整理した古本20冊に段ボールの切れ端で当て紙をして紐をかけた。
さらに風呂敷に包んで背負い袋に入れる。
6.4kgの負荷となった。
MTBで吹田市江坂の天牛書店に運ぶ。
『ソニー自叙伝』という本にCD-ROMの付録があったのを漏らしてしまい、買い取ってもらえず。
その他19冊で800円也。
いったん店を出かかったところで思い出したことがあり、2階の文庫の棚の前に戻る。
『本の雑誌』1999年4月号で北上次郎が宇江佐真理の『紫紺のつばめ』を誉めていたのだ。
同じ作者の『あやめ横丁の人々』(講談社文庫) を以前に読んで気に入っていた。
『紫紺のつばめ』は運よく棚にあり、200円で購入。
天牛の帰りにときどき寄るMで「NEWてりたまモチモチバンズ」とオレンジドリンクの小を買い、席に座って食べる。
……こんな不味いもんは初めてだ!
気をとりなおして『紫紺のつばめ』を開く。
本は後のページから読むのが習慣だ。
この作品集は1999年2月に単行本として出版され、お約束どおり3年後の2002年に文庫化されている。
文庫のためのあとがきが作者によって記されているので、単行本にはあとがきはなかったようだ。
手に入れたのは2006年刊のなんと9刷だった。
あとがきを読んで、目頭が熱くなった。
本編を読まないうちに泣かされたのは初めてだ!
『紫紺のつばめ』は髪結い伊三次捕物余話というシリーズの第2集なので、これは第1集から読み始めなくてはなるまい。
天牛の棚にそれがないのは見てきたばかりなので、他の書店に走るべし。
眼を乾かしてからMTBにまたがる。
自宅を通り越して箕面まで走る。
BOOK・OFFに入店。
「日本人作家」と分類された棚を探すも、宇江佐真理作品はなし。
単行本も文庫もまったくない……
帰りかけたのだが思いついて、店員に時代小説の棚があるかたずねる。
あった。
宇江佐作品も山ほどあったのだが我慢して第1集の『幻の声』だけ購入、300円也。
ちなみにこやつは2000年初版で2008年刊の15刷。
そして翌日の、ついさきほどのことだが『幻の声』を読み終わった。
人前で読んでいなくてよかった……
宇佐江真理という作家は全く知りませんでした...でもかなりの面白さのようですね。また本屋で探して、あればちょっと覗いてみます。知らない世界がたくさんあります。本は知らない世界を教えてくれる貴重な空間ですね。
返信削除>hirakenさん
返信削除コメントありがとうございます。
古本屋で買ったのでよろしければ、回送しますよ!