『スター・ウォーズ/帝国の逆襲 特別篇』(原題:Star Wars: Episode V, The Empire Strikes Back [special edition]、Irvin Kershner作品、1997年)を観る。
といっても、夕食の用意をしながらだから、不真面目な観方だ。
この特別篇は1980年公開の原作を部分的に修正してあり、画面表現がよりリアルになっている。
ベランダから夜空を仰ぐと、そこには月が。
『スター・ウォーズ』を観た後で、いつもより立体的に見える。
発作的にカメラを持ち出して撮影。
135mmの望遠で絞り開放(f3.5)、距離無限大にセットする。
露出時間をマニュアルで1/8秒に調整した。
カメラはデジタル一眼レフだがレンズがオートではないので、こういう作業が必要になる。
『アイヴァンホー』(ウォルター・スコット卿作、菊池武一訳、岩波文庫)を読み始めた。
35年前に一度読んだものだが、もともと中世が舞台の物語なので、古びてしまうことがない。
『スター・ウォーズ』と同様、戦う騎士たちの物語だが、Darth Vader(ダース・ヴェイダー)が最強最大の悪役として描かれているのに対して、『アイヴァンホー』をはじめとする中世騎士物語では、黒装束の騎士は善の味方である場合が多い。
--
勘当の騎士の陣営のなかに一人、
黒の甲冑を着、黒の馬にまたがった戦士がいた。
馬は形も大きく背も高く、見たところ丈夫で力が強そうであった。
乗っている騎士もまたそのとおりであった。
そしてその楯にはなんの模様もついていなかった。
(中略)
ところが、味方の旗頭がこんなにひどくやられているのを見ると、
いままでの平気の平左の気持ちをかなぐり捨てたように見えた。
まだちっとも疲れていなかった馬にぱっと拍車をくれたかとおもうと、
さながら雷でも落ちる勢いで助勢に駆けつけ、
ラッパの音のように叫んだ。
「デスディチャード、助勢いたす!」
--
以上は『アイヴァンホー』第12章より。
勘当の騎士、デスディチャードは主人公アイヴァンホーの別名。
また、アーサー王伝説の中にも、盟友Lancelot(ランスロット)が黒い甲冑でその身分を隠して活躍するエピソードが見られる。
0 件のコメント:
コメントを投稿