2015/10/15

1.自分の墓の中に立ち


イアン・ランキンの警察小説に『他人の墓の中に立ち』というのがある。
自分の墓、というのは市立吹田スタジアムのことである。
建設費のうちの、ほんの少しを寄付しただけなのに、自分のものという気になっている。
実際に自分の名前がコンコースのパネルに刻まれているので、この建物が墓代わりというわけだ。





万博公園外周道路の陸橋から建設地を望む(2014年8月)



上は昨年8月末に工事中の現場を見に行ったときの写真。
クレーンが見えているだけだ。
下は今回ほぼ同じ場所から撮影した、現場遠景。
くすんだ色の建造物が立ち上がっている。
10月の吉日、竣工イベントに参加した。



 



至近距離まで行って見てみると、あまりの化粧っけのなさに驚く。
これから仕上げ塗装をするのだろうか。
鉄の階段も銀色に光っており、真夏の照り返しはいかばかりか。



大型、という触れ込みのヴィジョンは、そんなに大きく見えない。
ちょっと期待外れである。



クルヴァ・ノルド脇に設置されたヴィジョン





万博記念競技場。こちらのヴィジョンの方が大きくないかい?





クルヴァ・ノルドの背後のコンコースに寄付者のネームプレイトがある



わが墓碑を見に行く。
当初、名前をエッチングした金属のプレートを並べるという計画だったようだが、変更された。
アクリルガラスの一枚板に名前が刻まれているように見えるのだが、混雑していて確認はできず。
自分の名前があることだけは見てとれた。
合掌。


 

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