せっかくの無料見放題なので……映画ばかり観ている。
U-NEXTで無料で観られる作品の中に、有料のものが混ざっている。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(原題は単に、No Time To Die)は、その一つだ。
タイトルは「死ぬ暇はない」と訳すことができる。
英題の発音を片仮名に置き換えるだけの邦題には、芸がない。
ちなみに、007の映画シリーズには死ぬ(die)と生きる(live)の語が入ったタイトルが、他にもある。
▼You Only Live Twice(1967)※日本が舞台となった作品
邦題:007は二度死ぬ/主演:ショーン・コネリー
これは、悪の組織スペクターの首領ブロフェルドが言う、象徴的な台詞に因むタイトル。
ブロフェルドは膝の上の猫にたとえて(a cat has nine livesという諺がある)一度は死を免れても、二度はないぞ、と言っているのである。
▼Live And Let Die(1973)
邦題:死ぬのは奴らだ/主演:ロジャー・ムーア
原題を訳すれば「(自分は)生きよ(他は)死なせよ」なので、「死ぬのは奴らだ」というタイトルは、気が利いていると思う。
▼Tomorrow Never Dies(1997)
邦題:トゥモロー・ネバー・ダイ/主演:ピアース・ブロスナン
芸のないタイトル、その2である。
「明日という日は必ず来る」という意味ですな。
それで想い出したのが『俺たちに明日はない』(原題はBonnie And Clyde)である。
▼Die Another Day(2002)
邦題:ダイ・アナザー・デイ/主演:ピアース・ブロスナン
「他の日に死ね」と、おっしゃいますか。
スパイも年老いるし、危険な職業ゆえ若死にすることもあるだろう。
ジェイムズ・ボンドも、毎度絶体絶命という状況に追い込まれるのだが……
エンドロールの末尾には、いつも「James Bond Will Return」の文字がある。
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