2023/01/09

手帳物語・1

今日、頭に浮かんだ言葉:エグザジャレイション。何じゃこりゃあ。我ながらそう思って辞書をパッと開いた、最初のページでヒットした。なんたる偶然。exaggerationとは「誇張」という意味であった。

それはともかく。学生の頃に手帳を使っていた憶えがない。もちろん講義を受ける際には「大学ノート」を使っていたのだから、それに何でもかんでもメモっていたに違いない。ノートのサイズはB5だったはずである。

大学で芸術を学んだはずが、印刷会社に就職して営業マンになってしまった。お得意先で御用聞きするためには、手帳が必須のツールとなる。日本洋紙商連合会からいただく手帳を、毎年使っていた。紙面のサイズが85×143ミリメートルの、いわゆるコンパクトサイズである。営業マンの背広の内ポケットに収めるには、この大きさでなければならない。

日本洋紙商連合会の手帳で重宝したのは、印刷用紙に関するデータ集が巻末に付録されていることだった。用紙の銘柄、規格サイズ、重量、その他諸々が一覧表になっているのである。

手元に残っている手帳を見ると、本文にあたるページには、なぐり書きのメモがアトランダムに並らんでいるが、月間予定表の欄には、読んだ本・観た映画の名前が列記されている。例えば1982年1月4日の欄には映画『レイダース』@北野劇場『死にざまを見ろ』byエド・マクベイン、とある。この年、本を127冊読み、映画を19本観ている。まだ、レンタルヴィデオ屋さえなかった時代の話である。


















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