2011/10/06

5Sと山田日登志


▼5Sとは通常、以下のように説明される。
・整理(必要なものと不要なものを仕分けして、不要なものは捨てる)
・整頓(必要なものを、あるべきところに配置する……ものを散らかさない)
・清潔(身だしなみ、服装を整える)
・清掃(汚れているものはきれいにする、ゴミは捨てる)
・躾(上記4Sができるように訓練すること)

5Sを習慣化させる、という意味を加えて6Sと呼ぶこともあるらしい。
頂極工業では、躾も習慣も一緒くたにして「習慣付け」と考えることにした。
5Sは訓練においてつねに要求されるが、皆あまり真剣に考えていない。


▼山田日登志(やまだ・ひとし)
トヨタ自動車の大野耐一からノウハウを学び、工場改革の手法を開発。
セル生産方式はこの人の発案。
いわゆる「一人屋台」のことだ。

大量生産は、分業工員を長いラインに並べる方式で行っていたが、設備投資の負担が大きかった。
また、機械化されたライン(ロボット)では、製品種が変わった場合の「組み替え」に何十日という時間を浪費することもあった。

やがて製品種は多くなり、種類あたりの数量は少なくなるという時代がやってきた。
これに対応するために考え出されたのが「セル生産方式」だ。
多能工員が自分一人のスペースだけですべての組み立てを行う。
(自動車の組み立てはムリでしょう)
ライン自体が存在しないので、製品種が変わってもラインの組み替えを行う必要がない。
「屋台」の中を整理すればいい。
所要時間を実際に計測すると、ライン方式よりも短くなることがわかる。
工員が熟練することで、さらに生産能率がアップする。
そして、たんなる分業ではない仕事は「やり甲斐」や「誇り」の気持ちをも生む。
 

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