実家のiMacは我がお古だが、それをときどき母が使っている。
電子メイルの送受信をしているらしいのだが、入力がうまくいかないと言ってきた。
キーを打ってもディスプレイに文字が表示されない(無反応)、
表示されるまでに時間がかかる(出力遅延)、
作った文章が、全部消えてしまう(データ消失)、など。
それって認知症やろ。
マシン自体が15年ぐらい前のモデルなので、能力が衰えてきているのかもしれない。
母には、すでにiPad miniのお古も渡してあって、タブレット端末の使用を勧めているのだが、まだ慣れないようである。
とりあえず、iMacのキーボードを掃除してみることにした。
US English版キーボード。ローマ字入力に「かな」キーは不要! |
キーの表面が手垢で汚れるのはもちろん、キーの下には小さなゴミがいっぱいたまっている。
個々のキーは電気信号を送信するためのスイッチなので、そのゴミが接触不良を引き起こしているのかもしれない。
キーごしに掃除機をかけるのも一つの方法だが、徹底的にやるためにキーを取り除く。
元の場所にキーを配置するために、あらかじめ写真を撮っておく。
キーボードの掃除は昔からやっていたが、デジタルカメラの出現以前はキーボードを複写機のガラスに載せてコピーをとっていた。
ブラインドタッチの練習も、コピーした紙のキーボードでやったものだ。
話は脇にそれるが……
キーボードには「ホームポジション」が設けられていて、その場所を人差し指で触れて確認しておけば、キーを見なくても目標の文字が入力できる。
小生が練習をしていたのはIBMのマシンだったので、付属のキーボードのホームポジションは「F」と「J」だった。
この二つのキーだけに小さな突起がついているのである。
(テンキーの「5」にも同様の突起あり)
iMac以前のMacintoshに付いていたキーボードは「D」と「K」のキーに突起が設定されていた。
FとJでなければ使いにくいのである。
そこで一計を案じた。
ある日同僚が小生のマシンを使わせてくれと言ってきた。
彼はブラインド入力ができないので、キーを見ながら打っていたのだが、
「これは使えません、キーボードが変です」と言う。
すまんすまんと小生は答える。
D・KとF・Jのキーを取り外して、入れ替えてあったのだ。
その後はキーを元にもどし、別の突起物をFとJに貼りつけて使っていた。
iMac以降、Macintoshのキーボードは接続方式がADB(Apple Desktop Bus)からUSB(Universal Serial Bus)に変わり、ホームポジションもFJ方式になったのである。
スイッチがあらわになったキーボード |
掃除機では取り除けない粘着質の汚れを拭き取る。
ついでにUSBの接点もきれいにする。
接点復活剤を綿棒に含ませて……というのが理想だが、ティッシュで拭いただけ。
クリーニングをすませたキーボードでテスト入力をする。
手近にあった新聞の記事をコピーする。
「大阪の八尾空港で小型飛行機が着陸に失敗して墜落炎上……」
免許のない知人を操縦席に座らせて着陸体験をさせようとしたがうまくいかなかったのか。
それはともかく。
入力は滞りなくできたのであった。
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