元はオフ・ザ・グリッドといって、電力が供給される区画(グリッド)から外れた場所のことだったが、今ではそれに加えて水道やガスが引かれていない辺鄙な場所をも含めてオフ・グリッドと呼ぶようである。最近読んだ海外小説では「自給自足の生活」と翻訳されていたが、いわゆるライフラインを公共のインフラストラクチャに依存しない生活スタイルそのものがオフ・グリッドと呼ばれているのである。
東京都では、新築住宅への太陽光パネル設置義務条例が成立した。太陽光による発電で一軒の家の電力をまかなうことができ、オフ・グリッド状態となる。「オール電化」すれば、ガスもオフ・グリッド化することになる。ガスを使わなければ、温室効果ガスの排出を抑さえられる。電力販売会社とガス販売会社にとっては憂慮すべき動きだろう。
翻って、水道はどうか。濾過装置付きの大きな受水槽に雨水を貯めればオフ・グリッド化できないだろうか。さらにさらに、濾過した雨水を電気分解すれば、水素は燃料電池のエネルギー源として使えるのである。太陽光パネル・雨水槽・水素自動車(蓄電池を兼ねる)があれば、都心でもオフ・グリッドの生活が実現できそうである。
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