2007年ごろ、スマートフォンを使っていたことがある。
ウィルコムのW-ZERO 3という機種で、電話としてのカテゴリーはPHSだ。
背面をスライドさせるとキーボードが現われる |
通話品質は、普通の携帯電話を上回る。
東日本大震災が起こった日、携帯電話のキャリアは軒並み通信の輻輳によってダウン状態だったが、PHSだけは通じたそうだ。
ウィルコムのネットワークキャパシティが充分にあることが一因だが、それはそもそもPHSユーザが少ないということの証拠とも言える。
もう一つの要因は、PHSは電波が弱いという理由から、携帯電話用のものよりも多くの基地局(アンテナ)が配置されていて、それにより通信が効率的に分散されているということだ。
W-ZERO 3には、Windows Mobileが搭載されていた。
Windows CEがベースになったOSだ。
タッチパネルに対応していて、小さなスタイラスが付属する。
Windows Mobile上に、MS Officeのアプリで作成したファイルを表示・編集することができた。
この小さなマシンに、PowerPointで作ったプレゼンシートをいくつも入れていたことがあったのだが、ディスプレイが小さくて見づらいので、実際に作業することはなかった。
円形のスクロールキーの操作感がかなり悪かったこともあって、結局は「宝の持ち腐れ」になった。
そんな折、iOS搭載のiPhoneが台頭してきたのである……
スマホという言葉もまだ生まれていない頃の話。
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