2016/06/04
キリンカップサッカー2016準決勝
Japan Football Association(JFA)→日本サッカー協会
つまり、フットボールを日本ではサッカーと翻訳するんかい!と思っていたけれど、キリンカップサッカーの英文表記は「KIRIN CUP SOCCER」となっている。
(当然ながら……サッカーはsoccerという語の日本語読みである)
ちなみに、中国語でフットボールは、フット=足+ボール=球ということで「足球」と書く。
ソッキュー、はなんとかくサッカーに語感が似ている。
それがどやさ。
2016年6月3日、金曜日。
愛知県の豊田スタジアム(フットボール専用)で、キリンカップサッカーの準決勝戦2試合が行われた。
参加するのが4チームなので、最初の試合がいきなりセミファイナルだ。
その第1試合が、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表対デンマーク代表だった。
少数の人しか観ていないと思うので、簡単にレポートしておこう。簡単に。
ボスニア・ヘルツェゴビナといえば、まずエディン・ジェコ選手(元・英国プレミアリーグのマンチェスター・シティ所属)を思い出す。
今シーズンはイタリア・セリエAのローマで過ごしたが、キリンカップには怪我のため出場していない。
残念。
デンマークのゴールキーパーは、キャスパー・シュマイケル選手。
英国プレミアリーグの現チャンピオンであるレスター・シティに所属している。
背番号10のミッドフィルダーは、同じくトットナムに所属するエリクセン選手。
つまり、プレミアリーグで観たことのある選手以外は、ほとんど知らない……
試合は0-2、2-2と推移。
デンマークが2点先行し、ボスニア・ヘルツェゴビナが2点入れて追いついた。
キリンカップでは延長戦は行わず、決勝戦への進出資格をジャンケン、ぢゃなかったペナルティキック戦で争う。 シュマイケルが一本止めて優位に立ったが、同僚2名が失敗。
最後の一本を、シュマイケルは動きすぎて止められず、万事休した。
さて、第2試合はみなさんご存知のとおり日本代表が勝った。
決勝戦は日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、第3位決定戦はデンマーク代表対ブルガリア代表という取組で6月7日火曜日に行われる。
日本代表は自らの監督の母国を打ち負かして、ワールドカップ予選へのはずみとしたいだろうが、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表はかなりしぶとい相手である。
なにしろ、ボスニア・ヘルツェゴビナは準決勝戦の後半の途中で一選手が退場になってから、点をとって追いついているのだ。
一方、負けた者同士の対決となったデンマーク対ブルガリアだが、こんな好カード。
欧州選手権(通称:ユーロ)かワールドカップでしか観られまへんで。
スタジアムはエキスポ・フットボールパーク(正しくは市立吹田サッカースタジアム)、日本代表戦を開催するのはもちろん初めてである。
2016/06/01
翻訳専攻・2
以前読んだことのある翻訳作品を、新訳で読み直すには勇気がいる。
気に入って何度も読んだ『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン著、福島正実訳、ハヤカワ文庫)には、同じ出版社の2009年版新訳が存在する。
書店でちらっと見かけたが、まだ第三種接近遭遇を行っていない。
そやかて、怖いやん。
名前を聞いたこともない訳者やし。
その点で、レイモンド・チャンドラー作品の新訳は違う。
訳者が村上春樹だったので、すんなりと手にとって読むことができたのである。
四十年ぐらい前に、夢中で読んでいた警察小説がある。
刑事マルティン・ベックの物語である。
角川文庫から出ていたこのシリーズは全部で10冊あった。
作者はスウェーデン人で、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーというカップルだった。
日暮修一の装幀もスタイリッシュで気に入っていた。
後年、10冊まとめて古書店に売ってしまったけどね……
最近になって、マルティン・ベックにも新訳が出たのである。
漏れ聞くところによると、本国で復刊されてブームが再燃したらしい。
新訳はそれに便乗したのだろう。
旧訳は英米文学翻訳家の高見浩が、英訳版を翻訳したものだったのだが、新訳はスウェーデン語から直接日本語に翻訳したものである。
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| 図書館の書庫に眠っていた『ロゼアンナ』 |
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| 新訳版『ロセアンナ』(角川文庫) |
『ROSEANNA』(原題)は、シリーズの第一作である。
高見浩訳ではこれを『ロゼアンナ』、新訳では『ロセアンナ』としているところが違う。
新訳者は、スウェーデン語の発音では濁らないのだと言うのだが『ROSEANNA』は固有名詞で、アメリカ人女性の名前なのである。
彼女の名が最初に登場するとき、それをマルティン・ベックに口伝えするのはアメリカの人なのである。
当然『ロゼアンナ』とすべきである。
残念。
2016/05/30
翻訳専攻
翻訳小説を専門に読んでいる、っていう意味です。
菊池光、永井淳、高見浩などのベテラン訳者が続々と鬼籍に入り、今や日本の翻訳界は「乱世」である。
新人翻訳者が使う日本語そのものが乱れていると思うのである。
訳語のセンスも悪いと思う。
例えば……ケン・フォレットの『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』の三連作には「The Century Trilogy」という冠がついているのだが、これを「百年三部作」と訳している。
百年には違いない。
しかしどこの百年か?
『巨人…』で第一次世界大戦、『凍てつく…』で第二次世界大戦、『永遠…』で冷戦、が中心テーマとして描かれているのだから、ここは『20世紀三部作』と訳してもらった方が腑に落ちるのである。
そういえば、読んでいて腑に落ちない箇所に、よく出会う。
意味がよくわからない文章、誤解を招く読点の使い方などがあって、その部分でつかえて先へ進めなくなってしまう。
訳している本人は理解できているのだろうか。
それとも理解できないまま訳語だけを順番に並べているのだろうか。
校正も行き届いていないと思う。
『永遠の始まり』には「発砲ワイン」という間違いがあった。
これほどありがちなミスを見過ごすとは……
また別のページには、
『…ダヌタ及びで保安官彼女の友人が…』
という文が出てくる。
ダヌタは女性の名前で、
『…ダヌタ及び彼女の友人が…』
が正しく、「で保安官」という部分が余分である。
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| 図書館から借り出し。J.F.ケネディ(左)とキング牧師 |
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| ジョン・レノンとベルリンの壁。合計四巻の大部 |
2016/05/15
四年ぶりのリーグ戦
ガンバ大阪とジュビロ磐田の間には因縁がある。
2012年3月25日、シーズン開幕後間もないJ1で対戦。
この時点ですでにガンバには監督解任の危機が訪れていた。
| 当日、クルヴァに掲げられた「責任問題発生中!!」の横断幕(万博記念競技場) |
そしてこの日、ジュビロの前田遼一選手(現在はFC東京所属)にシーズン初得点を許してしまう。
彼が初ゴールを奪ったチームは降格するというジンクス通り、ガンバはJ2に降格することになる。
奇しくも降格が確定した敗戦の相手もジュビロだった。
「J2降格なんて、まったくイメージしていない」と言い続けた当時の金森社長は、アウェイの地でガンバサポーターから罵声とペットボトルを投げつけられたという。
ガンバは2013年シーズンにJ2で優勝してJ1に返り咲く。
一方、ジュビロはJ1の17位に沈み、降格。
ジュビロはJ1に戻ってくるのに2年を要したため、再び対戦するのに長い時間がかかった。
2016年5月13日金曜日。
J1第12節、ガンバ大阪対ジュビロ磐田は四年ぶりのリーグ戦となった。
新しいホームスタジアムに観戦しに来ているサポーターたちは、ここで二か月も勝ち試合を観ていない。
アウェイの前節においても無得点(引き分け)という不甲斐ない結果に終わっている。
今節負けたりすることがあれば「責任問題発生中!!」となりかねない雰囲気があった。
その雰囲気を払拭したのが、#7遠藤選手の決勝ゴールだった。
この日長谷川監督が選択したシステムは、攻撃的な4-2-4。
なんとFWが四人の構成で、パトリック、アデミウソン、宇佐美につづく第四のFWが遠藤だったのである。
ゴール後に、あんなにはしゃぐ遠藤を、これまでに見たことがない。
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| ジュビロ戦キックオフ前のクルヴァ(吹田スタジアム) |
試合終了後、ジュビロのイレヴンは南のクルヴァに挨拶した後、メインスタンドの前でも整列して、我々の拍手を浴びたのである。
リーグ戦において、これは珍しい光景である。
試合後「万博記念公園」駅まで歩く。
この日、MTBを駅の下に駐車してあった。
スタジアムの駐車場に置くと、帰り客の雑踏を突破して帰るのは不可能だからだ。
駅から自宅まで、休む必要なく走ることができたのは、贔屓チームが試合に勝って脳内麻薬が出たからだろう。
2016/05/05
頭文字Gの憎いやつ
五月に入って、ようやくガス・ストウヴをしまった。
これほど肌寒い日が続く春もめずらしい。
暖かくなってくるのと同時に、あの害虫が姿を現わし始めた。
ハリー・ポッターと同じように、その名を口にするのもはばかられる、頭文字Gの虫である。
さっそく台所に現われた一匹を追いかけたが、あいにく見失ってしまった。
いつまた現われるかと思うと、夜も落ち着いて眠れない。
まる一日ぐらい経った頃に、少し離れた場所に出現したやつを、殺虫剤を噴霧して退治した。
困るのは、こやつがきのうのと同じやつか判らない、ということである。
ネットの評判を読んで「ブラックキャップ」を2ダース買ってきて、家中にばらまいた。
その名のとおり黒いので、これを見てもドキっとしてしまうのである。
家の中だけでなく、外の壁を這っているやつもいた。
目撃した以上、ほうっておけないので、殺虫剤をもって追う。
同じ日に二匹を退治した。
翌日にもまた二匹。
自分よりもはるかに小さな虫だからいいが、もし映画のエイリアンだったら大変だ。
この虫がよくトイレに現われるのが不思議でならなかった。
用を足しに入ると、そこに待ち受けている、ということが再三あったのである。
そしてついに、換気口の細い隙き間から侵入しようとしている現場を目撃した。
とりあえず、内側から換気口を封鎖。
換気扇が使えなくなるが、Gが入ってくるよりはましだ。
100円ショップで網を見つけて買ってくる。
ほんとうは料理に使うシートなのだが、これで換気口を覆う作戦だ。
あまりに目のつまった網だと、換気効率が悪くなる。
5ミリのグリッドなら、成虫は防げるだろう。
頼むから、入って来んといて。
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| 換気扇のカヴァの内側にネットを貼った |
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| 表側。このスリットをGがすり抜けて侵入したのである |
2016/04/30
観る価値はありません
四月になって、やっと二回目のジャーナル更新。
試合の日、ほぼ一年ぶりに自転車でスタジアムまで走る。
久しぶりなので、ちょっとキツい……
途中で、後援会仲間のMさんに偶然出会う。
いや、彼女もスタジアムに行くつもりだろうから、偶然とも言えない。
Mさんは、スタジアムへの経路を案内している若い男に詰め寄っている。
君が指示している道でなくても行けるぢゃないの、という訳なのである。
実のところ、その道は「山岳コース」と言うべきもので、アップダウンが大きくて距離も長い。
一方、小生とMさんが行こうとしている道は、ほとんど平坦で距離的にも短い。
クラブが雇ったと思われる男は、あくまでも遠く険しい道を行かせたいらしい。
そうはいくか、とMさんと小生は(自転車を押しながら)近道を行く。
自転車が変わりましたね、とMさんが言う。
そうそう、前の青いバイク(後輪にカヴァを付けて「GAMBA 12」の文字をプリントした)で続けて二回事故に遭ったので、験をかついで廃車したのである。
というわけで、この日乗っていたのはシルバーカラーのMTB。
Mさんとは席が別なので、ゲートの前で別れる。
クラブが指定する自転車置き場にMTBをとめて入場。
キックオフまでにはまだたっぷり一時間以上、スタジアムの雰囲気を楽しむことができる。
試合は、Jリーグ1部の第9節、ガンバ大阪対川崎フロンターレである。
予想した通り、ガンバはよれよれのゲーム運び。
審判がPKを見逃がしてくれて助かったのに、大久保選手に頭で決められて1-0。
リーグ通算162得点は史上最高である。
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| 南のクルヴァを埋め尽くした川崎のサポーターたち |
宇佐美選手と大久保選手との間で喧嘩騒ぎがあった。
試合の最中に相手の手が顔に当たって怪我をするなんて、よくあることなのに、激昂するのは宇佐美選手の方が子どもじみている。
試合は1-0のままで終了。
もはや観る価値もありません。
観る価値のあるのは新築したスタジアムだが、おなじみになってしまえば、珍しさもそこで終わる。
とぼとぼと帰途につく。
クラブが指定する自転車の帰り道は、歩行者がふさいでしまっていて、通れない。
無理をして、自転車を押して歩行者の列に入っていく人がいるが、危険なのである。
反対側の指定路も同様であった。
クラブ側がバリケードを設け、しかも「通り抜けできません」と嘘を書いた道を行く。
この道を行けば車道に出られることは、以前に走ったことがあるので知っている。
かなりの回り道になるが、渋滞なく走ることができた。
2016/04/04
中村俊輔選手のFK
友人のJ君に招待されて、吹田スタジアムにてフットボール観戦。
ついつい選手かコーチの目線で観てしまうので、純粋にはゲームを楽しめないでいる。
いらいらするので観に行くのをやめようかと思うのだが、やめられない。
世の中に
たえてフットボールのなかりせば
シーズンの心はのどけからまし
(字余り)
2016年の第1ステージ第5節、ガンバ大阪対横浜戦。
第1ステージといえば。
17試合戦った時点でトップのチームを決めることに、何の意味がある。
それはともかく。
かぶりつきの席のチケットをいただいた。
ふだんは、ゲームに集中するために携帯端末を操作しないようにしているのだが、この日は間近で中村俊輔のキックが観られるとあって、禁を解いた。
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| 撮影しているところをTVカメラに抜かれた |
前半戦の終わり近くに、横浜がFKを獲得。
ヴァイタルエリアでファウルしたらあかんっちゅうのに。
案の定、中村選手に見事なゴールを許してしまった。
真横から観たその弾道の、きれいだったこと。
翌朝YouTubeで、彼のスコットランド時代のものも合わせて、ゴールを見返した。
感動して涙が出た。
▼中村俊輔選手のFKゴール
https://youtu.be/XL5Itj3y_O4
2016/03/31
アップルのキーボード
実家のiMacは我がお古だが、それをときどき母が使っている。
電子メイルの送受信をしているらしいのだが、入力がうまくいかないと言ってきた。
キーを打ってもディスプレイに文字が表示されない(無反応)、
表示されるまでに時間がかかる(出力遅延)、
作った文章が、全部消えてしまう(データ消失)、など。
それって認知症やろ。
マシン自体が15年ぐらい前のモデルなので、能力が衰えてきているのかもしれない。
母には、すでにiPad miniのお古も渡してあって、タブレット端末の使用を勧めているのだが、まだ慣れないようである。
とりあえず、iMacのキーボードを掃除してみることにした。
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| US English版キーボード。ローマ字入力に「かな」キーは不要! |
キーの表面が手垢で汚れるのはもちろん、キーの下には小さなゴミがいっぱいたまっている。
個々のキーは電気信号を送信するためのスイッチなので、そのゴミが接触不良を引き起こしているのかもしれない。
キーごしに掃除機をかけるのも一つの方法だが、徹底的にやるためにキーを取り除く。
元の場所にキーを配置するために、あらかじめ写真を撮っておく。
キーボードの掃除は昔からやっていたが、デジタルカメラの出現以前はキーボードを複写機のガラスに載せてコピーをとっていた。
ブラインドタッチの練習も、コピーした紙のキーボードでやったものだ。
話は脇にそれるが……
キーボードには「ホームポジション」が設けられていて、その場所を人差し指で触れて確認しておけば、キーを見なくても目標の文字が入力できる。
小生が練習をしていたのはIBMのマシンだったので、付属のキーボードのホームポジションは「F」と「J」だった。
この二つのキーだけに小さな突起がついているのである。
(テンキーの「5」にも同様の突起あり)
iMac以前のMacintoshに付いていたキーボードは「D」と「K」のキーに突起が設定されていた。
FとJでなければ使いにくいのである。
そこで一計を案じた。
ある日同僚が小生のマシンを使わせてくれと言ってきた。
彼はブラインド入力ができないので、キーを見ながら打っていたのだが、
「これは使えません、キーボードが変です」と言う。
すまんすまんと小生は答える。
D・KとF・Jのキーを取り外して、入れ替えてあったのだ。
その後はキーを元にもどし、別の突起物をFとJに貼りつけて使っていた。
iMac以降、Macintoshのキーボードは接続方式がADB(Apple Desktop Bus)からUSB(Universal Serial Bus)に変わり、ホームポジションもFJ方式になったのである。
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| スイッチがあらわになったキーボード |
掃除機では取り除けない粘着質の汚れを拭き取る。
ついでにUSBの接点もきれいにする。
接点復活剤を綿棒に含ませて……というのが理想だが、ティッシュで拭いただけ。
クリーニングをすませたキーボードでテスト入力をする。
手近にあった新聞の記事をコピーする。
「大阪の八尾空港で小型飛行機が着陸に失敗して墜落炎上……」
免許のない知人を操縦席に座らせて着陸体験をさせようとしたがうまくいかなかったのか。
それはともかく。
入力は滞りなくできたのであった。
2016/03/25
アリババにクレイム
三年ぐらい前、日本橋の裏通りの部品屋で「ジャンク袋」を買った。
使えるか使えないか判らない、スイッチ、抵抗器、コンデンサがいっぱい詰まっている。
使えそうと思うからこそ買うのだが、結局出番がやって来ないこともある。
抵抗器に出番がやって来た。
必要な抵抗値(オーム)のものを、ジャンク袋の中から選り出す必要が生じたので、テスターを買うことにした。
そんなことをせずとも、抵抗器の本体には、その抵抗値を表わすカラーコードが印刷されているのだが、色が読み取れないのだった。
特に、今回必要としている値を表わす「青」は「紫」と見紛う。
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| 抵抗器。同心円の内側が直径5ミリ |
テスターは、電気を扱うプロにとっては必需品である。
電流や電圧を正確に計るための、数千円から数万円はするツールである。
たかが抵抗の値を確認するためだけに買うのはもったいない。
けれども、買ってしまった。
「AliExpress」という海外の通販サイトで安いテスターを見つけたのである。
6.77ドルという価格は、その時点のレートで円に換算すると750円ぐらいである。
しかも、中国から送ってくるらしいのに、送料ゼロ。
ネット上でAliExpressの評判を拾ってみた。
運営はかの有名なアリババである。
商品の品質は中華的(よくはない、という意味らしい)、
納品までに時間がかかる(いつ届くかは読めない、気長に待つよろし)、
しかし、とにかく安いのでありがたい、
というのが概ねだった。
買ったテスターは、到着するまで一週間以上かかった。
航空郵便で届き、ポストに投函された。
開封して商品を確認すると、注文したのとは違う色のテスターだった。
色なんか何でもええやん、使えれば。
そういう寛容なユーザではないので、いちおう文句を言ってやることにした。
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AliExpressは、到着した商品にユーザが満足できない場合には異議を受け付けてくれる。
ウェブからフォームメイルで、色が違うとクレイムをつけた。
相手は中国人だけれど、英語で書いた。
下手な英語に下手な英語の返事があった。
「色は変わりました。機能は同じなので、受けてもらえませんか」
機能は同じなのはわかってるわ、カタログで見た色が気に入っててん。
受けるけども、カタログの写真もアップデイトしとけよ、と返信した。
相手をしてくれたのはウー(Wu)女史。
仰せのとおり写真はアップデイトします、次に何か買ってくれる時はディスカウントしますので、ごめんね。
とまた返信があった。
2016/03/21
LEDバナー
ディジタルサイネージと呼べないこともないが、フルカラーの画像を表示することはできない。
とりあえず、単色の文字をスクロール表示するだけのバナーの製作を継続中である。
しかし、満足のいくパフォーマンスを発揮できるものが、なかなかできない。
一番の問題はLEDの光量不足で、暗い所でしか役に立たない。
| 闇で光るLEDバナー4機種。最大は450ミリ角 |
Power LEDと称するものはもっと明るいが、値が張るし、発熱するらしいのである。
できる限り安価な材料を使って、大きな効果を出したい。
何しろ、反射板は使用済みのカレンダーを切り抜いて、料理用のアルミフォイルを貼って作っているぐらいである。
電源も1.5ヴォルトの乾電池2本でまかなうのが基本コンセプトだ。
安く、軽く、そして明るく作りたい。
プロトタイプの制御部に使っていたマイコンボードは3,000円以上するものだったが、最近作ではマイコンチップ単体で作動させる小さなシステムを開発して、なんと10分の1以下のコストダウンに成功。
いろいろ試せる、という訳で四つもできた。
一番小さいのが約120ミリ角(赤いLEDを使用)。
LEDの密度が高い分、文字の視認性も高い。
青いLEDを使ったのが約200ミリ角。
緑のLEDの明るいものが手に入ったので、300ミリ角も作ってみた。
300角を自宅のベランダに掲げて、前を流れる川の向こう岸から眺めてみたが……
読めまへん。
スタジアムで力を発揮できそうなのは、450ミリ角だけだった。
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| 現状では、これぐらい暗い状態でないと効力低し |
2016/03/18
百均のディスプレイシールド
とにかく、PCを使うことがめっきりと減った。
平面デザインを行って、それをプリンタから出力すること以外に使わなくなってしまった。
タブレット端末(iPad mini)でたいていのことをすませているからである。
本ブログにも専用アプリが存在するので、iPad miniからエントリーしようとするのだが、九割ぐらいの確率で保存に失敗する。
プルクワ?
文章を入力するのには、やはりソフトウェアキーボードよりもハードの方が向いている。
と思って、久しぶりにPCの前に座ったが……キーボードに埃が積もっていたので、掃除から始めることになってしまった。
iPad miniでの入力は、マシンを横向きに持ち、両手の親指で行っている。
親指シフト(by 富士通OASYS)ならぬ「親指入力」である。
これはもともとHP(ヒューレット&パッカード)社の手のひらサイズのコンピュータに入力するために、そのユーザたちが使っていた方法だ。
親指だけでも、かなり早く入力ができる。
その使用スタイルは、最近の若者がゲーム機を両手を使って操作しているのとよく似ている。
iPad miniの画面には液晶保護フィルムを貼ってある。
以前は光沢のあるフィルムを使っていたのだが、指紋が気になってしかたがなかった。
入力にはなるべくスタイラスを使うようにしていたのだが、それでは親指入力ができない。
そこで、光沢がなく(ノングレア)しかも指紋がつきにくいという触れ込みのフィルムに買い替えた。
こんなぺらぺらのものに、千数百円もの出費である。
ノングレアのフィルムは、要するに表面が「磨りガラス」状になっている。
手触りは悪い。
スタイラスの感度も落ちたように感じた。
目立たないだけで、手の脂も確実に付着している。
しかし表面がざらざらしているので、拭き掃除がしにくい……
とNGポイントが続出。
そんな時百円ショップで液晶保護フィルムを発見した。
値段の安さに負けて、購入。
……今のところ、不満なし。
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| 「キャンドゥ」の製品 |
2016/02/28
Jリーグ1部開幕
2016年2月27日土曜日、1試合をのぞいてJリーグ1部が開幕された。
その8試合のうち、ホームで勝ったのはサガン鳥栖だけだった。
翌る日、ガンバ大阪対鹿島アントラーズの試合結果は0-1、ここでもホームチームは勝てず。
新スタジアムでの記念すべき公式戦で、チームはクルヴァのブーイングを浴びることになった。
2016/02/26
『悲愴』と二・二六事件
『本の雑誌』への投稿を、ほぼ毎月している。
最近はあまり採用されないが……
もったいない?のでボツ原稿をリサイクルしようぞ。
投稿のタイトルも『偏固ジャーナル』なので、ブログ版と『本雑』版が存在することになるが、ダブりはないのである。
(以下、改行位置をブログ用に変更)
△偏固ジャーナル忘月。
隣に引っ越してきた人が出すノイズに悩まされている。
直接会って苦情を言うのが正攻法だが、対決を嫌って次善の策をとることにした。
PCでiTunesを起ちあげてBGMを流す。
ハードディスクに収められたリッピングデータの音源であるCDはB●●K・●FFに売り払い、一枚も残っていない。
陽の高いうちならボッサノーヴァを聴く。
隣室の音を遮りつつも読書の妨げにならないようにインストゥルメンタルの曲を選ぶ。
ところが今読んでいる本にラテンアメリカのノリが合わないのである。
そこでiTunesの検索窓にclassicalと打ち込むと、わがコレクションの中からトップでヒットしたのがチャイコフスキーの交響曲第六番『悲愴』であった。
小雪舞う早暁、首相官邸に反乱軍が討ち入りを果たす場面のBGMとして『悲愴』がまさにおあつらえむきだったのが『大日本帝国の興亡』である(つまり討ち入りとは二・二六事件)。
翻訳以外も読むんかいと突っ込まれそうだが、著者はアメリカ人のジョン・トーランドで毎日新聞社訳のレキとした翻訳本(全五巻)である。終戦とほぼ同時に設立された早川書房が七十周年企画として旧版に加筆してリメイク(価格は二〇〇五年比で六割七分六厘アップ)した。
私がすすめる一冊(五冊)および二〇一五年のベスト2(注:ベスト1は『街で出会った欧文書体実例集』)でもある。
(武田伴兵衛・ハヤカワの宣伝マンか59歳プラス1・豊中市)
終戦から71年。
開戦はその4年前、二・二六事件はその5年前のことだった。
2016/02/25
日本橋ショップツアー
(長文)
電子バナーの部品を買う必要が生じて、大阪市内に出かける。
たいていのものはネット通販で間に合わせる。
買いに出かけると、通販の送料よりも交通費の方がかさむからである。
今回はネットで見つからない部品を求めてのツアーである。
求めているのは何かというと、単3形電池をタテに2本直列収納するケースである。
こんな単純なものがネットで見つからないとは意外である。
以前購入したことのあるリアルの店を目指す。
地下鉄で難波まで行く。
ここから日本橋(ニッポンバシ)の電器屋街までは少し離れているが、途中の店店をのぞきながらぶらぶら歩くのがいつものスタイルである。
電器屋街に足を踏み入れたのは今から四十数年前、中学にあがったばかりの頃である。
当時、深夜放送をトランジスタラジオで聴くのが中学・高校生の間で大流行していた。
番組そのものやレコードをテープに録音して楽しむことも続いて流行した。
ラジオやテープレコーダを買うなら日本橋で、というのが我我の合言葉だった。
まとまったお金を持って店から店をまわり、目当ての製品の販売価格を比較していた。
価格ドットコム・オン・マイ・フットであります。
子どもながら、値切るということを当たり前にやっていた。
先輩たちに、そう教わっていたからである。
現在の難波に戻る。
高島屋百貨店の真下から地上に出て、日本橋方面に歩き出す。
銀行を襲い、口座から軍資金を引き出す。
銀行を出て少し行くと、厨房や飲食店向けの商品を扱う道具屋筋商店街を通る。
自宅の台所用品の過半はここで購入したものたちである。
陶器を主に扱う店にふらりと入る。
姿形のいいラーメン鉢があれば買いたいけれど……
三つの店をはしごして何十鉢も拝見したが、気に入ったものなし。
妥協を許さぬこの性格、なんとかならないか。
(なりまへん)
道具屋筋を抜けると日本橋エリアである。
大昔は家電とオーディオ、ちょっと昔はPC、現在は携帯電話とメイドカフェといった店が目立つ界隈。
自分でラジオやオーディオ機器を組み立てるマニアのための部品屋も、昔は大通り沿いに店を開いていたのである。
ニノミヤ無線しかり、サトーパーツしかり。
マニアの呼称はいつの間にかオタクと変わり、その人たち向けの店は大通りから一、二本裏の通りへと移動したのである。
今回目指すのは、そんな裏通りにある店店である。
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| 千石電商で電池ケースを買う。交差点の向こう側にマルツが見える |
裏通りだけれど、道幅は広い。
信号を左に折れて少しのところに「DIGIT(デジット)」、右に折れて大通りに当たる角のところに「シリコンハウス共立」という店があり、写真の店と合わせて4店をはしごする。
同じ商品でも店によって価格に幅があるのは当たり前なので、足を使って調べ、最も安い店で買う。
ネットでこれをすると送料が店の数だけかさむので、実店舗ツアーならではのメリットがここにある。
千石電商で、目当ての電池ケースを購入。
とりあえず1個あれば用は足りるのだが、4個まとめて買っておく。
他にユニヴァーサル基板(部品をのせる)、プラスチックのケース(基板を入れる)を購入。
マルツ(元は丸通という名前)はパスしてDIGITへ行く。
この店のみが昔の部品屋の風情を現在まで残している。
抵抗器1本(120オーム)、積層セラミックコンデンサ10個(0.1μファラッド)、セラミック発振子4個(8MHz)、ICソケット4台(28ピン)、スペーサー12本(基板取付け用)を購入。
Arduinoに搭載されているのと同じマイコンを見つけたが、生の状態で600円は高い。
パスしたマルツに入店。
さきほどのと同じマイコン、しかもブートローダ書き込み済みの状態で420円。
3個まとめて買ってしまった。
一番大きな店、シリコンハウス共立へ行く。
エスカレータで昇り降りする立派なビルヂングである。
プッシュスイッチ1個(押すたびにON-OFF切替え)、トグルスイッチ1個、ピンソケットいろいろを買う。
プッシュスイッチが250円、そのサイズに比すと非常に高価だが、電気で動くものにスイッチがあるとないとでは格好の良さが違う。
ものによると、電池ケースに電池を入れることがスイッチオンとなったりするのである。
井之頭五郎ぢゃないけれど、腹が減った……
最近数が増えたコンビニエンスストアに飛び込んでパンを二つ買う。
イートインというスペースに席を借り、帰途のエナジー補給。
ジュンク堂千日前店に入る。
部品屋よりも買いたいものの多い、危険な店である。
講談社のブルーバックスの棚でRaspberry Pi(ラズベリーパイ)関連の入門書を検索。
Arduinoはたんなるマイコンボードだが、こちらはレキとしたコンピュータだ。
電子工作関連の棚も検索したが、一冊も買わずに退店。
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| 千日前店閉店のお知らせ。他のジュンク堂とダブるからか? |
この店の向かいに「なんばグランド花月(NGK)」があって、人通りが多い。
ジュンク堂を出て、NGKとは反対方向にあるゲームセンターを通り抜けて帰るのが常である。
そこでゲーセンを抜けて……のつもりが、いつの間にかゲーセンはパチンコパーラーに模様替えされていた。
そこを通り抜けたとき、体中が煙草くさいのに気づいた。
戎橋筋から心斎橋筋へと、東アジアの人たちの群をかき分けながら歩いた。
都心にしか店のない「GU」に入る。
フランネルのパジャマを、約2,000円で買う。
ターンブル&アッサーによく似たデザインのパジャマがあるのだが、そちらは20倍の価格である。
ブラボー、GU。
改装中の大丸百貨店の下から地下鉄に乗り、帰る。
2016/02/18
ひさびさに掲載
『本の雑誌』2016年3月号に、偏固ジャーナルからの投稿が採用された。
毎月せっせと電子メイルで送稿しているのだが、ここのところ「打率」が低迷していた。
久しぶりのヒットというわけだ。
毎回、本にまつわる話を短いエッセイに仕立てているが、今回はナベサダがテーマだった。
ナベサダこと渡辺貞夫が航空機の中で、北原亞以子あての手紙を書いている。
北原とは『深川澪通り木戸番小屋』という時代小説シリーズなどの作者であり、このブログを書いている時点ですでに故人となっている。
渡辺は、作者自身か編集者に依頼された北原作品の解説を、ヨーロッパの公演先からの帰途、書こうとするのだが……
ナベサダという人は、本業のジャズ以外に写真の腕前でも評価されているが、文章の方もたいしたもんやということがわかるのである。
2016/02/15
杮落とし
こけらおとし、である。
春のごとく暖かい2月14日、市立吹田サッカースタジアムにおいて、杮落としの試合がガンバ大阪と名古屋グランパスの間で行われた。
市立といって、どこの市かといえば吹田なので、正式には吹田市立吹田サッカースタジアムという名称になるのか。
偏固ジャーナルでは独自に(勝手に)「万博フットボールパーク(Expo Football Park)」と呼んでいる。
VIPの友人からの招待を受けて、彼らが利用するラウンジ付きの席で観戦することができた。
いつもの調子で、受付開始直後に入場したのだが……
VIPがそんな早い時間にスタジアムに行かないということは、自分の頭の中にはなかった。
という訳で、VIPラウンジはまったく受入れの準備ができていない状態だった。
対応できるスタッフをようやく見つけ、ラウンジのすぐ内側(つまりフィールド側)の指定席に座らせてもらうことになった。
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| VIPラウンジに一番乗り。早過ぎて迷惑な客だった |
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| ラウンジから観覧席へ出られる |
フィールドでは前前座の、ジュニアの試合が行われていたので、観戦する。
それが終わると、前座の試合があり、それも観る。
ガンバOBの中山悟志と山口智ご両人の引退試合である。
天才・礒貝洋光をはじめ、ガンバに縁のある人たちが顔を揃える。
初代監督の釜本邦茂、「FOOT x BRAIN」の勝村政信、松平健の各氏もゲスト参加した。
引退する二人に花束を渡したのは、ガンバの遠藤キャプテンと、対戦相手の名古屋に移籍した明神選手。
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| 本戦前、整列したG大阪と名古屋のイレヴン |
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| バック側スタンド。前前座試合中の図 |
スタジアムへのアクセスは「最悪」。
最寄りのモノレイル駅「万博記念公園」からダイレクトに歩ける道を、昨年11月にオープンした「EXPOCITY」にさえぎられ、迂回路を延々と歩かされる。
試合終了後、スタジアムから駅までの長蛇の列ができた。
牛歩で進むこと20数分、駅に着いてからホームに降り立つまで、さらに30分。
入線してきた列車を1本見送って、やっと乗車。
イワシの缶詰め状態で帰った。
予想した通りの混雑だったが、うんざりである。
2016/02/12
Remake: プロトタイプ01
専門のベイカリーではなく、一般の市場で気に入ってよく買うフランスパンがある。
小麦粉が原料の製品が軒並み値上げをするなかで、ずっと同じ値段で売られている。
これはありがたや、というわけでまた買うのだが……
焼き上がりサイズが小さくなっている気がするのである。
(がくっ)
ところで、LEDマトリクスの話の続きである。
プロトタイプの一つ目は、実際にスタジアムに持って行き、パフォーマンスを確かめた。
陽光の下では、微かに点滅しているのが見えるだけで、何を表示しているかはまったく判らない状態だった。
という訳で、あっさりボツになった。
しかし、捨ててしまうのはもったいないので、本棚の片隅に置いておいた。
それから三年。
部品屋で手に入るLEDの性能が上がり(つまり明るくなり)、かつ安価になった。
そのLEDでよりパフォーマンスの高い電子バナーを作ることにした。
懲りていないわけである。
プロトタイプ01のLEDを新しいものに置き換えることは非常にやっかいなので、新規に作った。
その際のノウハウを活かして、プロトタイプ01を少し改良したのである。
ガソリンスタンドの価格表示を参考にして、LEDの光を拡散するケースにすべてを収めた。
ケースは100円ショップで手に入れた小物入れである。
メインボードも小さな互換機が新たに手に入ったので、全体を小さくまとめることができた。
しかも、これまた安価なのがうれしい。
Arduinoが3,000円ぐらいするのに対し、今回使用した最小構成の互換機はその四分の一ほどの値段なのである。
| リメイクなったプロトタイプ01は半透明のケースに収納。全点灯した状態 |
| 単四形の電池ケース、スイッチ、マイコンボード |
2016/02/08
プロトタイプ01
四年ぐらい前のことになる。
LEDのマトリクスを自作しようと思い立った。
その頃よく通っていたスタジアムの最前列の手すりに、横断幕の代わりに電子バナーを吊るそうという思惑だった。
市販品のLEDマトリクスは一体成型されているので、分解して中の構造を調べることは、素人には不可能である。
64個のLEDが8かける8のマス目状に並べられている。
背面には端子のピンが8本、上下に一列ずつ、合計16本突き出ている。
64個のLEDの点滅を、この16ピンで制御するのである。
LEDのメーカーのウェブサイトで調べてみると、各製品の仕様書がPDFで読めるようになっていた。
現物をリエンジニアリングすることは無理でも、仕様書が読めればOKだ。
その仕様書の中に、64個のLEDの回路図が記載されていたのである。
中学校のアマチュア無線クラブに所属していた頃から、回路図を読むのは苦手だ。
しかし、部品は脚が2本のLEDだけなので、つなぎ方さえ理解できればいい。
要は、LEDのプラス側の脚だけ連結して8行、マイナスの脚を連結して8列のマトリクスを作る。
脚の連結は、ハンダ付けで行う。
これまた苦手種目だ。
手先は器用だと自惚れていたのが間違いだったと思い知らされる時。
材料のLEDは、日本橋の部品屋で手に入れておいたものだ。
特売品で、ポリ袋にがさっと100個入れられたものが、1000円だったと記憶している。
| とりあえず、これが最初にできたLEDマトリクス |
| 配線が終わった時の状態 |
| Arduinoそのものが取り付けられている |
LEDマトリクスの点滅を制御するプログラムは、他人が書いたものをウェブ上から拝借して、それに手を加えた。
Arduinoは、ハードもソフトもオープンソースなので、気兼ねなく使えてありがたい。
プログラムに手を加えた、と書いたが、回路図同様にプログラムもほぼ読めない。
少ないながら読める部分があって、そこには文字の形が64個のドットで記述されていたのである。
点灯するドットは「1」、消灯するドットは「0」で書かれていて「1」の部分をつなげると1個の文字に見える。
8かける8ドットのフォントならば、得意分野である。
こつこつ「1」と「0」を書き分けていけば、やがて文字列ができ上がる。
文字列を右から左へスクロールさせるのはプログラムの残りの部分がやってくれる。
こうしてプロトタイプ01、と今では呼んでいるLEDマトリクスは完成したのだが……
特売品のLEDは光量不足で、昼間のスタジアムではとても使い物にはならなかったのでした。
2016/02/06
立春をすぎて
ブログエントリー低調。
2015年12月は末日にやっと一件。
明けて2016年1月はゼロエントリー。
書く、と誰に約束したのでもなく、自分の正気を保つためという理由で始めたが……
他のことに時間をとられることが多くなってきた。
つぶやくぐらいならできるかも、とTwitterまですることになった。
140字なら、あっという間に書けるからね。
ちなみにTwitterのアカウントを作るのは三つ目。
140字で連載小説を書こうとしたが、中途挫折。
最新のアカウントは実名登録にした。
アプリ連携というやつで、ツィートしたらFacebookの方に自動的にアップされるようにした。
TwitterがFacebookと違うところは、スパンが広いこと。
つまり、閉鎖的でなくオープンで、一言つぶやくと世界中からリツィートがあるということだ。
ロシア人がリツィートしてくれたので、彼のところを覗きにいったのだが、一語も理解できなかった。
それはともかく。
今もっとも時間をとっているのが「電子バナー」の製作である。
Arduino(アルドゥイーノ)という、マイクロコントローラをプログラミングするボードを手に入れたのが事の始まり。
このボードのピンソケットにLEDを挿して点滅させるだけなら、ただの理科実験に終わる。
タテ8行×ヨコ8列(逆かな?)のマトリクス状に並んだLEDを順番に点滅させられることを知り、これはスタジアムで使えるのでは、と思いついた。
プロの試合で審判が使用する、交代選手の背番号や追加時間を表示するための電光表示板をイメージした。
あの表示板は数字のみを表示するが、そこに何らかのメッセージを「流したい」。
それがつまり「電子バナー」と呼ぶ所以である。
マトリクス状のLEDは市販されている。
前述のハチハチ(8×8)や、5×7、5×9、他のバリエーションがある。
8×8の製品で、大きくても60ミリ角なので、到底スタジアムでのメッセージ表示の役には立たない。
という訳で、LEDをバラで64個買ってきて、大きな枠に並べてマトリクスを作ることにしたのである。
この話、先が長いので、今回はここまで。
| 市販品のLEDマトリクス(60ミリ角)を基板に載せたところ |
2015/12/31
去る年
12月は一回のエントリーもなく過ごすところだった。
他にいろいろやりたいことがあって、書く暇がなかった。
▼こんなこと(A)とか、
▼こんなこと(B)とか。
AもBも、LEDを使った「電子工作」で、もともとは自分がArduino(アルデュイーノ)という、マイコンを開発するボードに興味をもったことに始まる。
Arduinoとは、▼こんな姿をしている。
イタリアの製品。
Duemilanove(デュエミラノーヴェ)は2009という意味で、製作年を示している。
逆さになったATMEGA328というマイコンチップにプログラムを書き込み、いろいろな働きができるようにする。
さまざまな関連ブログを読むうちに、マトリクス形状に並べられたLEDを使ってグラフィックを表示している人の記事を見つけた。
そういうことができるなら、スタジアムに持ち込んで応援のメッセージを表示することもできる、と思いついた。
紆余曲折あって、でき上がったのが作品Aである。
30センチ角の木枠を作って、その中にLEDを8×8のマトリクスに並べたものである。
プログラムは、他人が書いたものをアレンジして用いている。
A以前に、45センチ角のものを作ったのだが、Arduinoをボードごと装着したり、LEDの光量が不足したりといった不都合があって、成功には至っていない。
安くて明るいLEDが手に入ってできたAは、日中の試合でも使用に耐えるだろう、たぶん。
作品BはPOV(Persistent Of Vision)、つまり残像を表示する装置である。
8個のLEDを一列に並べて配置し、点滅させながら移動すると、空中にグラフィックが浮き上がって見える、という仕掛け。
これもB以前にはプロトタイプを作って、Arduinoのボードごと空中で振ると、見事に文字が「印刷」された。
プロトタイプを基に、小型化を図ったのがBである。
M製菓のロングセラー商品「チョコベビー」の容器にLED表示部、制御部、電源部をすべてしまい込んでしまおうという、無謀な企画。
年賀状づくりも、ここ何年も母のものと二人分なので、忙しい。
しかし今年は段取りよくいって、クリスマスには発送までを終えられた。
とまあ、こんな感じで2015年はいんでしまうのであった……
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