2022/12/30

グリーンブック

突然、頭の上の吹き出しに言葉が浮かぶことがある。ティンブクトゥぢゃの(これは西アフリカの土地の名前)ゲッセマネぢゃの(これもイェルサレムの土地の名前でキリスト教に関係する)片仮名ばかりである。何の脈絡もなく出現する。今回は「カーデリーニ」だった。カーデリーニに次いで「リンダ」が思い浮かんだ。Safariの検索窓に「カーデリーニ リンダ」と打ち込むと、見憶えのある顔が表示された。アメリカの連続TVドラマ『ER 緊急救命室』に看護師役で出演していた女優である。名前から判るようにイタリア系で、目がぱっちりした美人である。映画出演作に『グリーンブック』があったので、U-NEXTで視聴した。

タイトルのグリーンブックとは、黒人向けの旅行ガイド本のことを指している。イタリア系白人の男が、黒人ミュージシャンの運転手に雇われて、グリーンブックを携えてアメリカ南部を走る。ただそれだけの話だが、我が映画観賞歴のベスト20に入れたい作品である。米欧では白人と黒人の対立の描き方に賛否両論があったらしい。時代背景は1962年、黒人の待遇が今よりずっと悪かった頃であるが、そこは日本人には理解し難いところである。ともあれ『グリーンブック』は第91回アカデミー賞で作品賞・助演男優賞(黒人ミュージシャン役に)・脚本賞を受賞している。

ちなみに、『グリーンブック』は実話を基にしていて、脚本を書いたニック・ヴァレロンガとは、運転手を務めたトニの息子である。映画は、リンダ・カーデリーニの顔のアップで幕を閉じる。終わり方も抜群によかった。


2022/12/29

エンドロールの発見

元日本代表(ワールドカップ後にチームがいったん解散したので、こう呼ぶ)の三笘薫選手が出場するプレミアリーグの試合をYouTubeでチェックしていたら、現地のアナウンサがしきりに「反町(ソリマチ)」がなんとか、かんとかと言うので、日本協会の反町技術委員長が、ワールドカップが終わった後なのに、今さら視察に来ているのか?と思ったのだが、実はSolly Marchという名の選手が得点をしたというのであった。

それはともかく。クリスマスの頃になるとリヴァイヴァル放映される映画に『素晴らしき哉、人生!』(原題:It's A Wonderful Life/1946年製作)がある。あなたが気に入っていない自分の人生も、捨てたもんぢゃないぜ、と天使が教えてくれるファンタジーである。この作品を翻案して作られた映画が複数ある。ニコラス・ケイジ主演『天使のくれた時間』(原題:The Family Man/2000年)も、その一つである。アニーという名の可愛い女児を演じているのがMakenzie Vega(マケンジー・ヴェガ)という子役俳優だった。そのことは映画のエンドロールを読んでいて分かったのだが、その名前には見憶えがあった。アメリカの連続TVドラマ『グッド・ワイフ』の主人公アリシア・フロリックの娘グレイスを演じていた女優である。

スウェプト・アウェイ』(2002年)でも気付きがあった。44歳のマドンナが主演で、共演する若い俳優がAdriano Giannini(アドリアノ・ジャンニーニ)という名前だった。ジャンニーニ、とくれば想い出すのがジャンカルロ・ジャンニーニである。後で調べたら、まさにアドリアノはジャンカルロの次男で、『流されて…』(1974年製作。流されて、を英訳するとSwept Awayとなる)で父親が演じた役を再演したのだった。

という訳で、映画のエンドロールを読むと、面白い発見がある。


2022/12/27

The Long Goodbye

一昨年のことだっただろうか、東京都知事が、年末年始は出かけずにステイホームしてくださいと呼びかけた。するとどうなったか。ステイホームをした家庭の多くで、家族の集団感染が起こってしまったのである。この明らかな失策(失言?)を追及した人は、いたのだろうか。第八波の流行が拡大しているこの年末と、年始にかけて、行動は慎重にしたい。

それはともかく、ザ・ロング・グッド・バイである。1953(昭和28)年にアメリカの作家レイモンド・チャンドラーによって著わされた探偵小説である。翌年のアメリカ探偵作家クラブの最優秀長篇賞を受けている。遅れて日本でも翻訳された。現在容易に入手できるのは清水俊二訳『長いお別れ』、村上春樹訳『ロング・グッドバイ』(以上ハヤカワ・ミステリ文庫刊)、田口俊樹訳『長い別れ』(創元推理文庫刊)である。

The Long Goodbyeをベースにした映画も製作された。エリオット・グールド主演、ロバート・アルトマン監督による『ロング・グッドバイ』(原題もThe Long Goodbye)である。『長いお別れ』を先に読んでいた自分は、異なるイメージに少々面食らったのだが、これはこれで面白い!(ちなみに、結末も異なる)

小説のThe Long Goodbyeでは、ギムレット(ジンとライムジュースのカクテル。比率は3:1ぐらいで、シェイクする)が重要な舞台装置であるのに対して、映画にはまったく出てこない。

"I suppose it's a bit too early for a gimlet," he said. というのが、ギムレットを有名にした一節である(Ballantine Books 1981年刊より)。

清水俊二訳:「ギムレットにはまだ早すぎるね」と彼はいった。

村上春樹訳:「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」と彼はいった。

田口俊樹訳:「ギムレットにはまだ早すぎるよね」と彼はいった。

同じようなもんですが、清水訳がベスト。


2022/12/26

quarantine=隔離

無料お試し期間が終わって解約したはずのU-NEXTさんから、またしても無料お試しの勧誘があった。負けると分かっている戦いを、何故また挑むのか。

それはともかく。後に世界保健機関(WHO)によってCOVID-19(19は2019年に発生の意)と命名されるウイルス感染症を日本国内に入れないために、2020年2月3日に横浜に入港した観光船「ダイヤモンド・プリンセス号」を港内で隔離したことが、遠い昔のように思える。当初新型コロナウイルスへの感染は、既に感染した人との接触や飛沫によるものと考えられていたが、WHOは2021年4月に「空気(エアロゾル)感染する」と発表した。感染経路の判らない患者が続出した理由が、このことから解る。ウイルスが大気中に浮遊していると考えれば、人の少ない郊外でもマスクは外せない。

14世紀に欧州で黒死病(ペスト)が大流行したときにも、イタリアに寄港する船は、検疫のために30日間港外に「隔離」された。30日では足らず、後に40(イタリア語でqurante)日に延長された。このことから、隔離(検疫停船期間)のことをクァランティーン(quarantine)と呼ぶのである……ということを映画『インフェルノ』(ロン・ハワード監督)のロバート・ラングドン教授から学んだ。もちろんU-NEXTの無料お試しを使ってである。


2022/12/25

ゴンちゃんの呼び名

今年のワールドカップの日本戦の、おさらいを始めた。ABEMA.TVのアーカイヴから、まずは対ドイツ戦。ゴールキーパの権田修一(ごんだ・しゅういち)が良くも悪くも目立った。自分の反則で与えたPKによって1失点したが、その後のドイツの猛攻を完封した。彼の活躍なくして逆転勝利はなかった。この試合を解説していた本田圭佑は権田のことを「ゴンちゃん」と呼ぶ。親しげなのは、かつて代表チームで一緒になったことがあるからだが、岡崎慎司をオカ、槙野智章をマキと呼び捨てにする(試合中のコミュニケーションに便利なように、短かくする意味もある)のに対して、わざわざ「ちゃん付け」をするのは、おそらく次のような理由からだろう。すなわち、ゴンというのは偉大なる中山雅史(日本人で初めてワールドカップで得点した選手)の愛称なので、呼び捨てにするに忍びない。ならば、中山=ゴンさん、権田=ゴンちゃんでいこう、ということだ。知らんけど。


2022/12/24

自分のゴミは自分で

ワールドカップでは日本人の観客がスタジアムのゴミを集めて帰ることが大きな話題となった。世界の皆さんは「立つ鳥跡を濁さず」という日本の諺を知らないから感心するのだろうが、我われにとっては当たり前のことで、スタジアム以外のところでも日常的に行なっていることではないか。やってない? Andy Haという人が、日本人がゴミ集めをするところを撮影して、ツイッターに投稿した。ただし逆再生モードにしてあるので、我われの同朋が観客席にゴミを置き散らかしているように見える。

日本の諺で他に「勝って兜の緒を締めよ」もある。戦国武将・北条氏綱の言葉であるらしいが、SAMURAI日本がドイツに勝ったとき、真っ先に頭に浮かんだ。一つ勝っても慢心・油断せず、次の闘いに備えよという意味である。備えたはずなのに、コスタリカ戦では敗北を喫した。


2022/12/23

年賀状を作る PART2

思いの外早くに自分の年賀状も、できた。Adobe InDesignを使ってレイアウトして、自宅のインクジェットプリンタで出力して、宛名を手書きして、メッセージも添えて、寒風吹きすさぶ中ポストまで歩いて行ってトーカンした。親戚宛を中心に、わずか10枚である。その親戚にも高齢を理由に「年賀状じまい」を申告してくる人がいる。同じようにして、団塊の世代人がいなくなってしまえば年賀状の慣習自体が絶えるだろう。よそのお宅を訪ねてする年賀の挨拶も、特にCOVID-19以降はかなり減ったことだろう。代わりにPCかスマートフォンから年賀のメッセージを送るだろうか。自分の場合に限って言えば否であるが、毎回PCで作った年賀状をウェブ上に(全世界に向けて)公開している。このウェブの存在を知っている人は見るだろうし、知らない人は見ない。ただそれだけである。

年賀などの挨拶状や名刺を印刷するのを「社交印刷」と呼ぶが、自分が印刷屋の営業員だった頃、師走に入ると得意先から社交印刷の注文が沢山入ってきたものである。この注文は得意先へのサービスとして、無料で受けることになっていた。繁忙期の最中に小口の仕事が雨のように降ってくるので迷惑させられるが、この仕事が他のどんな仕事よりも大事なのは、絶対にミスが許されないということだった(他の仕事では許されるというわけではない!)。誤植はもちろん、官製(今は死語)の年賀はがきを得意先から預かって印刷するので、一枚たりともペケ刷りは出せない。無料奉仕だからと思って気を入れずにやると、大きく信用を失することになるのである。なんだか偉そうなブログになってしまった。


2022/12/22

宇佐美選手:アキレス腱断裂の後

2022年3月6日日曜日。市立吹田サッカースタジアム(通称:パナソニックスタジアム吹田)で行なわれたJリーグ1部の第3節ガンバ大阪対川崎フロンターレ戦の最中に、宇佐美貴史選手のアキレス腱は突如として切れた。彼の耳には「バッコーン!」という爆発音が聴こえたそうだ。相手のディフェンダが彼の踵を思いっきり蹴ったと思ったという。しかし、近くには誰もいなかった。

その時宇佐美選手は29歳10か月。ユースから所属しているガンバ大阪が「最高傑作」と呼ぶ逸材である。ドイツの名門バイエルン・ミュンヒェンに買われて渡独したが、欧州では飛ばず。古巣の大阪に舞い戻ってきたが、もし大怪我から復帰できなければ、すべての活躍が、以降は過去完了形で語られることになってしまう。

断裂したアキレス腱は元通りに治るのか。以前のように速く走れるのか。同じようにボールが蹴れるのか。また同じところが切れてしまわないか。プロとしての自信喪失。恐怖心との闘い。宇佐美選手が負傷したのをテレビで観て心を痛めた三浦知良選手から、入院先に花束を添えた励ましのメッセージが届いたそうだ。あのキング・カズから。お会いしたこともないのに。

一見何ごともなかったかのように、宇佐美選手は第31節の柏レイソル戦で復帰出場した。10月1日土曜日のことである。その後、チームは辛(から)くもJ2降格を免れたが、宇佐美選手の顔に笑みはなかった。


2022/12/21

マスク:有言実行

外出する際は必ずマスクをします、ではなくて(それも大事だけれど)。イーロン・マスクさんがTwitterの経営最高責任者を辞任するとツイートした。彼はTwitterを買収した後、試行錯誤・朝令暮改すると思うけど堪忍してね、などとつぶやいていたのだが、Twitterアプリの投票機能を使って、自身がCEOを辞任すべきか否かの意見を一般ユーザから募るという「蛮行」に出た。1千7百万を超える驚異的な投票数のうち、過半数がCEO辞任を支持したのである。

二日間の沈黙の後、マスクさんが辞表のツイートを行なった。そこには、こうある。「この仕事を引き受けてくれる愚かな人が見つかり次第、私はCEOを辞める」

どなたがCEOになられても構わないが「公式」のマークでツイートの画面の1行全部を浪費したり(これは撤回されたようだ)、投稿文字数を4,000字までに拡大するのは、やめてほしいものだ。文字数が増えたTwitterは、Instagramの亜流となってしまい、短文で簡潔に伝えるという特長が損なわれてしまうと思うからである。



2022/12/20

紺屋の白袴

こうやのしろばかま、一発で変換できた(by Google 日本語入力)。母から頼まれた年賀状は簡単にできたのに、自分のができない。アイディアが湧いてこない。ワールドカップの余韻が消えやらず、今日もまたグループリーグの初戦だった「ドイツ対日本」をフルタイム視聴してしまった。ハラハラドキドキしながら、結果を知っているにもかかわらず、である。ABEMA.TVには再び感謝である。生中継放送(配信)が終わった後も、アーカイヴから視聴できるようになっている(期間は限定的)。つまり、自分で番組録画をしておく必要がない。今さらだけれど、これは便利。従来の電波受信式TVとハードディスクレコーダは廃れてしまうのではなかろうか。

それはともかく。ガンバ大阪が2013年シーズンにJ2優勝、2014年シーズンに国内三冠を達成した際は、いずれも翌年の賀状は優勝の祝賀状のようなデザインになってしまった。今回はSAMURAI BLUEの躍進を祝うデザインにしようかと考え始めているところである。日本代表はベスト8に進出できなかったが、次点の9位に相当する成績だったということである。ブラーヴォ。


2022/12/19

戦いすんで夜が明けた

笛が鳴って戦いは始められたけれど、フランス軍は疲弊していて速攻が仕掛けられない。アルゼンチン軍も、最初からそのつもりだったように、一気に攻め上がろうとしない。日本軍が対コスタリカ戦で見せつけられた、ラテンアメリカ流の狡猾な戦い方である。柔道にたとえれば、組んでも技をかけず、審判から指導を受けるような試合である。観客としては、まったく面白くないが、これが勝つための戦略である。

アルゼンチン対フランスの試合は、この後意外な展開をみせて、意外な結末を迎える。フットボールって、本当に面白い。

イーロン・マスク氏が観戦に訪れていたという情報を得た。ツイッターには「アルゼンチン対フランス。試合を見守りましょう。」という通知が送信されていた。

暑い夏を避けて、11月下旬から始めることの是非は、どうだったのだろうか。各国のフットボールリーグを中断してまで開催する方式は、選手とクラブにとって大きな負担を強いたのではないだろうか。常に南半球で開催することにすれば、8・9月でも暑くはないはずである。日本人としては、12月の中旬を過ぎると気忙しくて、フットボールに集中しづらいところがある。次の大会まで4年、FIFAには、じっくり考えてもらいたい。


2022/12/18

オフ・グリッドの生活

元はオフ・ザ・グリッドといって、電力が供給される区画(グリッド)から外れた場所のことだったが、今ではそれに加えて水道やガスが引かれていない辺鄙な場所をも含めてオフ・グリッドと呼ぶようである。最近読んだ海外小説では「自給自足の生活」と翻訳されていたが、いわゆるライフラインを公共のインフラストラクチャに依存しない生活スタイルそのものがオフ・グリッドと呼ばれているのである。

東京都では、新築住宅への太陽光パネル設置義務条例が成立した。太陽光による発電で一軒の家の電力をまかなうことができ、オフ・グリッド状態となる。「オール電化」すれば、ガスもオフ・グリッド化することになる。ガスを使わなければ、温室効果ガスの排出を抑さえられる。電力販売会社とガス販売会社にとっては憂慮すべき動きだろう。

翻って、水道はどうか。濾過装置付きの大きな受水槽に雨水を貯めればオフ・グリッド化できないだろうか。さらにさらに、濾過した雨水を電気分解すれば、水素は燃料電池のエネルギー源として使えるのである。太陽光パネル・雨水槽・水素自動車(蓄電池を兼ねる)があれば、都心でもオフ・グリッドの生活が実現できそうである。


2022/12/17

4年後のワールドカップ

気が早いけれど、次回は北中米地区で開催される予定である。すなわち、カナダ・アメリカ・メキシコによる共催で行なわれる。そして、これが大きな問題なのだが、今大会は32か国だった参加枠を48に拡大するというのである。何故? Why? Pourquoi? 参加枠が拡がれば当然に、今よりもレヴェルの低いチームが増えるわけで、試合そのものが面白くなくなることは、容易に想像できる。

大会のシステムをどうするかは、まだ決まっていない。現行のシステムでは、4か国×8組のグループリーグ戦を行ない、各組の上位2か国がトーナメントに進むことになっている。FIFAではグループリーグを3か国×16組にするか、4か国×12組にするかを検討しているところらしい。

前者の場合、グループリーグは各組たった3試合を行なって決着することになる。3試合×16組=48、現行の6試合×8組と同数である。各組1位の計16チームでトーナメントを行なうのであれば、3位決定戦を含めて全64試合となり、これも同数となる。

4か国×12組の場合はどうか。現行システムのグループ数を8から12に増やすだけ、と考えれば、試合数は6試合×12組=72と当然に五割増しになる。グループの上位2チームでトーナメントを行なうと、3位決定戦を含めて全96試合となる。興行収入増を望むのであれば、こちらを採るだろう。そうなった場合、観戦する側の負担・疲労度も五割増しである。


2022/12/16

年賀状を作る

12月14日、実家の母を訪ねる。毎週、顔を見に行く。今日の日付けにもまた、何らかの出来事に紐づく記憶の引っかかりがある……赤穂浪士の吉良邸討ち入り、の日であった。日本国民の間では絶大なる人気を誇る復讐譚だが、母はこれを嫌う。

それはともかく。事前に、この日にすることを頼まれていたのが、彼女の年賀状制作だった。海外旅行に出かけられる体力があった頃は、旅先で撮った写真をレイアウトして作っていた。最近は趣味のビーズ織り・ビーズ編みを活かして作った干支のアクセサリーを何個も並らべた写真を使っている。写真は彼女自身がSONYのW830で撮影したものである。ZEISSのレンズを搭載しているので、写りは抜群にいい。

賀状制作に使う機材は他に、MacBook Air(息子のマシンより高性能のもの)、CanonのプリンタPIXUS。アプリケーションソフトは自宅ならInDesign CS(つまり、クラウドヴァージョンではない)を使うところだが、ここではAppleのPagesしか選択肢がない。印刷用紙は日本郵便製の「インクジェット写真用」が用意されている。印刷枚数は僅か25枚である。

まずは、母から支給された画像の補正を「プレビュー」で行なう。Macに標準搭載されているアプリケーションで、これが結構使えるソフトなのである。Pagesの新規ファイルに、補正した画像を読み込んで、年賀の挨拶文などなどをレイアウトして、デザインは完成。いったん普通紙に出力して、クライアントにOKをもらう。

後は、プリンタとの闘いである。僅か25枚といえども、一度に全部をトレイに積んで印刷しようとするのは危険である。インク切れや紙詰まりなどを起こして、貴重なはがき(一枚73円)がペケとなってしまう恐れがある。そこで、5枚ずつ5回に分けてプリントする。プリンタは常に見張っていなければならない。案の定、インクカートリッジが次々に空になっていったが、予備のカートリッジを用意してあったので事なきを得た。念のため、刷了した25枚を一面に広げて乾燥させる。

宛名書きは手書き。各人宛のメッセージも、もちろん書き入れる。それが我が家の流儀である。


2022/12/15

半導体の委託製造

「ガイアの夜明け」(テレビ大阪)を実家で視聴した。そこからの受け売りだが……アメリカが台湾有事(対岸の中国が侵攻する)を懸念している。それは利己的な理由による。すなわち、台湾が全世界で66%のシェアを持つ半導体の生産体制に影響すれば、それはアメリカに飛び火するからである。ICTが進化した結果、軍事も民間の産業・経済も、台湾から供給される半導体なくしては立ち行かなくなっている。同盟国である日本でも事情は同じである。

アメリカは台湾有事の対策として、台湾トップメイカーのTSMC(台湾積体電路製造・ロゴは小文字でtsmc)に補助金を出して、工場をアリゾナに誘致した。日本では、TSMCはソニーとの合弁で熊本県に工場を建設している。

かつて日本は半導体の開発・製造で世界のトップだったが、現在はジリ貧である。特に開発の部分、すなわち設計において他国の企業の後塵を拝している。少なくとも製造の部分で挽回するために、TSMCと同様の委託製造(他社の設計を基にして半導体本体のみを作る。正しくは受託ね)を国内で行なおうという官民協働の計画が進められている。経済産業省が元・東京エレクトロン社長の東哲郎(ひがし・てつろう)氏を担ぎ出し、元・ルネサステクノロジの小池淳義(こいけ・あつよし)氏を社長に充てて「Rapidus(ラピダス)株式会社」が設立された。

Rapidusに出資した国内企業が、キオクシア・ソニーグループ・ソフトバンク・デンソー・トヨタ自動車・日本電気・NTT・三菱UFJ銀行の8社である。Rapidusが半導体を製造するための技術供与を受けるために、東氏と何人かの出資者がアメリカ商務省やIBM、intelに「陳情」に行く様子が「ガイアの夜明け」の中で紹介された。そこにNTT会長の澤田純の姿があった。その名前と風貌に何か引っかかるものがあって、後になって思い出したのだが……小・中学校の同級生だった。お前、出世したな!


2022/12/14

Five Decembers

五回の冬、とは『真珠湾の冬』(ジェイムズ・ケストレル著/山中朝晶訳/ハヤカワ・ミステリ/2,200円)の原題であって、小説の背景となる1941年11月26日から1945年12月31日までを表わしている。ホノルルの警察官ジョー・マグレディは、ある事件を追ってホノルル→香港→東京→ホノルル→香港→東京と堂々巡りをして、最後は温泉に浸かるが、のんびりとした話ではない。1941年冬・ホノルル・真珠湾とくれば、つい先日書いたばかりの開戦記念日を想い出す。マグレディ刑事の捜査にも戦争が大きに影響する。『Five Decembers』は、権威あるアメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀長篇賞を受賞したということだが、翻訳書には納得のいかないところが一箇所あって、そこを読んだ時、ページを飛ばしてしまったのかな、という違和感を持った。日本家屋の描写がNGであることは、お約束の通りである。ちょっと残念。


2022/12/13

季刊紙サイクルのついでに

買い物がてらcycleを、もらいに出かけた。いや、cycleのついでが買い物であった。cycleとは自転車が趣味の人たちに無料で配布されている情報紙「季刊紙サイクル」のことで、自転車ショップなど特定の店に配置されている。この近くではジャイアントストアで手に入る。文字通り台湾の巨人であるジャイアントのバイクは、世界最高品質ながらも価格が安い(つまりコストパフォーマンスが高い)ことで有名である。

つい最近、ジャイアントストアの近くにSPECIALIZED(スペシャライズド)というアメリカのメイカーのショップがオープンした。ついでに覗いていく。品揃えは一にMTB、二にクロスバイクという感じで、電動アシストとEバイクに注力しているジャイアントとは対照的だった。「何かお目当てのものでも、ありますか」と店員さんが常套句で攻めてくる。特にない。ちょっと見に寄っただけ。スペシャライズドは1台所有していて興味がある。「何というモデルですか」答えても、若い店員からは反応が返ってこない。モデルが古すぎるのだった……

スペシャライズドショップから退散して、近くの超市場(スーパーマーケット)Lへ。果物(ミカンやリンゴ)が欲しかったのだが、値札を見て断念する。食パンが安かったので、二袋買ってしまう。店内を歩いていると「業務連絡、100番です」という放送がかかる。売り場に並らべるための新しい品物が入荷した、という符牒である。従業員は、これを聴いて荷下ろし場へと急ぐのだった。


2022/12/12

イタリアの小さな村

ワールドカップの期間中は、読書と本屋通いを自粛していたが、準々決勝戦が終わったところで、本屋に走ってしまった。いろいろと買ってしまった中に『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』(内田洋子著/文春文庫/935円)が、あった。本の雑誌社さんが送ってきてくれた『文庫王国2023』の中で、東(あずま)えりかさんが、ノンフィクションのベストワンとして紹介していた作品である。ちなみに、東さんは北方謙三氏の秘書を長く務めていた人である。秘書というのは単なる肩書で、作家の雑用を片付ける他に、作家作品のベースとなる資料を収集する、いわゆるリサーチャーであったということだ。

文庫の著者紹介をみると、内田洋子さんは在イタリアのジャーナリストで、日本で出版された随筆集が日本エッセイスト・クラブ賞と講談社エッセイ賞を受けている。それにしては文章が上手いとは思われないのだが、内容の面白さに惹きつけられて、短時間で読み切ってしまったのである。

モンテレッジォ(イタリア・トスカーナ州)は、その名の示すとおり山の中にある村で、Googleマップでも+ボタンを何度もクリックしなければ表示できないほどの小さな村である。その村の人たちは大昔から、生計を助けるために、本を担いで行商に出かけていたというのである。その話をヴェネツィアの古書店で耳にした一人の日本人・内田洋子さんが大いなる興味を持ち、取材を重ね、まとめた本である。

BS日テレに『小さな村の物語 イタリア』という番組があって、放送回数が、すでに370回以上にもなっている。NHKがやっていた『新日本紀行』のような番組である。なぜBS日テレが「新イタリア紀行」をやろうとしたのかが判らないのだけれど、内容は面白い。内田洋子さんの作品内容に通じるものがある。過去の放送をたどってみると、モンテレッジォから程近いポントレーモリの村を二度訪れている(2008年と2020年)。ポントレーモリにはイタリア中の貴重な古書を扱う本屋があり、モンテレッジォには本の行商人が住んだ。無関係であるはずがない。

そういえば。イタリアがワールドカップに出場していないなんて!


2022/12/11

残りは四試合

FIFAワールドカップ2022年クァタール大会の、全試合64のうち60試合が終わった。準々決勝までを戦い、勝ち残ったのは南米のアルゼンチン、欧州のクロアチアフランス、アフリカのモロッコである。残るのは準決勝戦2試合、3位決定戦、決勝戦である。ここまで、あっという間の3週間だった。サイバーエージェントさんの太っ腹のおかげで、多くの試合を観ることができた。49試合をABEMA.TVでフル視聴、開幕戦(クァタールエクアドル)を含む10試合はダイジェスト版を視聴。グループリーグ一回戦のドイツ対日本戦だけは、実家のTVで観せてもらった。

今大会は、いつになく「下剋上」の試合が多いという意味で、面白い。中でも、ドイツスペインに逆転勝ちをした日本チームの活躍は、まさにブラーヴォというに相応しいものだった。しかし、しつこいけれどもPK問題が残っている。一人1,000本の練習をしたはずのスペインも、PK戦でモロッコに負けた。準々決勝のイングランド対フランス戦ではハリー・ケイン選手が、PKを2本蹴って、1本を失敗している(同じゴールキーパーを相手に蹴るのは、特に難しい)。

偏固ジャーナル的予想は、優勝がフランス、次いでアルゼンチン、クロアチア、モロッコという順位である。ただし、モロッコには要注意。


2022/12/10

ブルガダ症候群・2

12月8日を、二つの意味で憶えている。一つはジョン・レノンの命日として。もう一つは太平洋戦争の開戦記念日である。日本軍はマレー半島とハワイ・オアフ島(1941年当時は米国の自治領だった)を攻撃して、長期の戦争に突入した。戦後生まれの自分は、信憑性が完璧ではない記録でしか当時の事情を知ることができず、非は日本の側にあったのだろう、と想像するしかない。現代の北朝鮮が白眼視されるのと同様の扱いをされていたのだろうか。真珠湾のアメリカ海軍基地への奇襲攻撃が、たとえ許されざる蛮行だったとしても、核爆撃2回とは引き合わない。

12月10日という日付けにも、引っかかるものがあった。迂闊にも忘れていたのは、亡父の命日であった。クソ親父だったとはいえ、とんと親不孝なことではある。父は65歳、祖父は69歳で、ともに突然亡くなった。心不全、心臓麻痺という医師の見立てであった。自分は12年前にブルガダ症候群という診断を受けている(2010.3.28の当ブログ)。父と祖父が同じ病気で亡くなった可能性は高い。彼らの年齢に近い自分も、そろそろ死に頃だが、とりあえずブログ千本(メガブログ)までは、いきたいものだ。

■End of Blog_965

2022/12/09

本が届いた。

今日は、本の雑誌増刊『文庫王国2023』の発売日である。手元には本の雑誌社さんから贈られた一冊が、すでにある。拙稿が採用されたので、その掲載見本誌を送ってくださったのである。タイトルは2023だが、中身は2022年度の文庫本のベストカタログである。すなわち、いろんなジャンルの文庫本から、さまざまな書評家の方たちが選んだタイトルたちが、どどどどみそど……と並らべられているのである。

ちなみに、翻訳ミステリ専門の拙者が選んだ2022年度のベストワンは『キュレーターの殺人』(M. W. クレイヴン著/東野さやか訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。文庫本にして1,386円は、ちいと高いけれども、それぐらいの価値はある。ベストツーは『奪還』(リー・チャイルド著/青木創訳/講談社文庫)。これまた上下巻合わせて2,200円もするのだけれど、ジャック・リーチャーのシリーズとあっては、買わずにはいられない。いやー翻訳ミステリって、ほんとにいいもんですね(©水野晴郎)。




2022/12/08

PK戦も一つの戦術に

日本代表チームの帰国後会見の一部を視聴した。そこで知ったのは、PK戦のキッカーを決める方法が、いつもと同じだった(監督が、選手および順番を決めず、選手に決めさせる)、ということだ。なんとゆーことだ。それだからPK戦に負けた、といっても過言ではあるまい。2010年の南アフリカ大会でベスト16となった日本は、南米のパラグアイと90分+30分の戦いの末、引き分けて、やはりPK戦で負けている。相手のパラグアイから、我われもベスト8に上がるまでに8大会かかったのだから、と慰め?られたという。とすれば、日本代表がベスト8に進出するのは、まだまだ先のことになる。強い敵を相手に90分で勝てず、延長戦でも勝てない試合を、し続けなければならない。疲労困憊の状態で、それでも先に進むためには、PK戦(に勝つこと)を戦術の一つに組み込んでおく必要がある。第一キッカー(先鋒)には、キックが上手く、絶対にゴールを決められると確信できる者を選ぶべきである。対クロアチアで最初に南野選手が進み出たときには(お前とちゃうねん)と直感した。知っている選手の中から選ぶとしたら、ここは堂安律である。途中で交代してしまったので、それは叶わなかったのだが。

堂安選手は日本代表のトップスコアラ(2点)であり、対クロアチア戦では先発出場した。これを「戦術:堂安」と呼ぶならば、その心は「先攻して点を取る」であり、対ドイツ・対スペインとは異なる戦い方だった。結果的に堂安は不発、「戦術:三苫」も奏功しなかったので、そんな時のために「戦術:決められるPK」を練っておかなければならないと思う。


2022/12/07

悲しみよこんにちは

『悲しみよこんにちは』(原題:Bonjour Tristesse)は、フランスの作家フランソワーズ・サガンの、あまりにも有名な小説のタイトルである。かつてガンバ大阪がホームスタジアムでサガン鳥栖に敗戦したときに、自分がつぶやいた台詞でもある。この洒落に気付いてくれた人は、ごく僅かだった。

日本対クロアチア戦の終了から時間が経つにつれて、悲しみが増してきた。本当は、日本は負けていない。負け惜しみではない。競技規定上、延長戦を行なっても決着のつかない場合は引き分けである。どちらのチームがトーナメントの先に進むのかを決める「抽選」が5人対5人のPK戦である。昔、学校対抗の地域リーグの試合で、優勝を決めるのにキャプテン同士によるジャンケンを行なったことがあった。我がチームは一発勝負のジャンケンに負けた。

ミスを犯した者をかばい、責任の所在を有耶無耶にしてしまうのが、日本の悪しき慣習である。PK戦で負けた「戦犯」については、はっきりと書いておきたい。まず第一に森保監督。帰国したら辞任するだろうけれど。ペナルティキックを蹴る順番を予め用意しておらず、選手に決めさせるという無責任さである。翻って、もしもPK戦を想定していなかったのであれば、120分で決着をつけられる戦術を実行していなければならなかった。第二にPKそのものを失敗した南野・三苫・吉田の3選手。取り返しのつかないミスだったのは事実だ。おかげで「新しい景色」なるものは見ることができなかった。モロッコチームが羨ましい。


2022/12/06

もったいない試合

日本代表チームがグループリーグを突破した後、久保建英(たけふさ)選手が「ドイツとスペインに勝ったのだから、次の試合に勝たないと、もったいない」と言っていた。我われの期待のバブルも大きく膨らんで……ぱちんと弾けた。ペナルティキックでゴールできないこともある。いざ蹴る段になってマークの後に立つと、大きいはずのゴールの枠が小さく見える。ポストやバーのぎりぎりのところを狙って蹴りたいけれど、枠から外してしまいそうで怖い。2011年女子ワールドカップの優勝を決めるPK戦で、熊谷選手は最後にアッケラカンと蹴り込んだ。さすがに、チャンピオンになるだけのことはある。ちなみに、自分は試合でPKを外したことはない。機会はそんなに多くなかったが。

さて、丸山桂里奈氏の予想では2-0で日本が勝つ、ということだったようで、負けたらクロアチア人の名にあやかって「丸山桂里奈っち」に改名するとまで言ったそうな。さて、どうする。


2022/12/05

緑のユニフォーム

セネガルがワールドカップの16強に上がってきた。フランスの植民地だったこともある関係で、ヨーロッパリーグに稼ぎに出ている有能な選手が多くいる。アフリカからベスト16に入ったのは他にモロッコだけである。

セネガルの国旗を見れば(左から)緑・黄・赤の、またしても同じ配色の三色旗であって、中央には緑色の星がレイアウトされているのである。代表チームの第一ユニフォームは、シャツ・パンツ・ストッキングとも白。第二ユニフォームはリュウイーソウ(緑一色)。チームは「テランガのライオン」と呼ばれる(Wikipediaより)。そのライオンが、三匹のライオン(イングランド代表チームの愛称。エンブレムの模様から、そう呼ばれる)と一回戦で戦った。

イングランドが白い第一ユニフォームを着用するため、セネガルは緑一色のユニフォームを着用したが、ディスプレイの画面で観戦する者にとって都合の悪いことに、緑のフィールド上の緑のユニフォームは「保護色」となって、甚だ見えにくい。ためしに白黒モードにしてみたら……透明人間がボールを蹴っている!

ちなみに、アフリカのナイジェリア代表チームの第二ユニフォームも緑一色で、(左から)緑・白・緑[星はない!]の縦縞の同国旗の色を採用している。チームの愛称は「スーパーイーグルス」。また中東(FIFAのカテゴリではアジアに入る)のサウジアラビアの国旗は、緑一色の地に白い文字がレイアウトされていて、この色が代表チームの第二ユニフォーム(緑一色)に反映されている。チームの愛称は「グリーンファルコンズ」。ナイジェリアの鷲に対して、こちらは隼である。スーパーイーグルスとグリーンファルコンズが第二ユニフォーム同士で対決することは絶対にあり得ないが……どう映るのか、観てみたい。


2022/12/04

マルカリを支持する!

マルカリこと丸山桂里奈氏が、つぶやいた。

なんか、なんか、ほんとうに感覚なんだけどサムライブルー、優勝する気がする。/なんだか、そんな気がする。

すると、「そんなはずあるか!」的リツイートが殺到した。これに対して丸山氏が返したツイートは。

私が人生で会うこともない、一生関わることがないネガティブな人たち。/ばいばい🙏

この人は、いわゆる「お馬鹿キャラ」を売りにしているタレントだけれども、実際はワールドチャンピオン(2011年、女子のワールドカップ・ドイツ大会)であり、オリンピックの銀メダリスト(2012年、ロンドンオリンピック)であり、国民栄誉賞の受賞者である。そんな人が言うことならば、絶対的に支持したい。


2022/12/03

フットボールのヴィジュアルデザイン

まず目に付くのはユニフォームのデザインである。ワールドカップは国同士の戦いなので、その国を象徴する色をユニフォームに使う場合が多い。ユニフォームのメイカー以外のロゴは、付いていない。例えばオランダは、オレンジがチームカラーである。アウェイの扱いとなる対戦チームが白いユニフォームで、二つのチームが緑の芝生の上に散らばると、それはそれは美しい模様となって表われる。

オランダには当てはまらないが、国旗に使われている色がユニフォームに反映されていることが多い。ブラジルの第一ユニフォームはカナリアイエローと呼ばれているが、国旗の中の菱形の部分の色をシャツに、円の部分の青色をパンツに採用しているのである。また、第二ユニフォームはシャツが青、パンツが白となる。

ガーナの国旗が(上から)赤・黄・緑の三色旗[黒星つき]であることを、すでに書いた。同じアフリカのカメルーンの国旗は(左から)緑・赤・黄の三色旗[黄色の星つき]で、第一ユニフォームは、シャツ:緑/パンツ:赤/ストッキング:黄、というカラーフルなものである。アフリカのチームや国旗にブルーという色が、全く見られないのは、何故だろうか。

グループリーグの第3節、カメルーン対ブラジルの試合があった。ホーム扱いのカメルーンは、緑・赤・黄の装い、ブラジルは青・白・青だった。PCの画面では、濃色同士のユニフォームが見分けにくかった。ユニヴァーサルデザインの観点からは零点だし、カラーコーディネイションとしては最悪レヴェルだ。



2022/12/02

臨時の祝日に

暦の上ではディセンバー。どこか、ざわざわした街の雰囲気、大嫌い。ところで、なんでこんな時期にワールドカップをやってるわけ? 満員のスタジアムでマスクなしで大丈夫か。

12月1日木曜日、早寝する。2日午前4時前、起床。PCを起動して日本対スペイン戦を観る。相撲でいえば小結(それぐらいの力があるとして)と横綱が「がっぷり四つ」になって、押し合いしている状態。もちろんスペインは横綱相撲である。勝って当然なのだが。

ゴールラインを割ったように見えたボールから、得点が生まれた。限りなく「アウト」のボールだったけれども、レフェリーたちが出ていないとジャッジし、相手チームも異議を唱えずに受け入れた。スポーツマンらしい態度だった。

日本の代表チームが、あれだけ頑張って、国民の多くが早朝から応援したからこそ、成し遂げられたことである。今日ぐらいは、臨時の祝日にしてもいいでしょうよ。


2022/12/01

本人確認手続き不能

眠たいのである。ワールドカップ観戦にも、程がある! グループリーグの3試合目は、他の対戦の結果が別の試合の戦い方に影響しないように、同時にスタートされる。現地クァタールで11月30日午後6時から行なわれた2試合は、日本では12月1日の午前0時に始まった。現地午後10時からの2試合は、日本の午前4時開始である。夜型の生活にシフトしなければ、ついていけない。

それはともかく。本人確認である。例えばツイッターでは本人と認められると、青いビスケットの中に白いチェックのついたマークが付与される、そのことである。ヤフオク!を利用することがあり、出品者としての信用度を上げるために「本人確認」が推奨されている。さっそく申し込んでみたが、手続きを行なうために「SMS認証」が必須であるとのことだった。つまり、ショートメッセージの送受信ができる携帯電話を所有していなければ、手続きすらできないというのである。他の方法で認証ができないのかをカスタマーサービスに問い合わせた結果が、以下のメイル(抜粋)である。

> 本人確認手続きを行っていただくためには、事前にSMS認証が必要です。

> 恐れ入りますが、SMS認証が出来ない場合、本人確認手続きを行うことができません。

> 現在の仕組みについて未だ改善の余地がありますことは、スタッフ一同共通の認識と受け止めております。

> 引き続きより良いサービスを提供できるよう、対策および改善をすすめてまいります。

実は、以前に、まったく同じ内容のメイルを受け取っている。その時は、Yahoo! がTポイントとの提携を解消してPayPayに移行し、ユーザ側の手続きにSMS認証が必要だったのだが、携帯電話がない場合の認証方法を問い合わせたのである。「対策および改善」は、進んでいないね。