総勢6名のこぢんまりとした会合があった。
豊中から阪急の急行列車に乗って梅田へ。
マンション管理業務主任者資格の模擬試験以来、およそ6週間ぶりだ。
その間もそれ以前もまったく知らなかったのだが、阪急百貨店の改装と並行して、富国生命ビルも建て替えを行なったようだ。
よくモデルガンを眺めていた「ヤマモト」はどうなったか、その向かいのメンズショップ「ナカガワ」はまだあるのか。
待ち合わせの時間まで2時間半あるので、ホワイティ地下街の通りからビルに入って探ってみる。
ビルの入り口にあったフロアガイドをチェック。
ヤマモトもナカガワもなくなっているのがちょっとさびしい。
紅茶専門の喫茶店「カンテ・グランデ」が新たに出店している。
時間調整には最適、と入店。
「大きなカップのミルクティ」(550円)と「ゴータマ・ショコラ」(450円)を注文。
ゴータマ・ショコラとは、チョコレートケーキのことだ。
一服しながら『核心』(パトリシア・コーンウェル著/講談社文庫)を読んでいると、二つ隣のテーブルに大きなマスクをかけたベロキラプトルが、連れの男とやって来た。
顔を隠しているのに、一目見てトータス松本とわかる。
彼はデビューする前に中津のカンテ・グランデ本店でアルバイトをしていたのだ。
ウルフルズの『大阪ストラット』(大瀧詠一作詞・作曲)では、カンテのことも歌われている。
じろじろ見るのも失礼だし、サインをもらう趣味もないし、握手してくださいとも言えず、茶を飲み終わって黙って店を出た。
梅田新道にある『ウエムラサイクルパーツ』へ行く。
買いたいものがたくさんあって、我慢するのが大変。
しかし、携帯型のポンプを買ってしまう。
まだ時間があるので、地上伝いに富国生命ビルまで引き返し、さらに道を渡って阪急の『メンズ館』に入る。
ネクタイをチェック、買いたくなったものなし。
手袋をチェック、買いたくなったものなし。
帽子の専門店が新しくできている。
ツイードのハンチングキャップをずっと求めているのだが、この店にも望みの品はなし。
よかった、散財せずにすんで。
待ちをきった(待ち合わせた)のは曽根崎警察署前。
合流して太融寺近くのお好み焼き屋に入る。
メンバーは以前在籍していた会社のフットボール部のチームメイトだ。
合宿で同じ釜の飯を食った、気のおけない仲間。
体調を崩してしばらく会えずにいた間、心配をしてくれて、何度もEメイルで具合をたずねてくれた。
この人たちとまたボールを蹴りたい。
そう約して別れた。
どうぞ皆がよい年を迎えられますように。
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