麗しのパリはサンジェルマンのクラブでプレイしていた頃、
ってそれはもうええか……
『PARIS』(原題:同じ、Cedric Klapisch作品、2008年)の三分の一ほどを、冒頭から観直す。
昨日はちょうど夕食の仕度の時間と重なったので、ちゃんと観ていない。
やっとストーリーの細部がつながる。
フットボールもそうだが、映画も、一コマも見逃がしてはならない。
フィルムで撮った映画なら、1秒間に24コマが目の前を飛んでいく。
絶対に瞬きをしてはならぬ。
ほんなこつ無理ですが。
学生時代に放送局の報道部でニュース映像の編集補助のアルバイトをしていた。
当時ENG(Electronic News Gathering)と呼ばれていた、ビデオカメラによる取材が一般的になる少し前のことで、16mmのフィルムカメラで取材は行なわれていた。
主流のカメラはCanon製で、「Scoopic」という機種が使われていた。
カメラマンが撮ってきたフィルムはまず地下の部屋で現像されてから上階の編集室に運ばれる。
急ぎのフィルムはエレベーターで運ばず、アルバイトの学生が階段をダッシュで持って上がる。
ニュース映像は長くても3分。
5倍以上の長さの素材から切り取った断片をつなぎ合わせて3分プラスαにまとめるのが編集者(Editor)の仕事だ。
社員の編集者がカットしたフィルムの短冊をアルバイトが受け取って、順番につないでいく。
つなぎ方には2種類あって、連結するフィルム同士の両端を超小型の鉋(かんな)で削って接着剤を塗って圧着する方法と、つなぎ目に透明の樹脂テープを貼る方法。
後者の方が簡単だが、つなぎ目の強度に劣ることと、透明とはいえ素材の上にテープがのることで映像への影響がゼロではないことが理由であまり使われなかった。
前者の方法には熟練の技が要求される。
コマとコマの間の黒い枠の部分を、フィルムの厚みの半分だけ鉋で削り落とさなければならないからだ。
失敗すると、貴重なニュース素材の一コマをだめにしてしまう。
また、削ったところに溶剤を塗って次の短冊と貼り合わせるのだが、塗る量が多いとコマの上にはみ出て、映像がにじんでしまう。
つないだ部分を素早く乾かして、専用のカウンターで長さを測るのもアルバイトの仕事だ。
フィルムは1秒24コマなので、3分のニュースならば最低4,320コマが必要になる。
最低、というのには意味があって、よほど素材量が少なかったものでない限り、最終のカットを長いめにしておき、ニュース番組自体がそのカットで終了するときに、突然画面が真っ暗になっておしまい、ということが起こらないように配慮する。
それが、3分プラスαの「α」の部分で、プロはその部分を「捨てカット」と呼んでいた。
PARISに戻る。
メインロールの姉弟はJuliette BinocheとRomain Durisが演じている。
どこかで見たことあると思って調べたら、Binocheは『ショコラ』、Durisは『ルパン』で主演した俳優だった。
弟が姉に語りかける台詞「偶然に身をまかせろ」が印象に残る。
ぜひそうしたいものだ。
今日は『鉄腕アトム』(全21巻+別巻1、サンコミックス刊)などを売る。
他に『マグマ大使』2巻と『サイボーグ009』1巻で、合計2500円也。
いつもどおり、近くのMcDonald'sでチーズバーガーとオレンジドリンクのSを買う。
携帯のクーポンでチーズバーガーが20円だけ安くなる。
帰宅途中、マーケットで段ボールいっぱいに買い物。
当然ながらMTBには積めず、片腕で箱をかかえ、押して帰る。
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