2010/10/31

ガンバが負ける理由

万博記念球技場にて、Jリーグ1部ガンバ大阪対ヴィッセル神戸戦を観る。
2-4、下位チームに対する侮り故の敗戦か。

台風が接近していたため、大雨の中での観戦を覚悟していた。
下着の上にタートルネックのセーターを着て、レプリカシャツを重ねた。
ウールのセーターとポリエステルのシャツの重ね着の効果は絶大で、汗をかくほど暖かい。
そして、スタンドで傘をさすのはご法度なのでビニル製のポンチョを用意したのだが、結局台風の進路が東に逸れたので使わずにすんだ。

ガンバ大阪が試合に負ける理由は簡単。
相手に点を取られるからだ。
点を取られる理由は、守備が弱いから。
守備が弱い理由は、攻撃重視のチームコンセプトにあると言っていい。

攻めている間は守備をしなくてもいいが、90分間攻め続けることは不可能だ。
点を取るためにシュートして、ゴールの中であれ外側であれラインを割れば、ターンオーバー(攻守の入れ替わり)の機会が必ずやってくる。
守備が軟弱であれば、相手に得点機会を与えてしまうのは自明だ。

ガンバ大阪の守備の弱点は1、2、4番と書いたばかりだ。
センターバック(CB)が有能であれば、ゴールキーパー(GK)はさほど働かなくてもいい。
逆に、GKがチェフ(チェコ代表選手)であれば、CBにそれほど力がなくてもゴールは守られる。
両方とも力不足であれば、何をか言わんやである。
CBは山口がスターティングメンバーから落ちて弱体化したので、てこ入れが必要だ。
GKは、かつての岡中や都築クラスの才能を求めたい。
 

2010/10/26

真芯で打つ

真芯(ましん)で打つということが、ごくたまにある。
これは、松井秀喜が「ガツン」と言っている当たりとは違う。
真芯に当たると、打ったという感触がない。
感触がないのに、ボールの方はとんでもなく速く遠くに飛んでいく。
草野球で一度、ゴルフで一度、フットボールで一度だけ経験した。

草野球の場合は軟球を打った。
渾身のスウィングでバットがボールを打った瞬間、さほどの打撃感はなかったが、ボールはすでにセンターの金網フェンスに深々とめり込んでいた。

ゴルフの場合はティショット。
もらいもののオンボロドライバーが、まぐれで芯に当たった。
これも「パチーン」ではなく「スカッ」という感触だったが、同伴者も驚くほどよく飛んだ。

フットボールの場合はヘディングだった。
高速度のセンタリングをジャンプしてゴールに打ち込んだのだが、この時も当たった感触がなかった。
インパクトの瞬間、自分の頭がボールの中央を通り抜けたように感じたのだが、ボールはゴールネットを激しく叩いた。
そのネットは金網でできていたので「ガシャーン」という音がした。
キックの機会の方が圧倒的に多いはずだが、いまだに真芯で蹴ったためしはない。

『ホリデイ』(原題:The Holiday、Nancy Meyers作品、2006年)を観る。
見知らぬ者同士が休暇中に家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」を舞台装置にとり入れている。
公開当時「家を交換したら男が付録についてきた」というニュアンスの宣伝コピーを読んで興味を失った作品だが、わざわざ映画館やレンタルDVDでは観ないとしても、TVでオンエアされれば観ることもある。
いや、実のところは主演のKate Winsletをぜひ観たかったと告白しよう。
『タイタニック』(原題:Titanic、James Cameron作品、1997年)では体重過多と揶揄されたけれど、好きなタイプの女優だ。

そして『ホリデイ』の満足度は、☆☆☆☆☆だった。
観終わって心温まる話で『ラブ・アクチュアリー』(原題:Love Actually、Richard Curtis作品、2003年)と同様に、クリスマスの時期に観るのがふさわしい。
Hans Zimmerの音楽が優れている。
押し付けがましくなくて心地がいいのである。
Dustin Hoffmanが、ほんのわずかだが顔を見せている。
いわゆるカメオ出演というやつで、クレジットはされていないが、台詞もあるので見逃がすことはない。
 

2010/10/24

無回転シュート

ガンバ辛勝。
京都は今まで観た中で最高の出来だった。

ガンバの弱点は守備にある。
1、2、4番にもっと強力な選手を置きたい。
点を入れられて、両手でフィールドを叩いている場面が多すぎる。
そして今日の試合に限っていえば、23番がよくなかった。
パスをカットされたり、キープできなかったり。
ここはやっぱり17番でないと、と言われないように成長を期待する。

フットボール歴のつづき。
中学生でウィング・フォワードになったとき、背番号「11」をもらった。
当時『ダイヤモンド・サッカー』という番組で観てファンになったジョージ・ベストも11番だったのだが、同じ番号になったのはポジションが同じだったという理由による。
ベストがイングランド1部リーグのマンチェスター・ユナイテッド(マンUと略す)の所属だったので、それ以来40年間このチームのファンでもある。

中学校のフットボール部の練習では、たまに無回転シュートを蹴っていた。
意図的にではなく偶発的なものだが、ボールの赤道部分を押し出すように蹴れば、回転しない。
ただし、当時のボールは現代のものよりも平滑性に劣っていたので、滑らかな放物線を描いて飛んでいったものだ。
これは、弾道をコントロールするためにゴルフボールにディンプルが装備されているのと同様の理屈だ。
真球に近くなった現代のフットボールは、ボール自身の起こす後流の影響を受けやすくなったため、弾道が定まらない。
ゴールキーパーにとっては気の毒なことだ。

(Football, 2B continued...)

2010/10/23

歯を抜いて

顎の骨が小さくできているせいで、歯が真っすぐに並ぶスペースが足りない。
凹凸のできた歯列は掃除がしにくく、虫歯になりやすい。
そういう訳で、歯医者の世話になった回数ならば誰にも負けない(爆)

4月には右下の「親知らず」が動揺(ぐらぐらすること)した。
この歯は斜めに生えていたために、歯茎に「ポケット」と呼ばれる空隙ができて、そこにゴミがたまっていた。
ゴミがたまると、その場所でいろいろ厄介なことが起こるのだが、それを書くにはおよばない。
歯ブラシやフロス(糸)では間に合わず、結局抜歯することになった。
歯医者に行って座るのは、実は手術台なので、話は早い……。

かかりつけのM歯科医院は、半年毎の定期検診に「招待」してくれる。
歯にハンディキャップを持っている者にとってはありがたいことだ。
10月の検診で、左下の奥歯に小さな虫歯が見つかった。
その場で削って、すぐに穴埋めしてもらった。

気がかりだったのは右上の奥歯。
親知らずの外側に生えた33本目の小さな歯だ。
このような歯をSPT(Supernumerary Teeth:過剰歯)と呼ぶそうだ。
歯の周りに炎症を発見。
元々なくてもいい歯なので抜くことに決定、局所麻酔を打って即手術。
同日、夜学に行き、麻酔が切れて痛んだ。
もらってあった痛み止めの薬を服用、やや朦朧たる受講となった。
 

2010/10/22

選考にもれて

基金訓練を受けながらも、別途就職活動をしている。
その資格をとるために学んでいるのだが、マンション管理業務主任者を目指しているわけではない。
食うために就職するためにやむを得ず。
そして、ガンバ大阪のジュニア部門がコーチングスタッフを募集していたので履歴書を送って応募したところ、書類選考の段階で落とされた、というのが今回のタイトルの意味だ。

サッカー(以降フットボールと書く)との関わりについて。
すでに記憶が定かではなくなっているのだが、小学校の高学年で初めてフットボールに接した。
オリンピックの東京大会はすでに終わり、そろそろ次のメキシコ大会が開かれようとしていた頃のことだ。
これが日本における第一次のフットボールのブームだったように思う。
ちばてつや作の漫画『ハリスの旋風』の中でもフットボールが取り上げられ、主人公石田国松のシュートがゴールネットを突き破るシーン(コマ)には大いに感動した。
このひとコマは、矢吹丈が真っ白に燃え尽きた(ように見える)姿でリングスツールに座っているシーンと同様に、脳裏に焼き付いている。

友だちからは少し遅れて、校庭でのフットボールゲームに加わるようになった。
何事も少し様子を見てから参加するのは、この頃からの習い性だ。
遅れてきた者に与えられるポジションはゴールキーパーと決まっており、分厚いゴムでできたボールを当てられる標的役となった。

中学校に進学して、野球部に入る。
先輩や友だちに誘われて断われず、いやいやながらもついて行くというパターンは、その後の人生においても続くことになる。
しかし、野球部の反自由主義的な雰囲気に耐えられず、一週間でフットボール部に移籍。
本格的にやり始めると、これぐらい面白いスポーツはない。
もちろん、練習はつらいのだが、それはどの種目でも同様だ。

中学校レベルでゴールキーパーはすでに「専門職」とみなされており、遅れてきた者にあてがわれるポジションではなくなっていた。
試合に出してもらえる下級生が任されるのは、フルバックと決まっていた。
1960年代後半に一般的だったシステム(選手配置)は、2-3-5。
なんと守備をたった二人のフルバックで担い、最前線に5人ものフォワードを置いていたのだ。
当然のことながら、フルバックは「サンドバッグ」状態となる。
そのレフト・フルバック(当時はLFと略記)が、私に与えられた最初のポジションだった。

左利きだったわけではないが、チームに一人も左利きがいなければ、右利きの者が左側のポジションを担当することになるのは必然だ。
このことも、その後のフットボール人生を、文字通り左右することになる。
やがてフォワードに「昇進」、レフト・ウィング(LWと略記)を任される。
ウィングはフィールドの端が主担当なので、アウトサイドとも呼ばれ、この場合はOL(アウトサイド・レフト)と略記される。
タッチライン沿いをコーナーフラッグに向かって攻め上がり、中央にボールを送り込むのが役目だ。

中央にはフォワードが3人、待ち構えている。
ど真ん中がセンター・フォワード(CF)、その両脇がライトとレフトのインナー(RI、LIと略記)だ。
インナーはインサイドとも呼ばれ、この場合はRI、LIとは逆にIR(インサイド・ライト)、IL(同・レフト)と略記する。
超攻撃的な布陣だ。
このレフト・インナーも経験した。

(2B continued...)
 

2010/10/21

ダウンして

「基金訓練」でマンション管理ビジネスの講座を受けはじめてから2か月と少しが経過した。
教室の広さは、約16畳。
一人当たりのスペースが一畳ぐらいだ。
この部屋には窓がない。
天井に冷暖房装置はあるのだが換気機能はなく、別途換気扇も設備されていない。
一人の受講生から始まった風邪が蔓延した。

もらいものの風邪ひきで、10月9、10、11日の三連休をほぼ寝て過ごした。
独居はこういうときが辛い。
食わずに寝てばかりというわけにいかず、起きたり寝たり。
その結果、風邪は三日で治らず。
12日から始まる週の受講を全休することになってしまった。

風邪が治ったとしても、再びサンホセ鉱山へ戻るのは気がすすまず、このまま退学してしまおうかと思ったのだが、講師Tの「損得勘定で考えよ」という言葉を思い出した。
国からの生活支援金がもらえなくなるし、払い込み済みの受験料が無駄になる。
萎えそうになった気力に鞭打って、18日から「登校」を再開した。
しつこい風邪は完治していない。
受講生全員が同様の状態で、マスクを着用している。

残りあと一週間。
 

2010/10/07

架空の民主党政権

BSジャパンで『ザ・ホワイトハウス』(原題:The West Wing、NBC制作、1999-2006)の放映が始まった。
日本国内では再放送となるこのドラマは、全部で7シリーズある。
アメリカ合衆国大統領バートレットと、彼を支えるブレインやスタッフが真摯に働く姿を描いている。
この架空の民主党政権を、日本の政権担当者たちにも見せてやりたい。

『ミッドナイト・ララバイ』(原題:Hardball、Sara Paretsky著、ハヤカワ・ミステリ文庫)を購入。
本は高価なので、財政難の折はなるべく買わないようにしているのだが、Paretsky(パレツキー)の女探偵のシリーズの4年ぶりの新作とあって、買ってしまった。

夜学はPowerPoint 2007の学習に移行した。
受講者の中、PowerPointの経験者は私と67歳のY氏のみ。
私はMac版しか使ったことがないので、かなり勝手がちがう。
実際に2007を知っているのはこの白髪頭のおっさんだけだ。
 

2010/10/06

Officeを学ぶ

法令などの学習をいったん中断して「オフィスワーク基礎」を学んでいる。
その内容は、PCを使っての文書作成だ。
文書とは、いわゆるチラシのようなもの、企画書様のもの、そして会計帳票様のものだ。
これらをMicrosoft社のアプリケーション・ソフトウェアであるWord、PowerPoint、Excelを利用して作成する。
これらのソフトウェアをまとめたSuiteのことをOfficeと呼ぶところから「オフィスワーク」と称するのか。
またはたんに事務所での仕事という意味でそう呼ぶのか。

第一日目は、Wordの学習で始まった。
ヴァージョンは2007。
Word 2007は初体験。
初歩から学ぶことも初体験。
講師が受講生(当日は12名)に質問する。
「ご自宅にパソコンはありますか?」
11名の手があがる。
「OSのヴァージョンは何ですか?」
Vista以上が2名。
XP以下が8名、その中にMeの人を含む。
そして、Mac OSについては何も問われない。

受講生の中には初歩講習をばかにして講師の話をろくに聞いていない者が多い。
私の席は最後列なので、それぞれが自分勝手にPCを操作しているのが丸見えだ。
自宅にPCがないはずのおっさん(67歳・未年)が最も先走りしている。
この講座とは別に、パソコンの講習を受けているそうだ。
しかし、PCを日常的に使っているからといって、すべてをわかっていると考えるのは間違いだ。
初学者に戻ったつもりで、虚心坦懐に学びたい。
 

2010/10/02

sinvinoと北野武

(大塚食品)


余裕がないと書いて以来、けっこうよく書いている。

sinvino(シンビーノ)について。
シンは新、ビーノはワインの意、とある(@Wikipedia)。
地下鉄『なんば』駅の構内で、缶紅茶の新種をまた見つけた。
それが「シンビーノ ジャワティ ロイヤルミルクティ」だ。
ストレートがおいしい紅茶なので、試したい気持ちはあるが、撮影だけですませた。

たまたま観たTV番組について。
フジサンケイクラシックを連覇した翌日、石川遼が「とんねるずのみなさんのおかげでした」の収録にゲスト出演した(顔見せだけ)。
月曜日なので営業はしていないのだろうゴルフコースを借りて、ビートたけしと所ジョージのチーム対とんねるずのマッチ。
ベストボールの同位置から再び二人が打つという変則フォーサムで、4ホール戦う。
いわゆるバラエティ番組ならではのお遊びだ。
しかも、ホール毎に敗戦チームに罰ゲームが与えられる。
とんねるずが負けたホールでは、もの凄く辛いわさびの入った寿司を食べさせられた。
普通のわさびではなく、辛さのエッセンスが入った透明の液を使うので、ネタをめくっても辛さの判断はつかないのだ。

通常の罰ゲームでは、寿司桶に入ったいくつかの寿司のうちどれかにわさびが仕込んである、つまり「ロシアン・ルーレット」の状態なのだが、今回はたけしの指示により秘密裡に、全個にわさびが仕込まれた。
とんねるずの二人が慎重に寿司を選んだが、もちろんそんなことをしても無駄だ。
あまりの辛さに顔をゆがめる二人。
石橋貴明にPETボトルの水が手渡される。
石橋が水を呷る。
盛大に吹き出す。
たけしの指示により、水にもわさびのエッセンスが仕込まれている。

最終ホール。
たけし&所チームが逆転敗北し、罰ゲームは「熱湯風呂」。
何かしら理由をつけて罰を受けようとしない所とはちがって、たけしが敢然と罰に挑む。
アクリル製の風呂桶には、推定50℃の熱い湯。
パンツ一丁になったたけしが桶の縁にしゃがむ。
お約束通りに足をすべらせ、桶の中に転落。
あまりに熱いので、もがいてパンツが脱げる。
完全に脱げたが、カメラは逃げない。
この人、カンヌに行けば賞賛を受ける「世界のキタノ」である。
その人がここまでやるのだ。

ひさびさに大笑いした。