大相撲の九州場所が始まった。拙宅にはTVがないので、NHKのウェブの「大相撲取組動画」というので、その名の通り取り組みの部分だけ(つまり、立ち合いの瞬間から勝負が決するまで)を、まとめて観ている。すると結びまでの視聴は、あっという間に終わる。実際の取り組みに、いかに長い時間がかかっているか、ということが判る。
昔は炬燵に入って、みかんを食べながら、のんびりとTVを観ていたものである。やはり相撲を観るのが好きな母は台所仕事をしながら、アナウンサーが「時間いっぱいです」と言うのを聴くと、大急ぎでTVの前に駆けつけるのであった。
という訳で、大相撲は現場においても、飲食や雑談などをしながら試合観戦もできる娯楽なのである。他方、海の向こうには大リーグというスポーツがあって、これもまた投手と打者の「取り組み」が延々と続き、全体的に、ゆっくりとしたペースで試合が進むので、客は他のことをしながらでも観戦ができるのである。その特質が、大リーグがNational Pastime(国民的娯楽)と呼ばれ、人気がある所以であって、同様の特質を持つ大相撲こそ、日本のNational Pastimeであると言える。
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