「Wingsuit」というものを身に着けると、夢が実現する。
やってみたいけれど、かなり恐い。
試合前の練習。中央の赤いビブスが今野 |
我慢強い金森社長に対するクルヴァの返答 |
この日の観戦は記者席横の特等席 |
ネタを割るので題名は書かないが、ある映画の中のお話。
その囚人は若い頃に殺人の罪を犯し、終身刑で服役中。
20年を経過して、仮釈放を願い出る。
刑務所内の一室で、数人の仮釈放委員の面接を受けて、こう言う。
「社会復帰は充分できる。
改心しました。昔の自分とは違う。
今は真人間です。神に誓って」
願いは却下され、さらに10年が経過する。
社会復帰できますか、とたずねられて答える。
「できます、確実に。
昔の自分とは違います。更生しました」
願いは却下され、さらに10年が経過する。
うんざりした彼は、更正したと思うかとたずねられて言い放つ。
「更正とはどういう意味だろう。
更正とは国が作った言葉だ。君たちに背広やネクタイや仕事を与えるために……
更正なんて全く意味のない言葉だ。
不認可のスタンプを押せ、これは時間の無駄だ。
正直言って、仮釈放などどうでもいい」
開き直った彼は仮釈放を許され、刑務所を出て行くという展開だ。
再就職の面接もこういう具合に進まんかなあ。
「自己PR?
そんなもの全く意味のない言葉だ。
履歴書と職務経歴書を読んで、こいつ採用したいと思えないのなら、
不採用の判を押せ、これは時間の無駄だ。
正直言って、再就職などどうでもいい」
あかんやろうな……
我が心の支えであるはずのガンバ大阪は、南半球の遠い空の下。
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)のグループステージの第2戦を終えた。
相手はAdelaide United FC(豪州)、スコアは0-2だった(録画で観戦)。
ガンバの選手たちの動きが、スローモーションのように見える。
2008年に決勝戦で対戦したときに相手の監督から、ガンバは選手が15人もいるように思えたとコメントされたのと大きく変わったわけだ。
私が見たところでは、フォーメーションは4-2-3-1(下記)。
#9ラフィーニャ
#11パウリーニョ◆#7遠藤◆#37イスンヨル
#17明神◆#23武井
#4藤春◆#15今野◆#2中澤◆#21加地
(#1藤ヶ谷)
イスンヨルを重用する意味わからず→64分、#8佐々木を交代投入。
明神、負傷か→70分、#13寺田を交代投入するも、存在感示せず。
パウリーニョ→77分、#10二川を交代投入。調子のいいのは彼だけだ。
国立競技場(東京)で行われたACLグループステージの第2戦、FC東京対蔚山現代FC(韓国)を途中からTVで観る。
東京が最終盤に追いつかれ、2-2の惜しい引き分け。
蔚山のトップには髪をブロンドに染めた#11イグノ、左サイドには#13キムスンヨン、2列目の右サイドには#28家長とガンバに縁のある選手が先発した。
東京の#49ルーカスも83分から同窓出場。
J1の2011年シーズン第2節。
東日本大震災により延期された浦和レッドダイヤモンズ対ガンバ大阪の戦いは、1-1の引き分けだった。
レッズには強いガンバが0-1とリードしていたが、77分に#24原口元気のヘディングシュートで失点する。
2012年シーズン第2節、そのシーンをまるでヴィデオテープで再生するような敗戦だった。
セレッソ大阪対ガンバ大阪戦。
前半に1-0(#10ブランキーニョ)、1-1(#11パウリーニョ)と推移して後半へ。
そのまま引き分けにするつもりの94分に#9ケンペスのヘディングシュートで失点する。
もちろん取り返す時間的余裕も余力もなかった。
原口のヘディングもケンペスのそれも、右サイドからゴールの遠い側に上げられたボールに対してのものだ。
いずれも#21加地の頭越しにゴールを決められている。
「屈辱」としか書きようがない。
J2では早くも横浜FCの岸野監督が解任された。
今シーズン3節を終えて2敗1引き分け。
公式戦3連敗のガンバ大阪よりいい成績だ。
録画された『栄光への5000キロ 特別編』(蔵原惟繕作品、1969年)を観る。
一番の興味は伊丹十三の出演部分だったが、あまりにも少ないことに驚く。
台詞が3行ぐらいしかなかった。
石原裕次郎、浅丘ルリ子主演。
『エマニエル夫人』に出演していたAlain Cuny(アラン・キュニー)の顔も見える。
内容は『栄光のル・マン』の同工異曲と言っていい。
プロのレーシングドライバーが車に乗って走る、事故を起こす、恋人が心配する、それでも男は走って何事か成し遂げる、というストーリーだ。
撮影に使われた車はDATSUN(日本名:ブルーバード)510、プアマンズBMWと呼ばれた名車である。
A5サイズ4頁、コート紙に1°×1°刷り |
ピュアさんと並んでJ1開幕戦を観る。
試合開始前の黙祷で涙。
脱帽しない人が多くいる。
せっかく就職した会社をすぐに辞めた理由を質される。
仕事が気に入らないのではなく、能力がなかったと弁明。
実のところ、要求された作業を行うスキルが、自分には不足していた。
そもそも何ができるか、何はできないかの説明が充分にできていなかった。
それでは、できるはずと思って雇ってくれた会社を騙したことになる。
という訳でリスタートすることになった。
観戦の前日に1社の面接試験を受けたのだが、感触悪く望み薄。
それ以前に応募している1社も書類選考の段階で落選確定。
ひいきのフットボールチームが勝ってくれれば気も休まるというものだが、敗戦続きだ。
開幕戦の相手は、ザッケローニが現在最も注目しているヴィッセル神戸。
スコアは2-3だった。
ブラジル人のFW二人が点を取り、その役目を果たしたのだから、神戸の得点を2未満に抑えられなかったディフェンスに問題があるのは明らかだ。
肝心の#1、#2、#15の連係が「魔のトライアングル」になってしまっている。
ガンバ大阪はスタートでつまずき13位。
ゴール裏のサポーターたちが、ブーブー言い始めた。
松下、三木谷両巨頭の後ろ姿が見える |
貴乃花親方のキックインにより開幕 |
大江健三郎の『取り替え子』には、主人公が鏡を見ないようにしている場面が描かれている。
この部分を読んでデジャヴを感じたのは、クッツェーの『遅い男』にも同様のことが描かれていたからだと気づいた。
二人ともノーベル賞受賞作家だということは、たぶん偶然である。
負ける予感はあった。
ACL戦でのガンバ大阪のことだ。
2月初旬、JFLのHONDA FCとの練習試合を観た時、攻撃に破壊力が感じられなかった。
下旬、サガン鳥栖と行ったプレシーズンマッチをTVで観た時は、守備にも安定感がなかった。
案の定、3月6日に浦項スティーラーズに惨敗する。
2012年のスローガンである「躍動」が、まったくなかった。
横の連係はうまくいかず、縦へのチャレンジもなかった。
3人目の交代のときに誰かが「呂比須を入れろ!」と怒鳴っていた。
敗戦の帰り道はペダルが重く、距離が2倍になる。
途中のコンビニエンスストアにMTBをとめて、エクレアを買う。
衝動にかられて甘い物をヤケ食い。
ちなみにエクレアを本家フランスではエクレールと呼ぶが、稲妻という意味だ。
ガンバのマスコットボーイが手に持っているのも黄色い稲妻であることに気づいた。
エクレールの外殻は押すと簡単につぶれる。
中身は形が安定せず、どろっとしている。
しかも非常に甘い。
……ガンバのフットボールに対する当てつけ。
今野は、4-3-3を4-2-3-1に変更したとコメントしたが |
ピントも合わぬエクレール |
●今年サッカー以外で挑戦したいこと……
なんとか再就職して、生活費を稼ぐ
●好きなサッカー選手……
George Best(ジョージ・ベスト;かつてManchester Unitedで活躍)
Roberto Baggio(ロベルト・バッジォ;元伊代表、セリエAの名選手)
田中順也(柏レイソル所属、左利きのアタッカー)
●サッカーを始めた頃のポジション……GK
ちばてつやの漫画『ハリスの旋風(かぜ)』に感化されて。
そこしか余っていなかったという理由も。
●もしサッカー選手になっていなかったら……
こんな質問、意味がない!
韓国から浦項(ポハン)スティーラーズが乗り込んでくる。
アジアチャンピオンズリーグが開幕し、1次リーグの1回戦が万博記念競技場で行われる。
迎え撃つのはもちろんガンバ大阪。
2012年になって初めての公式戦だ。
浦項スティーラーズはその名が示すとおり、製鉄会社のフットボールチームが母体となったクラブで、現在の監督は黄善洪(日本ではファンソンホンと呼ばれていた)。
かつてセレッソ大阪と柏レイソルに所属した名FWだ(リーグ70戦出場、42得点)。
6日火曜日の夕方に行われる試合を友人3名と観に行くことになった。
今年も変わらずマイミクのピュアさんからチケットの配給を受ける(感謝)。
平日開催だが、失業者はたぶん2時間前には現地に到着しているだろう。
しかし他は勤め人2名およびその夫人1名なので、三々五々集まることになる。
都合のいい時間に来て連絡(携帯電話のメイル)してもらい、迎えに出るというシステムだ。
それを事細かくメイルに認(したた)めて各人に発送した。
8時間経って、誰からも了解した旨の返信がなく、プチ切れる。
プチ(petit)ですよ、ブチッぢゃなくて……
手紙をもらったら、返事するもんやろ普通。
雨が上がり、陽が射してきた。
いよいよシーズンインである。
カバー。カバー下の表紙は2ndユニフォームのデザイン |
吹田市のメイシアター大ホールにて開催。
今年は吹田後援会が主管なので、豊中のメンバーは助っ人として参加する。
平日の16:00だから、みんな仕事を抜けてやって来る。
そんなことでいいのか。
もちろんいいのだ。
私は……とりあえず体は空いている。
選手のサインが入った、東日本大震災のチャリティTシャツ販売を手伝うという役目を仰せつかった。
他の後援会のメンバー数名とともに、ホワイエに販売テーブルを設営する。
Tシャツはクラブからの提供なので、G大阪の社員も出張してきての共同作業だ。
このあたりがややこしい。
後援会側が主導するのか、それともクラブか。
Tシャツを買いに来てくれたファンの目前で、後援会の重鎮が社員を面罵する。
背後から細かい指示をするおっさんがいて、うるさい!と思っていたら、G大阪の偉いさんだった(爆)
テーブルには選手も座ってくれて、購入者への握手サービスをしてくれる。
最初に、#8佐々木、#18川西、#30エドゥの3選手。
20分後には#9ラフィーニャ、#11パウリーニョ、#13寺田、#21加地、#23武井の5選手。
まずバックヤードに連れ込んで、その場でサインしたTシャツを着てもらう。
間近で言葉を交わすものの、感動の暇もない。
大汗をかきつつ、時間切れで販売は終了。
300枚用意されたTシャツはほぼ完売した。
ホールの中で行われたイベントは一目も見ていない。
開場直前のエントランス風景 |