2015/09/04

プロとして・2


逆説的に言えば『プロとして恥ずかしくないデザインの大原則』という本を読むことの方が、プロとして恥ずかしいかも。

佐野研二郎氏とのインタビュー記事が掲載された『Real Design』(えい※出版社)という雑誌を新たに発見した。(※えいは「木」扁に「世」)
7年前のものである。
「Real Portrait Creator」と銘打ったコーナーに佐野研二郎氏とのインタビュー記事が掲載されている。



『Real Design』No.19, January 2008



顔は見せられませんってか。髪の毛で判るよ



掲載年に佐野氏は36歳。
まだ博報堂クリエイティブセンターに所属していた頃である。
銀座のガーディアン・ガーデン(ggg)で開催された「ボツ展」について語ったことが記されている。
今回の事件を連想させる二か所を引く。
▼佐野
「世間の人には完成された広告だけを見てもらうんですけど、
 ボツ案には完成品の根っこがあると思ったんです。
 プロセスって、やっぱりおもしろいじゃないですか。
 アイデアの変遷がね。(後略)」
「(前略)それと、「No Photo No Blog」という張り紙も出しました。
 いまって、写真に撮ったそばからウェブに貼り付けられるじゃないですか。
 それってリアルじゃないし、体感が薄れると思うんですね。
 JPEGで画像がいくらでも検索できるいま、会場だけで見られるものにしたかった。
 (後略)」


個人の感想だが、五輪の組織委員会の長に森氏が就いたと聞いた時に、不安な気持ちになった。
新・国立競技場の建設予算が大幅にオーバーすることを聞いた時には、不信感を抱いた。
エンブレムの問題は不快だが、最も不快なのはベルギーのデザイナー氏の態度である。
チンピラが因縁をつけているとしか思えない。
そもそも、そんなに似てへんでしょうが。

さて、諸問題への対処を、どうするのだろうか
組織委員会の会長は、一連の不手際の責任をとってもらい、解任。
そして、五輪大臣補佐官ぐらいの地位に、デザインセンスを持ち合わせる総合プロデューサーが必要だ。
誰かいい人おらんかな……秋元康みたいな人。
国立競技場の設計・デザインは、指し値で安藤忠雄氏にやってもらう。
施工も同様の方式で。
エンブレムのデザインも同様に佐藤可士和氏を指名する。
つまり、それぞれの親分が始末をつけるという形である。
どですかでん。

 

2015/09/03

プロとして







小雨降る中、近くの田園地帯を散歩した。
実りつつある稲の田の傍らに、モダンな農家を見つけた。
農家と思うで……たぶんね。
極端に細い敷地に載った、総ガルバリウム張りの直方体。
塗装もしていない無垢の状態ではなかろうか。

通り過ぎて少し行くと、旧というよりも本、といった方がいいのではないだろうか、西国街道(さいごくかいどう)と交差する。
街道は、それと判るように路肩に石畳が敷設されているのである。
往時を偲ばせる、こちらは純和風の大きな農家が、道の両側に立ち並んでいる。








ところで、最近巷を騒がせていることの最たるは五輪のエンブレム問題だろう。
我が本棚に『プロとして恥ずかしくないデザインの大原則』というMOOKを見つけた。
盗んではならぬ、という当たり前過ぎることは、書かれていない。

デザインの仕事に携わっていた頃に、先輩ディレクターから教わったことに、
「学ぶはマネぶに通ず」というのがある。
逆だったかも知れぬ。
「マネぶは学ぶに通ず」か。
他人のデザインを真似るのも勉強だ、という意味である。

デザインを志す者は、美術館に行って多くのアートを鑑賞したり、映画をたくさん観たり、本や雑誌もしこたま読む。
他人の作品に接することを勉強の一助とするのである。
その中で、インスパイアされたものをメモライズする。
展覧会のチケットの半券を残しておいたり、映画のパンフレットを購入したり、雑誌を切り抜いたり、自分の手でスケッチしたり。
それらの断片を保存しておく。

断片は手帳やノートに貼り付けておいたり、専用のスクラップブックを用意してファイリングする。
それが何冊もたまっていって、けっこう大きなアイデアソースとなるのである。

佐野研二郎氏は、大層勉強して、ファイルを山ほど作ったのではないか。
エンブレムのデザインを考える際には、着想を得るために自分のアイデアソースを含め、いろいろなものに目を通していたに違いない。
観に行って感銘を受けた、ヤン・チヒョルト展のバナーの写真がスクラップされていたとしても、またそのイメージが作品に反映されたとしても、不思議ではない。
だから、五輪エンブレムの原案はヤン・チヒョルト展にインスパイアされてできました、と釈明した方がまだよかったのに。
しかも、悪人面でかなり損をしたな……と思うのである。
ごめんな。

デザイン界の誰も彼を擁護しようとしないのは、彼の落ち度を認めているからだろう。
デザインに携わる者たちが同じような方法(他人の作品からも学び、得たものを時として自分の作品に活かす)で仕事をしている以上、同様の火の粉が自らに降りかからないように、口を噤んでいるのかも知れない。

 

2015/08/29

リーバス再起






イアン・ランキン著『他人の墓の中に立ち』(ハヤカワ・ポケットミステリ)。
最近、ポケミスの装丁はこんな感じのが多い。
タイプだけの構成ならデザイン費が安くつく、から?
翻訳小説の売れ行きが芳しくない原因は高価格だから、制作費を抑制しているのとちゃうかと勘ぐってしまう。
いや、ええんですよ安価で手に入れられるなら。
ユーザとしてはコンテンツが読みたい訳なので。

買いそびれたので、図書館で借りた。
リーバス警部のシリーズは終わったものと思い込んでいたので、続きが読めることになって嬉しい。




2015/08/28

アップルデザイン↓






処分したMacの箱に、付属品を入れておくための中箱があった。
横腹のロゴマークは印刷ではなく、トムソン抜きである。
こんなところにまでこだわりを見せるのが、アップルらしさである。

アップルらしさと言うよりもジョブズらしさと言うべきか。
ジョブズがいないアップルは、ジョブズらしさも薄れゆく。
尖鋭的だったiPhoneは角が取れた。
フォントは太った→●WATCHしかり●MUSICしかり。



2015/08/27

小龍発見


ヤモリは夜行性だということなのだが、まだ陽の高い時間に遭遇した。
先日侵入を企てた個体と同じものかは判らないが、体長は5センチと小さい。
無事に大きく育って、家を守ってくれい。








2015/08/26

利可楽


喫茶店、とは書くものの、そこの主力商品は珈琲(コーヒー)である。
しかし、どれほど洗練されようともコーヒーはコーヒー、野蛮な味がする飲み物である
吾輩は喫茶店ではコーヒーではなく紅茶を注文したいと欲するのであるが……
コーヒーに注力しているお店の紅茶の味は、どこでもほぼ問題外と言っていい
その店が珈琲専門と称しているのならば、紅茶を注文する客の方が悪いとも言える。
そこで、無難な第三の選択となるのが可楽(コーラ)だ。

……という訳で、昔からかなり大量のコーラを飲んでいる。
噂が事実なら、脳味噌はかなり溶けているに違いない。
懲りずに最近また頻繁に飲んでいるのは、キャップの収集が目的である。

赤い帯のボトル(キャップも赤)が、通常のコカ・コーラ。
黒がコカ・コーラ・ゼロである。








利き可楽してみた(笑)
ゼロの方がキリッとした味で、ノーマルの方は頼りない味だった。
その逆を想定していたのだけれども。


2015/08/24

ちっちゃい恐竜


家から出ようとして玄関の扉を開けた時、ヤモリの襲撃を受けた。
といってもそれは、ドアと枠の狭い隙き間に入り込んでいたのが、肩の上にポトンと落ちてきただけのことだった。
このアパルトマンにはヤモリの巣があって、営々と世代更新を続けているようである。
巣の位置を確認したことはないが、こんなところやあんなところに設営されているに違いない。








ところで、玄関先の地面に落下したヤモリは体長5センチぐらい。
まだ子どもである。
といってもトカゲであることには違いなく、クロースアップで見ると恐竜の顔付きをしている。
家の外に逃げて行ってくれればよかったのに、血迷って?中に入ってきた。
玄関の三和土で見失ったので、勝手に出て行けとばかりに、しばらく扉を開放して待っていたのだが……
出たところは確認できず。
用事があったので、閉めて外出したのである。

相手がもっと大きなトカゲとか蛇だったら、サスペンスホラーである。
出て行ったはずのやつが、夜になって襲ってきたら……!
ヤモリは守宮とか家守と書いて、縁起のいいものとされるし、無害とのことなので、気にしないでおくことにする。

 



2015/08/18

PC整理中


世に「断捨離」などという言葉がはびこっている。
だんしゃり、と打って変換すると、一発で表示される。
勿体ないという思想が頭にこびりついているせいか「捨」がなかなかできにくい。
未練を「断」つ方はなんとかなるんやが……

捨てられずにたまってしまい、場所を取っているものの最たるはPCである。
けっして自慢にはならないが、今まで使ったPCを、捨てたことがない。
例外は二つ。
使い物にならず、中古ショップで叩き売ったWindows CEマシン。
「CASSIOPEIA(カシオペア)」という洒落た名前の、手に乗るサイズの小さなコンピュータだった。
もう一つは、ネットオークションで売った、巨大なPowerMac G4である。
あっ、売ってんから捨てたことにはならへんか……

その他のマシンは、いずれもPCリサイクルのプログラムができる以前のものなので、捨てるのではなくてリサイクルだと思って出すにしても、費用が万とかかってしまう。
つまり、お金が勿体ないので、処分ができないでいたのである。

最近になって、無料で回収してリサイクルしてくれるという、奇特な業者を見つけた。
簡単に梱包して、着払いの宅配便で送り届ければいいのだ。
さっそく、荷物を五つ作って送った。
・ディスプレイ一体型のMacintosh×1台
・デスクトップ型のMacintosh×1台、CRT同梱
・ノート型PC(Windows機×1、Macintosh機×1)
・液晶ディスプレイ×1台

CRT付属のPC一式は重量20キログラムになった。
ふだんは家人に不評だが、元箱を保存しておいて助かった。
ちなみにCRTはトリニトロン製で、たったの13インチ。
軽量でフラットなLCDに慣れたら、もう後戻りできない。

都合、PCを4台始末したのに、まだ3台残ってる……(爆)

 

2015/08/16

敗戦中……


ちょうどお盆の頃に、終戦記念日がやって来る。
負けたということを認めたくないのか「敗戦記念日」とは呼ばれない。
そして、この頃になるとメディアは戦争特集を組み、戦争の悲惨さを強調するばかり。

考えるべきことが、他にもっとあるんとちゃう?





 


2015/08/13

背番号31


まっさきに思い起こされる31番は、特にここら(大阪)あたりでは元阪神タイガースの掛布雅之だろう。
フットボールファンの認識はちゃいまっせ。
ドイツを代表する選手であるBastian Schweinsteiger(バスティアン・シュヴァインスタイガー)が好んでつけるのが「31」である。

昨シーズンまでブンデスリーガのバイエルン・ミュンヒェンに所属していたのだが、今季イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)に移籍した。
マンUでは、モイーズ前監督のお気に入りのフェライニという選手が31番をつけているので、シュヴァインスタイガーが何番をつけるのかが、気になっていたのである。

シュヴァインスタイガーは31番をつけることになった。
フェライニは「27」に変更。
シュヴァインスタイガーが要求したのか、フェライニが譲ったのか。
とにかく、それほど31番に対してこだわりがあるということだ。

プレミアリーグの2015/16シーズンが開幕した。
マンUは新しくadidasからユニフォームの供給を受けることになった。
トップチームにドイツ人選手を採用するのも、今季が初めてということである。
 

2015/08/05

噛みつく木?


新御堂筋沿いの歩道に連なる里山にフェンスがあって、そこに木が噛み付いているの図。
上部は切り取られ、眼は誰かが後から彫ったものと思われる。







板で作ったレタリングを、テッピにつけてみるの図。
賃貸アパルトマンであれ分譲マンションであれ、ドアの外側は専有物ではないので、こういうことは反則である。
という訳で、撮影終了後は速やかに撤収。












2015/07/31

ラストピース


四六判・並製本、1600円+税



iPad miniへの主たる入力手段を、指からスタイラスに変えて、だいぶんストレスが減った。
入力の効率もかなり下がったのだが、ウェブログなど大量に文字を打つときは、外付けのキーボードを使う。
外付けといってもBluetoothによる無線の接続だ。
タブレットでキーボードを使うなど本末顛倒だが、ディスプレイの表面が汚れるのが結構なストレスだったのだ。

『ラストピース J2降格から三冠達成を果たしたガンバ大阪の軌跡』を読んだ。
フットボールジャーナリストの下薗昌記(しもぞの・まさき)著、角川書店刊。
読後の満足度(☆五つが最高点)は、☆☆★★★。
「三冠達成を果たす」という言葉は、なってないね。





2015/07/29

Make: ウッドレタリング





ベランダの鉄の手摺に、磁石で引っ付いているアルファベ。
粗木を使った素朴なレタリングです。
天地約90ミリ、CNCではなくハンドカットなので書体は「ほぼ」Futura Boldだ。

PCからプリントアウトした文字をテンプレートにして、ジグソウで切り抜く。
正確にトレースできずにはみ出した部分を、やすりで削る。



紙のテンプレートは、板に糊付けしておく



テンプレートが付いたまま切り抜く



薄く下塗りをした文字の裏面に、直径6ミリの穴を掘る。
この穴に磁石を埋め込む。
ピップエレキバンみたいなやつを。



文字の裏面に穴あけ(6mm径)



穴に接着剤を流し込み、6mm径の磁石を埋め込む



A面およびC面を白塗り



表面をピュアホワイトで仕上げ塗り。
白は地肌が透けて見えるので、スプレイと手塗りを合わせて三回塗り重ねた。






2015/07/18

チャイの川





台風11号一過。
雨は止んだが、山からは大量の水が川に落ちている。
眼下を流れる千里川の水は、ミルクティのような色だ。



ところで、下の画像は我が家の冷蔵庫。
フットボール柄にデコレートされました。
黒いペンタゴンは、磁石が埋め込まれた木片。






2015/07/16

HDD抜き取り


国立競技場の再建案を白紙に戻す、やて。
安保法制案可決より大きいニューズ。
IOCに、どう申し開きをするのか。
ザハ・ハディドへ、どう詫びを入れるのか。


古いPCを処分するのに際して、いろいろなデータが入っているハードディスクを、事前に取り除いておくことにした。
機種はMacintosh SE/30である。
実はこれ以外にも何台かあるが、とりあえずこれから始める。
愛着があるし、もったいないし、という気持ちは断たねばならぬ。

SE/30の筐体は、ユーザによる分解を拒否するかのような、特殊なネジが使われている。
普通のネジ回しでは対応できないので、わざわざそれ用のドライバーを買った。
買ったのは何年も前のことだが、コンピュータをそう何度も分解することはないので、今日まで片手の指で足るほどの回数しか使っていない。






白いカードで端子部が覆われているのが9インチのCRTである。
その右側に尾部が見えているHDDを取り除く。
接続ケーブルを脱去し、ネジを脱去し、ドライブ本体を脱去する。
ダッキョ、である。
国語辞典(岩波の第六版)には載っているのに、漢字変換の候補にはない。
バッキョは一発で抜去と出るが、辞典には載っていない。






取り外したHDD。
懐かしいQuantum(クォンタム)製である。
容量80MB。
ギガではなく、メガである。
黄色いLEDは、自作したアクセスランプ。





2015/07/15

銀背のアシモフ






図書館で本を借りる。
『帰郷』(エース・アトキンズ/ハヤカワ・ミステリ文庫)
『ヘンリーの悪行リスト』(ジョン・S・シェパード/新潮文庫)
そして、今さらながらのアイザック・アシモフ『鋼鉄都市』である。

『鋼鉄都市』は現在、ハヤカワ文庫SFに収められていて、図書館にあるのもきっとそれだと思って借りにいったら、画像にあるようにハヤカワ・サイエンス・フィクション・シリーズのものであった。

背表紙が銀色なので「銀背」と呼ばれている。
貴重な出会いだったが、組版、印刷とも古くて読みづらい。



2015/07/14

Bicコレクション


網戸が自動的に開き、竿にかけて干してあったバスタオルが洗濯バサミごと飛んで行った。
ここから三日の洋上にある台風が、強い風を送り込んでいる。


画像は、自分の文房具の中の「Bic(ビック)」コレクション。
芯の太さ1.0ミリというところにこだわっている。




上から四本目がNew Zealand製で、それ以外はFrance製。





多色ボールペン。
一番上は珍しいショートヴァージョンの四色ペン。
黒・赤・青・緑、芯の太さは1.0ミリである。
二本目は黒が1.0ミリと0.8ミリの二種装備された三色ペン。
四本目はオレンジのアクセントが入ったオールブラックのヴァージョン。





一番下のものには替え軸が付いている。
この黒い替え軸の先端が、スタイラスになっている。




ボールペンとしても使えるように、先端には穴があいている。





オールブラックのヴァージョンの軸と交換した。
デザイン的に最もしっくりくる。



2015/07/05

本の雑誌40周年


『本の雑誌』が生まれた頃にゃ、わてら『POPEYE』を一生懸命読んでましたわ。
救命胴衣のようなヴェストを着て大学に通い、教師からはお前らなにアメリカナイズされとんねんと揶揄されてたな。
当時は反発したけれど、今になるとよく理解できる。

ところで、その『本の雑誌』を読むようになった経緯みたいなのを書いた。
読者アンケートに応募する形で。
普段投稿している「三角窓口」というのは押しかけ原稿なので、採用されても謝礼は出ない。
しかしアンケートは依頼原稿ということになるので、謝礼(原稿料)が出るのである。
何千円か分の図書カードを贈ってもらえる。

それで、久しぶりにアンケートの方に原稿を書いて、応募したのだが……
図書カードはゲットできず。
ボツ原稿を捨ててしまうのはもったいないので、この場で公開してみることにした。
改行位置などはウェブログ向けにアレンジした。

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アンケートのお題は「私の『本の雑誌』体験」

●まずは告解。私はたんなる本好きで、活字中毒者ではありません。
昔から、読む本を選ぶのはたいてい自分の勘頼り。
という訳で……
▼『本の雑誌』をまったくスルーしていた時代が長い。
その存在すら認識していなかったと言ってもいいでしょう。
ただ、書店に行って面陳してある月刊誌の前を通るたびに、しきりに自己主張をしてくるものがあることを感じていました。
こちらをワニ目で睨んでいる奴(ワレなに面陳、ちゃうわメンチ切っとんねん)。
ある日ついに喧嘩を買うことに。いいえ立ち読みですませましたけど……
▼初めての第三種接近遭遇は1999年4月号。
つまりスルー歴23年。
『本の雑誌』というタイトルに接して、ん?と思わせて気を惹くところに命名者の広告センスを感じました。
奥付け(デスク浜本42才車をボルボにかえました)と目次(表紙デザイン/和田誠)をチラっと見てから(もしかして、リッチでメジャーか?)「笹塚日記」を読みました。
運の尽き、ぢゃなかった、もし3月号を手にとっていたらこの運命的な出会いはなかったのです。
以降しばらくはこのヤクザなおっさんの日記だけを立ち読みする月々。
申し訳ないのですが、買いもせず。
他のページも読まず。
▼したがって、北上次郎イコール目黒考二と気づくのはまだ先の話です。
冒険小説を読んでいた私は『笹塚日記』以前に、目黒さんとは知らずにお世話になっていた訳です。
ずっと後に、ドライカレーのレシピについてのメールを送った件で私自身(頭文字T)が日記の記述に現われた時は、店にある『本の雑誌』を買い占めて友達郎党に配ったろうと思いましたが、そこにあったのはたったの二冊。
▼オフセット印刷に移行した直後の2003年4月号から買い始めました。
白くなった誌面は以前からの読者には不評だったようですが、私は読みやすく感じた少数派の一人です。
■(武田伴兵衛・愛書家59歳・豊中市)


 

2015/07/04

残念なドーナツ






















マーケットで見かけたら、たいてい二つか三つは買ってしまう。
「宝塚ハードドーナツ」
いつものオレンジ色のパッケージが見当たらず、真っ赤な色が追加されたものを見つけた。
デザインが変わったのだと思い込み、それを買って帰ったのである。
ところがこれは新しい商品で、従来のタイプがシナモンのパウダーを使っているところを、メープルシュガーに置き換えたものだった。
どですかでん。
どうですかねえ、ということなのだが……
はっきり言って、これほど不味いドーナツを食べたのは初めてだ。
思いあまってシナモンの粉を振りかけてみたが、改善できず。



2015/06/27

箱がいっぱい


Amazon.co.jpを便利に使っていたら、箱がたまることたまること。
バラして資源ごみとして出したのもかなりあるが、現在残っているのを勘定すると、2打あった。
2ダースである。
24パコである。
そのうちの半分を、バイク(自転車)の部品入れとしてリユースしている。
このお馴染みの箱の中には、納品物を固定するために透明なポリラップを被せた段ボール板が入っており、さらにその板はホットグルーで箱そのものに接着されている。
板を力まかせに取り除こうとすると、箱の内側が醜く破損する。
注意しながらゆっくりと剥がすと、グルーがヒルのように張り付いたまま、板だけを外すことができる。
その後、グルーも指で転がすようにして取り除くと、やっと物入れとして使える状態になる。
箱の蓋は片開きにできるので、便利だ。
たいがいの自転車の部品は、この薄い箱に収めてしまえるのである。