スピーカーがつぶれました。
ジャリジャリというノイズが入るので、
最初はプレイヤーのピックアップがゴミを拾っているのかと思った。
しかしそれはレコード盤に直接針を落としている場合の話!
スピーカーユニットをよく見ると、
エッジ(布)とコーン(紙)の接合部が離れていた。
接着剤が完全に消え失せている……!
音声信号でコーンが震えて、
その端っこがエッジをジャリジャリと擦っていたのだ。
このスピーカーは大学生時代に自作したもので、もう35年経つ。
自作するまでは親が買ったT社製のセパレート・ステレオで、
レコードを聴いていたのだが、
なりばかり大きいスピーカーの音はスカスカで満足できず、
自作派の友人に感化されて作ったものだ。
ユニットはFostex社のFE103、10センチのフルレンジ。
日本橋まで出かけて調達した。
キャビネットは合板の貼り合わせ。
板は近所の日曜大工の店で購入。
当時はまだホームセンターという言葉はなかったように思う。
手書きの設計図を持ち込んでカットしてもらい、穴は自分で開けた。
こんな小さいユニットで高音から低音まで鳴らせるのか?
という不安はあったけれど、完成したスピーカーから最初に出した音を聴いてびっくりした。
T社のスピーカーよりずっといい音だった。
当時流行りのフュージョンをよく聴いた。
レストアに挑戦することにしました。
35年も使ったのだから、だめでもともとでしょ。
ユニットは、エッジとコーンを接着剤で固定する。
ついでにキャビネットを再塗装して、スピーカーケーブルも新調すれば、
きっとまたいい音で鳴ってくれるはず。
伴兵衛さん、自作スピーカーだったとは、さすがです。でも、破れたコーンを接着剤でつないでも、振動がうまく行かなくなるのではないかと恐れます。
返信削除が、結果を楽しみにしています。うまく行けば良いのですが。
>hirakenさん
返信削除幸い、コーンは破れておらず、
布製のエッジとの接合が離れているだけでした。
だけでした、と書きましたが、
円周すべてにきれいに接着剤を塗れるか、
塗れたとしてもエッジとコーンをきれいに接着できるか、
自信はありません。
(きれいに接着できれば、振動はうまく伝わると思います)
実は、だめだった時のためにユニットは新品(後継機種のFE103E)を調達してあるのですが、
若いユニットの音はたぶん「未成熟」でしょうね。