2023/01/08

デブラ・ウィンガーを探して

デブラ・ウィンガーは『愛と青春の旅だち』(1982年)に出演して、アカデミー賞の主演女優賞にノミネイトされた。1995年に、いったん映画の世界からは姿を消して、そのまま引退したと思っていたので、パスーツ(追跡)していなかった。

ところで、またもやU-NEXTさんのご厚意に甘えて、正月から映画三昧である。ダスティン・ホフマン出演の『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』(2014年)を観た。主人公の少年が通う学校の校長が、デブラ・ウィンガーによく似ていた。ウィンガー本人だった! 俺に断わりもなく、帰ってきてたんかい。

遅れ馳せながら調べてみると、女優のロザンナ・アークエットが、憧れの女優であるウィンガーを探して旅をするドキュメンタリー映画『デブラ・ウィンガーを探して』(2003年)を撮っていたことが判った。アークエットはウィンガーに会うことができ、このことによってウィンガーは映画界復帰のきっかけをつかんだようである。

『ボーイ・ソプラノ』の原題のBoychoirは、少年合唱団という意味である。合唱団の指導教官が「ボーイ・ソプラノという声は、ほんの束の間、神様から借りる声だ」と生徒に言う。どの生徒も声変わりによって、その声を奪われる。クワイヤボーイにとっては残酷だけれども、避けることはできない。


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