2010/10/26

真芯で打つ

真芯(ましん)で打つということが、ごくたまにある。
これは、松井秀喜が「ガツン」と言っている当たりとは違う。
真芯に当たると、打ったという感触がない。
感触がないのに、ボールの方はとんでもなく速く遠くに飛んでいく。
草野球で一度、ゴルフで一度、フットボールで一度だけ経験した。

草野球の場合は軟球を打った。
渾身のスウィングでバットがボールを打った瞬間、さほどの打撃感はなかったが、ボールはすでにセンターの金網フェンスに深々とめり込んでいた。

ゴルフの場合はティショット。
もらいもののオンボロドライバーが、まぐれで芯に当たった。
これも「パチーン」ではなく「スカッ」という感触だったが、同伴者も驚くほどよく飛んだ。

フットボールの場合はヘディングだった。
高速度のセンタリングをジャンプしてゴールに打ち込んだのだが、この時も当たった感触がなかった。
インパクトの瞬間、自分の頭がボールの中央を通り抜けたように感じたのだが、ボールはゴールネットを激しく叩いた。
そのネットは金網でできていたので「ガシャーン」という音がした。
キックの機会の方が圧倒的に多いはずだが、いまだに真芯で蹴ったためしはない。

『ホリデイ』(原題:The Holiday、Nancy Meyers作品、2006年)を観る。
見知らぬ者同士が休暇中に家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」を舞台装置にとり入れている。
公開当時「家を交換したら男が付録についてきた」というニュアンスの宣伝コピーを読んで興味を失った作品だが、わざわざ映画館やレンタルDVDでは観ないとしても、TVでオンエアされれば観ることもある。
いや、実のところは主演のKate Winsletをぜひ観たかったと告白しよう。
『タイタニック』(原題:Titanic、James Cameron作品、1997年)では体重過多と揶揄されたけれど、好きなタイプの女優だ。

そして『ホリデイ』の満足度は、☆☆☆☆☆だった。
観終わって心温まる話で『ラブ・アクチュアリー』(原題:Love Actually、Richard Curtis作品、2003年)と同様に、クリスマスの時期に観るのがふさわしい。
Hans Zimmerの音楽が優れている。
押し付けがましくなくて心地がいいのである。
Dustin Hoffmanが、ほんのわずかだが顔を見せている。
いわゆるカメオ出演というやつで、クレジットはされていないが、台詞もあるので見逃がすことはない。
 

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