2010/07/09

スピーカーの箱を作ろうか

「Stereo」誌7月号の付録のスピーカーキットは組み立てた。
次はこのスピーカーユニットをおさめる箱を作りたい。
この箱のことを、エンクロージャとかキャビネットと呼ぶ。

エンクロージャの形状や大きさは自由だが、スピーカーユニットの大きさに適した箱のサイズがあって、あまりに大きくても、また小さすぎても、いい音が鳴らないことがある。
たいていの場合はメイカー推奨値が提示されているので、それに合わせれば無難だ。
今回組み立てたユニットの場合、エンクロージャの内容積の推奨値は1.2リットル。
また、1から3リットルの間であればそれでもいいとのことだ。

たとえば、10ミリ厚・10センチ幅の板を買ってきて、10×10×20センチの箱を作ったとする。
板厚を差し引いた内寸は8×8×18、容積は1,152立方センチ。
この小さな木箱がちょうどいいサイズのエンクロージャとなるわけだ。
どうせ自作するのならば、オリジナリティを出したい。
そこで内容積の推奨値を確保できる、さまざまなバリエーションを考えることになる。
ここがスピーカー自作の最も楽しい段階だ。

考えがまとまったら図面を書き、板を買う。
デザインに沿って、なるべく無駄の出ないように配慮する。
今回使用する板は「シナ合板」、厚さ12ミリ・面積450×900ミリ。
中国製という意味ではなく、シナという材料が表面に使われているベニヤ板だ。
ラワン材の方が好きだが、最近は見かけない。

ホームセンターのKにてシナ合板を1枚購入、980円也。
レジで精算してからサービスカウンターへ持ち込んで、カットを依頼する。
カットは直線のみで、1カットにつき30円。
10回切ってもらうつもりなので、300円払う予定。
ところが、カット担当者が切り間違って、板まるまる1枚を「端材」にしてしまった。
先方の責任なので、板の売り場からもう1枚、レジを通さずに持ってくる。

やり直し。
図面を見れば、できると思うのだが。
そうはいかず、側に立ってディレクションしないと図面通り切れないのだった……
しかも、10センチ未満はテーブルソーで設定できず、メジャーで測って切るのだが、5ミリも短かく仕上がった。
あきらめて、カット終了。
カット代金300円は、支払っていない。










2 件のコメント:

  1. スピーカーのエンクロージャの自作なんて、とっても素敵ではありませんか!

    小ぶりのエンクロージャで、同軸のスピーカーユニットを1つ付ける、なんていうのも洒落ているとは思いませんか?

    でも、Kでカットに失敗されたときは、カット来ませんでしたか?

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  2. ひさびさのhiraken節、ありがとうございます!

    カットくる以前に、あきれてしまいました。
    さらに、自宅に持って帰ってよく見れば、微妙に板の幅が違うので、要矯正。
    かんなで削ろうと思ったのですが、刃がなまってましてこりゃあかんな、と。
    砥石を濡らして、研ぐ準備をしているところです。

    スピーカユニットは口径6.5センチで、エンクロージャの容積は1.2リットルあればいいということなので、かなり小さくてすむのですが、これにちょっと工夫を加えようと考えています。
     

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