2011/10/01

前置き【くたばれパワポ】


再就職対策として、ポリテクセンター関西で半年間の職業訓練を受けた。
座学による知識の習得だけでなく、実技の訓練もカリキュラムに含まれている。
さらに、コミュニケーション能力・リーダーシップ・プレゼンテーション能力も開発する、というスーパーな訓練だ。
ほぼ毎日誰かが、研修室(教室とは呼ばない)の最前列に立ってスピーチを行う。
テーマを替えて、何度も発表をさせられる。
しゃべりの苦手な者にとっては苦行だ。

発表する際には通常、プレゼンテーション用のアプリケーションソフトウェアを使ってスライドショーを作成する。
それ用のソフトといえばMicrosoft社のPowerPoint(パワポとは呼ばない)の名がまっ先に思い出される。
マーケットシェアも一番大きいにちがいない。
というより、他にもプレゼンテーションソフトが存在するとは誰も思っていないだろう。
それほど有名強大なソフトだが、実は業界での評判は非常に悪い。
その業界とは、PR会社とか広告会社などのことだ。
PowerPointのテンプレートで作ったスライドショーは総スカンだ。

PowerPointが嫌われる理由……
それは、お仕着せに対する反感だ。
テンプレートを選ばせる方式は一見親切だが、選択の幅が狭い。
しかもそのデザインのほとんどが「ダサい」。
そのダサさを見てPowerPointのスライドショーと知れるほどだ。

最上段に大見出しのボックスが配置されていて、「ここをクリックして入力せよ」と指示されるのも大きなお世話だ。
本文が箇条書きのスタイルに設定されているのも鬱陶(うっとう)しいし、入力を続けている最中にフォントサイズが勝手に変わるのは、迷惑というしかない。

というわけで、PowerPointを使いこなしたいと言っている人には、それに費やす時間はExcelの習得にまわすようアドバイスしたい。
PowerPointはプレゼンテーションの一手段であって、それを目的にしてはならない。
アニメーションなんか要らない。
スケッチブックに手描きする「紙芝居」で、充分に事足りる。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿