2020/05/24

正金のプチナイフ


物持ちがいいので……いや、物が捨てられないという方が正しいでしょうか。
一時はコンピュータが大小七台も部屋にあった。
しかも、購入時の元箱も保存してあったので、それらの占有スペースは非常に大きかったのである。
コンピュータは、その後ネットオークションで売却したり、リサイクル業者に引き取ってもらったりして、数を減らした。
オブジェとして成り立つ、美しいデザインのものが多かった。
宝の持ち腐れ、泣く泣くの「断捨離」である。

断捨離といえば、建築資材メイカーのサンワカンパニーが、収納用の家具も開発しているのだが、その商品名が「ダンシャーリー」というのである。

それはともかく、「正金のプチナイフ」が、お題であった。
正金は、MASAKANEと読む。
今から40年ほど前に、神戸元町センター街の「菊秀(きくひで)」という、刃物・金物を扱う店で、正金の牛刀とプチナイフを買った。
何をするのも、まずは道具選びから始めるのが、我がスタイルである。
菊秀のショウケースで見た正金の包丁は「デザインがよかった」。

源正金は、その昔横浜で初めて西洋包丁の製作を行なったということである。
正金の和包丁には、縦書きの「源正金」という銘が打たれていたのだが、牛刀やプチナイフには、
MARQUE DÉPOSÉE MASAKANE JAPON
とフランス語で刻まれ(登録商標:正金・日本の意)、ハンマーを振り上げた腕のロゴマークと、○の中に「金」の文字が入った印に挟まれていた。

買ってから40年、牛刀は事情があって、すでに人手にわたり、手元にプチナイフだけが残った。
料理好きではないので、あまり使っていなかったが、久しぶりに研いだ。
今さらながら、ナイフをよく見てみると、ハンドルの木部がナイフの金属よりも大きいところがあるのが、わかった。
2枚の木の板でナイフの持ち手を挟んでいるところに凹んだ溝ができていて、そこに錆びや汚れが、たまっている。
刃を研ぐついでに、ハンドルもきれいにしようぢゃないの!



刃渡り12センチ、全長22センチのプチナイフ

ハンドルの木部の方が大きく、溝ができている

木部をカッタナイフで削る

サンドペイパで平滑にする

切削と研磨終了

木部にワトコオイルを塗り込んで、乾燥中

一丁上がり

2020/05/23

劣化キャスタ


自室にホームエレクタの棚が六つある。
エレクタというのは、鉄のワイヤを溶接して作った枠(フレイム)を鉄柱に固定して、棚を形成するものである。
店舗の商品陳列棚に使われることが多いが、その家庭版と言えるのがホームエレクタである。

自室のホームエレクタの支柱にはキャスタが取り付けてあるので、棚ごとゴロゴロと位置を移動させることができる。
……できるようになっていたのであるが、キャスタが駄目になった。
キャスタの車輪の素材はウレタンゴムなのだが、経年劣化して外側から崩壊し始めたのである。
新品に買い換えればすむものを、費用をケチって、修理できないものかと考えた。


ボロボロに崩れたキャスタと交換用に買った車輪(左)


まずは、車輪だけを交換する方法。
インタネットで調べて、モノタロウのウェブサイトなどもチェックしたが、手っ取り早く最寄りのホームセンターで購入。
とりあえず1個だけにして、現物合わせを行なう。
ホームエレクタの棚の一つをジャッキアップして(大変危険!)キャスタの一つから車輪を抜き取って、比較した。
車軸径が合わず、交換は断念。

次に、車軸径を基準にして、車輪の検索のし直し。
該当品なく、断念。

また次に、キャスタごとの交換を検討。
キャスタを鉄の支柱にねじ込んでいるボルトの見本を持って、ホームセンターへ。
そこにある、どのボルトとも規格が合わず、断念。
これで諦めて、エレクタ純正のキャスタを買えばよかったのに。

アメリカの有名なヴロガー(vlogger)に、ケイシー・ナイスタット(Casey Neistat)という人がいる。
この人がニューヨークのオフィスで使っていたテイブルに、スケイトボード状の足が付いているのを、YouTubeで観たのである。
これを真似て、エレクタの足を自作することにした。

外出自粛を要請される中、またホームセンターへ。
板材1本・小キャスタ8個・スクリュウを購入。


上等すぎるヒノキ板

結局、地べたで切断。粉まみれ!

50センチに切った板片の角を、ジグソウで切り落とす

これが「スケイトボード」の本体となる

切り落とした角を、滑らかにする

角を丸めたもの(上)と未処理分


キャスタの位置決め

エレクタの支柱が入る穴を掘る

止め穴が掘れるドリルビット

「穴掘り」完了

キャスタ取り付けの下穴を空けて、塗装(ワトコオイル)
キャスタの取り付け。スクリュウの色が揃わず


キャスタの取り付け完了


積載物を、ほぼ取り除いたエレクタ棚

いよいよ劣化キャスタを取り外す

「スケイトボード」への載せ替え完了

ボードの上に物が置ける


結論:かかった手間隙および費用を考慮すると、純正キャスタを買って取り替えた方がよかったよ……
 

2020/05/10

スコヤを探して


外出の自粛を一時中断して、買い物に出かけた。
運動を兼ねて、MTBで走る。
この場合、MTBとは「MTB-like Town-riding Bike」のことであり、本来は山道を走るためのバイク(自転車)を、街乗り用にアレンジしたものである。

まずは、チェインに潤滑油をくれてやる。
コマ一つおろそかにせずに一周注油することが肝要である。
注油前にはチェインをから拭きして、ゴミを取り除いておく。
注油したら、スプロケットを全段空回しして、潤滑油を行きわたらせる。

次に、タイヤに空気を補給する。
空気を入れすぎると、チューブが破裂する恐れがある(経験あり)。
空気が足りないと、乗り心地はソフトになるが、接地面が大きくなって、走行効率は下がる。
ものすごく足りないと、チューブはリムと路面にはさまれて、パンクする可能性が大きくなる。
適度の弾力を確保しつつ「パンパン」に近い状態になるように、空気を入れる。
タイヤの接地面積が小さいほど、摩擦が小さくなって、運動効率がアップする道理である。

チェインとタイヤに世話を焼いてやると、バイクの走りが良くなる。
どれぐらい良くなるかというと、シフト一段分ぐらい、軽くなるのである。


愛車は1999年型のアメ車をカスタマイズしたもの。尾灯以外、銀と黒のカラリング



自転車なら、人と接触することなく移動ができる。
本日の目的地は、箕面・船場東にある「Buff Stock Yard」。
週末しか営業しない、と思っていたので日曜日に出かけてきたのだが、月曜日も営業日であった。
アメリカから大量に仕入れるガラクタに、超高い値付けをして売る店である。


倉庫をそのまま店舗にして営業している

ガラクタ満載のエントランス


スコヤを求めているのであった。
スコヤとは大工が使う直角定規のことで、square(スクエア)という言葉が訛ったものと言われている。
実際に、店で「スコヤを探しています」と言うと、店員が「スクエアですか?」と聞き間違えてくれたのだが、彼はそれが何を意味するかは、ご存知なかったのである。

結局、店内を渉猟してスコヤを見つけたが、求めていた金属(アルミ)製ではなく、樹脂製のものであった。
国内のホームセンターなどで見かけたことがないのは、目盛りがセンチ刻みではないからだろう。
ついでにスタンリーのメジャーも買った。
これも、ホームセンターではお目にかかれないブランドである。


本日の「戦利品」(金払たけど)3点


色といい、フォルムといい……


アンティークのテープディスペンサも、形に惚れて買ってしまった。
おいおい、セロテープなんか、今どき使わんやろ!

なんやかんやで、1万円以上も散財することになった。
しかし……
自分の体で風を切って走るのは、気持ちいい!
 

2020/04/22

SSD、快感!


macOS Catalinaを搭載したMac mini(Late 2014)が、どれほど鈍かったかというと、
コマンドを一つ打ち込んでも、まったく反応なし。
数秒経過した後、虹色の円が画面で回り始めて……の繰り返しで、作業が全然スムーズに進まない。
テキストの入力は、漢字変換候補を表示させようとするたびに、作業がストップしてしまう。

ウェブで調査すると、外付けSSDに内蔵HDの中身を複製[replicate]し、そのSSDからMacを起動すれば、処理速度がアップする(らしい)ことが分かった。
(注:macOS内では[複製]ではなく[復元]という語を採用している)

そこで、SSD(約5,000円)とSSDを収納するケース(約1,000円)を、二つのウェブで発注した。
マシンを新調するよりも、はるかに安くすむ(つもり)。
ケースは郵便受けに投函・納品された。
スマートフォンぐらいのサイズなのだから、投函ですませてくれればいいものを、SSDの本体は宅配便で届けられたので(精密機器扱いだから?)、玄関で受け取ることになった。


パッケージ2種


SSDのケース



ケースは、あえて透明のものを選んだ。
中身が透けて見えて、かっこいい。
いや、かっこいいか否かは中に入れるSSD本体のデザインによって決まる。
SSDには、台湾ブランドのtranscendを選んだ。
ウェブ上では、特に評価の高いSSDではなかったし、価格が特に安いというわけでもないtranscendを選んだ理由は、これである。


銀色の筐体。しかし、回転しないのにDriveとは?



Mac miniのカラリングにフィットする。
これまで、外付けのDVDドライヴ、同・ハードディスクドライヴを買い足す場合にも「見た目を優先」してきたのである。


背景・上から:外付けHDD、DVDドライヴ、Mac mini






SSDをケースの中にセットして、肝心の「復元」である。
⌘+RをプレスしたままMac miniを起動したら、macOSのディスクユーティリティアプリを使って、SSDを初期化する。
初期化したSSDに、内蔵HDを複製、ぢゃなかった復元する。
参考にしたウェブページを書いてくれた人は、4時間もかかったそうだ。
自分の場合は、外付けSSDの組み立てを含めて、30分ほどで終了した。





楽勝やん。もっと早くSSDに気ぃついてたら、よかったのに。
そも、外付けのストレイジを購入する際に、SSDも候補に挙がっていた。
SSDが、ある日突然故障して使えなくなる可能性があると聞いて、ハードディスクを選んだのだった(ハードディスクは、故障の前兆を示す)。

Mac miniを再起動する(Optionキーを押しながら)。
起動ディスクの選択を要求されるので、SSDを選ぶ。
SSDの中を見ると、内蔵HDが、きれいに復元されている。
テキストエディタもウェブブラウザも、快速に動いた。
まさに「サクサク」と。
ひさびさの快感。
 

2020/04/19

鈍速 Mac mini


鈍速(ドンソク)って。
そんな言葉は、ありませんから。
鈍足、でしょう。

(迂闊にも)OSをCatalinaにアップグレイドしたら、わがMac mini(Late 2014)の動作が、ものすごおく遅くなったという話です。
OSのヴァージョンアップは、ハードウェアの買い替え促進策であろうと、とっくに気づいていたはずなのに……

実は、そろそろノートPCを導入しようか(つまり、今まではデスクトップ型を使っていた)という気になっていて、MacBook AirやMacBook Proの実機を、販売店でチェックはしていたのであった。
MacBookなき今、第一選択肢はAir(13インチ)だが、楔形の筐体デザインが、どうも好きになれない。
2、3万円ぐらい足せば、Pro(13インチ)が買えるのではないか……というところまで、検討は進んでいた。

結局、両方とも断念した理由は、貧弱なキーボードであった。
テキスト入力が非常に多い自分には、あのペラペラなキータッチによる長時間入力作業は、耐えられない。
そんなことを思っていたら、Airに新しいモデルが出て、キーボードが改善されたということだ。
早速、実機を検分しに出かけたが、またもや失望させられたのである。
MacBook(のキーボード)、あかんなあ……


もとい。
問題は、Mac miniが鈍くなってしまったことだった。
古い機種だからと諦めるか。
一つ前のOSに戻す、という消極的対策もある。
しかし、ここは積極的に攻めたい。
という訳で、新しいOSを外付けのSSDに入れて、そのSSDでMac miniを起動するテで、いってみることにした。
単に、新しいガジェットを買いたいだけだろうという気もするが。

ともかく、SSDの本体(240GB)と、それを収めるケースを、別々に注文した。
ケースの方はA社だが、納品は「置き配」で行なう、ということであった。
配達員は荷物を、玄関先やメーターボックスに置いて、帰るのであるな?
ついに、そんな時代になったのか……

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2020/04/16

その名前言いたくないね


「この人、知能が低いのとちゃう?」
この辛辣な言葉は、母の口から出たものである。
この人とは誰か。
母は続けて、
「岸(信介)は、どやったんかねえ?」

いきなり、そこまで遡るんかい。
晋太郎てゆう人もおったで。
藤浪(阪神)とは違うがな。
そもそも、うちのおかんが言うには……


まあ、それはともかく。
ここに入力するのも忌まわしいもの(ハリー・ポッターの「名前を言ってはいけない人」のようでもある)の蔓延を食い止めるため、緊急事態宣言が発令された。
……とは言うものの、人は何かしら必要があるから出かけるのであるし、健康維持のための散歩は許されるとなると、人出を八割減らすのは、無理でしょうよ。

デイサービスに出張した帰途、『本の雑誌』の5月号を買った。
図書館は閉めているのに、書店は開いている!
本を生活必需品とみる向きもあろうが、『本の雑誌』のある棚の周辺にでき上がっていた、心ない立ち読み人たちによる「密」状態を回避するためには、閉めておいてもらった方がよかったと思う。

理美容院も営業している。
散髪をする頃合いなのだが、散髪屋に行くのは気がひける。
それならば自分で、とバリカンを買いにホームセンターに行った。
ここも店を開けているクチである。
自分のことを棚にあげて言うが、買い物客で賑わっている。
平日の昼間である。
レジの列では、隣の列の客と肩が触れ合う状態が、できていた。

マスクは、依然として入手できていない。
雑誌『DIME(ダイム)』の付録のマスクが一つ、キープしてある。
現在使っている(使いまわしている)のは、医療用ではなく、工事現場で使う防塵用のマスクだ。
自室で工作をするときに着けていたもので「烏天狗」のような風貌になる。

政府が、減収世帯への30万円給付策を、取り下げることになった。
ええっ、取り下げできるの?
それなら、マスクの配付も取り下げようよ。
推定1億枚のマスクは一般市場に放出して、売ってもらったらいい。
節約した400億円以上は、他に回しましょうよ。


公共交通機関が使えないときは自力で


2020/04/06

アマチュア無線技士


ラジオのアナウンサー、
「新型コロナウイルスに感染するお知らせでした」
えっ、いま何て言うたん?
(たぶん、空耳でしょうが)


不謹慎を承知で親父ギャグ、
新型コロナだけに
「コロナ、まあ苦痛(Mark II)」






国家試験に合格。
これで免許証の交付を受けたあかつきには「第四級アマチュア無線技士」となる。
最下級ですけれどもね……「技士」という響きが、いいね。
ハインライン『夏への扉』の主人公の肩書も技士だったのを想い出す。
あちらの言葉でいえば、technician(テクニシャン)だろうか、いやengineer(エンジニア)のようである。

「乙種第4類危険物取扱者」の資格(免状)も持っている。
「第四級アマチュア無線技士」を「四アマ(よんあま)」と呼ぶのに対して、こちらは「乙4(おつよん)」などという。
ガソリンスタンドに雇ってもらおうかと思っていた頃に取得したものである。
いまだに役には立っていないのであるが。

第四級アマチュア無線技士の資格の方は、ドローンのFPV[First Person View]飛行をする場合に使用する無線機を扱うための準備だったのだが、国土交通省がドローンの操縦自体を免許制にすることを考えているらしいのが、気になる。
200グラム以下のドローンは、免除してほしいものである。

***

自室のインタネット環境が、いわゆる接続し放題になったので、YouTubeを楽しんでいる。
もともとは、DAZN[ダゾーン]でフットボールの欧州リーグを観戦するという企みで、通信基盤を整備したのだが、リーグは現在閉鎖中なのである。

そこで、YouTubeやStayhomehubなどを観ているのである。
・Jimmy DiResta
・Laura Kampf
・Frank Howarth
・I Like To Make Stuff
ナレイションが英語で、断片しか聴き取れないのだが、百聞は一見に如かずという通り、観ているだけで、もの作りの参考になる。
ドイツ人女性のLaura Kampfは、自転車の改造まで手がけている。


ちなみに、わがバイク[bicycle]の現状は画像のごとくである。





1999年型!のSPECIALIZED HARDROCK A1 COMP FSという、
車輪が二つ、一人力(いちじんりき)のクルマである。

こうして眺めてみると、購入した当時の姿からは、かなり変わっている。
「テセウスの船」の同一性パラドクスが想起される。
当初のままのパーツは、フレイム・シートポスト・クランク・ホイール・Vブレイキのアームだけで、フロントフォークも換装しているのである。
フレイムが残っているので、このバイクはHARDROCKとしての同一性[アイデンティティ]を、かろうじて保っている。

この自転車、丈夫すぎて、まだまだ廃車には、なりそうもない。
 

2020/03/22

変わりつつあること


毎日新聞の書評欄「今週の本棚」を、毎週の楽しみにしている。
合計3ページのレイアウトデザインを、和田誠が担当していた。
題字もデザインし、イラストレイションも描いた。
晩年は南伸坊と交替で描くようになり、やがてイラストの線端が、和田誠らしくなく開いたままになっているのが心配だった。
案の定……

今春、デザインが一新されるらしい。
残念である。


残念といえば、欧州のフットボールリーグが続々と休止・中断されている。
新型コロナウイルスが流行していることが原因である。
それより前に、英国のプレミアリーグが通常のテレビ放送で観られなくなっていたのだが、それはDAZN(ダゾーン)が放映権(ネット配信による)を独占してしまったからである。
禁断症状が、激しい。
我慢ができず、DAZNと契約しようと思ったのだが、ネット配信の試合を観られるだけのキャパシティが、そも自分の視聴装置にはなかった。

自室に引いていた(僅か)12MBのADSLを3年ほど前にキャンセルした後は、いわゆる「格安SIM」を3枚(容量合計10GB/月)買って、スマートフォンをモデム代わりにしてインタネットに接続していたのである。
ちなみに、ADSLが12MBといっても、それは速度のことであって、定額の使い放題であったから「ギガの枯渇」は気にしなくてもよかった。

格安SIMを使ってmacOSをCatalinaにアップデートしたら、5GBぐらいが一度になくなってしまった。
ブログの更新さえ、接続しっぱなしで書くのが心配になる。
やがてリーグが再開したら、DAZNを使って視聴をしたい……
そこで、ついに通信インフラの再整備に踏み切った。

KDDIの光回線を利用してSo-netが提供する接続サービスに加入した。
当然ながら、MVNO(格安SIM)に加えて出費は増してしまう。
専用モデムを借りて……工事人が自室にやって来て……という、面倒な段取りもある。
しかし、そこを乗り越えたら、快適なネット接続が実現した。
ギガ不足を気にしなくていいことが、これほど気持ちよかったとは!

モデムはAirMacに接続。
AirMacにはハイファイセットも既に接続されている。
これまでは、電池式の携帯ラジオでFM放送を聴いていたのだが「radiko(ラジコ)」のストリーミングを、Macからハイファイセットに出力できるようになった。
当たり前だけれど、音が、もの凄くよくなった。

調子に乗って、iTunes Storeでハーブ・アルパートを3曲、買ってしまった。
Rise!!
 

2020/03/19

彼岸ツアー


まるで死出の旅というような題だが……
実際は、お彼岸に墓参りをして、ついでに寺の近くを渉猟する、ぐらいの意味合いである。

お寺は、谷町にある。
あのタニマチである。
どのタニマチ?
相撲部屋の支援者を指す「タニマチ」の元になった谷町である。







現在も高砂部屋が久成寺(ぐじょうじ)に宿舎をおいている。
新型コロナウイルスの流行をふまえて、立ち入りは制限されている。
午前11時半、部屋に力士の姿はない。




墓参りを終えて、難波へ。
せっかく都会に出てきたのだから、本屋に行かないと、もったいない。
大きな本屋へ。
ジュンク堂書店の難波店へ。


このビルの3階にジュンク堂が入っている


目的がなく行っても、何かしら買ってしまうものである。
だから、せっかくだからといって本屋に行けば、散財することになって、お金がもったいない、ということにもなる。
レンマ二つ。




しかし、今日は3点の目的があって、すべてを手に入れた。
出たばかりの『兵庫のトリセツ』、西東三鬼(さいとう・さんき)の『神戸・続神戸』、山出保(やまで・たもつ)の『まちづくり都市 金沢』である。
ジュンク堂ではPiTaPaが使えるので、キャッシュレス決済。
おまけに楽天ポイントも、もらえる。

ジュンク堂を出て南下する。
春場所の雰囲気だけでも、と思い府立体育会館を見に行く。
今は「エディオンアリーナ大阪」という名前が付けられている。







本日の取組表。好取組は……なし!


力士の姿は見えず、歓声も聴こえるはずはなく、写真を撮っただけで帰る。
 

2020/03/14

【四アマ】を受験す


世界保健機関[WHO]が新型コロナウィルスによるパンデミックを警告するなか、無線従事者国家試験が予定通り行なわれた。
ちょうど高等学校の入学試験が行なわれている時期でもあり、自分が当事者に戻ったかのような心持ちである。

3月14日土曜日、雨。
雨男の面目躍如である。
試験会場は、大阪市北区扇町にある「西沢学園」の校舎。
アダ・マウロのテレビCMで有名になった、あのニシザワガクエンである。


北から見た西沢学園の校舎(大阪市北区扇町)



今回受験するのは「第四級アマチュア無線技士」という資格で、ハム(アマチュア無線技士)の中で最も下のクラスである。
通称は「四アマ」。





試験科目は「法規」と「無線工学」。
自動車運転免許試験と似た構成で、はるかに簡単なものである。
法規12問のうち8問に正解、無線工学12問のうち8問に正解できれば、合格である。

午前9時に会場入り。
9時半から開始して、試験時間10時半までのところ、10時に諦めて退出した。
いくら考えても、分からないものは、分からない。
たぶん、8問ずつ正解できているとは思うのだが……
合否の通知は、3月の下旬に郵便で行なわれるということである。









四アマ免許をとろうと思ったきっかけは、ドローンのFPV[First Person View]である。
すなわち、ドローンに搭載されたカメラの目を通して機体のラジオコントロールを行なう際に、5.8GHzの周波数を扱うために最低限必要な資格が、四アマなのである。

そもそも中学生の頃、学校のアマチュア無線クラブに属していたことがあった。
学校所有のトランシーバを使い、アンカヴァ[under cover]すなわち無資格で通信を行なった経験もあるが、資格をとるまでには至らなかった。
今回の試験に合格すれば、50年ぶりのハムということになる。



受験当日のスタイル


 

2020/02/14

聖伴天連の日でしたね


懲りずにカメラ関連の話を書こう。

初めての一眼レフカメラNikomatを提供してくれたのは、在阪A放送局の報道部に属する、ムービーカメラマンだった。
私は、その放送局の報道技術部で、ニュースフィルムの編集補助のアルバイトをしていたのである。

昭和50年代初頭、A放送局で使われていたのは、キヤノン・スクーピックという、16ミリフィルムに記録するムービーカメラである。
フィルムはリバーサルタイプで、すなわち撮影したものを現像すると、ポジの状態になる。

映画を撮る35ミリのカメラは、大きくて機動性に欠ける。
そこで、主にニュース報道カメラマンに使われたのが16ミリカメラというわけだ。
大まかにいって弁当箱ぐらいのサイズで、片手で持てるぐらいの重量だった。
実は、スクーピックの使い古しを払い下げてもらって、映画を撮るという企みも、なくはなかった。
結局、資金と覚悟と情熱の不足により、16ミリのムービーカメラを買うことはなかった。
アカデミー賞を獲れていたかもしれんのに……

それはともかく。
カメラマンは取材先に社用車で出かけていって、撮影済みのフィルムを持って帰ってくる。
急ぎのニュースフィルムの場合は、専属のバイク便(四輪車より速い)をチャーターして、取材先から局に届けてもらう。
もっと急ぐ場合は、ヘリコプタで運び、局の屋上に投下してもらうこともあった。
ある時、ヘリコプタから投下されたフィルム(専用缶入り)をキャッチしそこねて、屋上の床でひしゃげてしまい、開封するのに難儀したことがあった。

局に届いたフィルムは、まっすぐ現像室に運ばれて現像される。
A放送局は、地下1階に現像室があった。
現像済みのフィルムは、たしか6階にあった編集室まで、アルバイトが持って上がるのである。
急ぎのニュースの場合には、現像室の前で待機して、フィルムの入った缶を受け取るや、全速力で階段を駆け上がる。
エレベータは、事故で停止しまう可能性があるので、使わないのである。




自宅に、当時のフィルム缶(ブリキ製)があった。
富士フィルム製である。
当時はコダックも併用されていたと記憶する。
[MAGNETIC STRIPED]という表示は、フィルムの端に、音声記録用の磁気テープが装備されていることを指す。
つまり、トーキーである。



編集室に届いたフィルム缶を開封し、編集するのが報道技術部の担当者である。
左右に巻き取りリールの付いたビュウワ[viewer]で、撮影済みの全シーンをチェックして、必要と思う部分を切り出して、つなぐ。
文字通り、鋏(握るタイプのものだった)で切って、糊かテープで貼ってつなぐのである。

編集担当者が切ったフィルム片を、つなぐのがアルバイトの役目だった。
スプライサ[splicer]という器具を使って、フィルムの裏面[コマとコマの境目部分]を削り、そこに接着剤[なんらかの溶剤]を塗って、次のフィルムを圧着する。
末端同士が重なることになるので、接着部分は、少し分厚くなる。
フィルムを削り過ぎると破れて、貴重な一コマが失なわれてしまう。
接着剤が多すぎると、溶剤によって画面のつなぎ目が、にじんでしまう。
少なすぎると、連続しているフィルム片が、断裂してしまう。

決められた時間のニュースフィルムに仕上げるために、つないだフィルムの長さを測るのも、アルバイトの任務だった。
日本では長さのことを尺(しゃく)と呼ぶが、実際に使っているのはフィートという単位である。
16ミリムービーの場合、1秒は24コマで構成される。
5秒[=120コマ]が、ちょうど3フィートとなる。
30秒のニュースクリップを作るためには、18フィートのフィルムを要するのである。
フィルムをつなぎながら、専用のメジャーで長さを測っていき、編集担当者に残り何フィート、何コマと伝えるのである。

通常、最終カットは規定の秒数よりも長くしておき、ニュースの時間枠が多少[秒単位で]延びても、途中で映像が切れてしまわないように配慮していた。
その際、規定秒数が尽きる合図として「パンチ」と呼ばれる、物理的な穴をフィルムに明けておくのも、アルバイトの役目だった。

フィルムの裏面は、膜面(まくめん)と呼び、感光乳剤が塗られている。
この乳剤部分をスプライサで削っていたのだが、ミクロで見ていたアルバイトの目には、段々畑のように、立体的に重なった乳剤の層が映っていた。
それはまるで油彩における、画家の絵筆のストロークのようでもあった。

編集済みのフィルムが放送された後は(放送されないこともある)、アーカイヴ行きである。
時系列順に、一定量になるまでフィルムをつないでいき、大きなフィルム缶に収める。
各々のニュースクリップに対して、被写体や撮影場所などのタグ付けをしたカードを作成する。
このカードに穴明け(パンチ)して、専用コンピュータで検索できるようにする、当時の最先端システムだった。



イオン・タウンに食材の買い出しに行った。
バナナ、梅干し、豆、カット野菜、豚肉細切れ、七味唐辛子、カレーフレイク、トマト缶、紅茶(ケニヤのリーフティ)、ロールパンを買う。
マーケットの中で、市の福祉協議会が寄付を募って[募集して]いたので、一口の寄付を思い立つ。
専用の封筒に500円硬貨一枚を入れ、寄付者の名前と、本日の日付を記入する。
「今日は何日でしたか?」と訊くと、
「14日。バレンタインデーやね」と、受付のおばちゃん。
ああ、そんな日でしたか。
わずかな寄付に感謝され、チョコレートのかわりに飴をいただいて帰った。