昔『タイムトンネル』という、洋もののテレビドラマがあった。
楕円状の短いチューブを、間隔をあけて並べてあって、それらがチューブの穴の側からはトンネルのように見えるタイムマシン。
それがタイムトンネルだった。
その入口は、人が立って入っていけるほど大きくて、奥に進むほど小さくなるように見える。
このマシンが事故で科学者を過去へ送ってしまい、なかなか現代に帰ってこれないという話だったと記憶している。
時間旅行というテーマは、H・G・ウェルズの『タイムマシン』以来、サイエンスフィクションの王道である。
ヴァリエイションも数多ある。
3分だけ未来が見られるとか、同じところを何度もリプレイするとか、そこに恋愛をかけ合わせたり……
自分が好きなのは、ヨーロッパの中世にタイムスリップするってゆうやつ。
映画化されたマイクル・クライトン『タイムライン』(1999年)は、SNSみたいなタイトルだけれど、現代と中世のフランスを行き来する話だ。
SFだが、甲冑の騎士が登場してきて戦う。
この作品は、なかなかよかった。
表紙絵はもちろんニコイチ |
スーザン・プライス『500年のトンネル』という作品が『タイムライン』とは同工異曲だが、1年先に出ている。
こちらのトンネルは、巨大な土管が山に突き刺さっているイメージのタイムマシンで、その名も「タイムチューブ」である。
スイッチを入れて、現代の側からチューブを通って向こう側に抜けると、そこは16世紀のイギリスという設定。
創元推理文庫の上下二巻本を、いつ面白くなるかと期待をしつつ読み進み、最後まで行ってしもた。
さて、ここにガバルドンという作家の『アウトランダー』というシリーズがある。
これまた200年前のイギリスにタイムスリップする話で、他社の文庫だったのがハヤカワに移籍して出ている。
食指は動くが『500年…』の失敗があるのでチュウチュウ、ぢゃなかった躊躇している。
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