フットボールは、相当悪い天候でも試合を行なう。
実際に万博記念競技場で、豪雨の日に観戦していたことがある。
スタンドの最前列で、上から流れてくる水にくるぶしが浸かってしまうほどだった。
それでも、雷が鳴ったときだけは危険なので、フィールド上の選手も観客も退避させられる。
ユーロ2016のグループC・第2節。
ウクライナ対北アイルランドの試合がはじまったときは、陽が射していた。
ところが、会場のリヨンに寒冷前線が急接近。
にわかに暗くなった空から、雹(ひょう)が降ってきた。
これは氷でできた弾丸なので、危険である。
というわけで、審判が試合の中断を宣した。
珍しいケースである。
同じくグループD・第2節。
チェコ対クロアチア戦も、はじまったときには晴れていた。
ところが、後半戦の途中にクロアチアのサポーター席から発煙筒が降ってきたのである。
赤々と燃えながら煙を吐き出す筒が、十本以上もフィールドに転がった。
チェコに2点先行して、もう少しがまんしたら勝てる、というシチュエーションで、なぜそんなことをするのかがわからない。
この試合も審判が中断を宣した。
再開後、クロアチアはチェコにPKを与えて、同点に追いつかれた。
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