母が、あんたのその小さなの、パソコン?と尋ねる。
小さなの、はiPad miniのことである。
私は、これはタブレット端末といって、まあパソコンみたいなもんやねと答える。
ぢゃあこれ調べられる?と言って渡されたメモには、こう記されていた。
「ヘイエルダール
コンティキ号漂流記」
ヘイエルダールはノルウェイの探検家で、葦の筏を造って海を渡ったことで有名である。
その筏の名がコン・ティキだった。
コン・ティキ号による航海はヘイエルダールによって本に著され、さらに日本語に翻訳された。
それを母が読んだのは、1950年代の前半のことである。
60年経った今、また買って読みたいのだと言う。
Amazon.co.jpで検索。
『コンティキ号漂流記』(偕成社文庫)と、
『コン・ティキ号探検記』(河出文庫)を発見。
漂流と探検では、意味に明らかな違いがあるあるが、これら二つの書物はまったく別のものなのだろうか。
Wikipediaをあたる。
筏が葦製だと思い込んでいたが、バルサ材で造ったようだ。
ヘイエルダールの著作に関する情報は乏しいが、コン・ティキ号による航海は一度しかなかったようだ。
ヘイエルダールの著作に関する情報は乏しいが、コン・ティキ号による航海は一度しかなかったようだ。
漂流記と探検記は同じものである可能性が高い。
Amazonに戻る。
『漂流記』の表紙に見える欧文タイトルは『THE KON-TIKI EXPEDITION』。
神宮輝夫訳、1976年3月発行。
神宮輝夫訳、1976年3月発行。
『探検記』は『KON-TIKI EKSPEDISJONEN』。
水口志計夫訳、2013年5月発行。
水口志計夫訳、2013年5月発行。
後者は今月出たばかり。
新訳かもしれない。
新訳かもしれない。
T市の図書館の蔵書を検索。
『漂流記』は空振り。
『探検記』は1979年の筑摩叢書版、1996年の筑摩文庫版がある。
『探検記』は1979年の筑摩叢書版、1996年の筑摩文庫版がある。
訳者は水口なので、2013年河出版の元本(もとほん)だと思われる。
Amazonのカスタマーレビューに『漂流記』は抜粋だと書かれているのを見つけた。
これで解決だ。
サインインし、『探検記』を買う。
もう注文できたん、便利やねえと母が言った。
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