2022/12/30

グリーンブック

突然、頭の上の吹き出しに言葉が浮かぶことがある。ティンブクトゥぢゃの(これは西アフリカの土地の名前)ゲッセマネぢゃの(これもイェルサレムの土地の名前でキリスト教に関係する)片仮名ばかりである。何の脈絡もなく出現する。今回は「カーデリーニ」だった。カーデリーニに次いで「リンダ」が思い浮かんだ。Safariの検索窓に「カーデリーニ リンダ」と打ち込むと、見憶えのある顔が表示された。アメリカの連続TVドラマ『ER 緊急救命室』に看護師役で出演していた女優である。名前から判るようにイタリア系で、目がぱっちりした美人である。映画出演作に『グリーンブック』があったので、U-NEXTで視聴した。

タイトルのグリーンブックとは、黒人向けの旅行ガイド本のことを指している。イタリア系白人の男が、黒人ミュージシャンの運転手に雇われて、グリーンブックを携えてアメリカ南部を走る。ただそれだけの話だが、我が映画観賞歴のベスト20に入れたい作品である。米欧では白人と黒人の対立の描き方に賛否両論があったらしい。時代背景は1962年、黒人の待遇が今よりずっと悪かった頃であるが、そこは日本人には理解し難いところである。ともあれ『グリーンブック』は第91回アカデミー賞で作品賞・助演男優賞(黒人ミュージシャン役に)・脚本賞を受賞している。

ちなみに、『グリーンブック』は実話を基にしていて、脚本を書いたニック・ヴァレロンガとは、運転手を務めたトニの息子である。映画は、リンダ・カーデリーニの顔のアップで幕を閉じる。終わり方も抜群によかった。


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