カメラ小僧という言葉は1970年前後に、よく聞かれた。
この言葉から、篠山紀信を連想する。
小僧という感じでは、まったくないのであるが……
要するに「カメラを持って、街に出よう」的な、写真機か写真フィルムのメイカーが企んだメディアキャンペインだったのでは、なかろうか。
携帯端末に、もれなくカメラのついている現在、数千万の日本人が、カメラ小僧だと言っていい。
もちろん、自分もカメラ小僧である。
iPhoneのかわりにRX100を常時携帯している。
RX100は、かなり小ぶりなデジタルカメラであるけれども、携帯電話とは違って厚みがあるので、ポケットには入れづらい。
まさに、この厚みこそが携帯電話に対する優位性であり、カメラの命と言えるレンズ部が出っぱっているのである。
ポケットには入れず、ネックストラップを装着して、肩から袈裟懸けにしている。
裏面に滑り止めの加工が施してあるストラップだと、カメラの取り回しがしにくいので、滑り止めのないものを取り付けてある。
速射できる態勢、カメラ小僧のスタイルである。
デジタルカメラが普及した結果、フィルムメイカーは零落した。
携帯電話にカメラが搭載されるようになって、カメラメイカーも衰退した。
カメラを袈裟懸けにした、前時代的カメラ小僧も、もはや少数派である。
0 件のコメント:
コメントを投稿