「練習は試合のように。試合は練習のように」
7月生に贈ったこの言葉は、1984年のオリンピック・ロサンゼルス大会の体操種目(鉄棒)で金メダルを獲得した森末慎二のものだ。
あたかも試合のように練習をしておけば、試合のときは練習のつもりでできる、という意味だ。
森末本人は、実際にはそううまくいかないがと述懐している。
しかし、ポリテクセンターでの生活を訓練だと思わず、短期の再就職だと思って過ごすことは意義のあることだ。
センターで真剣勝負できなければ、再就職先でもできないにちがいない。
金を払って学んでいるのではなく、金をもらって訓練に取り組んでいることを忘れないようにしたい。
「生産性だけが重視される社会では、多くの作品が作り出されるが、斬新な発想は生まれない」
これは訓練の中で講師から教えられた言葉だ。
文学部門でノーベル賞を受けたフランスの作家、アルベール・カミュによる。
たんなる工夫・改善を超えるプラスアルファは、クリエイティブな心によって開発される、と解釈したい。
「自分に限界をつくるな」
暴走機関車こと分林是典(ぶんりん・よしのり)の最後の言葉だ。
彼はまた、こうも言っていた。
「ここで学んだことなど、実際の現場では役に立たない。(再就職先に)行って、やるだけだ」
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