ガンバ大阪とジュビロ磐田の間には因縁がある。
2012年3月25日、シーズン開幕後間もないJ1で対戦。
この時点ですでにガンバには監督解任の危機が訪れていた。
当日、クルヴァに掲げられた「責任問題発生中!!」の横断幕(万博記念競技場) |
そしてこの日、ジュビロの前田遼一選手(現在はFC東京所属)にシーズン初得点を許してしまう。
彼が初ゴールを奪ったチームは降格するというジンクス通り、ガンバはJ2に降格することになる。
奇しくも降格が確定した敗戦の相手もジュビロだった。
「J2降格なんて、まったくイメージしていない」と言い続けた当時の金森社長は、アウェイの地でガンバサポーターから罵声とペットボトルを投げつけられたという。
ガンバは2013年シーズンにJ2で優勝してJ1に返り咲く。
一方、ジュビロはJ1の17位に沈み、降格。
ジュビロはJ1に戻ってくるのに2年を要したため、再び対戦するのに長い時間がかかった。
2016年5月13日金曜日。
J1第12節、ガンバ大阪対ジュビロ磐田は四年ぶりのリーグ戦となった。
新しいホームスタジアムに観戦しに来ているサポーターたちは、ここで二か月も勝ち試合を観ていない。
アウェイの前節においても無得点(引き分け)という不甲斐ない結果に終わっている。
今節負けたりすることがあれば「責任問題発生中!!」となりかねない雰囲気があった。
その雰囲気を払拭したのが、#7遠藤選手の決勝ゴールだった。
この日長谷川監督が選択したシステムは、攻撃的な4-2-4。
なんとFWが四人の構成で、パトリック、アデミウソン、宇佐美につづく第四のFWが遠藤だったのである。
ゴール後に、あんなにはしゃぐ遠藤を、これまでに見たことがない。
ジュビロ戦キックオフ前のクルヴァ(吹田スタジアム) |
試合終了後、ジュビロのイレヴンは南のクルヴァに挨拶した後、メインスタンドの前でも整列して、我々の拍手を浴びたのである。
リーグ戦において、これは珍しい光景である。
試合後「万博記念公園」駅まで歩く。
この日、MTBを駅の下に駐車してあった。
スタジアムの駐車場に置くと、帰り客の雑踏を突破して帰るのは不可能だからだ。
駅から自宅まで、休む必要なく走ることができたのは、贔屓チームが試合に勝って脳内麻薬が出たからだろう。
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