2011/10/26

フィッシュボーン(再)


フィッシュボーンを学んだのは、グループ替えのあとだったと思い出した。
というわけで、順番を繰り下げて再録。

尾頭付きなのだが、QCでは頭・右が基本

品質管理のお勉強は……
むずかしいけれど、面白い。
グループ実習の数を減らしてでも、もっと時間をかけてゆっくり教えてほしかった。

大昔、入社したばかりの印刷会社でQCを体験した。
営業部員にもQCをさせるという会社の考え方は、当時の先端を行っていたのではないだろうか。
デミングという人の名を知り、少しだけ品質管理を学んだ。

ZD運動というものも、それ以前に知っていた。
Zero Defects、つまりは欠陥なしで仕事をやり遂げるという意味なのだが、それはほぼ不可能だ。
純度99.99をもって純金とするという日本の基準からも、100を達成するのがいかに難しいかがうかがえる。
モノ作りにおいてミスやロスは必ず出るのであって、それをいかにして減らすのかが生産管理および品質管理の重要な課題となる。

QCの手法の中に「七つ道具」というものがあって、これをよく講師に問われる。
そして七つ道具にも新旧2ヴァージョンあるのだが、古い方だけ覚えておくといい。
・パレート図
・ヒストグラム
・チェックシート
・グラフ(層別)
・散布図
・管理図
・特性要因図←フィッシュボーン
である。

6σ(シックスシグマ)はQCに影響を受けたものと言われているが根拠不明。
標準偏差(シグマ)が±6であれば、不良率は100万分の3.4という計算が成り立つところから、それほどの低率を目指すという意味のスローガンであると思われる。
率は低いけれど、やはりゼロにはならないのである。


初めて書いた特性要因図。大骨をもっと長くしないとカードが貼れない

画像は実習の際に使ったQC七つ道具の一つで「特性要因図」だ。
魚の骨のように描くことから「フィッシュボーン」と呼ばれている。
これを問題解決の手法として使う。
いちばん右側に書かかれた「全高の寸法不足」が、起こっている問題(の特性)。
そこから左に向かって引かれた線が、魚の「背骨」を表わしている。
背骨からは4本の「大骨(おおぼね)」が分かれていて、その先が問題の原因(要因)の種類を表わしている。

通常は4Mと呼ばれるMan(人的要因)、Machine(設備的要因)、Material(素材的要因)、Method(方法論的要因)の大骨を使うが、こだわらなくてもいい。
工程順に、準備/組み立て/検査/運搬、などとしてもいい。
大骨は大分類なので、そこから中骨(ちゅうぼね)、小骨(こぼね)を出して要因を分類する。
メンバーが思いつきを発言し、書記がカードに書き取ってボードに貼りつけていく。
カードを使うのは、分類の場所を変えたり、よく似た意見をまとめたりできるようにするためだ。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿