2016/08/26

ジェフリー・アーチャー


最初に書いておくが、アーチャーは前科者である。
セックススキャンダルで起訴され、裁判で勝訴するものの、その時の証人に虚偽のアリバイを言わせていたことが後に判り、刑務所に入れられることになった。
小悪党、である。
しかしながら、彼の書いた本は面白い。
小悪党としての実体験を活かしている部分も多い。
現在彼は『クリフトン年代記』と題する大河小説を執筆中で、邦訳では第5部が発行されたばかりである。

ジェフリー・アーチャー著/戸田裕之訳
『剣より強し -クリフトン年代記 第5部-』(新潮文庫)
上巻:810円+下巻:767円=1,577円(税込み)
永井淳(故人)の翻訳でないのが残念。






















当初五部構成だった本作は、本国読者の人気を呼び、七部構成に拡大されたという。
金に敏(さと)いアーチャーらしく、売れるだけ売ろうという魂胆か。
1920年ごろから始まる舞台背景は、2020年にまで及ぶそうである。

読者として困ることは、各部ごとのエンディングが、クリフハンガーであることだ。
結末を書かずに終わり、次作まで読者を宙ぶらりんで待たせておく、という手法である。
テレビドラマ(一週間待ち)や文芸誌(一か月待ち)ならばともかく、クリフトン年代記は第4部の翻訳出版から第5部まで、一年三か月もかかったのである。
前作の内容を、すっかり忘れてるっちゅうねん。
第7部が出るまで、積ん読にしといたらよかった。


 

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