2017/08/28

オートチャージしてもうたん?-->


スルッとKANSAIが発行していたプリペイドカードが販売を終了した。
ICカードタイプの電子マネー「PiTaPa(ピタパ)」が普及したためだ。
私鉄系のPiTaPaは、JR(これも私鉄だけど)系の「ICOCA(イコカ)」との連携をはたし、どちらの改札をも通ることができるようになった。

PiTaPaが完全なポストペイ式(後日まとめてクレジットカードで決済される)であるのに対して、ICOCAはプリペイドと同様の支払い方式である。
したがって、ICOCAのカードには、あらかじめ幾ばくかの金額がチャージされていないといけない。
そのチャージを何度もできるところが、従来のプリペイドカードとは違う。



隠れているのは、いわゆる提携カード



わが母が、プリペイドカードの愛用者であった。
新しいものぎらい?の彼女も、やっとPiTaPaのユーザとなる日が来たのである。
煩雑な申し込み手続きは息子の役目であるが、俺にとってもやーこしい。
オートチャージの仕組みが理解できないまま、申し込んでしまった。

PiTaPaのICカードには、最初(データとしての)お金が入っていない。
初めて改札口を通るとき、自動的に2,000円分のデータを書き込んでくるのである。
それがオートチャージという仕組みで、JR線を利用するための「担保」を先取りするわけである。
母はこれが大層不満で「私はJRなんか、めったに乗らへんのに」というわけである。
これには俺も責任を感じる。
オートチャージ不要、で申し込みをしなければならなかったのだ。

最寄り駅のPiTaPaの窓口まで行って、オートチャージの設定を解除してもらった。
それでも、いったん入金した2,000円が返ってくるわけではなく、PiTaPaカードの期限が切れたら返ってくるということだった。
その期限が2025年、遠い未来である。

息子、一計を案じる。
JRの駅で切符を買って(PiTaPaカードにチャージされているお金で買うことができる)払い戻しを受ければいいのだ!
うまいこといくかいな、駅員に不審がられへんかな、払戻手数料とられへんかな、といろいろ心配する。

ネットで調べたら、最近の券売機には払い戻し機能がついているようだ。
大阪経由で神戸に出かける日、西口の券売機でチャレンジした。
問題がいろいろあった。
・2,000円ちょうどの行き先がない
・1,000円ちょうどの行き先がない(2枚買ってキャンセルする場合)
970円を2枚買って我慢するか、と考えていたところ「500円」のボタンを見つけた。
4枚買って、払い戻し用のスロットに入れたが、機械に拒否されてしまった。
どうやら、ICカードで買った切符は、機械による払い戻しに対応していないようだった。
やむを得ず、係員を呼び出して、改札口で払い戻しをしてもらった。
1枚ずつ端末に挿入して、その度に500円玉1枚が戻ってくる、というのを4回繰り返さなければならず、恐縮する。
怖い顔をした女性の駅員だったのだ。

きっかり2,000円奪還したが、母にはまだ返していない。

 

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