。
残念。

実は、クロスパッド以前より同様製品をネットで物色していた。
以後も未練がましく探していて、クロスパッドのシェルカバー部分だけをバラ売りしているのを見つけた。
液晶保護フィルムと仕切りのプレートが付属して数百円。
購入。
穴が合わへんのに、どうするねん。


穴を20個、あける!














PCで穴位置のテンプレートを作成
















既存の6穴のうち、片側3穴は20穴のうちの三つとして使えることが判明。
残る3穴は位置がずれるので、17個の穴を穿つ。
ドリルビットを立てるための小さな穴を、テンプレートにしたがって錐で揉む。
電動ドリルで、おそるおそる穴をあける。
ちなみに、このカバーはポリカーボネイト製である。



クワンセイ。棒やすりで仕上げる


















バインダに装着。ノートとの間に仕切りのプレートを入れる


















iPad miniを天地逆にも装着できるようにデザインされているので、iPad miniが左側になる位置にシェルカバーを装着することもできる。
カメラのレンズ穴も二つあいているので、どちら向きに装着しても、そのままで撮影可能だ。

 

2014/02/07

降雪@節分


寒波襲来。
ついでに花粉も襲来。
鼻、のどの調子が悪いので、たぶん。


高速シャッターで雪を捉える

















寒ければ、雪も降る。
かと思えばすぐに晴れた。


 
















晴れ間を縫って外出。
郵便局まで徒歩で行く。
買い取り対象の古書を検査する仕事への応募書類を発送。
ついでに、使用済みの切手とプリペイドカードを慈善団体に送る。
封筒に入れておいたものを、カウンターで測ってもらうと、送料390円となり、レターパックライトならば350円で送ることができるそうだ。
面倒くさいけれど、再度宛名書きをして、最初の封筒ごとレターパックに詰めた。
40円の節約。
せこい。